概要
母星は地球定義の銀河系アンドロメダ銀河に位置する。自分たちの惑星を「地球」と呼び(翻訳機の都合でそう訳される)、地球人を「ロゴ・ダウの異星人」と呼ぶ。「ロゴ・ダウ」とはコスモ達が移民していたソロ星のバッフ・クラン側の呼称である。バッフ・クラン人には左利きが多い。また、地球人とは白旗の意味がほぼ真逆で、地球では『降伏』を意味するが、バッフ・クランでは『殲滅』(真っ白に塗りつぶすという意味)となっており、彼らにとって降伏を意味する色はオレンジ、すなわちイデオンのメインカラーである。生物学的にはコスモ達地球人と大差ないらしく、血液型が合えば輸血する事が可能であり、交配によって地球人とバッフ・クランの混血を産み出す事もできる。
その国家体制は階級制度による独裁政治で、軍事力が過剰している。その体制下で育ったバッフ・クラン人は、自分以外の種族と馴れ合うことはなく、その軍隊は傍目から「暴力集団」と形容されるほどである。軍事力に関してはその兵力は億単位と推定され、その戦力も一銀河を制圧できるだけの勢力を誇っていた。劇中ではソロシップ一艦を沈める為に、350万光年範囲で包囲網を敷き、更にその内100万光年範囲は目視出来る状態での密集陣形となっていた。これによってソロシップが数万光年のDSドライブでワープを行なっても、逃亡不可能な状態に追い込むという力技を行使していた。
前髪の整ったサムライ集団であり、正規の軍のほか、オーメ財団が私設軍を持ち、この私兵は髪型がオールバックで統一されている。
貴人カララが独断でソロ星に降下したことと、それによる処罰を恐れた一兵士の勇み足によってソロ星軍と戦争状態になってしまう。白旗に始まる誤解や個々のサムライ達の功名心、あまりに圧倒的なイデの力、それを巡る地球、バッフ・クラン双方の思惑等が絡み合い戦いは激化の一途を辿り、イデの使者となったカララとその父ドバの決裂を以て殲滅戦争となる。
最終的にソロ星の生き残りもバッフ・クラン軍も主だった人物が全て死亡、バッフ・クランの最終兵器ガンド・ロワが破壊されるも同時にイデオン、ソロシップも崩壊し、その瞬間にイデが発動、地球もバッフ・クランもなく全ての魂が因果地平へ飛ばされ、新たな宇宙へと旅立っていった。
なお、バッフ・クラン(バッフ族)とはあくまで民族名であり、彼らの勢力圏に住む総ての民族がバッフ・クランではなく、戦闘の末に平定された多くの民族もバッフ・クラン側の地球の恩恵を受けている。ゲルマン民族のような彫りの深い風貌、白い肌がバッフ・クランの純血者の証明であり、その特徴に当てはまらない者が異民族とされている。
主要戦力は重機動メカ。
登場作品
共通する小ネタとしてイデオンとほぼ同じくらいの大きさであるキングジェイダー、イデオン以上の大きさを持つダイターン3やガンバスターを見て、バッフ・クラン兵が「こちらの地球には何体巨神がいるんだ!!」と驚くシーンがある。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- ダラム、ハルル、ハンニバルらの部隊がイデオンによりタイムスリップ。単独勢力でイデオンを有するロンド・ベル隊と衝突するが、補給など満足に出来ない状態であり、地球を制圧するだけの兵力は持ち合わせてない。その為、比較的地味な印象は拭えない。それ以上にF完結編の重機動メカがデカい的以外の何者でもないのが虚しい。一方シナリオではダラムがやたら喋りまくる。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 登場はしていないが、寺田Pによると封印戦争時にゼ・バルマリィ帝国と戦っていたらしい。が、圧倒的な物量戦を用いて逆に帝国監察軍の艦隊を返り討ちにし、それどころかSTMCと同様、ゼ・バルマリィ帝国が窮地に陥る原因にまでなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- ほぼ、原作通りの大勢力として登場。その兵力は地球やゼ・バルマリィ帝国を相手にしても圧倒する物量である。
だがこの頃はゼントラーディやメルトランディらの勢力が極端に衰えているため、それ以前に侵攻すれば壊滅的な損害を被ったと思われる。それでも宇宙怪獣の存在により、バッフ・クラン軍もまた壊滅的な損害を受け、母星も壊滅。最終的には他銀河との共存を図る。
本作においては圧倒的な物量で攻め込んで来る難敵として登場する。1機あたりはそれほど強くないが、数に物を言わせてくるのが厄介。宇宙怪獣の次に面倒な敵。