ウルベ・イシカワ
ウルベ・イシカワは『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。
ウルベ・イシカワ | |
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外国語表記 | Ulube Ishikawa |
登場作品 | |
声優 | 飛田展男 |
デザイン | 逢坂浩司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F完結編 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(ネオ・ジャパン) |
性別 | 男 |
所属 | ネオ・ジャパン |
軍階級 | 少佐→大佐 |
概要
ネオ・ジャパンの少佐。
ミカムラ博士らとドモン・カッシュのサポートをしていた人物。物分りのいい人格者と見られているが、目的のためなら手段を厭わず、ドモンを強制的にネオ・ジャパンに召喚して彼にデビルガンダムとキョウジ・カッシュへの復讐心を植え付けている。
彼も昔はガンダムファイターであり、ネオジャパン代表として第12回大会に出場。十年に一度の天才と呼ばれるほどの実力者だったが、東方不敗マスター・アジアに敗れている。
実はデビルガンダム事件の主犯であり、ミカムラ博士と共にデビルガンダムの力を欲した真の黒幕。顔の右半分を覆う銀メッキ状のマスクをつけており、これは以前MAファントマに乗ってデビルガンダムの追撃に出た際にできた傷を隠し、その時に感染したDG細胞の増殖を抑える為のものである。ネオ・ジャパンが優勝したのを見届けたウルベは行動を開始し、デビルガンダムを回収しつつ、新たな生体コアとしてレイン・ミカムラを選び、全世界に対し宣戦布告する。自身はデビルガンダムに潜入したドモンらシャッフル同盟をグランドマスターガンダムに乗って追いつめるも、彼らによって倒される。最後はグランドマスターガンダムのコクピット内でDG細胞に侵されきって、崩れ落ちるように消滅した。
登場作品と役柄
『Gガンダム』の参戦自体はそこそこ多い割に、彼の登場回数は圧倒的に少ない。本編終了後である場合はともかく、本編再現する際にも黒幕役を他に持って行かれてしまう。乗るユニットのグランドマスターガンダムの性能がシリーズ通してあまり強くなく、多勢に無勢な状況だったりと戦う環境にもあまり恵まれておらず、強敵ではない。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 通常時と本性を現した時の2種類の顔グラフィックが用意されている。ゴッドガンダムを持って来てくれたり、ウォンの研究データを手に入れるために秘書を送りつけていたり、カッシュ博士を事故に見せかけて始末しようとするなど原作以上の行動を見せるが、やっつけ仕事の如くあっさりと片付けられてしまう。ウォンと一緒に登場するのは現時点ではこの作品のみ。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 原作に一番近いが、グランドマスターガンダムが底力以外に特殊能力を具えていない事もあり、それほど強くない。ドモン達にデビルガンダムの捕獲を要請する序盤の段階から、顔グラが不敵にニヤつく時がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作同様にシャッフル同盟に倒された筈だったが、バーベム財団の手によってミケロやチャップマンと共に復活。デビルガンダム軍の指揮を執っていた筈だが、ほぼ唐突に出てくる。自身の絶対の勝利を確信した慢心から、マグネイト・テンへの冥土の土産とばかりに結構重要な事をベラベラと喋ってくれる。
- 自らをデビルガンダムと一体化させ、スーパー・ウルベを自称するが、甲児に「ボスと同レベル」とツッコミを入れられた。何度も全快しては様々な必殺技を撃ち込まれ、最終的にはドモン&レインの石破ラブラブ天驚拳で再度、葬られる。
- シャッフル同盟を育てているかどうかで難易度が変わるものの、例によって多勢に無勢なのでそれほどの強敵ではない。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- DG事件の黒幕であることに変わりは無いが、乗って来た機体はマスターガンダム。「私のほうがこの機体に相応しい」などと暴言を吐き、ドモンを激昂させる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- ミカムラ博士
- 共に結託してカッシュ博士を陥れる。
- ドモン・カッシュ
- 彼を利用し、デビルガンダムを手に入れようとする。
- レイン・ミカムラ
- デビルガンダムの生態ユニットに利用。
- 東方不敗マスター・アジア
- ガンダムファイト第12回大会決勝で戦うも敗れ去った。このことが彼を凶行に駆り立てた間接的な原因となった。
- ライゾウ・カッシュ
- ドモンの父。無実の罪をきせ、冷凍刑に。
他作品との人間関係
名台詞
- 「確かにこれは我々の記録によって作り出された幻覚であり、彼はこの現場には居合わせておりませんでした。ですが、ドモンは入れ違いのようにここへ帰って来ていました」
- 第6話。ファイトの成績が思わしくないドモンを一時コロニーに呼び戻し、立体映像でキョウジの脱走シーンを再現した時のセリフ。
- ウルベ黒幕化への数少ない伏線であるのだが、ここで「ドモンが事件の真相を知らない」と言うことまでは分かるものの、「実はこの映像がウルベのでっちあげで、ドモンを焚きつけて自分の野望に利用するために大嘘を教え込んだ」ことまで察知するのは、かなり難しいかもしれない。
- 「我らは、そのような非道な真似はせん!」
- 第34話。ドモンとアレンビーのタッグマッチでウォンの策略により、ゴッドガンダムが行動不能に陥り、ネオ・スウェーデンのホルベイン少将に「ネオ・ジャパンは我らを見捨てるつもりか!?」と非難された際の台詞。実際には、デビルガンダムを手に入れるために非道な真似をし続けているわけだが、デビルガンダムを回収するまで、ドモンを見捨てることはなかった。
- 「ウォンが調べ尽くした結論なのです。健全で力強い生命力を持つ人間が、このユニットに相応しいとある。それは、次の世代への生命を生み出すほどの、パワーを備えた生き物…」
「生体ユニットに最も適しているのは…あらゆる生物の頂点に立ち、新しい生命を生み続け、増やしていける者…汝の名は、女なり!」 - 第46話。自首すると申し出たミカムラ博士に銃を突きつけて。彼が本性を現した瞬間である。ミカムラ博士はウルベが狙っているのは娘・レインであると看破するが…。
- 「全艦、及びネオジャパンの国民に告ぐ! これより、第1級戦時体制を発令するものなり! 全国民は、所定のシェルターへすみやかに避難せよ! 警告! 全国民は、所定のシェルターへすみやかに避難せよ」
- 第47話。デビルコロニー起動直前、ウルベは全国民をシェルターに避難させる。本性を現したウルベであるが、国民を皆殺しにはせず、シェルターに避難させたのは、最後の良心のように思えるも、この直後に自分の部下たちは容赦なく射殺しているので、国民に不信を抱かせないための演技とするのが妥当だろう。
- 「ふはははは…! 全世界に告げる!」
「そう、私は世界の覇者、ウルベ・イシカワである!」
「諸君! 今やネオジャパンが全世界の主導権を握っている事は周知の事実! そこでまず、我が国の第1の指示としてだが…ここにガンダムファイトの全面撤廃を宣言する!」
「心配はご無用。なぜなら、今後世界の主導権は、永遠にネオジャパンの物となるからだ! もうガンダムファイトなどと言うゲームで、まやかしの覇権争いをする必要など無い!」 - 同上。全世界へ向けてのウルベの放送。これを見たジョルジュは「それではまた世界大戦の時代へ逆戻りだ」と戦慄していた。この放送の後、ネオアメリカの最強兵器・自由の女神砲によるネオジャパンコロニーへの砲撃が行われるのだが…。
- ちなみに、このシーンで始めてウルベのファミリーネームが明かされた。
- 「ほぅ…。さしずめ君は囚われのお姫様を助けにきた王子様。私はそれを邪魔する悪い魔法使い…か。」
- 同上。「レインを返さなければ死んでもらう」と激昂するドモンに対して用いた例え。
- 「しかしね、全てはガンダムファイトが私の野心に火を付けたのだ…そう、私もガンダムファイターだったのだよ」
「忘れもしない4年前、第12回大会。天才ファイターと呼ばれたこの私は、闘って、闘って、闘い抜き!決勝大会まで辿り着き、最後の一戦を迎えた…」
「だが味わったのは敗北と屈辱だ!そして思い知らされたのだ!この世界を支配しているのは、やはり力だと!」
「戦争を無くすためのガンダムファイトとは言え、所詮は国家と国家の力比べ!弱い国は強い国に倒される!」
「それこそが、この宇宙を貫く究極の真理!そして私は手に入れた! この姿、形となった、力その物をぉっ!」 - 同上。ドモンと対峙して明かした自らの過去。前回の大会で東方不敗に敗れて以来、彼の心には敗北と屈辱の記憶、そして強大な力へのコンプレックスとルサンチマンが渦巻いていた。
- 「私を負かした唯一の流派・東方不敗。偶然とはいえ、その師弟が憎みあい闘うその姿!大層面白かったよ…!」
「そして今度は父親の開発した理論が、恋人の体を使って君を倒す。なんとも皮肉な話じゃないか。ええ?」 - 同上。ドモンを甚振りながら。当然ながらドモンは激昂した。
- 「さあ! 夢も終わりだぁっ!」
- レインを失い、絶望するドモンに対してこの台詞と共に止めを刺そうとするが…?
- 「こんな事もあろうかと、鍛え続けたこの体…ぬぅぅぅんっ!」
- 同上。グランドマスターガンダムのもとに向かいながら外套を脱ぎ捨て、鍛え上げた肉体を見せ付ける。謀略やデビルガンダムの力だけに頼らず自己鍛錬を怠らないあたりは流石に元・優勝候補のファイターとも言える。が、彼が仕事の合間にデビルガンダムを操ることを夢見てトレーニングに励む様は、想像するとかなりシュールである。
- なお、後年同じ声のメカフェチが似たような言い回しをしている。また原作終了後の参戦となった『MX』では「さらに鍛えたこの体!」とアレンジが施されている。
- 「これで解ったろう、デビルガンダムこそ進化の行き着く究極の生命体なのだ!! 貴様らごときウジ虫が何匹集まったところで敵ではないとなぁ!!」
「聞けぇ! 愚かな虫ケラ共よ! 偉大なるDG細胞は我らに無限の力を与えてくれる! 見よ! おかげで私は世界の覇者となった!!」
「ハッハッハッハ! そうだ! これからはDG細胞の時代! 人間などは、滅びてしまえぇっ!!」 - デビルガンダムを自らの野望の為に利用していたはずが、完全にDG細胞に冒されデビルガンダムそのものになってしまった。この時点で例え戦いに勝利したとしても、ウルベ・イシカワという人間の人格が消滅している以上、彼の野望そのものが潰えているも同然という何とも皮肉な話である。なお、この時の姿はウルベ自身が全世界に映像として配信されたので「デビルガンダムに関わった者の末路」を体現せしめた。
- 「無駄だよ…レインはもう…君の元へは…戻ら…ない…」
- シャッフル同盟拳を撃ち込まれ、炎に包まれるグランドマスターガンダムのコクピットで呟いた最後の言葉。その直後、ウルベの身体は静かに崩れ落ちた…。
- 「デビル
G こそ最強の力!! 人類など滅びて‥滅ビテシマエバヨイノダ!!」
「カカカカ‥‥人類抹殺!! 地球モ吸収シテヤル!!」 - 『コミックボンボン』版Final Round「VS.デビルガンダム〜
G ファイターよ 永遠に〜」より。アニメ以上にDG細胞に侵食され、完全にデビルガンダムの一部となってしまう。なお、2行目の部分では腹部がガンダムヘッドのように変貌していた。 - 「見つけた…見つかりましたよっ博士!!」
「これの…これのパイロットが!!」
「これのパイロットがああああっ!!」 - 『超級』の過去編において、複数の警備兵を猛烈な勢いで叩き潰したドモンを目の当たりにして。
- 「ドモンくん!ガンダムのケリは―――ガンダムでつけるんだ!!」
- 『超級』においてドモンをガンダムファイトに参加させるための押しの一言。台詞回しは熱いが、後の展開を思うと演技とも考えられる。またこの直前、ウルベはドモンに殴打された後であった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「とにかく、クロスボーン・バンガードの脅威を取り除いてくれたまえ」
「そうしないと、デビルガンダムどころではあるまい?」 - 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第21話「悪魔と陰謀と」より。デビルガンダム奪取を目論むカロッゾが放ったバグの大群を、ロンド・ベル隊の戦力で排除させようと不敵に笑う。
- 「だが私は単なるコピーではない。DG細胞三大理論の一つ、自己進化機能でオリジナルをも超えた存在…即ち、スーパーウルベともいうべき存在なのだ!」
- 『MX』第50話(『PORTABLE』では第51話)「勝利者達の挽歌」より。自らをデビルガンダムと一体化した時の台詞だが、「グレートウォン」や「東西南北中央不敗スーパーアジア」にも似た珍妙なネーミングのせいでどうにも格好がつかない。甲児からもボスと同レベルのネーミングセンスと突っ込まれる羽目になる。
搭乗機体・関連機体
- グランドマスターガンダム
- デビルガンダムコロニーの動力炉でもある。
- ライジングガンダム
- ウルベの乗機として調整された機体。本編ではレイン・ミカムラが搭乗した。
- マスターガンダム
- スーパーヒーロー作戦にて搭乗。「私のほうがこの機体に相応しい」などと暴言を吐き、ドモンを激昂させる。
- ウルベ専用ガンダム(正式名称不明)
- 第12回ガンダムファイトで搭乗。後のシャイニングガンダムに酷似。
- ファントマ
- デビルガンダム戦で乗り込んだ機体。
- ガン・マグナ
- コミックボンボン版のマンガのプロローグ(デビルガンダム戦)で搭乗していた機体。