プレイステーション4は、2014年2月22日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)(旧:SCE)から発売された据え置き型ゲーム機。略称は「PS4」「プレステフォー」。本稿では前者を用いて表記する。
概要
プレイステーション3(以下PS3)の後継機。
開発が難しかったとされるPS3の反省として、ソフト開発がしやすい仕様となっており、設計面でもプレイステーション・ヴィータ(以下PS Vita)同様に独自開発されたチップでなく、汎用性の高い部品のカスタマイズパーツが用いられている。CPUは低消費電力の「Jaguar」が2基(4コア×2)、GPUにはRADEONのカスタマイズ品が搭載されており、GPGPUによる処理をメインとした設計がなされている。RAMは8GBのGDDR5メモリが採用された。
ネットワーク機能を強化しており、プレイ動画の公開やフレンド間での動画中継を可能とした「シェア」機能を搭載している他、ヘッドセットを標準同梱している。専用コントローラー「デュアルショック4」にはこの機能に対応したシェアボタンが新設された他、PS Vitaに続いてタッチパッドを搭載し、フリック入力やパッド自体を押し込むクリック入力に対応しているが、スパロボでは現状、クリック入力のみの対応で、戦歴画面の呼び出しやステータス画面での特殊能力確認などに使う程度。主人公の名前入力はPS4の文字入力を使用するためタッチ入力が可能である。
代償として、これまでの系列機に存在していた互換性は廃され、アーカイブス配信もアーケードゲームのみとなった。替わってクラウドゲーミング技術「PlayStation Now」が実装されている。なおオンライン対戦、およびオンライン協力プレイには有料会員コンテンツである「PlayStation Plus」への加入が必須となっている。
CDは読み込み自体は出来るものの再生機能が無いため、カスタムサウンドトラック機能を実装しているソフトでこの機能を使うには特殊な対応をする必要がある。『スーパーロボット大戦V』など一部のタイトルはこの機能に対応している。
PS3同様、メディアにはBlu-ray Discを採用している。映像出力はHDMIへ一本化された。
専用アプリ『PlayStation App』をインストールしたプレイステーション・ヴィータや各種スマートフォン、タブレット端末をセカンドスクリーンとして使用する事も可能。プレイステーション・ヴィータやソニー製スマートフォンである「Xperia」とのリモートコントロールにより疑似的な携帯プレイも可能となっている[1]。
2016年10月13日には周辺機器として、バーチャルリアリティ対応デバイス「PlayStation VR」が発売された。
バリエーション
記載する発売時期は全て日本国内版のもの。限定モデルについては割愛。
- CUH-1000シリーズ
- 2014年2月発売のファーストモデル。
- CUH-1200シリーズ
- 2015年6月発売。軽量化・省電力化が図られたマイナーチェンジモデル。
- CUH-2000シリーズ
- 2016年9月発売のセカンドモデル。本体小型化とさらなる省電力化が図られ、価格も下げられた。
- PlayStation4 Pro(CUH-7000シリーズ)
- 2016年11月発売。4K映像やハイダイナミックレンジに対応した、PSプラットフォーム初のハイエンドモデル。
商品情報
スーパーロボット大戦シリーズ
現時点では全て他機種とのマルチプラットフォームとなっている。いずれもPS4 Proのエンハンスド機能には対応していない。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- プレイステーション3とのマルチプラットフォーム。
- スーパーロボット大戦V
- プレイステーション・ヴィータとのマルチプラットフォーム。
- スーパーロボット大戦X
- プレイステーション・ヴィータとのマルチプラットフォーム。
- スーパーロボット大戦T
- Nintendo Switchとのマルチプラットフォーム。
スパロボシリーズに参戦した他社のPS4作品
- ボーダーブレイク
- アーケード向け作品だったが、スパロボ参戦後の2018年8月2日に初の家庭用移植版がリリースされた。
- 電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機
話題
- 2016年5月に全世界における実売台数が4000万台を達成。これは歴代のソニー製ゲーム機でも最速の普及度となる。
脚注
- ↑ 2019年からは「iPhone」などのiOS端末にも対応するようになった。