飛鷹葵
飛鷹葵(Aoi Hidaka)
- 登場作品:獣装機攻ダンクーガノヴァ
- 声優:池澤春菜
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:女
- 所属:チームD
- 血液型:A型
- キャラクターデザイン:KAZZ
『獣装機攻ダンクーガノヴァ』の実質的な主人公(実際にはチームD全員が主人公といえる)。
ノヴァイーグルのパイロットにして、ダンクーガノヴァのメインパイロットを務める少女。元々の職業はカーレーサー兼ファッションモデルだったが、少なくともレーサーの方は作中で引退した。職業故か自分の容姿に絶対の自信を持っている。あまり物事に執着心を見せないサバサバとした性格の持ち主である。
実は託児ポストに預けられた事実上の孤児であり、そのため自分が他者に心から必要とされる事を無意識的に信じられないという状態にあった。葵がこれを克服していくことがダンクーガノヴァが真の力を解放する引き金になっていく。
登場作品と役柄
作品によって、EDで復帰する職業が変化している。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初の声付き登場。チームD全体でドライな面を見せている。序盤から中盤にかけて気力が上がるまでは彼女一人で闘うことになる。気合と加速担当でSPの消費が激しいのでパーツやスキルで補強しよう。素のノヴァイーグルの状態でもある程度戦闘をこなせる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 破界事変後、モデル業に戻っていたが再び戦線復帰。予告では孤児という出自関連のイベントが発生していたが、これは本来原作中で行われていたもの。これは、ムゲの精神攻撃を受けて動揺していた時のものである。このとき、実は忍のことが好きだったことが明らかになった(直前に忍は沙羅と恋人になったため、失恋しているが)。EDでは再びモデル業に戻った。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 上記の孤児云々はあまりクローズアップされず、少々冷めているが内には熱い面も秘めている、というチームD全体の共通項が目立つ。
途中のシナリオで行われるアイドルコンテストには、「元とは言えプロのモデルが出場したら大人気ない」と言う理由で興味を示していなかったが、エンディングでは剣児と鏡のバイクレースに元プロレーサー(バイクではないが)でありながらやる気満々で乱入する。カーレースとバイクレースと言う畑の違いから大人気なくはないと考えたのか、戦いを通じて積極的な性格になったお陰か。
自力習得するアタックコンボは何故か発動しないので、使いたければスキルパーツで補う必要がある。チームDの中では覚醒と熱血を受け持つためSP関連の補強、武器側にないのでサイズ補正無視、燃費の改善にEセーブなどの養成をすると便利。 - スーパーロボット大戦UX
- 当初はチームDとしての記憶を失い、モデル業やレーサーに戻っていたがどこか物足りなさを感じていた。そして第一部の終盤、ついに記憶を取り戻し他の三人と共に宇宙で戦うエイーダたちUXに合流する形で参戦する。
パイロットステータス
能力値
トップ連中には後一歩及ばず、格闘と防御以外がエイーダに負けているものの十分に高い能力を持っており、特に強化しなくても問題ない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
Zで追加された野性化は当初未修得(???)の状態で、後にイベントで自動的に習得する。なお、チームD全員やエイーダも野性化を自動的に習得する。
エースボーナス
- 特殊スキル『野性化』発動時、一度だけ精神コマンド『覚醒』が掛かる。
- 第2次Z 破界篇では精神コマンドの覚醒を失ったが、代わりににエースボーナスという形で新たに習得。1回限りだが、ノーコストで2回行動が出来る為、効果自体は優秀。連続行動を併用すれば擬似的ではあるが3回行動も可能。
だが、野生化の発動条件の都合上、半ば強制的に覚醒がかかるため、自分の好きな局面で活かす事は少々難しく、さらにイベントで野生化を習得するまでは発動出来ないという欠点も。連続行動の効果は覚醒より優先されるので、保持しつつ活動させたい場合は敵を確実に撃破しよう。
パイロットBGM
- 「Main Theme」
- 第2次Z 破界篇で追加されたBGM。ノヴァイーグル搭乗時はこのBGMがデフォルトに設定されている。イベントで野性化を習得する際にもこのBGMが流れる。
- 「鳥の歌」
- 原作OP。ダンクーガノヴァではこちら。
人間関係
他作品との人間関係
超獣機神ダンクーガ
- 藤原忍、結城沙羅
- 初期段階の設定では彼らの子孫となっていたが、現在の設定に組み込まれているかは微妙な所。
第2次Z 破界篇では「先輩」と呼んでいる。忍のことは異性として意識していたようだが、沙羅と結ばれたために失恋してしまい、精神的動揺につながった。なお、今回は忍達は別世界の人間だから良かったが、仮に初期設定が生きている場合、葵が忍とくっつくと非常にマズイ事になりかねない。 - 式部雅人、司馬亮、アラン・イゴール
- 第2次Zでは上記の二人と同じく、「先輩」と呼んでいる。破界篇EDでは亮とアランがチームDの教官役を努める事となった。
スーパー系
- ピュリア・リチャードソン
- Lにて彼女を救助した際に「リチャードさん」と呼んだため、「リチャードじゃなくてリチャードソン」と突っ込まれた。その後、「リチャードソンさん」と言い直している。
- モウカク
- Lにてラビッドシンドロームで暴走した彼をドラグライナーと共にやむを得ず撃破している。
- 草薙剣児、美角鏡
- Lのエンディングで彼らとデッドヒートを繰り広げる。
- 猿渡ゴオ、葵杏奈
- Lにて彼ら夫婦を「美女と野獣」と評していた。
- ゲッターチーム(流竜馬、神隼人、巴武蔵)
- 第2次Z破界篇にて、「野獣にカウンセリングは必要ない」と彼らを評していた。また、再世篇では早乙女博士を追うあまり、道を踏み外しかけた竜馬を論した。
- シモン
- 第2次Z破界篇ではチームとしての壁を乗り越えた事を彼に見せつけ、カミナを失ったショックから立ち直るように檄を飛ばす。
- カミナ
- 第2次Z破界篇では個人的な交流こそ少ないものの、彼の死がチームDの結束力を固める遠因となった。
- 城琉菜
- 第2次Z破界篇で初共演。中の人が同じ。キャラクター性も似たところがあるが、さすがにキャラデザインまでは同じではないので、見分ける事は可能。
- クライン・サンドマン
- 第2次Z破界篇で初共演…ではなく、『ダンクーガノヴァ』の第6話に1シーンのみだがゲスト出演をしていた。大張監督のお遊びだろう。
ガンダムシリーズ
- ティエリア・アーデ
- 第2次Z破界篇では彼の「ヴェーダに従う」との言動に呆れつつも、無意識に彼の頑なな姿勢を気に掛けた事で、希薄だった他人との関わり方が変化しているのを自覚する。後の再世篇ではすっかり仲間想いになった彼を見直した。
リアル系
- ゼロ
- 初めて彼に自己紹介されたときは「胡散臭さを仮面でパッケージしたような奴」と評する。その後も彼の正体に興味を持っていたようで再世篇終盤でゼロレクイエムルートに進むと皇帝となり、弾圧政治を実行する彼に対して「素顔のあなたにはがっかり」と言う。
バンプレストオリジナル
- クロウ・ブルースト
- すさまじい借金を背負いながらも前向きな彼に対して他の女性陣よりも高い評価をしている。
名台詞
- 「やってやろうじゃん!」
- ノヴァ版「やってやるぜ!」。紛れもなくダンクーガのパイロットである事を感じさせてくれる台詞。
- 「ダイエットには良さそうね!」
- 初出撃時、ダンクーガノヴァ合体時、ジェネレータの出力の問題を聞いて。
- 「見られたくない格好で寝てんのよ」
- なぜモニターが写らないかをルゥに質問されての一言。彼女は就寝時に全裸で寝る癖があるためである。
- 「私のお父さんとお母さんは…」
(いないわ…あなたは生まれてすぐに赤ちゃんポストに入れられたの)
「じゃあ、なんで私は生きてるの?」 - ムーンWILLに見せられたビジョンだが、葵にとっては発奮材料にしかならなかった。再世篇では特に顕著で、この後に次元を超えた獣達による剣技が炸裂する。
- 「負けたくない…もう、負けたくない!」
- R-ダイガンに追い詰められ絶体絶命の時の台詞。この台詞とともにダンクーガノヴァはゴッドビーストモードへ覚醒する。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「随分と可愛いじゃない。もしかして乗ってるのは女の子?」
- 第2次Z破界篇序盤でソーマ・ピーリスのティエレンタオツーを見た感想。原作では誰も突っ込まなかったが、第三者から見ればやはりタオツーのカラーリングには疑問があるだろう。
- (胡散臭さを仮面とマントでパッケージしたような奴ね)
- 第2次Z破界篇でゼロに自己紹介された時の第一印象。的確な表現といえる。
- 「シモン!あたし達は壁を越えたよ!」
- 第2次Z破界篇中盤でゴッドビーストモードを発動させ、チームとしての壁を乗り越えた葵がシモンへと奮起を促す為に飛ばした檄。
- 「あれだけの借金を背負っても前向きなのは、少しは加点してもいいかな」
- クロウに対して言った言葉。しかし、クリスとフェルトには反論された。
- 「そういうストレートな本音を待ってたよ!おかげであたしの野性にも火が点いた!」
- 決戦時におけるズール皇帝との戦闘前会話。ムーンWILL同様、人間の可能性を否定するズールの抹殺宣言も、葵にとっては闘志を爆発させる為の起爆剤に過ぎなかった。
- 「あ~あ…さすがのあたしもこりゃ、やってられないわ…」
- 「伝説の歌声」にてバジュラを迎え撃つ際にジョニーがやけに張りきっていた理由が「想い人であるエイーダを守るため」だと朔也が指摘し、当人がそれを肯定した時の反応。
- 「あたし達は別にどっちでもいいけどね」
- 再世篇の第34話地上ルートでエイーダが思い人であるジョニーと共に闘うと言った際に朔哉に突っ込まれて謝った時に。…しかしこの時の顔はウンザリとしたようなものである為、説得力は微妙である。
- 「りょーかい」
(冗談じゃないんだけどね…) - 再世篇の第48話冒頭にて、忍を「イカしてると思う」と言った際、沙羅から「冗談で忍を煽るのはやめときな」と言われて。後者の心中でのつぶやきから、忍に対して好意を抱いていることが伺える。
なお、この時の顔グラはデフォルメされたものが使われている。 - 「い、いいじゃないの、もう…!」
- 再世篇の第48話にて、くららに「もしかして、忍先輩の事…」と言われた際の返し。顔グラも赤面して慌てている表情のものが使われている。
- 「誰が孤独だって?」
「人の思い出に土足で踏み込むとはオカルトかぶれなだけじゃなく、デリカシーもないようだね…!」
「伊達にダンクーガに乗ってるんじゃないのよ! 傷も、過去も、怒りの炎で燃やし尽くす!」 - 再世篇の第48話にて、ムゲの精神攻撃を乗り越えた時の台詞。彼女は自身のトラウマに付け込んだムゲに怒りを爆発し、忍のダンクーガと共に襲いかかる。
- 忍「愛の心にて…!」
葵「悪しき空間を断つ!」
忍&葵「断空剣!」
忍&葵「やあぁぁぁぁぁぁってやるぜ!!」 - ついに実現したファン待望の新旧ダンクーガによる「断空双牙剣」の掛け合い。互いに気合の入った叫びと共に放たれた剣技はムゲ帝王を一刀の下に斬捨てた。長年の夢が叶ったファンも多いのではないだろうか。
携帯機シリーズ
- 「黙んなさいよ…!」
「黙んなさいって言ったのよ!」
「あんたがどれだけ偉くて、どれだけの月日、私達みたいな生き物を監視してた機械か知らないけど…」
「思春期の少年の悩みひとつ聞いてあげられないようなら、失敗作もいいところだわ!」 - 正義の味方を目指す事に疑問を感じていた浩一がイクサー1や他の仲間達から助言をもらっている最中に、「己の弱さに負ける生き物! 争いの元凶!!」と一蹴したムーンWILLに啖呵を切った。葵もまた、浩一が正義の味方になる事を望んでいるかもしれない。
- 葵「…ってなわけで、私たちチームDは全員反対よ。メリット以上にデメリットが多すぎてね」
グレイス「なぜ、わからない…!?この素晴らしさが!」
葵「あんたの理想は否定しないわ。でも、押し付けてくるのは迷惑なの!」
葵「私達は自分のやりたい事をする。平和な世界も作る!」 - Lにて、本性をあらわしたグレイスと対峙し、「バジュラの力を使えば、全ての人類が感情を共有できる」と息巻く彼女に対して。グレイスの理想をチームDは全員一致で否定しており、最後に葵が締める形になっている。
- 「犬は受けた恩は忘れないって言うし、人間よりもある意味純粋なのよ。獣もバジュラも…」
- バジュラクイーンと融合したグレイスが倒された後、バジュラ本星にたどり着いた時の台詞。
- 「フン。あんた、自分だけは間違えないなんて思ってたの? とんだ甘ちゃんね」
- 第40話「刻の翼」にて、「今までの世界が私の支配する世界より正しいのか」と言ってのけたグロリアに対する痛烈なカウンター。
- 「マグナム走法、見せてあげる!」
- LのEDにて、剣児や鏡とデッドヒートを繰り広げている際の台詞。かつて一世を風靡したミニ四駆アニメの主人公兄弟の弟(葵と中の人が同じ)が元ネタ。
- 「そんなボロボロになるまで戦った子を、誰が笑うっていうのよ」
「超獣…合神ッ!」 - UXにて、加藤機関とザ・ブーム軍の猛攻を受け満身創痍となりながらも戦う意志を捨てなかったエイーダに対して。直前のアスランのイベントに続く、UX第一部の非常に燃えるシーンの一端である。