メテオ3
概要
新西暦179年に南太平洋のマーケサズ諸島アイドネウス島に落下した隕石。この時代には既に2つの大規模な隕石落下があったため、3番目の隕石ということで「メテオ3」と名付けられている。
調査により、隕石の内部には明らかに人工物である未知の技術 (EOT) が封印されており、何者かが人為的に地球に落下させたことが判明した[1]。調査を行ったEOTI機関の総裁ビアン・ゾルダークは、この隕石を落下させた異星人が地球に対して敵対的干渉を行ってくるであろうことを予見し、EOTを研究・発展させて軍備を増強させている。一方で、EOTI機関を統括するEOT特別審議会はEOTの技術レベルの高さに驚愕し、地球の武力では太刀打ちできないとして異星人との交渉の道を模索し始める。
最終的に、メテオ3にトラップが仕掛けられている可能性を考慮したビアンの手によって、メテオ3は重力アンカーにより固定され、封印された。
セプタギン
メテオ3の正体は、エアロゲイターが送り込んだ最終兵器「セプタギン」である。メテオ3の元々の意図は、地球人に技術を与えて戦力を発展させ、それをネビーイームで回収してエアロゲイターの手駒とする、というものであるが、回収に失敗するほど地球の戦力が強固になってしまった場合、エアロゲイターの脅威とならぬうちに葬り去るのがセプタギンの役割である。
ネビーイームの中枢であるジュデッカの反応が消えることで動作を開始し、メテオ3の中核に封入されていたズフィルード・クリスタルが活性化することでセプタギンの姿になる。周辺の兵器や人間に無差別にズフィルード・クリスタルを撃ち込んで取り込み、自身の手駒としながら勢力を拡大する。増殖能力はズフィルード以上であり、取り込んだ兵器を素早く複製する。
アイドネウス島にて起動し、さらに事前にネビーイームから排出されたジュデッカのコアも回収。マーケサズ諸島に駐留した地球連邦軍の部隊を吸収し、手駒とした。最後にはクロガネ隊(ハガネ隊)とヒリュウ隊の総力を結集した攻撃により完全に破壊された。
メテオ3の実体とエアロゲイターの秘密はL5戦役終結の段階では謎のままであったが、後年勃発した封印戦争最終局面において、姿を現した一連の事態の黒幕、ユーゼス・ゴッツォにより明らかにされた。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
アニメ化されたことにより、部分的にではあるがメテオ3の詳細が語られている。セプタギンには何者かの意思が感じられており、内部にユーゼス・ゴッツォと思しき姿があり(声の主は「仮面の男」というクレジット。ユーゼスの声を担当したのは大友氏でなく、乃村氏)、セプタギンが破壊された直後に仮面が砕けたその素顔はある男である。こちらのセプタギンはDiSRXにより破壊されている。
また、尺の都合等もあり重力アンカーを振り切り(RoAではシュウによって外されている)ネビーイーム周辺に移動してセプタギンに変化した。
なお、セプタギンの中に潜む意思の存在をクォヴレー・ゴードンが何者かであるかは知っていた様子。ネビーイームの創造者の人格が制御システムに移植されていたと語られるのみで、ヴィレッタも創造者が何者かまでは知らないため、こちらでも最後まで不明である。
関連技術
- ズフィルード・クリスタル
- メテオ3から発見された、自己修復作用を持つ金属細胞。これを応用してマシンセルが開発されるわけだが、実はメテオ3「セプタギン」の構成物であることが判明している。この事はヴィレッタがはっきり明言している(尤も、彼女は他人にその事を語っていないが)。
- プラズマ・ジェネレーター
- 重力制御により核融合炉の効率化と小型化に成功している。これを現用兵器の主機関としている。
- テスラ・ドライブ
- 得られた重力制御の技術によって、浮遊技術テスラ・ドライブの小型化に成功している。
- ブラックホールエンジン
- 内部で発見されたエンジンはEOTI機関でなく、マオ・インダストリーに渡っている。そしてエンジンを使用したヒュッケバイン・タイプ008Rは暴走して消滅した。しかし、このメテオ3とは全く異なる技術のブラックホールエンジンも存在しており、部分的にヒュッケバインに応用されていると言われている(この趣旨をある人物が話している)。そして、シュウ・シラカワはこの暴走事故を事前に察知、異なるブラックホールエンジンの技術を応用して「対消滅エンジン」を作り出している。
- トロニウム
- 内部で発見された、高エネルギーを発する小型の鉱物。6粒発見されており、地球連邦軍やマオ・インダストリーの元で機動兵器の動力として使用された(1粒だけ行方不明となっていたが、第2次OGで所在が判明した)。
関連用語
- ↑ 落下の衝撃を抑えるために減速までしている。