ガオファイガーは『勇者王ガオガイガーFINAL』の登場メカ。
ガオファイガー | |
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外国語表記 | Gaofighgar |
登場作品 | 勇者王ガオガイガーFINAL |
デザイン | 藤田一己 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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正式名称 | ファイティングガオガイガー |
分類 | ファイティングメカノイド |
型式番号 | GBR-11 |
全高 | 32.0 m |
全幅 | 35.0 m |
重量 | 660 t |
動力 | Gストーン動力ウルテクエンジン アップデート型 |
最大出力 | 20,000,000 kw以上 |
推進機関 | ウルテクエンジン×2 |
推力 | 1500 t×2 |
最高速度 | M 600以上(宇宙空間) |
最高走行速度 | 185 km/h |
航続距離 | 理論上無限 |
開発 | GGG |
設計 | GGG |
製造 | GGG |
所属 | GGG |
乗員人数 | 1人 |
パイロット | 獅子王凱 |
概要
ギャレオンのデータをもとに製作された純地球製のガオガイガー。
「ガオファイガー」は通称で、正式名称は「ファイティングガオガイガー」という(「ファイティング~」と呼ばれるのはOPの歌詞ぐらいでガオファイガーの方が通りがよいが)。
機体概要
天海護がギャレオンと共に宇宙に旅立った後、立案された地球圏防衛計画「ガオファイガープロジェクト」の中核となる機体。
ガオファーをコアとし、ステルスガオーIII、ライナーガオーII、ドリルガオーIIがファイナルフュージョンすることで完成する。
弾丸Xの技術を応用し、エヴォリュダー・ガイの能力とリンクさせたエヴォリュアル・ウルテクパワーによって、ガオガイガーを上回る出力を発揮する。また、緑の星のオーバーテクノロジーを不完全なまま運用していたガオガイガーと異なり、Gストーン以外は純地球製のテクノロジーを使用している。その為、ギムレット戦におけるファイナルフュージョン成功率98%と安定度でも圧倒的に上回っている。
胸の菱形が3対になっている形状はGGGのエンブレムを模している。
スターガオガイガーのブロウクンファントムとプロテクトウォールを受け継いでもいるが、実体のファントムリング・ウォールリングの代わりに、胸部からエネルギー状のリングを自己生成して使用される。その為、リング破損による使用不能の心配はなく、エネルギーの続く限り、使用することが可能。
設定上はガオファーはガオガイガー用のガオーマシンともファイナルフュージョンは可能だが、実際に運用されたことはない。
構成機体
- ガオファー
- ガイガーに相当する地球製コアユニット。戦闘機型のファントムガオーにエヴォリュダー・ガイがフュージョンすることで起動。
- ステルスガオーIII
- 背部・頭部・前腕部を構成するガオーマシン。ステルスガオ―IIで大型だったエンジンを小型化したことで、大気圏内外を問わず高い性能を発揮。
- ドリルガオーII
- 脚部を構成するガオーマシン。ドリルガオーの特徴であるドリルも強化されている。
- ライナーガオーII
- 肩部・上腕部を構成するガオーマシン。新幹線型のライナーガオーから一転して、ロケット型となった。
劇中での活躍
原作ではバイオネットのギムレット・アンプルーレ、天海護 (レプリジン)操るスターガオガイガーを撃破し、レプリ地球においてソール11遊星主の一人、パルパレーパ操るパルパレーパ・プラスとの戦いの結果、破壊された。
その後、本機の複製が遊星主によって洗脳された獅子王凱の乗機となるが、キングジェイダーとの戦いで大破している。
ガオファイガー誕生を描いた外伝漫画『エヴォリュダーGUY』では、バイオネットに強奪されたガオーマシンを奪還すべく、ガオファイガーへの合体を行うが、合体中に生じる僅かな隙を鰐淵シュウに突かれて、凱はコクピットから排除されてしまう。シュウの操縦の下、ガオファイガーが完成しようとした為、メインオーダールームの手で合体は中断されたが、ガオーマシンだけでなく、ガオファーも強奪されてしまった。その後、香港での戦闘で捕虜である命の身の安全と引き換えにアルエットのハッキングの下、シュウ操縦のガオファーがガオファイガーに合体しようとするが、アルエットと凱の連携により、以前とは逆に凱の侵入を許してしまい、ガオファイガーは奪還と同時に初合体を成功させた。
この時ガオファイガーの合体に使われたガオファーは試作型の「XF-111 プロトタイプ・ファントムガオー」で、事件後はセキュリティプロテクトを強化、全長及び全質量を僅かに軽減させた正式採用機「F-111ファントムガオー」にその座を託し、予備パーツとしてオービットベースに保管されていた。『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』にて凱の帰還に伴い、プロトタイプ・ファントムガオーの封印を開放し、ガオファイガーとして再運用された。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- スパロボ初登場作。PVでパルパレーパ・プラスと対決している。本編ではほぼ原作通りの展開が再現されている。
- 初登場は29話「押された烙印」。ギャレオンが護と共に旅立った直後のマップにてルネが持ってくる。全体攻撃の射程が伸びている等、強化されてはいるもののジェネシックガオガイガーへの乗り換えが残っているので使用可能期間が短い。分岐で登場しない方(地球部隊へ編成する・バトル7側にいる)に進むと、使えるステージは「押された烙印」「激突! 勇者VS勇者!」「果てなき旅路の始まり」「勇気、果つる時……」と各主人公乗り換え話を加えたわずか6ステージ。使える方に進んでもたったの11話分でしか運用できず微妙に不遇。加えて戦闘アニメに関しても飛行時のステルスガオーIIIの展開ギミックが省略されていたりなど微妙に手抜きがあり、やはり不遇。
- 41話の敵対時には「攻撃力+50%」の小隊長能力でとてつもない破壊力を生み出すため、少なくともひらめき・不屈用のSPは確保しておかなければ苦戦は免れないだろう。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 第2部より登場。能力は前作よりも強力になり、また序盤から登場する為、使用期間にも恵まれている。
- ガオガイガー系の例に漏れず単体火力に優れる為、凱にインファイトを習得させておけばボス戦で役立つだろう。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 作品自体は第2期参戦作品第10弾として2016年10月に追加参戦したが、ユニット化まではされずイベントシナリオでの登場に止まり、本編のシナリオでは本機をすっ飛ばしてジェネシックガオガイガーが登場するという何とも不憫な扱いである。
- スーパーロボット大戦30
- 公式PVで確認。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- ファイティングメカノイドの名の通り、本機の基本的戦闘スタイルでもある。多くの場合はドリルニーや腕を回転させて殴りつける零距離ブロウクンファントムが併用される。
- 『W』では右ストレート⇒左アッパー⇒ドリルニー、とガオガイガー同様のコンボの後、踵落としでトドメ。
武装
- ドリルニー
- ガオガイガーのものから改良が加えられており、ドリルに回転方向と直角のブレードが付けられている。攻撃時には伸縮し、各層が独立回転する仕組みとなっている。
- パルパレーパとの戦いでコクピットと両腕が破壊され、凱はエヴォリュダー能力でガオファーのコードを巻きつけ残された右足のドリルニーで最後の抵抗をしたがあえなく破壊されてしまった。
- ブロウクンマグナム
- 右腕を回転させて射出するロケットパンチ。スペック上は使用可能だが、基本的には下記のファントムとして使用される。
- ブロウクンファントム
- 機体胸部からファントムリングを形成して、ブロウクンマグナムに重ねて発射する。スターガオガイガーの実体ファントムリングは壊されて使用不能になることもあったが、本機ではエネルギーの続く限り使用可能。
- 実は映像作品では、まともに敵に直撃したことがほとんどない。初戦闘のギムレット・アンプルーレ戦でも、初撃において拳そのものは回避されており、Uターンさせたものがようやく命中した。
- プロテクトウォール
- 機体胸部からウォールリングを形成して、左腕と共にバリアを形成する。スターガオガイガー同様にプロテクトシェードをウォールリングで強化したものだが、スターガオガイガーのウォールリングは実体式でプロテクトシェードの反射機能が失われる欠点もあったのに対して、ガオファイガーにおいては、エネルギー式リングとなったため反射機能も使用可能になっている。
- プラズマホールド
- プロテクトウォールのエネルギーを展開して敵機を拘束する。
ハイパーツール
- ディバイディングドライバー
- 地面を湾曲させ、戦闘フィールドを作り出すツール。ガオガイガーが運用していたものと異なり、腕に装着される基部パーツと実際に効力を発揮する先端パーツに分割され、先端部はディバイディングとガトリングの選択式になった。使用する際は射出された両パーツが空中で合体してから装着される。原型機であるジェネシックガオガイガーのボルティングドライバーにより近づいた形となっている。
- ガトリングドライバー
- ディバイディングドライバーを発展させ、空間湾曲によって対象物を空間に「縫い止める」道具。具体的には隕石や国連軍を空間ごと捻じ曲げて動きを止めるなどに使用された。重力レンズを作り複数のソリタリーウェーブを1つに収束させることもあった。
- SRWでは武器扱いとなっている。敵機を空間ごと捻じ曲げて、そのまま捻じ切っているのだろう。ちなみに、原作では国連軍への被害は0だった。
- ゴルディオンハンマー
- 圧縮された重力波を高速で叩きつけて対象を光子レベルまで分解する武器。詳細はゴルディーマーグを参照。
- ゴルディオンクラッシャー
- 使用したのはジェネシックガオガイガーだが、本来はガオファイガー用に開発されたツール。
- ゴルディオン・ダブルハンマー
- 『覇界王~ガオガイガー対ベターマン』に登場した新ハイパーツール。ポルックスとカストル、ゲミニという三つのモードを持つ。『モード・カストル』は従来のゴルディオンハンマーと同じ機能。『モード・ポルックス』はゴルディオンモーターと同じ機能で重力衝撃波を中和する。
- そして、この二つの機能を同時に起動させた『モード・ゲミニ』は、それを組み合わせて重力衝撃波によるピンポイント攻撃を可能とする。
- なお、このツールには超AIは搭載されておらず、他のツールロボと同じく簡易ロボが搭載されている。
必殺技
- ヘル・アンド・ヘヴン
- ガオガイガーを象徴する必殺技ゆえ、本機でも使用可能。ガオガイガー当時は凱のサイボーグボディへのダメージ蓄積が問題となっていたが、凱がエヴォリュダーになってからは、身体に溜まるダメージを回復できるようになった為、その問題も克服されている。とはいえ、この時点でも「ウィータ」の部分がないので完成してはいない。既に「ウィータ」の部分は判明しているので使えるはずではある。
- レプリスターガオガイガー戦ではレプリ護の放った「真の」ヘルアンドヘヴンに対してエヴォリュアルウルテクパワーを使う事で勝利した。なお、この時は右腕側のエネルギーをオーバーフローさせていた(つまり、最悪の場合護を殺す気で放った)。
- 『ガオガイガー対ベターマン』ではガオガイゴーとのダブル・ヘル・アンド・ヘブンの際に「ウィータ」の部分が入った完全版を使用している。
- ハンマーヘルアンドヘヴン
- ゴルディオンハンマーとゴルディーマーグの体が変形したマーグハンドを使った必殺技。ハンマーヘル・アンド・ハンマーヘブンとも呼ばれる。
- 基本的な規格はガオガイガーと共通の為、当然使用可能。本編では、ギムレット・アンプルーレを光にしている。その圧倒的破壊力は相変わらずなのでレプリ護のガオガイガー戦でも使用されたが、ハンマー自体が無防備になるコア摘出プロセスを経たためレプリ護が放つ真のヘル&ヘヴンに敗北、ゴルディーマーグは大破してしまった。なお、設定上は破壊されていなければガオファイガーでも遊星主を圧倒できたというあたり、対戦時には弱点を突き優先的に破壊しておくよう前もって指示されていた可能性もある。
- なお、『第3次α』ではガオガイガーの演出を流用しているのか、ハンマーコネクト以降から背中のステルスガオーIIIがステルスガオーになり、ガオガイガーにおけるギャレオンの目が光る演出も確認できる。また、本機のハンマーヘヴンは見ることができない(内部データにはハンマーヘヴンのカットインがある)。『W』ではギムレット専用のトドメ演出となっている(内部データではゾンダーや原種に対しても用意されてはいる)。
特殊能力
特殊能力としての分離は持っていない。
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- ガオファイガー・プロジェクト
- 時系列上最初のファイナルフュージョンはバイオネットに奪われたマシンを取り戻すために発動。このシーンは第5話冒頭で一部再現されている。
- 勇者王新生
- FINAL本編における初陣。ギムレット・アンプルーレと交戦し、ハンマーヘルアンドヘブンで撃破。
- 破壊神!嵐の決戦!
- 超竜神やゴルディーマーグを倒し、「ウィータ」の呪文でより進化したヘルアンドヘブンを見せつけるスターガオガイガーに対し、勇気をプラスして打ち勝った。
- 勇者王!最期の刻
- GGGの仲間たちがパレッス粒子で行動不能にされ、孤立無援の中、パルパレーパ・プラスと交戦。必殺技対決の最中にカイン(ペイ・ラ・カイン)の姿(とGストーンと同じ輝きを放つラウドGストーン)を見せられ、驚愕した隙に粉砕された。
関連機体
余談
- 『世にも奇妙な物語』の「バーゲンハンター」において、ガオファイガーの玩具を巡る物語が展開された。
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