バウ
バウとは『機動戦士ガンダムΖΖ』に搭乗する登場メカ。
バウ | |
---|---|
外国語表記 | Bawoo |
登場作品 | |
デザイン | 出渕裕 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用量産型分離可変式モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 → 量産機 |
型式番号 | AMX-107 |
頭頂高 | 18.5 m |
全高 | 22.05 m |
本体重量 | 34.7 t |
全備重量 | 67.5 t |
スラスター推力 |
18,760 kg×4(背部)
|
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 12,200 m |
開発 | ネオ・ジオン |
所属 | ネオ・ジオン |
主なパイロット |
グレミー・トト アリアス・モマ |
概要
機体概要
開発に際しては上下半身が分離するガンダム、胸の排気スプリットや腕のグレネードはΖガンダムが参考になっており、外見は特にΖガンダムと類似している。アステロイドベルトという閉鎖空間でアクシズ・ジオンのモビルスーツ開発は大幅に遅れており、地球圏に帰還して本格的なモビルスーツ開発を着手したネオ・ジオンが「汎用性重視の連邦系の技術」を採用するための試験的な意味合いが込められている。宇宙用のガザD(ガザシリーズ)、陸戦重視のガルスJ・ズサ・ドライセンとは比べると人型機動兵器としては基本かつ忠実に設計されている。
最大の特徴は機体が上半身「バウ・アタッカー」下半身「バウ・ナッター」に変形する事で大気圏内を飛行可能とすることである。
朱色に塗装された試作機にグレミー・トトが乗り込んだ。腰部スカートには漢字の「龍」の下に「飛」と書かれたマーキングがされているが、これは一文字で「バウ」と読む。百式と同様に、監督の富野由悠季氏のアイディアである(後に氏が原案を行った小説版では一文字に圧縮した物を使っているが、実在する漢字である[1])。
作中グレミー機がアクシズ内でガンダムMk-IIと戦闘になった際にバックパックを上方に射出した後に、不意打ちで飛び膝蹴りを放つ(この時バウアタッカー部分の推進系がまるごと無い状態なので機体の駆動系のみを使って技を放っている)など機体そのものの機動性も非常に優れている。
後に本機はカラーリングが緑に変更され量産された。基本性能は試作機と変わらないが、分離合体システムが省略されているという説がある(SRWやプラモデルでは変形可能)。少数が量産され、アリアス・モマらが搭乗した。また、グレミーが反乱を起こした際は灰色のカラーリングの機体が登場している。
第1次ネオ・ジオン抗争から8年後のラプラス戦争(『機動戦士ガンダムUC』)では、ネオ・ジオン軍残党「袖付き」の戦力として登場。一般機と同様のグリーンカラーだが、イエローの部分がホワイトに変更され、袖付き特有の装飾が施されている。更に、胸や腰サイドアーマーなど一部パーツの形状が下記のリバウと同形状のデザインに変更されている。 また、シールドのメガ粒子砲は撤去され、武器もギラ・ドーガのビーム・マシンガンを装備し、他機体と違いバウ・ナッター機首にコクピットを設けた複座機となっている(ナッター機首にコクピットを設置するというのは開発初期にテストされたという設定が存在する為、それを拾い上げて採用したものと思われる)。余談であるが、劇中においてゲッターロボのオープンゲットを彷彿とさせる機体分離をする場面が見られた。
構成機体
- バウ・アタッカー
- 分離した上半身が変形する飛行形態。コクピットもこちらに属する。
- ビームライフルやシールドなど、MS形態で使う武器が集中しており攻撃力に優れる。
- バウ・ナッター
- 分離した下半身が変形する飛行形態。コクピットは持たず、バウ・アタッカーから遠隔操作で運用される。
- 武装は無いがペイロードに爆弾等を装備できる。また、遠隔操作でバウ・ナッター自体を質量爆弾として使うという戦法も使われた。
劇中での活躍
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- グレミー機は量産型よりパラメーターが高いので要注意。スーパー系は攻撃が当たらないので、精神コマンドを使うかガンダム達で遠距離から攻撃しよう。幸い射程は1オンリー。量産型の場合は印象に残るほど強敵ではない。逆にPS版では量産型でもそれなりの射程と硬さを持つため、脆いMSで相手をするのは不利。先にスーパー系かビーム耐性のある機体でHPを削るのがいいだろう。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- リメイクによる難易度の低下もあり、量産型より能力の上がっているグレミー機もそこまで怖い相手ではなくなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- グレミー機と緑の量産機、更に分離形態も登場。登場時期が中盤戦で、こちらも強力なユニットが揃っているのでやっぱり印象に残り辛い。キャラ・スーンなどエースパイロットがよく乗り込んでいる。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- グレミー自身は『第3次』で戦死しているが、グレミーカラーの機体が量産され分離形態含めて登場(緑の機体は登場せず)。ヤザン隊やシュタイナーが乗ってくる事もある。どんぐりの背比べではあるが、ハンマ・ハンマやドライセン等のレベルのMSの中では最も性能が高い。そのせいか後半、ギワザ軍やゲスト軍の戦力として場違いに出現するMAPがある。
- スーパーロボット大戦F
- 終盤から登場。射程7のメガ粒子砲が痛い。アリアスは緑でなく朱色に乗っている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 中盤戦にかけて登場するが、性能は並。終盤戦にアリアスの緑色機しか登場しなくなる。緑色機は朱色機に比べ装甲値が跳ね上がっているが、10000にも満たないHPのままなのでさほど打たれ強くもない。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- グレミー機の朱色のみ登場。今回は分離はしない。グレミーの他、アリアスや一般兵が乗る。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 今回も朱色。同じネオ・ジオン製のザクIIIと同等の性能でまずまずの強さ。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 『α』と同じ。ティターンズやムーンレィスが使用する。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 中盤から登場する。グラフィックが『第2次G』からの流用と思われ、他作品からの流用、COMPACT描き下ろしのグラフィックのユニットと比べると、少しシルエットが小さくなっている。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- グレミー専用機の一機のみが登場し、一度だけ交戦する。グラフィックが描き直されており、能力も相まってボスの貫禄十分。ガトーを仲間にしたいならイベントで撤退させること。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- グレミー機のみ登場。HPが1万あり、シールド防御で耐久力が増している。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 終盤に登場する。これといった特徴がないため、強敵ではない。なお、グレミーは一度きりの出撃でクィン・マンサに搭乗するため、量産機しか登場しない。
- スーパーロボット大戦R
- グレミー機と量産機が登場。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 量産機が登場。ややHPが高い以外平凡な性能になっている。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 『UC』版の袖付き機体が登場。武装はビームライフルのみ。
- 基本的にバウ・アタッカー形態だが、戦闘アニメ時にバウナッターが飛んできて合体する。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 敵味方とも平凡な性能。台詞はグレミーに対応しており、ΖΖガンダム、Ζガンダム、キュベレイなどと対戦させると、原作を彷彿させる台詞を喋る。
- スーパーロボット大戦64
- 終盤辺りからグレミー用と量産型が出てくる。
関連作品
- リアルロボット戦線
- グレミー機のみが登場。攻略本ではNPCと書かれているが実際は操作可能で、その後も離脱しない。変形はできない。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- バルカン砲
- 第19話「プルとアクシズと」で使用。
- 当初の公式設定には存在しなかった武装だが、後の袖付き機の胸部の左右には2門搭載されており、正式に公式設定の武装となった。
- ミサイル
- 翼部に左右3発ずつ装備。
- 4連装グレネードランチャー
- 両腕に内蔵されている。
- シールド
- メガ粒子砲を内蔵した実体盾。左腕部に装着。
- メガ粒子砲
- シールドに5門内蔵されている。袖付き機は廃されている。
- ビームサーベル
- 両腕に2本マウントされている。
- ビームライフル
- ドライセンやズサなどネオ・ジオン共通の規格の携行兵装。
オプション装備
- ビームマシンガン
- 指揮官型ギラ・ドーガと同型のビームマシンガン。袖付き機が使用。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
関連機体
注釈
- ↑ 𪚢。かつてはこれで「バウ」と読むとされたが、現在の研究では龍と同じく「リョウ」・「リュウ」と読むと考えられている。意味も龍と同じ。MSとしてのバウは、当初「飛龍」と仮称で呼んでいたらこの文字を見つけてバウと名付けられたらしい。
商品情報