ディーゴ・近藤
ディーゴ・近藤 | |
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読み | ディーゴ・こんどう |
外国語表記 | Digo Kondoh |
登場作品 | |
声優 | 徳丸完 |
異名 | ドン・コンドール |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 23歳 |
出身 | 惑星ターマ |
所属 | 銀河烈風隊 |
概要
「ドン・コンドール」の通称(ロードネーム)を持つ銀河烈風隊の局長。バクシンガーの右腕となる黄色いバイク「タイフーン」に乗り込む。
アステロイドベルト隕石群の片田舎ターマの出身で、バクーフ体制の混乱期に一旗上げようと、シュテッケン・ラドクリフらと共にドーエ星にやってきてターマの暴走族「烈」を母体に銀河烈風隊を旗揚げする。やがて銀河烈風隊は300名を越える大部隊となり、彼は太陽系一の戦闘集団の長として名を馳せることとなる。
義侠心と大らかな態度と存在感を併せ持っているカリスマリーダーで、シュテッケンをして「リーダーの器だ」と言わしめる。ただし細かいことを考えるのは面倒らしく、組織作りはシュテッケンが担当していた。執務中も欠かせないほど甘いものが大好きだったり、地球の桜や花火を見てはしゃぐなど、子供っぽい面も見せる。
J9シリーズ3部作の主人公チームは、外見が似通って声優も同じという4パターンのキャラクター(たとえば塩沢氏が演じたキッド→ビリー→ロック)が登場するが、彼は唯一の例外(一応『サスライガー』では徳丸氏はオーガン警部役で出演しているが、彼はJJ9を追う側の人物)。ただしそのモデルは新撰組のリーダー・近藤勇なので、『バクシンガー』の物語では実質彼が主人公。オープニングのナレーションからシンクロン合身の掛け声も行う。
最終回を前に、ヌビア教徒と故郷を守る為に一機しかない量産型バクシンガーであえて無謀な戦いに挑み、戦死する。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初登場作品。終盤戦の第57話で、量産型バクシンガーに乗り込み参戦。原作同様に死亡してしまう。ビデオレターもDVEで再現される。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- シュテッケン・ラドクリフ
- 盟友。銀河烈風副長。通称「もろ刃のシュテッケン」。
- 真幌羽士郎
- 銀河烈風一番隊隊長。通称「ビリー・ザ・ショット」。
- 佐馬之介・ドーディ
- 銀河烈風特別隊員。通称「かっ飛びの佐馬」。
- ライラ・峰里
- 銀河烈風特別隊員。通称「不死蝶のライラ」。
- カルモ・ダクス(SRW未登場)
- バクーフの総将軍アーウィン14世の護衛艦隊に共に参加した1グループ(後に太陽隊を名乗る)のリーダー。彼の傲慢な振る舞いを宥めながらも味方として共闘するも、キョウラーク星で反バクーフ勢力を一旦掃討した後には彼の横暴を許さず討つに至る。
- オズマ・ドラーゴ
- 対立する立場だが、自身の意見を直接披露しに現れた彼の気風には感じるものがあり、人間としては認めていた。
- イーゴ・モッコス
- 新惑星連合のリーダーの一人。カーメン18世の仲介で会談。アステロイド・ベルトを戦場にしないとの意見で一致し、最終決戦の場所を定める。しかし寄り合い所帯の新惑星連合には、イーゴの意思を知ってか知らずか無視するものもいて…。
名台詞
- 「J9って知ってるかい!昔太陽系で粋に暴れまわってたっていうぜ。今も世の中荒れ放題、ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ!どっちもどっちも…どっちもどっちも!」
- バクシンガーを象徴する、OPのナレーション。ナレーションも徳丸完氏が兼ねているため、あたかもドン・コンドールが視聴者に語りかけているようである。
- 「コズモレンジャーJ9とでも言っておこうか」
- 第1話、野党団を前にしての前口上。
- 「シンクロン合身だ!!」
- シンクロン合身の掛け声。なお「バクシンクロン合身」と言う場合も。
- (こん中から何人の同志が生まれるか…烈の隊旗は伊達じゃねぇ)
- 第2話。不知火党を殲滅した事で一躍有名となり、大勢の入隊志願者で溢れるものの眼鏡に叶うものはなかなか現れない。この光景を見て胸中、思うのだった。
- 「先頭を行くのは気分のいいもんだ…」
シュテッケン「甘いなディーゴ。俺達が先陣を任されたって事は、敵の奇襲をまともに食らうって事だ」
「追い散らせばよかろうが?」 - 第4話にて。アーウィン14世の護衛艦隊で先陣を切り、シュテッケンから厳しい指摘を受けるもこの余裕で返す。シュテッケンもそれでこそ自分が見込んだ男とばかりにほくそ笑んだ。
- 「一人で逃げるつもりか、エルン・バイスト。艦長ともあろうものが、部下を見捨てて逃げるのか」
「おのれの野心のために人を謀り卑法にして未練、未練なるは…斬る!」 - 第5話。銀河烈風隊とカルモの部隊を仲間に入れようとするエルンだが、交渉は決裂。後に奇襲をかけるも結局返り討ちに遭い、エルンも一人逃走しようとする中、戦艦内に乗り込んできたディーゴに誅滅されるのだった。
- 「シュテッケン、カルモの事になるとどうしてそうムキになる? いつものお前らしくないじゃないか」
シュテッケン「虫が好かねえんだよ、奴は…」
「…それは、俺も同じさ」 - 第6話より。エルン・バイストの裏切りを関知し討ったことで、護衛の依頼主であったアーウィン14世の使節が特別警護隊への任命と共に5000万ボールもの報酬を携えて来るも、カルモ・ダクスが強引に自分達の手柄を主張し、報酬も大半を持ち去られてしまう。ディーゴが彼を立ててその場を収めるも、今度もシュテッケンは我慢のならない様子であったが、ディーゴも内心ではカルモの厚顔無恥ぶりを黙って見過ごすつもりではなく、あくまで共通の敵が片付くまでは泳がせておくことにしたのであった。
- 「男は死に際が肝心だ。我々の手に掛かりたくなければ、自ら責任をとるんですな」
- 第7話にてカルモ・ダクスに対し、シュテッケンが粛清を宣告した後に言った台詞。この言葉と共に弾丸をこめた拳銃を渡し自決を促すも、彼は銃弾をシュテッケン達に向けて放ち、もはや彼を討つ他なくなったのであった。
- 「我々が野良犬ならあなた方は何ですか?」
ゲルバ「我々は虎だ」
「ほう…。虎の威を借る狐という諺もある…!」 - 第11話より。モーリ・アーウィンにより紹介された治安部隊・スクランブルパトロールの隊長ゲルバ・ゾルバに同僚として握手を求めるも彼はそれに応じず、自身が正規の戦闘隊士であることを鼻にかけ烈風隊を「喰いっぱぐれた野良犬」と愚弄する。カルモの時とは違い既に正式な防衛部隊としてのお墨付きもある今、ディーゴも侮られる事を黙って見過ごしはせず、痛烈にカウンターを浴びせに出た。
- 「お前は新しい敵が出てくると目が生き生きしてくる。外の敵も内部の敵も、お前は敵無しじゃ生きてけねぇ男だな、シュテッケン」
- 第12話より。ロングー、トルサ、ゴワハンドが連合を組む事を懸念し偵察を続け、銀河烈風隊をライバル視するスクランブル・パトロールの動きも察する中、シュテッケンに対して評した。
- 「恥ずかしながら、私は政治向きの事はよくわかりません。ただし… 同じ人間同士が、血を流し合うのは、良くないことです」
- 第13話「サクラ・ゲイトの変」より。招かれた地球のアーウィン城のパーティにてバクーフ筆頭大臣タイローン・イーデンと対面。外宇宙からの脅威に晒された事が原因で太陽系の人類同士で争い合っていることを憂い、反対を押し切ってでも外宇宙艦隊の要求する惑星の貸し与えに応じ、和平を為す展望を語るタイローンの言葉に、ディーゴもまた地球人同士の争いは早く終わらせたい思いを口にする。
- 彼のような人物に出会えたことに感銘を受けるディーゴであったが、タイローンの行く末は視聴者からすればサブタイトルと彼の名前を見れば容易に予想が付くものであり…。
- 「おお、士郎!お前もヒゲを剃るのか」
士郎「当たり前です!全く、人をなんだと思ってるんですか」
「ハハ…知らぬ間に、士郎もいっちょまえの男になっていたんだなぁ、ハハ」 - 第14話より。前話にて熱で倒れた士郎の様子を見にシュテッケンと共に部屋を訪れたが、ちょうどヒゲ剃りの最中でいきなり入ってきて手元が狂ったらどうすると叱られた次第。ディーゴはむしろ彼がヒゲを剃る事自体に驚き、子供のように思っていた弟分も大人になったものだと微笑ましい思いを抱いた。
- 「武器、装備の差は歴然。にも関わらず果敢に戦うゴワハンド、見事だ! 宿敵を捨て同じ太陽系の同胞として我らは加勢する! シュテッケン、行くぞ!」
- 第16話。外宇宙艦隊と交戦するイーゴ・モッコスの艦隊へ加勢し、外宇宙艦隊のロボットと戦い見事に討ち勝つ。
- 「行く手に何が起こるかわからん!命の惜しい者は、出立前に脱退届を出せ!私と共に行く者は、今まで通り隊規に従ってもらう!」
隊士達「オー!」
「嬉しいぜ!共に命は一つだ!」 - 第22話、地球に向かうユーリ・カズン・アーウィンの護衛に備える中、隊士達への演説。いつものシュテッケンに取って代わりやってみせると、シュテッケンも「ディーゴ、あんたは素晴らしい」とベタ褒め。シュテッケンのそれと比べて内容は変わらずとも、なんとも彼の大らかさを感じさせる。
- シュテッケン「わかるか? 今んところは、ユーリも俺達も時代の捨石だ」
「ふざけるな! 俺達は捨石になるために、今まで頑張ってきたんじゃない!」 - 上の演説の直後、キョウラーク星の守備を司るモーリ・アーウィンは地球やアーウィン城の護衛も烈風隊に全て任せるのこととシュテッケンから告げられ。ユーリ共々狙われても知ったことではないとモーリからは思われていると言い含めるシュテッケンの言葉に、ディーゴも反発の意を表す。
- SRWではバクシンガー撃墜時の台詞として採用されている。
- シュテッケン「…ディーゴ、俺がもし士郎に前線を退けと命令したら、あいつは黙って従うと思うか?」
「そらぁ無理だ。普段ならともかく、この大事なときに士郎が大人しくしているはずがなかろうが?」 - 第26話より。ロングー討伐戦に向けての一番隊の訓練中、士郎の様子がおかしい事に気づいたシュテッケンに「考えすぎじゃないのか」と返すが、さらにライラからも訓練を中止させるべきだと進言されて。士郎の気質をよく知っていることが窺えるやりとりであり、その後実戦で彼を失うわけには行かないと注視しようと決めるも、二人の懸念どおり士郎の身には最悪の事態が舞い込む事となってしまう。
- 士郎「シュテッケンが、僕を見くびるからだ」
シュテッケン「何をぉ? バカヤロー、人の気も知らねえで!」
「…シュテッケン!! いい加減にしねえか、二人とも! ここはアステロイドじゃねえんだぞ…! 士郎、目が見えずともお前が一生懸命明るさを失わないでいてくれるのは嬉しい。さっきの、シュテッケンの気合はお前が言うほど半端じゃねえ…命はとらずとも、頭の毛先は飛んでたはずだ。士郎、こんな状態になってもお前は生まれつきの天才だ…。だがな、天才を鼻にかけるな? そういう若さのツッパリは、俺は嫌いだ!!」
士郎「ディーゴ、僕は…!」
「口答えは許さん!!」
士郎「あ、はい…」 - 同上。病状が悪化しついに視力を失ってしまった士郎。それでも戦えると気を張る士郎をシュテッケンが無理にでも入院させようとした結果本気の斬り合いにまで発展してしまい、一旦矛を収めたかと思いきやまた口論を始めたため、いよいよディーゴも堪忍袋の緒が切れてしまい、士郎の挑発的な態度を叱り付けるに至った。最後の反論を受け付けない言葉の語調もかなり強く、彼も相当頭に来てしまったらしい。
- 「シュテッケン、お前もだ!」
シュテッケン「ディーゴ…」
「お前は、気性が粗くていけねえ… 総勢300人の命を纏めるのは規律だけじゃねえ。『烈』の精神にも油はいる…オーバーヒートでバラバラじゃ、元も子もねえさ。お前が一番よくわかっていることじゃねえか?」
シュテッケン「ああ…」
「だったら、内輪喧嘩するのも大概にしろ!」
シュテッケン「…わかった」 - 続いて挑発に乗ってしまったシュテッケンにも、副長がこんなことで自ら和を乱しては本末転倒と戒め、双方両成敗してその場を収めた。これにはライラからも「まっこと」の一言。
- 「…オズマさん。俺たちゃ敵も作った、義理もできた。時の流れがどういう風にうねろうと、安全だからといって今の生き方を曲げることはできん」
- 第27話。危険を顧みずオズマ・ドラーゴが烈風隊本拠地を訪問し、新しい時代のために自分と手を組んでほしいと述べたときの返事。
迷台詞
- 「おお! 見ろシュテッケン、これが花火と言うヤツだ。俺は今回初めて見る」
シュテッケン「いいよ、あんたは呑気でいいな」
「そういうな、ほーみろみろシュテッケン…」 - 第10話より。ラーナ星の宮殿にてノエル・ノーチェを待ち伏せする中、突如上がった花火を見て。緊迫した空気の中、子供のように花火を楽しんだためシュテッケンも少し呆れていたが、ほっとするやり取りである。
- 「おお!ついでに、私のもな」
- 第15話にて。シュテッケンから一緒にオフス星に行って診察を受けるのをしぶしぶ承諾した士郎にお土産をせがむリー兄妹に、ちゃっかり便乗する。何言ってるんだか。…もっともこの後、二人が離れて心配になってしまったばかりに結局自分もオフス星に急行する事になるのだが(そしてその頃には土産どころではない騒ぎに…)。
- 「担いだな、士郎!」
- 第16話にて、未だに喧嘩中のディーゴとシュテッケンを諫めるためにと「あれはターマ隕石海の灯では?」と士郎が言った事でシュテッケンとの会話が弾むが、直ぐに嘘だと気づき結局元の木阿弥になるのだった。
- 「タクラ・スーオ将軍は病死ということで発表されたそうだ」
シュテッケン「そうか」 - 第22話ラスト、ユーリがアーウィン14世の後を継ぐ事に反対し、襲撃部隊をけしかけるも銀河烈風隊に撃退されたタクラ・スーオが自決した事を聞いて。
- なんてことの無い台詞なのだが実はこの場面、作画ミスによりディーゴとシュテッケンの声が入れ替わっている(つまり、本来はシュテッケンの台詞なのだが、実際の映像ではディーゴが喋ってしまっている)。
- 「なるほどな…なまじ目に頼っちゃ、今日びのロボ戦は後れを取るのかもしれねえ」
佐馬「マジに感心するなって。ビリーだからできたんだぜ?」 - 第27話でのロボ戦後、ハイパーセンサーの使い方を「まず目を閉じること」と言った士郎の言葉を思わず本気にして。佐馬もすぐさまツッコんでいるが、実際目に頼らない先鋭的感覚での戦いぶりは単に天賦の才だけとも言い切れず、ある種他作品の類似の概念を思わせなくもないところである。
スパロボシリーズの名台詞
- 「いずれは、ああいう奴らと隊列組んで銀河を自由に走り回りてえなあ!」
- 『GC(XO)』第25話「旅立て!銀河のミト王子」より。援軍として駆けつけたガンドールを見た際の感想。同作では烈風隊が登場しない上に、『GC(XO)』は戦艦が2隻と少ないため、少々微妙に聞こえる。