ガオガイガーは『勇者王ガオガイガー』の主役メカ。
ガオガイガー | |
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外国語表記 | Gaogaigar |
登場作品 | 勇者王ガオガイガー |
デザイン |
大河原邦男(ベースデザイン) 中谷誠一(クリンナップ) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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異名 | 勇者王 |
分類 | 重機動スーパーメカノイド |
型式番号 | GBR-1 |
全高 | 31.5 m |
重量 | 630.0 t |
動力 |
Gストーン動力炉 GSライド×3 |
最大出力 | 7,500,000 kw(100万馬力) |
推進機関 | 翼端インパルスドライブ |
推力 | 1200 t×2 |
最高飛行速度 | M 3.0 |
最高走行速度 | 時速172.0 km |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
開発者 | 獅子王麗雄 |
開発 | GGG |
設計 | GGG |
製造 | GGG |
所属 | GGG |
乗員人数 | 1名 |
パイロット | 獅子王凱 |
概要
ガイガーと三機のガオーマシンがファイナルフュージョンした重機動スーパーメカノイド。
機体概要
本機は宇宙メカライオン・ギャレオンによってもたらされたデータを元に建造された対ゾンダー用のスーパーメカノイドである。
合体時にパーツとなる3機のガオーマシンは、ギャレオンに保存されていたジェネシックマシンのデータをもとに地球の技術で複製したものである。また、オリジナルが動物モチーフだったのに対し、ガオーマシンは偽装も兼ねて地球上の車両や航空機をベースにしている。
データの解明が不完全であったことや地球の技術が劣っていること、異星と地球のテクノロジーの混在する機体であるためか、ソフトウェア・ハードウェアの両面で不安定な部分を抱えている。
しかしひとたび合体すればその戦闘力は絶大であり、真っ向勝負に持ち込めば殆どのゾンダーロボが手も足も出ず叩き潰されるほどの圧倒的強さを見せる。
堅牢な装甲を持つが、その反面内部への衝撃を緩和する能力は高くない。また、装甲の耐熱限界は5000度とされる。第19話「滅ぶべき右腕」でグランドノヴァに囚われた際はギャレオンが咄嗟に展開したプロテクトシェードでなんとか持ち堪えている状態だった。
また、この手のロボットには珍しい合体解除のための設備が用意されているのも特徴。
出撃する度にOSの更新や機体の改良が常に行われているため、第1話と最終回では、実質外見と能力が同じだけの別の機体と化している。
構成機体
- ガイガー
- 胴体を構成。
- ステルスガオー
- 背部、頭部、前腕部を構成するガオーマシン。全翼機型の航空機であり、高いステルス性を持つ。ガイガーの背部に装着する事も可能。
- ジェネシックマシンのガジェットガオーが元となった。前半と後半でGGGマークの色が異なるが、これは所属組織が『ガッツィー・ジオイド・ガード』から『ガッツィー・ギャラクシー・ガード』に変わっているため(金色が前者の翠色が後者のエンブレム)。
- ドリルガオー
- 脚部を構成するガオーマシン。2本のドリルを持つ戦車であり、地中掘削はもちろん短時間の飛行もできる。ガイガーの腕部に装着する事も可能。
- ジェネシックマシンのスパイラルガオーとストレイトガオーが元となった。
- ライナーガオー
- 肩部、上腕部を構成するガオーマシン。新幹線型のマシンであり、短時間の飛行も可能。胴体を貫通して合体する構造や腕としての役割を担う関係上、全ガオーマシンの中で最も負荷がかかりやすく、序盤では合体したりヘルアンドヘブンを放つだけでも大きく損傷する様子が見られた。
- ジェネシックマシンのブロウクンガオーとプロテクトガオーが元となった。
劇中での活躍
当初は十分なテストが行えないまま出撃し、1回の戦闘で満身創痍(敵からの攻撃よりも、未完成だけに自壊した部分が多い)の状態となることも多かった。 また、ゾンダー化した人間を救出するためにはコアの摘出と巨大ゾンダーの破壊が必須であり、そのためには凱の命を削る必殺技・ヘルアンドヘブンを使用しなければならなかったなど、過酷な戦いを強いられていた。 しかし、GGG整備部スタッフの勇気と英知により、戦闘を重ねて行く中でそれらの問題点は徐々に解消されていった。
第1話では限りなく0に近かったファイナルフュージョンの成功率は、ソフトウェアのアップデートを続けたことにより飛躍的に向上している。 ハードウェアの面でもヘルアンドヘブンに代わる負担のない必殺技としてゴルディオンハンマーが開発されるなど、ガオガイガーを支える様々なハイパーツールが開発されていったのである。
しかし、ゾンダーとの決戦後、襲来した機界31原種との戦いで大破。 その後ウルテクエンジン搭載による強化改修が施され復活、その出力に対応するステルスガオーIIを装備した状態がスターガオガイガーである。勇者シリーズ伝統の2号ロボとの合体を廃し、あくまで強化レベルに留めたのは製作陣の愛故。
ウルテクエンジン搭載によるパワーアップは、2015年時点では再現されていない。資料によっては、前期型の500倍もの出力とされているが、劇中で数値が判明したのはザ・パワー発動中の47話アイキャッチであり、通常時の数値ではない可能性が高い。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。CGでの合体ムービーも有り、ゾンダー編までだが、他にも様々なイベントが再現されている。独自要素としてマニュアル合体イベントでは、そのマップに出撃した小隊長機も合体の補助をしてくれる。また難解な隠し要素の条件を満たすと一足早くスターガオガイガーに換装可能になる。
- 性能の方は広範囲バリアであるプロテクト・シェードと、中盤で解禁される作中屈指の威力のハンマーヘルアンドヘヴンが強み。欠点は全体攻撃を持たず、射程も低いためボス戦以外では小隊長には向かないこと。しかし小隊員でも前述のバリア、凱の加速の存在により、コストは高いものの腐ることはない。ちなみにヘルアンドヘヴンの手の組み方が原作と違い、右手親指が上になっている(そのため次回作に登場した単なる左右反転であるスターガオガイガー (レプリジン)が指の位置が正しくなっている)。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 原種編からOVAのFINALを再現し、途中でスターガオガイガーに換装できるように。また、オプションの『ガイダンスシナリオ』にも、アラドが操作するユニットの一体として登場する。
- 乗り換えがあるため能力が控え目なのと、サイズ差補正のダメージ増減が上がっているため、勇者LVが低いうちは「避けれないMサイズユニット」となってしまっている。簡単に墜ちるので運用には気をつけよう。全体攻撃がないので微妙に使いづらい。
- ゴルディオンハンマーにサイズ差補正無視とバリア貫通が追加されたので『第2次α』でもトップクラスだった火力がさらに底上げされた。
- ちなみにルート次第では合流した時点でスターガオガイガーであり、以後そちらがデフォルトになるので、下手をすると一度もこの姿を見られないこともある。ガオガイガーもロボット大図鑑に登録されるので一度はステルスガオーⅡを外して出撃させておこう。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 登場は第1部のみ。ほぼ原作再現されており、原種に破壊され、スターガオガイガーに乗り換える。
- 反面武装はプラズマホールド・ドリルニーがオミットされてしまい、代替で格闘が搭載された形になってしまった為ハンマーヘルアンドヘヴン追加まで僅か3つの装備で戦うことになる。しかも武器射程が軒並み短い上にバリア持ちのため、無闇な突出は結果的にジリ貧にしかつながらない事も多い。EN関連の補強は必須。
- 後々に乗り換えが数回控えているためか、同作品の他の機体よりも能力値及び改造段階が低いため過信は禁物。
- スーパーロボット大戦BX
- 第1話から登場。本作ではスターガオガイガーの登場とゴルディの復帰が同じタイミングのため通常のガオガイガーではハンマーヘルアンドヘブンは使用できない。原種との初戦で大破するのは原作通りだが、今作では次の話で修理され、戦線復帰する。GGGは壊滅した(実際は違ったが)が、合体プログラムが残っていた為、合体に関しては問題ないとされた。
- ブロウクンマグナムに弾数制限が付いたことと、昨今のスパロボの仕様に合わせ格闘にEN消費が追加された事で戦闘では少々使い勝手が悪くなってしまったが、特殊コマンドとして採用されたディバイディングドライバーの効果が序盤から非常に強力。燃費の悪さに目を瞑ればかなりの活躍が期待できる。逆にディバイディングドライバーがあまりに便利過ぎるため、「ドライバー役ばかりで戦っている暇がなく、隠し要素にも絡む撃墜数が不足しがち」という可能性があるのが、最大の欠点かもしれない。
- また、プロテクトシェードが射撃武器しか弾けなくなっている点にも注意が必要。不屈バグのおかげで戦艦やゴースト、バジュラには滅法強いが、ジオン族やDr.ヘル軍団相手に何も考えず突っ込むと袋叩きにされて撃墜される恐れがあるので注意。
- 中盤に差し掛かるあたりでスターガオガイガーに強化される。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 第11話で参戦。その後の地球ルート第12話の増援時にはファイナルフュージョンのカットインが大河長官の承認シーンから原作アニメで入る仕様となっている。
- サイズが一段階上げられた上にGSライドが特殊能力化した為、火力面・耐久面はかなり引き上げられたと言っていい。GSライドは運動性も上がるので、勇者と併せてリアル系並みの回避力も発揮する。
- おまけにEN回復(小)まで付けられたので継戦能力も抜群と至れり尽くせり。一方で射程や移動力が若干難なのでフォローしたい。
- 演出面では非常に試験的な試みがなされておりドリルニー以外全てに機体カットインが入り、ブロウクンマグナム、ヘルアンドヘブンに到っては戦闘アニメがほぼ全編に渡って機体カットインで構成されている。リアル頭身で展開されるそのアニメーションはさながら現代版新スーパーロボット大戦。大迫力のカットイン構成ではあるものの、アニメーションではなく、あくまでカットインなので動きがややぎこちないのはご愛敬。
- 第23話でスターガオガイガーに換装可能になるが、あちらは移動後攻撃に難を抱える欠点がある為、完全上位互換とは言い難い。こちらはマップ兵器版・通常版ともにディバイディングドライバーがP属性なので、積極的に攻め込みやすい為、換装可能になっても暫くはこちらを使い続けるのも一手である。しかし、第37話でスターガオガイガーにハンマーヘルアンドヘブンが追加されてからは、ハンマーヘルアンドヘブンを使えないこちらでは火力不足を感じるだろう。勿論、マップ兵器を主力にしたザコ戦を重視するなら、そういう役割を持たせても良い。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 実装時期はそれぞれ異なるがアタッカー(SR・SSR)・ディフェンダー(UC・SSR)・ファイター(SR・SSR)が登場。
- SRアタッカーはストーリークエストのクリア報酬、SSRディフェンダーはレアリティ覚醒ユニットとして確定入手可能。
- 今作ではスターガオガイガーもガオファイガーも登場しない為、ジェネシックまで本機で戦い抜く事になる。
- 2019年10月より「Sチップガシャ・ゴールド」でのみ入手可能な大器型SSRファイターが追加。排出率は0.001%。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド2の第3話「勇者王誕生!」で加入。圧倒的な攻撃力を持ちザコ敵程度なら簡単になぎ倒していく。
- ただし照準値が低く回避タイプの敵(特にデビルマン系)には攻撃がかすりもしない事も多々あり圧倒的に不利。最高の攻撃力と最低の命中率を持つ極端なユニットとなっている。
- 余りある攻撃力を活かす為、パイロット養成で照準値アップ系のアイテムを集中したり、「感応」の精神コマンドを持っているハルトなどと出撃させるなどしてやるとメインアタッカーとして大活躍を期待できる。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- ガオガイガーの十八番。劇中ではパンチ等の殴打に加え、かかと落としや腕ひしぎ十字固めなどアグレッシブな技も見せている。
- 携帯機シリーズでは連続パンチからのドリルニーでの攻撃として採用されている。『DD』ではパンチの一撃が通常攻撃に使用。
武装
- ドリルニー
- 膝に装備されたドリル。
- αシリーズではブロウクンマグナムの射程に穴があるので隣接されたときの反撃くらいにしか使われず、携帯機シリーズでは「格闘」に統合されて採用されていない不遇な武装。
- その代わりと言っては何だが、携帯機シリーズは「格闘」の使い勝手が良いケースが多く、『W』のようにザコ相手ならばこれだけで蹴散らせる作品もあるため、演出としてお目にかかる機会はかなり多いはず。
- 『T』では久々にドリルニー名義で復活。ドリルニーを叩きつけた後、蹴り飛ばす。ただ、通常のガオガイガーだとディバイディングドライバーの演出で見る方が多いかもしれない。『DD』ではR必殺技に採用。『T』とほぼ同様の流れ。
- パイロットの獅子王凱役檜山修之氏は、台北ゲームショウ2019に出席した際に「ドリルニーは、あまりテレビでは使われなかった地味な武器」と評している。実際にはそれなりに使われているのだが、あくまで格闘攻撃の一環としての使用であり「ドリルニー!」とは一度も叫んでいないため印象が薄かったのかもしれない(OVAのオリジナル機の方でしっかり左右ドリルの技名を叫んでいたこともTV版の印象を薄める遠因かもしれない)。
- ブロウクンマグナム
- 右下腕部と拳を高速で個別に逆回転させ射出、目標を文字通り「粉砕」するいわゆるロケットパンチ。原作では腕の回転機能でゾンダーの攻撃を受け流す防御にも利用することがあった。通称「破壊の右腕」。
- 原作でバリアシステムを貫通している為か、SRWではバリア無効が付いている(W、BX除く)。
- 『T』ではほぼ全編カットインで構成されており、SD頭身はほぼ映らない。カットインで構成されている割合で言えばヘルアンドヘブン(ハンマー含む)よりも多い。
- 『BX』では他のロケットパンチ系列同様弾数制だったが、『T』では何故か他のロケットパンチ系列の技が弾数制なのに対しこれだけEN消費武器になっている。
- 『DD』ではSR必殺技に採用。
- プロテクト・シェード
- 左腕から展開する空間湾曲バリア。原作では受けた攻撃がビーム兵器の場合、五芒星の形状で反射してのカウンター技になる。通称「防御の左腕」。
- SRWでは反射はしない。
- プラズマホールド
- 左腕の防御エネルギーを攻撃エネルギーに反転させ、放電で相手を拘束する。
- 本編では3回しか使用されていない不遇な武器(TV版のガオガイガーが2回、FINALのスターガオガイガー (レプリジン)が1回使用した)これは、左腕に負担がかかる為、多用は出来ないためらしい。
- 武装の少なさ故かαシリーズでは小隊武器として実装。拘束した相手を地面に叩きつける演出になっている。
- ヘルアンドヘブン
- ガオガイガーを象徴する必殺技。「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォー…」と呪文(意味は「2つの力を1つに」)を唱えながら、右腕の攻撃エネルギーと左腕の防御エネルギーを両手を合わせて融合。それにより、ボディ全体が緑色となった状態からEMトルネード(電磁竜巻)を放出して、標的を拘束。背中のスラスターで突撃し、組んだままの両手で装甲を撃ち抜いて、標的の核を摘出すると同時に掌に集中させた融合エネルギーを目標機体内で解放。核はプロテクトシェードで保護しつつ、目標を内部から完全に破壊する。
- 人命救助を旨とするGGGらしい武装だが、ゾンダー核の正体が不明だった第1話や、ガイがアドレナリンで正気を失っていた第2話では核を、そのまま握り潰そうとした。また、核を摘出して、エネルギーを放出し、ゾンダーを破壊した刹那の無防備な瞬間を狙われたこともあった。この技は呪文の〆であり技を完成させる「ウィータ」の部分が未判明であり、不完全なまま使用されていた為、本来の威力は発揮されていない。その為、本来あり得ない負担が凱やガオガイガーにかかり、一時機能停止に追い込まれたこともある。
- 原種との初戦とゾヌーダロボ戦では通用しなかったが、後者は、能力低下後の肉弾戦の末に放った2回目のヘルアンドヘブンで破壊に成功した。尚、ゾヌーダロボ戦では、ヘルアンドヘブンで緑発光した状態のまま肉弾戦を行った。
- SRWにおいては、ゾンダーや原種が相手の場合、トドメ演出が核を摘出する特殊なものになる。バリア貫通付き。また、SRWでは長らく「ヘルアンドヘヴン」表記だったが公式での名称は「ヘルアンドヘブン」。BXにて初めて後者の名称が採用された(正確にはヘル・アンド・ヘブンと、中点が入るが)。
- 『T』においてはほぼリアル頭身で進行する「もうアニメでいいじゃん」を地で行く大迫力の戦闘アニメとなっている。……が、細かいことを言えば、カットインの繋ぎで構成されている関係上、手の震えなど細部の挙動が省略されており、普通の戦闘アニメでは気にならないであろう些細な再現不足が目立ってしまうのが残念なところ。
- 『DD』ではSSR必殺技として採用。
ハイパーツール
- ディバイディングドライバー
- 左腕に装着するハイパーツール。毎回OPで勇ましくコールされているが、実は武器ではなく、市街地への被害を防ぐため地面を湾曲させ戦闘フィールドを作るための道具である。なお、うまく応用できれば敵の攻撃の威力を抑えたり動きを止めたりもできる。人命優先であるGGGらしいツールといえるが、アニメ製作現場的には作画が大変になる市街戦描写の負担を軽減するための道具である。ちなみに地面だけでなく海にも応用可能で海のど真ん中にフィールドを形成したこともある。『ブレイブサーガ2』においてはこの海割りが再現されたマップが存在し、荒野フィールドの周囲に一段高さの高い海があるというユニークなマップとなっていた。
- 突っ込んだ話をしてしまえば街の被害を軽減するツールという性質上、SRWでも市街地での戦闘は毎回これを使用しなければおかしいのだが、そんなことをしてしまえば街や市民を護るイベントを台無しにしてしまうメタな事情の為、本来の用途で使用されたのは初登場の『第2次α』での恐竜帝国戦のイベントのみ[1]。特殊コマンドとして再登場した『BX』においては市街地戦闘にスポットが当たることは多いが、イベントで使用されたのはZマスター戦のみ。ゲームシステムとして地形破壊が存在する『新世紀勇者大戦』では、全ての地形を消滅させることができる重要な武装として登場した。
- 他、『BX』のコマンドではEN消費が激しいが範囲内の味方機の地形適応を最大まで上げ、同時に敵機の地形適応を1段下げるという強力な効果になっている。しかも「移動後使用可能・長射程・広範囲・投下型」で、毎ターン容易に味方全体をサポート出来てしまうために、ドライバーおじさんなる俗称がユーザーから付けられた。
- 前半はガオガイガー自身の移動力と射程が短いため、ディバイディングドライバーのみが戦場に寄与できる手段というケースも少なくない。高火力のガオガイガーを補助に回すのは少々惜しいが、それに見合うだけの性能はある。
- 『X-Ω』ではなんと攻撃武装として登場。一直線上の敵にダメージを与える。
- 『T』では通常武器とMAP兵器の2種類が採用された。戦闘フィールドを形成後、相手が落下し、そのまま格闘戦を行い、岩盤に叩き付ける。この時、ドライバーを捨てて攻撃するのだが、そのまま回収する事なく、ディバインディングフィールドが消滅する。MAP兵器版は威力は全武装中最低で悪燃費ながら、P属性前方3×3マスと範囲では使い勝手は良い。
- 放送当時、タカラから発売されたDX玩具において、ビニール製のなりきり玩具「ボクのディバイディングドライバー」が初回特典で付属した。
- ゴルディオンハンマー
- 圧縮された重力波を高速で叩きつけて対象を光子レベルまで分解する武器。詳細はゴルディーマーグを参照。
- ハンマーヘルアンドヘヴン
- ゴルディーマーグが変形したゴルディオンハンマーとマーグハンドを使った必殺技。
- マーグハンドから取り出した光の杭のハンマーヘルをゾンダー核のある個所にゴルディオンハンマーで突き刺し、釘抜きのハンマーヘブンでハンマーヘルを引き抜いて、核を回収。「光になれ!」の掛け声と共にゴルディオンハンマーを叩きつけて抜け殻を光に分解・消滅させる。
- ハンマーヘルとハンマーヘブンが2つずつ備わっていることから、核を2個摘出することも可能。
- 作中ではほぼ無敵の必殺技であったものの、出力は大幅に上がるのだが強度が変わらないため、敵を光に変える状態が長く維持できない。EI-01戦では核もろとも消滅させようとしたが、それゆえに空間歪曲で防がれて、ヒビを入れられてしまった。ゾヌーダロボ戦では、マーグハンドが使用不能だった上、物質昇華の侵食速度が重力波の速度を上回り、ゴルディオンハンマーを無効化するゴルディオンモーターを取り込んでいたために通用しなかったばかりか、ゴルディオンハンマーも物質昇華されてしまった。
- スパロボで使用した場合、通常はハンマーヘルまでで演出が終了するが、トドメの場合は追加演出が入る。ゾンダー系の機体および原種系の機体が相手の場合はハンマーヘブン→光になれ となるが、それ以外には「ハンマーヘヴン」が省略され光になれの演出となる。パイロットは無事ではないはずだが、それでも基本的には当然のように脱出させてくれるスパロボの脱出装置は偉大である。
- 余談だが『第2次α』ではこの武装追加イベント時のEI-20が最後のゾンダー核を持ったゾンダーロボであり(以降に登場するゾンダーメカは全てゾンダーメタルかゾンダリアン操縦)、「ハンマーヘヴン」は実質イベント専用演出となってしまっていた。
- また、『T』ではガオガイガーの状態では(第37話でスターガオガイガーに追加された後も)使用できない。
- ディメンジョンプライヤー
- SRW未登場。獅子王雷牙博士が設計したDP-C1、DP-R2、DP-L3の3機のツールロボ「プライヤーズ」の合体形態。ガオガイガーが使用。異常発生した空間をねじ切り、宇宙空間に放逐する。ディバイディングドライバーに対するセーフティーツールでもある。モチーフは文字通りプライヤー。
- ディメンジョンプライヤーを用いた合体攻撃として、ダイヤモンドフォーメーションとプラチナフォーメーションが存在する。ダイヤモンドフォーメーションは、ガオガイガーがディメンジョンプライヤーを介して、ゴルディオンハンマーを放つと同時に、ミラーコーティング状態のビッグボルフォッグを超竜神がダブルトンファーをカタパルトとして射出し、ゾンダー核を回収するというもの。ゴルディーマーグ完成前のEI-19戦で使用し、EI-19を撃破すると同時に内部に捕らわれていた護たちを救出しているが、ディメンジョンプライヤーへのダメージも大きく、中破している。プラチナフォーメーションは、ガオガイガー以外の機動部隊が目標に集中攻撃を行っている間に、ガオガイガーがディメンジョンプライヤーで相手のバリアを排除するというもの。EI-01戦において、メルティングサイレンを使えるボルフォッグが修理中だったことから使用されたが、通用せず、ディメンジョンプライヤーのほうが破損してしまった。
特殊能力
特殊能力としての分離は持っていない。
- プロテクト・シェード
- 小隊制の場合、小隊全部を守る広域バリア。αシリーズでは微妙に性能が低く無効化バリアなので、過信は禁物。
- 『BX』『T』では対射撃武器限定になった。得意な接近戦でむしろ危うい事になりやすいと見るか、余計なENを喰わないで済むと見るかはプレイヤー次第。
- GSライド
- 『T』で追加された特殊能力。
- 気力130以上で発動し、気力の上昇に応じて照準値・運動性・装甲値・与ダメージが上昇する。
- EN回復(小)
- 『T』で追加。GSライドの再現か。
- DD
- 『DD』における必殺ユニットパーツ装備時のメインアビリティ。
アビリティ 効果 パーツ R 全力攻撃 I 気力120以上の時、与ダメージが10%増加する。 ドリルニー SR 防御力ダウン付与 II(必殺) 必殺技命中時、2アクションの間、敵ユニットの防御力を10%減少させる。 ブロウクンマグナム SSR 勇者王 必殺技威力が16%増加する。さらにステージ開始時、気力が10上昇する。 ヘルアンドヘブン
移動タイプ
サイズ
- M
- 「αシリーズ」から『W』まで。
- L(1L)
- 『X-Ω』『T』からLサイズになった。。
機体ボーナス
- 初期段階:格闘武器+100 CRT補正+10
- 第二段階:格闘武器+150 CRT補正+15 運動性+5
- 第三段階:格闘武器+200 CRT補正+20 運動性+10
- 最終段階:格闘武器+300 CRT補正+30 運動性+20 照準値+5
- 強化後のスターガオガイガーと同じもの。
カスタムボーナス
- 特殊能力「GSライド」の能力が強化される
- 『T』。
機体BGM
- 「勇者王誕生!」
- デフォルトBGMでOP曲。『T』の限定版では歌付き。
- 「ヘル&ヘブン」
- ヘルアンドヘヴン使用時のBGM。
- 「ゴルディオンハンマー」
- ハンマーヘルアンドヘヴン使用時のBGM。
対決・名場面
- 勇者王誕生
- EI-02と交戦するガイガーだったが、パワーの差で窮地に陥る。最後の方法として、成功率0ながらもファイナルフュージョンを決行。勇気で成功させ、ガオガイガーは誕生。EI-02に反撃を開始し、ヘルアンドヘブンで撃破する。
- 狙われたGGG
- 偽ガオガイガーのEI-15の手で合体プログラムを消去されてしまったガイガーであったが、仲間たちの尽力によるファイナルフュージョンマニュアルでガオガイガーに合体。仲間たちを乗せたままの戦闘にもなったが、ヘルアンドヘブン対決を制止・勝利する。だが、この直後、ヘルアンドヘブンで蓄積したダメージが凱を襲う事態に…
- 対グランドノヴァ
- 病み上がりな上、EI-18のマジックに翻弄されるガオガイガー。ヘルアンドヘブンもゾンダーメタルプラントのグランドノヴァの発生に利用された上、グランドノヴァ内に閉じ込められてしまう。超竜神の尽力で脱出に成功したガオガイガーは、ゴルディオンハンマーを初使用し、グランドノヴァを消滅させることに成功。本体の核も護とボルフォッグに発見されたことで事件は解決した。
- 金色の破壊神
- EI-20との戦いでガオガイガーとゴルディーマーグが初合体。金色の破壊神と化したガオガイガーの新必殺技ハンマーヘルアンドヘブンがEI-20を撃破する。
- 対EI-26
- ピッツァが姿を変えたゾンダーロボ・EI-26と戦うガオガイガー。得意の空中戦で優位に立つEI-26に対し、ピッツァと同じように空に思いをはせた凱は上昇気流を利用して、EI-26を捕らえ、ブロウクンマグナムとハンマーヘルアンドヘブンで空の戦いを制する。
- 勇者、暁に死す
- EI-01に挑むGGG機動部隊。対消滅攻撃で一気に劣勢に追い込まれるが、弾丸Xを用いての捨て身のパワーアップで反撃を開始し、ゴルディオンハンマーで勝利。本体であるパスダーは宇宙へ脱出してしまったが、脱出用の宇宙船にされかけた東京は救えたので意味のある勝利であった。
- 対機界31原種
- 機界31原種の3体の先発隊の手でベイタワー基地は崩壊。仲間の仇を討つためにも挑むガオガイガーであったが、力の差は激しく、連続攻撃を受けて完敗を喫する。
- 勇者復活
- 巨脚原種との戦いの最中、ガイガーとマイク以外の勇者ロボたちが目覚め、巨脚原種への反撃を開始。ガオガイガーもウルテクエンジン搭載でパワーアップを果たし、原種への雪辱を晴らす。
関連機体
余談
- 強化服を着用した人間と乗り物が「融合合体」したロボットが、他の乗り物とも合体して、新たなロボットになるという2段変身のステップを踏む合体形態は前作『勇者指令ダグオン』の合体パターンを踏襲している。
- さらに、前作の主役ロボのファイヤーダグオンは、ガオガイガー同様に4台のマシンで構成されていることも同じ。
- 勇者シリーズでは唯一グレート合体を行っていないが、企画当初はギャレオンがガイガーに変形した時点でロボットが完成していることを考えると、 ガオガイガーこそが既にグレート合体であるという見解もある。(DVDボックスの解説書より)
商品情報
脚注
- ↑ さらに言うと登場がゴルディオンハンマーの後と順序が逆になっている。