- 英字表記:Zentraedi
概要
容姿は地球人に酷似しているが、その大きさは地球人の約5倍ほどもある。戦闘に特化した種族であり、地球人と比べて闘争本能が強い一方で文化活動に免疫がなく、歌や芸術などを目の当たりにすると精神が不安定になる。
国家間(星間)での主義思想の違いから宇宙戦争を行うようになったプロトカルチャーが、戦争を担う兵士として生み出した人造人間であり、プロトカルチャーには危害を加えないように制限が掛けられている。
クローン技術によって人員を補充し、自動稼動する兵器プラントから武器を供給されることで半永久的に戦闘を続けることができる。これにより、ゼントラーディ同士での戦争が延々と繰り広げられていたが、プロトカルチャーが次世代の人造兵士として生み出した「エビル」が「プロトデビルン」に乗っ取られたことで事態が一変。プロトデビルンはプロトカルチャーを洗脳して自らの尖兵としたため、プロトカルチャーに攻撃できないゼントラーディは手出しができず、プロトカルチャー諸共プロトデビルンに追い詰められていった。生き残りのプロトカルチャーは已む無くゼントラーディの制限を外し、洗脳された者ごとプロトデビルンを攻撃させることで彼らの封印に成功するが、制限の外れたゼントラーディはプロトカルチャーに対しても無差別に攻撃するようになり、プロトカルチャーは滅亡。残ったゼントラーディは仕える国家もなく、ただ宇宙を彷徨いながら戦闘を続ける集団となっている。
『超時空要塞マクロス』の時代においては、宇宙を彷徨うゼントラーディの一部隊である第118基幹艦隊(ボドル艦隊)が地球に接触。地球人は文化に理解を示した一部のゼントラーディと協力し、文化を拒絶し地球を滅ぼそうとしたボドルザーを退けた。
地球人と共存するようになってもその闘争本能は残り、薬で抑え込んだりするらしい。地球人との混血である第二世代でも、普段は平静だが時折暴走する事態が見られる(ガルド・ゴア・ボーマン、ミレーヌ・フレア・ジーナスなど)。
TV版の初代『マクロス』では、ゼントラーディには地球人と同じように男性と女性が存在していたが、劇場版ではゼントラーディは男性だけの種族とされ、女性だけの種族としてメルトランディが新たに設定されている。
後のシリーズ作品においては、概ねTV版初代作に準じ男女が共存していたことになっている一方、劇場版の内容そのものの映画が作中世界で公開された為、ゼントラーディの女性を「メルトラン」と呼ぶ風習(というよりは、ある種の流行語ともいうべきもの)が発生したという設定になっている。
登場作品
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC)
- 概ねTV版の展開が再現されているが、男性のみのゼントラーディと女性のみのメルトランディに分かれて宇宙規模の激戦を長らく繰り返している等、劇場版の設定も幾つか盛り込まれている。ちなみに登場するキャラクターはTV版と劇場版の双方に出演したキャラクター達にほぼ限定され、TV版のみに登場したキャラクター達は一切登場しない。また、TV版で対立していた他勢力である「監察軍」は、「帝国監察軍」としてゼ・バルマリィ帝国が担っている。
- ラストは劇場版とほぼマクロスシリーズ正史扱い。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 宇宙怪獣などの影響で、その勢力は大きく衰えている。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- ほぼ劇場版の流れで推移。
運用兵器
関連用語
- メルトランディ
- 女性の巨人兵。
- 監察軍
- ゼントラーディと争っていた勢力。その正体はプロトデビルン側のゼントラーディの成れの果てとされているが、劇中には登場していない。αシリーズではゼ・バルマリィ帝国の帝国監察軍として登場。
- プロトカルチャー
- 彼らの創造主。
- プロトデビルン
- 圧倒的多数を誇った彼らを壊滅まで追い込んだ。その恐怖は彼らの深層意識に深く刻み込まれている。
- 旗艦艦隊
- 彼らの艦隊はおよそ370万以上(推定)。
- ゼントラーディ語
- ゼントラーディの使用する独自言語。表記はアルファベットやアラビア数字にほぼ準ずる。『α』の戦闘アニメでは、発音はそのままだがテキストでは翻訳された状態で表示されている。(1例として音声では「ヤック・デカルチャー!」だがテキスト表示は「何ということだ!」のように)