ウェスパシアヌス

2013年8月24日 (土) 19:13時点における無頼王 (トーク | 投稿記録)による版

ウェスパシアヌス(Vespasianus)

アンチクロスの一人であり、魔導書「エイボンの書」を所有する魔術師。紳士然とした初老の男だが、その本性は下劣。
白いタキシードにステッキを携えた姿はまさに魔術師そのもの。インスマウスで「深きものども」を操ってダゴンの招喚を試みるなど、陰で暗躍する。

C計画と並行して独自に『ムーンチャイルド計画』を進めており、Cの巫女にもなり得る最強の魔術師を自らの手で生み出そうと企んでいる。アンチクロス最強最悪の魔術師であるネロも、実は彼によって生み出された改造人間の一人。原作のライカルート終盤は他のルート2つとは異なり、終盤はムーンチャイルド計画に関わった人物達のそれぞれの決着が描かれることとなる。

アニメ版では顔見せ程度しか鬼械神の出番がなかったり、アウグストゥスを出し抜こうとするも返り討ちに遭ってそのまま退場してしまうなど、最も扱いのひどいキャラクターの一人となってしまっている。……と言っても、ゲーム版でも彼にスポットが当たるのは上記の通りライカルートくらいなので、アルルート準拠のアニメ版で扱いが悪いのは仕方ない節もある。
ドラマCDではあろうことか名前をアヌスと略されそうになった。英語で「アヌス」は肛門を意味するので却下されたが、ファン間には結構浸透してしまった感がある。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
原作通り「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」で顔見せするが、この時は他のエピソードの再現などもあるのでやや印象が薄くなる。
また、アニメで殆ど出番がなかったためか、アンチクロスの中では唯一戦闘する機会が一度もなく、ボイスもない(中断メッセージにアンチクロスが総出演するものがあるが、そこでも彼とネロだけ登場しない)。

人間関係

マスターテリオン
君主。ムーンチャイルド計画が彼とも密かに関係している。
エセルドレーダ
ライカルートの終盤では復活したエセルドレーダから事の真相を全て聞かされ発狂するも、その思惑を阻止すべく最後の最後まで彼女に抗い続ける。
ライカ・クルセイド
彼が手掛けた改造人間の一人。実験中に他の実験体を殺害し逃亡、その後「メタトロン」を名乗りブラックロッジに敵対する。変身後の姿であるメタトロンはスパロボ未登場。
リューガ・クルセイド
彼が手掛けた改造人間の一人(スパロボ未登場)。ライカが脱走した際に重症を負うも一命を取り留め、以後「サンダルフォン」と名乗りブラックロッジの一員としてメタトロンを追い続ける。
ネロ
彼が手掛けた改造人間の一人。過去の改造人間のデータを統合した結果、アンチクロス最強とも言うべき力を持つに至っている。だが、彼女を持ってしてもウェスパシアヌスの目指すマスターテリオンには未だ及ばず、彼女を母体とした更なる改造人間の製造に着手するのだが……
アウグストゥス
アンチクロスの同志。アニメ版とUXではでは返り討ちに遭うものの、原作においてはどのルートでも見事に彼を出し抜くことに成功している。
ティベリウスカリグラクラウディウスティトゥス
アンチクロスの同志。
ルルイエ異本
彼女(?)をインスマウスから持ち出し、C計画のために利用する。

他作品との人間関係

ドクターミナミ
UXでは追放したウェストの後釜として彼をブラックロッジに招き入れる。

名台詞

「落ち着け。 確かにこちらのデータを遙かに超える戦闘能力だが、所詮、神の敵ではない」
ダゴンの軍勢を圧倒するデモンベインに憤りと焦りを露わにしたアウグストゥスに対して。
彼とは異なり、鬼械神の紛い物であるデモンベインに僅かな嘲りを込めるなど、落ち着き払っている。だが……
(ええい! 何を……何を血迷うか! そんなものが……私の心を騒がす存在が、2つも存在してなるものか!)
(在り得ぬ……在り得ぬぞっ!)
一体一体がダゴン、ヒュドラに匹敵する神の眷属どもを蹴散らし、そして鬼械神を撃破した「魔を断つ剣」にウェスパシアヌスもまた、戦慄と恐怖を覚えた。
脳裏に、かつて謀反した際にアウグストゥスの手で抹殺したはずの大導師を想起させた。
このままではデモンベインがC計画を――果てにはアンチクロスを崩壊させる危険な存在になると判断し、アウグストゥスにデモンベインを仕留めると提案するが、この時は一転して冷静さを失っている。

迷台詞

「おいどんは、ウェスパシアヌスでごわす!」
アニメ版のドラマCDより。アニメで出番が抹消されたメタトロンとサンダルフォンが、出演できなかった恨みを晴らすために、因縁の相手であり、諸事情で影が薄くなってしまったウェスパシアヌスの人格を改造した結果がこのキャラ付け。さらに口癖として↓の台詞を。
「の、脳が痒いぃぃ~!!」
アニメ版のドラマCDにて発した迷言。言うまでもなく、中の人が同じであるグラドス人の方の某大尉殿のパロディである。

搭乗機体

サイクラノーシュ
蜘蛛のような姿の鬼械神。魔術での攻撃に特化した機体であり、強力な魔術を駆使したトリッキーな攻撃を得意としている。
また、「ガルバ」「オトー」「ウィテリウス」という3体の使い魔を使役しており、サイクラノーシュをサポートさせる他にも自身が死に追いやられても彼らを1体ずつ身代わりにして生存できる。普段は体内に飼い慣らしており、出現する時は腹部や掌から彼らの顔が生えてくる。