兜十蔵は「マジンガーシリーズ」の登場人物。
兜十蔵 | |
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読み | かぶと じゅうぞう |
外国語表記 | Juzou Kabuto |
登場作品 | |
声優 | |
デザイン | 永井豪 |
初登場SRW |
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プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
所属 | 光子力研究所(TV版) |
役職 | 所長(初代) |
概要
マジンガーZの生みの親である科学者にして、初代光子力研究所所長。
兜甲児と兜シローの祖父にして、弓弦之助の師匠でもある人物。甲児達の父・剣造は息子であり、事故で一度は死亡した彼を自らのサイボーグ手術によって蘇らせている。
マジンガーZ
穏やかな老科学者を思わせる容姿の人物であり、光子力エネルギーの平和利用を考えている。ミケーネ調査隊時代の同僚であったDr.ヘルの野望を阻止すべくマジンガーZを建造する。しかし別荘で鉄仮面軍団に襲撃されて瓦礫の下敷きになってしまい死亡。死の間際にマジンガーを兜甲児に託した。その後も夢や回想で現れるなど出番は多い。
漫画版
外見がやや異なり、顔に大きな古傷のある隻眼の老人。性格も孫への深い愛情を持つ面は共通だが、ややマッドサイエンティスト気味で、光子力研究所の所長の地位を完全に退いている。またマジンガーZ建造の理由がアニメ版と異なり「事故で両親を奪ったことへの償いとして孫である甲児たちに生き抜く力を与えるため」となっている。更になんと自宅の地下に秘密裏にロボット工場を作り上げており、孫たちに全く気づかれずにマジンガーZの建造を進めていた。死因は地震による建物の崩落に巻き込まれたことによるものであり、Dr.ヘルとの因果関係は薄い。
マジンカイザー
OVA『マジンカイザー』ではマジンカイザーを建造し、ホログラムで甲児にカイザーの事を教える。この作品では、十蔵本人は行方不明である。
後述にある通り、本作のグレートマジンガーも十蔵が設計、製造している。
この項で述べるが、『スーパーロボット大戦α』でも、マジンカイザーを作り出していた。
真マジンガー 衝撃! Z編
漫画版準拠の性格と外見に加え、ファンキーかつおちゃめな一面も加わっている。自身の死にも気づかず甲児とシローに話しかけたり、甲児だけでなく様々な人物の回想シーンに登場するなど、存在感の大きさは歴代で一番である。
その他メディア
読切作品『マジンカイザー 新魔神伝説』においては「原作冒頭で死亡したのはクローンで、本物は生き延びて衛星軌道上の人工衛星でマジンカイザーを建造、さらにDr.ヘルの正体は二人目の兜十蔵のクローン」という展開が、原作とはパラレル設定として描写された。こちらの外見は本物、クローンの十蔵の後ろ髪が短くなっており、本物は頭頂部まで髪が生えている、顎髭がある物になっている。また上述のクローンの設定もあり、Dr.ヘルももみあげ部分が共通した物になっている。
『真マジンガーZERO』においては従来作品と異なり、そのパーソナリティは類を見ない天才、自己中心的で人間を見下したマッドサイエンティスト、そして変態的性的倒錯者(byミネルバ談)という極悪人であり、あらゆる存在を無意味にする人造神マジンガーZの完成のため手段を選ばず、実の息子や孫も障害となる可能性として抹殺しようとまでした。しかし、無限の平行世界の中には、孫への愛情を持つ(或いは持つに至る)十蔵も存在し、その場合は、甲児がマジンガーZと共に活躍する世界となる。
漫画『マジンガーZ アルターイグニッション』では、Dr.ヘルとの因縁が描かれているがバードス島で左腕を負傷してしまい、脱出後にその部分をロケットパンチが行える義手に改造している。こちらの外見はアニメ版に漫画版の要素を加えた物になっている。
登場作品と役柄
SRWではマジンガー序盤の原作再現が殆ど行われていなかった関係もあってか、大半の作品で名前が語られるのみであった。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦(G)
- ミネルバXの開発者として名前のみ登場。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- グラフィック付きで初登場。『真マジンガー』版設定で、序盤の日本ルートのみ登場する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- OVA設定。「???」名義でセリフのみの登場。
- スーパーロボット大戦BX
- 『真マジンガー』設定。プロローグのみの登場。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 『真マジンガー』設定。故人のため名前のみ登場。ミネルバXの存在やマジンガーZに魔神パワーを組み込んでいる事から『真マジンガーZERO』の設定も一部組み込まれている。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 『マジンガーZ』設定。宇宙編での神隼人のセリフの中に登場。マジンパワーの設計図を遺していた。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- OVA設定で名前のみ登場。本作のマジンカイザーは十蔵が残した設計書を素に兜剣造が作ったという設定になっており、TV版の剣造とOVA版の十蔵というクロスオーバーとなっている。
- スーパーロボット大戦DD
- OVA設定で録音された声のみ登場。ゲートが開かれ、並行世界を巻き込んだ戦乱が起きるという何者かの声を聞き、マジンカイザーを開発した。また真のグレートマジンガーとマジンエンペラーGも遺していた。
- 本作では弓教授によれば姿を消してしまったとのことだが、四ッ谷博士は「亡くなった」としている。どちらにせよ生死・行方不明だが、「誰にも明かせない研究を続けていたのかもしれない」と作中推測されている。下記の名台詞の「マジンガーZは世界無敵だ」という発言と合わせ、今後次第ではどこか不穏だが。
人間関係
シリーズ共通
- 兜甲児、兜シロー
- 孫。かなりの孫思い。
- 兜剣造
- 息子。TV版では彼をサイボーグへと改造した。
- 弓弦之助
- 光子力研究所所長であり、かつての教え子。
- もりもり博士、のっそり博士、せわし博士
- 彼ら三博士も弓と同じく教え子だった者達。ただし『真マジンガー』では(弓がTV版より若々しいのもあるのか)共同研究者であったと設定が変わり、「十蔵ちゃん」と気安く呼ぶ場面も。
- Dr.ヘル
- 無印漫画版では互いに面識はない。TV版では元々ミケーネの古代遺跡調査隊の同僚であり、古代ロボを手に入れて世界征服の野望を膨らませ始めた彼を阻止すべくマジンガーZを建造した。『真マジンガー』ではかつての同志。読切漫画『新魔神伝説』では「自身のクローンの一人」という設定。
真マジンガー
他作品との人間関係
名台詞
- 「お前は神にも悪魔にもなれる」
- 各媒体で前後が異なるが、甲児にマジンガーZを託す際の台詞。マジンガーZが大いなる力であることをわかりやすく示しているものの、甲児にとってはあまりに急な話である。
- 「わっははははは 兜甲児 世界はおまえのものじゃぞ!」
- 漫画版での台詞。マジンガーZを託す際の一連の台詞の締めであり、最期の言葉。
- (この時点ではDr.ヘルの存在が明らかでないため)マジンガーZを唯一無二の強大な力であるとして、上記の台詞の他にも「世界を救っても滅ぼしてもいい、それをお前が選べる」など物騒であるが、まぎれもない事実を伝え、マジンガーZを遺して逝った。
- 「人間には必ず別れの時が来る。それが自然の摂理なのだ」
- TVアニメ版第1話で、光子力研究所所長の座から退き弓教授へ事後を託した際、感傷的な思いに囚われる弟子を制して発した台詞。兜博士の引退表明と、それに伴う人事が描写されたのはTVアニメ版のみである。
- 「あのロボットは完全だ。もうなにひとつ修正するとことも調整するところもない」
- TVアニメ版1話より。実際にはマジンガーZほど改造・強化されるロボットも無く、ニコニコ動画あたりなら一斉に「俺ならマジンガーZを空から攻めるね」とツッコミが入るだろう。
- 「甲児、お前はあのマジンガーZさえ有れば、神にも悪魔にも成れる!」
「甲児、マジンガーZさえ有れば、お前は『超人・兜甲児』として生きてゆける…」 - TVアニメ版に於ける「遺言」。この直後、ホバーパイルダーの起動法を説明する途中で兜博士は絶息してしまう。
- 「しっかりしろ甲児、苦しいか?」
「立て、甲児!苦しくても立ってDr.ヘルの機械獣と戦うのだ!」
「Dr.ヘルは地球を悪魔の世界にしようとしているのだぞ。お前はそれを黙って見ていると言うのか!?」 - TV版第2話でダブラスM2の火炎攻撃を喰らい失神した甲児の夢の中に現れ、不甲斐無い孫を鼓舞する。
- 「機械的にも戦力が増すとか、傷付いた時の救助をするとか、いろいろ有利な点が有るのだよ」
「それに…勇ましい豪傑には心を和ませる優しい女性が付いてるものじゃよ。ハハハ…」 - TV版第38話に於ける弓教授の回想シーンで、ミネルバXの設計コンセプトをユーモアも交えつつ弟子へと告げる。これを聞いたさやかは「アフロダイAも同じ役目じゃない」とツッコミを入れるが、弓教授曰く「アフロダイは元々作業用だから根本的にミネルバとは違う」との事で、さやかは増々機嫌を損ねてしまう。
- 「甲児よ、ワシは遂に作った! マジンガーZをグレートマジンガーを凌ぐスーパーロボットを!」
「マジンカイザーがあればお前は神を超え! 悪魔を倒す事もできる! 世界はお前の思うがままだ!!」 - OVA『マジンカイザー』で甲児にマジンカイザーを託した時の台詞。漫画版を意識し、さらにその上を行くスケールになっている。
- 「ワシは最高のマジンガーを作り上げた! このマジンガーならば神にも悪魔にもなれる いや! その神をも超える力をもっているのだ さあ愛する我が孫甲児よ お前は何を求める!? このマジンガーに何を求めるぅぅぅ――!!」
- 漫画版第1話で暴走している甲児の脳裏に浮かんだ際の台詞。
- 「わしは ついに作り上げたぞ 究極のマジンガーを 神にも悪魔にもなれる いや その神をも倒せる人類究極のロボット マジンカイザーを」
「さあ愛する我が孫兜甲児よ このマジンカイザーはお前のものだ! 何をもとめるのもお前の自由だ!」
- その翌話で秘密格納庫に飛ばされた甲児の前に現れた際の台詞。この言葉は、マジンガーZを奪われてしまった甲児の負の感情を爆発させてしまい、カイザーの暴走に繋がる事になってしまう。
スパロボシリーズの名台詞
- 「…聞け、甲児…。マジンガーによってお前は神にも悪魔にもなれた…」
「だが、この新たな魔神の力はそのマジンガーをも超える」
「そうだ。それに乗ったお前は神を超え、悪魔をも滅ぼす。行け、甲児…その力はお前の物だ!」
「目覚めるがよい、マジンカイザァァーーー!」 - 『W』にて、甲児にマジンカイザーを託した際の台詞。カウンターを残しているためか、原作とは違い「世界はお前の思うがままだ!」という物騒な台詞はなくなっている。
- 「やれ、甲児! 操縦方法なんぞ適当でも、お前の闘志をそのままぶつけてやれ!!」
「怒れ! 叫べ! マジンガーはお前に必ず応えてくれる!」 - 『第2次Z破界篇』でマジンガーを駆り、タロス像との初戦闘に臨む孫へ送る熱いエール。
- 「甲児…甲児よ。ワシの想定通りならば、お前は今、カイザーパイルダーの中にいるはずじゃ」
甲児「こ、この声は、おじいちゃん!」
「ワシは声を聞いた…災厄を呼ぶ門が開かれ、数多の世界が戦乱に巻き込まれて、未曾有の危機に陥るという声を」
甲児「!」
「だから、ワシは造り上げた。マジンガーZを、グレートマジンガーを凌ぐスーパーロボット、マジンカイザーを」
甲児「マジンカイザー!?」
「マジンガーZがあれば、お前は神にも悪魔にもなれる… だが、マジンカイザーがあれば、甲児よ、お前は神をも超えられる。悪魔も倒せるのだ」
甲児「!!」
「神を超えて世界に降臨するも、悪魔を殺して世界を滅ぼすもお前の自由! 兜甲児よ、世界はお前のものじゃ!ふはははははは!!」
甲児「神をも超えられる…悪魔も倒せる…この俺が…!」 - 『DD』1章Part10「魔神皇帝」より、カイザーにパイルダー・オンした際に甲児に語りかけた際の台詞。本作でカイザーを製作した理由を述べている他、カウンターが存在しないため(セーフティはいたが)物騒な台詞が原作同様に語られている。
- 「弱音を吐くな、甲児」
「甲児、戦え。最後まで望みを捨てるな。マジンガーZは世界無敵だ。そして、お前はそれを操るために選ばれし者なのだ」 - 『DD』2章Part11「激突! マジンガーZ対地獄王ゴードン」より、地獄王ゴードンのゴードンサイクロンファイアーにマジンガーZが飲み込まれ、諦めかけた甲児への激励。冷静に考えると、カイザーが存在する世界でマジンガーZが無敵なのは少し奇妙な気がする。カイザー製作前に録音した声だと考えられるので矛盾はしないが。
関連機体
- マジンガーZ(真マジンガー版)
- 自身が建造した「神にも悪魔にもなれる」力を秘めしロボット。
- ミネルバX
- 自身が設計のみ手掛けた正式なマジンガーZのパートナーロボットだが、皮肉にも因縁の相手であるDr.ヘルにより誕生する。
- グレートマジンガー
- OVA『マジンカイザー』では、グレートマジンガーも十蔵が造っている(息子は直接登場しない)。 彼が残した設計図で光子力研究所が再現を試みるも、後に発見される十蔵が自ら製造したオリジナル機には及ばなかった。
- マジンカイザー
- 自身が建造した「神をも超え悪魔も倒せる」マジンガーZ・グレートマジンガーよりも強いマジンガー。作品によって設定が変わる事もあるが、基本的にカイザーの開発者は十蔵。
- マジンガーZERO
- 自身が生み出した「終焉の魔神」。
- 7つのブラックボックスたる魔神パワーを有する最強にして最凶のマジンガー。遍く世界を滅ぼし、作り替えてしまう程の力を持つ。
- マジンエンペラーG
- 『DD』では本機も建造している。