ライラ・ミラ・ライラは『機動戦士Ζガンダム』の登場人物。
ライラ・ミラ・ライラ | |
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外国語表記 | Lila Milla Rira |
登場作品 | |
声優 |
佐脇君枝(TV版) 浅野まゆみ(劇場版) |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
生年 | 宇宙世紀0062年 |
年齢 | 25歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0087年4月 |
身長 | 175cm |
所属 | 地球連邦軍 |
軍階級 | 大尉 |
概要
機動戦士Ζガンダム
ルナツー所属のサラミス改級巡洋艦ボスニアのガルバルディβ隊の隊長。階級は大尉。
宇宙戦を生き抜いてきた生粋の宇宙戦士で、周囲からは戦争が好きな女だと思われている。ティターンズの進出を快く思っていないが、ジェリド個人に協力してアーガマを追撃する。プライドを捨てて素直に教えを請うジェリドの中に「いい男」に育つ素質を認め、宇宙での戦い方を教えることになる。
毒ガスによる虐殺が行われたスペースコロニーサイド1の30バンチで、カミーユとクワトロに接触し、その後の戦闘でカミーユのニュータイプ能力の前に敗れ去る。死の間際にオールドタイプとニュータイプの関係を理解したのだった。
なお、シロッコとの最終決戦の際にライラの魂はΖガンダムを通してカミーユにアドバイスを送った。
劇場版
TV版とは違いティターンズ所属となっている設定で、30バンチの一件等が省略されてジャブロー降下戦で死亡する展開となっている。
登場作品と役柄
殆どの作品ではティターンズかそれに準ずる組織に所属になっている。また、本来の彼女の愛機であるガルバルディβがZまで登場しなかった為かそれ以前の作品ではジェリド等が乗った機体に搭乗している。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DC所属のパイロットとしてバイアランに搭乗する。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- バイアランが削除された関係でバウンド・ドックに乗る。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 序盤の宇宙で戦う。乗機はマラサイだが強敵。
- スーパーロボット大戦EX
- シュウの章で当初は敵として登場するが、隠し要素で説得するとジェリド・カクリコンと共に仲間になる。初期機体は3人ともバウンド・ドックだが、3人の中でもっとも回避が伸びるので、クワトロがサザビーに乗り換えた際に余った百式には彼女を乗せるのが吉。加入時点で覚えている熱血付きのメガバズーカランチャーは強力だが命中補正が低く、彼女も命中系精神は持たないので注意。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ティターンズに所属する。序盤はNPCながらも味方としてガブスレイで登場。ティターンズ勢の中では物分かりのいい方であり、ロンド・ベルを挑発するジェリドやヤザンの抑え役に回ることが多い。またルート次第では副主人公の先輩としてそれなりに慕われていた様子。
- 後半は敵対することになるのだが、ティターンズとの最終決戦まで出てこない(その際にはハンマ・ハンマに乗る)。ロンド・ベルと敵対することに対し、ライラなりに思うところがあったのかも知れない。
- スーパーロボット大戦F
- 音声初収録。ティターンズとまだ敵対していないので顔見せ程度に味方NPCで登場する。乗機はバイアラン。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 乗機は『F』に引き続きバイアラン、最後はバウンド・ドック。リアル系限定シナリオ「ティターンズの追撃」ではロンド・ベルの釈明を意に介さず戦闘を仕掛け、増援のジャマイカンとは「手柄を横取りする気か」と口論する等、好戦的な印象が強い。その後のシナリオ「新しい力」または「完成!超闘士」にてカクリコンと共に戦死する。
- 奇しくも本作オリジナル主人公とほぼ同時期、部下達と共に機体を新型に乗り換えた形になるのだがその矢先に退場する事になってしまう。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ティターンズ所属。登場は割と遅くティターンズが瓦解する「ダカールの日」でようやく登場。いつの間にやらジェリドと信頼関係を築いていた。平凡な能力で特に苦戦はしない。搭乗機はバイアランでネルフ本部を襲撃した際にはバウンド・ドック(MS)に乗っていた。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 指揮能力があるので、第3話あたりでは危険な存在であるが、味方が充実した6話や9話では脅威ではない。9話におけるティターンズとの最終決戦では、どこで手に入れたのかパラス・アテネに乗ってくる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版設定のため声が浅野まゆみ氏に変更。セツコルート限定キャラ。カミーユで倒すとMk-II(白)に「フライングアーマー突撃」が早期追加される(出来なくても後に使用可能に)。本作で愛機であるガルバルディβがようやく初参戦した。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年3月のイベント「それぞれの大義のために」より登場。シナリオNPC。
関連作品
パイロットステータス
精神コマンド
- EX
- ド根性、てかげん、気合、威圧、熱血、信頼
- EX(PS版)
- ド根性、てかげん、気合、挑発、熱血、信頼
- 第4次(S)
- 根性、偵察、ひらめき、熱血、威圧、てかげん
- F・F完結編・α
- 熱血、ひらめき、挑発、加速、てかげん、激励
- α外伝
- 熱血、ひらめき、気合、加速、てかげん、激励
- Z
- 集中、必中、鉄壁、信頼、直撃
- リアルロボット戦線
- 鉄壁、ひらめき、気合、加速、てかげん、激励
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- シールド防御L8、切り払いL3
- F、F完結編、64
- シールド防御L7、切り払いL6
- α
- シールド防御L3
- α外伝
- 指揮官L2、シールド防御L1
- Z
- ブロッキング、カウンターL7、援護攻撃L3、指揮官L2
隊長効果
- 命中率+10%/クリティカル率+10%
- 『Z』で採用。
人間関係
ティターンズ
- ジェリド・メサ
- 「いい男」になれる素質を見出だし、宇宙戦のイロハを教授する。
- 一方、劇場版では「お勉強だけ出来て馬鹿な子っているんだよね」と言っており、彼を軽んじている面もあった。
- カクリコン・カクーラー
- 原作では特に絡む場面は無いが、SRWにおいてはジェリドとともに部下である事が多い。
- マウアー・ファラオ
- カクリコンとともに部下である事が多い。
- ヤザン・ゲーブル
- 原作ではライラの戦死後に登場したため顔を合わせるシーンは無いが、SRWではDCやティターンズでの同僚となる。
- 第4次ではロンド・ベル隊に寛大なライラに「甘いぜ!」と抗議するが、「リーダーはあたしだよ」と一蹴され、悪態をついていた。
- バスク・オム
- TV版では彼が30バンチでの虐殺を行った事実を知ったが、信じ切れず驚愕した。
- ジャマイカン・ダニンガン
- 第7話では彼の指揮下に入ってエゥーゴと戦うが、自身の意見を否定されたりする等の事があって、ジャマイカンの事を快く思わなかった。
- 一方、ジャマイカンの方もまたライラを疎んじて援軍を送らなかった。それが、結果的にライラの死の原因につながってしまう。
エゥーゴ
他作品との人間関係
名台詞
- 「迂闊だったか。赤いモビルスーツ…赤い彗星…!? まさか、あの赤い彗星が? 気を付けろ」
- 第3話より。赤いモビルスーツを駆るクワトロにしてやられた時の台詞。この時の戦いで、ライラは隊員を失ってしまった。
- 「いい男になってくれれば、もたれかかって酒が飲める。それはいいものさ」
- 第7話より。ジェリドに飲みに誘われた際の返事。未熟なジェリドを殴り飛ばしつつも期待している事が伺える台詞。
- 「フンッ、お勉強だけがよくできてバカな子っているんだよね」
- 上の台詞の劇場版。TV版と違って設定の違いもあってか嫌ってはいないものの、ジェリドのことをあまり高く評価していない事が分かる。
- 「そうか…私は今、あの子はただ者じゃないと言った…この分かり方が無意識のうちに反感になる…これがオールドタイプということなのか…」
- ニュータイプであるカミーユに敗れた瞬間、自分がオールドタイプということを認識した。
- ちなみに、ライラの戦死に関しては第6話の次回予告にて明示されていた。
- 「パワーがダンチなんだよ! そういう時はどうする?」
- TV版最終回でパプテマス・シロッコのジ・Oに苦戦するカミーユに、戦死した仲間たちが霊体の姿でアドバイスを送る際にライラが言った言葉。この後カミーユはビームライフルを捨て、死んだ仲間たちの意思を集める。
- ちなみに、後年の作品においてライラと似た台詞を言った人物がいる。
搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
- 監督の富野由悠季氏や、キャラクターデザインを担当した安彦良和氏は、放送当時のインタビューで「ライラは本来ならもっと長く登場する予定だったのだが、独特のえらのはった欧州風な顔立ちで作画がしづらく、泣く泣く降板が早まった」と語っている。
- 1997年発売のPS版『Ζガンダム』では藤野かほる氏、1999年に発売された『GGENERATION ZERO』以降のゲーム作品では津田匠子氏が声を務めていた。劇場版発表以降はゲームも浅野まゆみ氏で統一されている。
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』では、エゥーゴを反乱分子と見做す一方で、ティターンズのやり方にも疑問を持っていた、どちらでもない中立を維持するという自分の信念を保つ軍人としてのプライドが高い人物として描かれている。ただ、その一方でティターンズに協力する事の浅はかさをモンブランのクルーやカミーユに責められると、その考え自体には賛同しているのだが、自分の立場上仲間や部下を裏切る事は出来ないと軍人としての責務の狭間で激しく葛藤し、その苦悩ぶりはTV版以上に凄まじかった。カミーユの度重なる説得にも耳を貸さず最後は原作通りカミーユに墜とされて戦死するが、死ぬ間際にティターンズの欺瞞と軍という組織の中で自由に動くことのできない悲哀に気付いたのであった。