エーデル・ベルナル
エーデル・ベルナルは『スーパーロボット大戦Z』の登場人物。
エーデル・ベルナル | |
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登場作品 | |
声優 | 富沢美智恵 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦Z |
SRWでの分類 |
パイロット ラストボス |
プロフィール | |
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種族 | 人造人間 |
性別 | 女 |
年齢 | 30歳代 |
髪色 | 紫 |
所属 | 新地球連邦軍・カイメラ隊 |
軍階級 | 准将 |
好きなこと | ローズとカモミールのブレンドティーを飲むこと |
概要
UCWの支配勢力である新地球連邦において、女性ながら准将の地位に就いている人物。多元世界を結ぶ情報ネットワークシステム「UN」を敷設するなどの実績を持ち、その点が評価され、新地球連邦の最高意思決定機関である賢人会議の一員となる。
後に三賢人、ジャミトフ・ハイマン、ロード・ジブリール達による歪んだ意思決定の実態を不安視し、UNを用いた情報戦を展開。その腐敗の実態をプラント代表のギルバート・デュランダルに流して、賢人会議の実情を暴露させると同時に、新地球連邦内部ではパプテマス・シロッコ、デューイ・ノヴァクと共謀して「オペレーション・クルセイダー」を発動させ、賢人会議派を一斉に粛清。これにより新地球連邦の掌握に成功し、シロッコ、デューイの両名と共に事実上の三頭支配体制を確立した。
この段階まではZEUTHとの関係も良好であり、またその態度も「聖母」のイメージが強いものであったが、その裏ではZEUTHが二分化していることを利用して、自身の直属部隊「カイメラ」によるUNでの情報操作を行い、あわよくば共倒れを狙うなどの強かさを見せる。彼女が本格的に敵であることが明らかとなるのはレーベン離反後で、カイメラ隊の実態と同時に自己中心的かつサディスティックな彼女の裏の顔が露となった。
シロッコとデューイがZEUTHとの戦いで倒れた後は、UNによる情報力、聖母としての彼女に対する人々の支持を背景に自ら指導者の座に就き「法と秩序による世界の統治」を宣言。文字通り「新世界の聖母」となった彼女は、全ての望みを実現した…かに思われた。
しかし、パラダイムシティから帰還したZEUTHによりカイメラ隊は壊滅し、自らの生命線であるUNのステーションのターミナルを押さえられたことで立場が逆転。彼女がこれまでに積み上げてきた情報操作を全て公衆の面前に晒されてしまう。それを挽回すべく、自身の乗機として開発されたレムレースに搭乗してZEUTHの駆逐に乗り出すも果たせず、逆にZEUTHによって討たれる。それでも、彼女はしぶとく生き残り司令クラスターの前に姿を現すが、その前に現れたのは彼女の乗機に搭乗していた黒のカリスマであった。
そして黒のカリスマの正体が明らかになると同時に、彼女自身が黒のカリスマこと「ジ・エーデル・ベルナル」によって作り出された人造人間であることが彼の口から語られる。エーデルはジ・エーデルが多元世界を裏から操る(弄ぶ)ために創造した存在であり、容姿・人格・趣味・過去・政治思想まで、彼女のパーソナリティと呼べるものは全てが彼に設定されたものであった。彼女が具体的な方策を問われても、オウム返しのように「法と秩序による世界の統治」を繰り返していたのも、それ以外に思想を設定されていなかったためである。更に彼女を制御するために、絶対服従のキー「バインド・スペル」も設定されており、彼女は「アイラビュ~…!」という言葉の後に続く「命令、依頼、勧め、お願い」に当たる言葉には絶対に逆らう事が出来ない。これを使って、ジ・エーデルはジエーの姿の時に彼女を操り、時には罵倒されて快楽を得、時には都合よく行動させていたのであった。この時、彼女は『命令に従う』といった返答をするのではなく「上の立場から応じる」といった返答をしていた。
この事実に彼女は絶句するも何らの抵抗もできず、散々彼に弄ばれ、辱められた挙句、最期は用済みとして消滅させられるという屈辱的な最期を遂げた。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場作品。黒歴史ENDルートのみ彼女がラスボスとなる。彼女の能力は極めて高いが、乗機レムレースの性能が今一つであるため、実戦ではさほど苦労はしないであろう。精神コマンドに愛を持つのは恋人への想いという設定の故であろうか。
- キャラクター事典には通常バージョン・本性バージョンの2つが登録されているが、ネタバレ回避のためか通常バージョンの声優は登録されていない。
- なお、ジ・エーデルと対峙した時の彼女のパイロットレベルはなんと「1」になっている。これもジ・エーデルが設定したのだろうか。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- ZEUTHのメンバーの会話で彼女の存在が語られており、代表者という点でエルガン・ローディックと比較されていた。
パイロットステータス
能力値
ジ・エーデルを一回り弱体化させたような能力値だが、何故か命中だけは彼より上。
精神コマンド
特殊スキル
- Z
- 底力L8、集束攻撃、極、カウンターL8、指揮官L4、再攻撃
- 表向きのラスボスだけあって、底力に極・カウンター・再攻撃と中々のラインナップ。再攻撃は通常攻撃が全体攻撃のみのレムレースでは死にスキルと化しているが、内部データには再攻撃専用の台詞が用意してある。2回行動こそ無いが、極とカウンターのお陰でジ・エーデル以上の強さを秘めている。
隊長効果
人間関係
- ジエー・ベイベル
- 彼女の副官的存在であり、技術顧問。その正体は彼女を生み出したジ・エーデル・ベルナルその人。
- ジ・エーデル・ベルナル
- ジエーの真の姿。最期は自分の正体が人形に過ぎない事を知らされ彼に散々に辱められた挙句、粛清された。
- レーベン・ゲネラール
- 部下。エーデルを狂信する。
- シュラン・オペル、ツィーネ・エスピオ
- 部下。
- アサキム・ドーウィン
- 協力者。エーデルの正体に気づいていた様子。
版権作品との人間関係
- パプテマス・シロッコ
- 共に新連邦の中心人物となり、改革に着手するが、内心では彼を「傍観者」と侮蔑していた。
- もっともシロッコの方も、コペルニクス会談にて戦後の新体制の統治者にはエーデルではなくディアナを推薦しており、内心では信用されていなかった様子。
- デューイ・ノヴァク
- シロッコ同様共に新連邦の中心人物となり、改革に着手するが、内心では彼を「妄執にとらわれた男」と侮蔑していた。
- ギルバート・デュランダル
- 序盤から裏で手を組んでいたが、内心では彼を「夢想家」と侮蔑していた。
- ウィリアム・ウォーレス・フィッツジェラルド
- ブラッドマン、シロッコ、デューイ、デュランダルと、自分にとっての邪魔者が全て斃れた後、彼を新連邦の大統領に立て、傀儡として服従させようとする。
彼からはその歪みきった本性に嫌悪感を持たれており、エーデルに対してはっきりと嫌悪感と不信感を露にする。 - ヘンケン・ベッケナー、ユルゲンス
- エーデルが独裁者として君臨しようとした際、弾劾した彼らをレムレースで返り討ちにした。
- もっともユルゲンスには、体勢を立て直してアネモネやアスハム達と共にZEUTHに加勢する形で逆襲される事になる。
- なお、ここで挙げられた人物達がエーデルの正体に気付いた様子はない。
- ヘンリー・スタイガー
- 私怨に駆られて決戦に乱入してきた彼を槍玉に上げて、ZEUTHの不当性と自らの正当性の主張に利用する。
名台詞
戦闘台詞
- 「まだお前への罰は、終わってはいない」
- 本編ではレムレースの武装の関係上没になっている再攻撃用の台詞。
- 「イノセントが求めた理想社会は、私の手で完成する!」※対ザブングル系
- 「神ファミリー…お前達の居場所などないのだ!」※対ザンボット系
- 「堕天翅も人間も、全ては私のしもべだ!」※対アクエリオン系
- 「月の力もニュータイプも、全て私のものだ!」※対ガンダムエックス・ダブルエックス
- 「特異点の存在など不要!私が新世界を創る!」※対桂木桂
- 「日輪も地球も月も、全て私のものだ!」※対ダイターン3
- 各版権キャラ・メカへの特殊戦闘台詞の数々。いずれも、自分こそが絶対であるという彼女の傲慢さが現れている。
- 「自由も正義も運命もお前達にはない!全て私のものだ!」
- 上記同様、対『SEED DESTINY』系ガンダムの特殊戦闘台詞。しかしジ・エーデルによって作られた彼女は、創造主の定めた運命に逆らえない、植え付けられた空虚な正義に従順な、自由なき操り人形であり、皮肉にも自由も正義も運命もないのは彼女自身だったことをこの時の彼女は知らない。
シナリオデモ
- 「法と秩序で世界を治める」
- 彼女の目標かつ決まり文句だが、具体的なプランは何ら持ち合わせていなかった。そしてあまりに同じ答えばかりを繰り返すため、アポロから「お前は壊れた人形か!」と反論された。
- ジエー「アイラビュ~! この哀れなジジイにお仕置きを!」
- エーデル「あ…! つ、つい手が…」
- 『Z』ランド編第32話「俺が俺であるために」より。ランドの頼みとはいえジエーが自身に無許可でガンレオンの修理を手伝っていた事を咎めて、ジエーの言葉通りに平手打ちを見舞う。
- 一見前後のやり取りと合わせてギャグシーンに見えるが、実はこの時点でエーデルの正体、そしてエーデルが知る由もないある存在に対する切り札という伏線が張られていた。「つい手を出した」というのがミソ。
- 「羽虫と蟻が…! 統治者の御座に触れるな!!」
- 『Z』セツコ編第59話「黒の世界」orランド編第59話「塗り潰される明日」より。彼女に抵抗を試み、レムレースを取り囲んだ連邦兵に対して。ヒステリックな性格かつ相手への侮蔑が全面に現れた瞬間である。
- 「私があなた方や市民に与えてきたものを嘘だと言うのなら、それは大きな間違いです。真実は私が創造するもの。私が認めたものだけが、この世界の真実なのです」
- 最終話(正史)にて言い放った、情報操作でZEUTHを陥れたエーデルらしい宣言。エゴイズムここに極まれり。
- 「きえええああああああっ!! お前達っ! よくもっ!! よくもおおええええあああっ!!」
- アネモネやユルゲンスを始めとして、新連邦内からも次々と離反者が続出。世界中の人々から自身を否定されて狂乱、レーベン以上に狂った絶叫を発する。メール曰く「ヒステリー魔女」。声付きだったらどうなっていた事か…。
- 「わん!」
- 「どうなっている!? 身体が勝手に動いたぞ!」
- ジ・エーデルがバインド・スペルで「三遍回ってワン」と命令してやらせた時の台詞。その豹変ぶりは驚愕ものである。
- 「いやあああああああっ!!」
- ジ・エーデルの人形である事を知らされ発狂、ジ・エーデルのカオス・レムレースによって倒された時の断末魔。惨めを通り越して哀れとしか言い様の無い最期である。
- ちなみにこの悲鳴、表記はそれぞれ微妙に変わっているが、ジ・エーデルに突撃時、イベント戦闘での撃墜時、そして最期の断末魔と合計3回も連続で叫んでいる。これもエーデルが最後まで「(同じ言葉を繰り返す)壊れた人形」でしかなかった事の表現だろうか。
- 「見るがいい、ZEUTH! 私があの小娘を司令クラスターに仕立て上げてやる!」
- 黒歴史ENDルートより。軌道エレベーターでの決戦で一度はZEUTHに敗北するも、最後の力を振り絞って宇宙へと上がり、司令クラスターになりかけていたエウレカを攻撃した時の台詞。
- その直後に時空震動が起こり消息不明になってしまう。自身の正体を知らないまま退場する分、扱いは正史ENDルートよりはいいかもしれない。