概要
非常に好戦的で残虐な性格をしているプロトデビルン。
ゲペルニッチとほぼ同時に意識のみ目覚め、プロトデビルンの初の犠牲者となった「オートルマウワー」という統合軍の軍人に憑依し、ゲペルニッチの配下としてバロータ兵の直接指揮にあたる。
指揮官であるゲペルニッチの作戦を快く思っておらず、自分が楽しめる作戦展開を好む。戦闘時は本能を抑えられないが、ゲペルニッチの前では言うことを素直に聞くなど、猫をかぶることもできる。また、戦局や作戦によっては、素早い退き際を見せるなど、単なる戦闘マニアではないことがわかる。その一方で、ゲペルニッチのプロジェクトを理解できず、狩りを楽しめればそれでよいという考えを持っている。
同じプロトデビルンのシビルを心から愛しており、シビルのためなら自らの命をも顧みない。惑星ラクスからの脱出を目指すマクロス7船団とバロータ軍との戦闘の最中、強奪したパンツァーゾルンを撃墜されながらも仮の肉体で飛行し、シビルを救うべくバサラと歌うが、疎ましく思ったガビルのザウバーゲランにより肉体を破壊された。
歌に初めて目覚めたプロトデビルンでもあり、熱気バサラとは友情に近い感情が芽生えていたようである。
ギギル(本体)
黒い悪魔のような巨人型のエビルをベースとしたプロトデビルン。38話終盤まではバロータ第四惑星で封印されていたが、仮の肉体を破壊された時に覚醒する。空間を物理的に消滅させる能力を持ち、劇中で分かる範囲では惑星ラクスの質量の何分の一かを消失させるほどである。自身が守っていたシビルと、歌で防いだバサラ達を除いて、バロータ軍と船団との区別なく虚無に飲み込みバルゴをも消滅させた。しかし目覚めたばかりであったためかその能力は自身の命と引き換えであり、惑星ラクスを崩壊させた後シビルに「MY SOUL FOR YOU」を歌いながら風化して崩れ去った。
登場作品と役柄
バサラとは友情に近い感情が芽生えた間柄だが、現在のところ生存・参入する作品はない。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- サブシナリオ「バサラ放浪」でのみ自軍ユニットとして使用可能。機体がFz-109F エルガーゾルンなので力不足は否めないが、他にはバサラしかいないので必然的に彼に奮闘してもらうことになる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 初登場作品。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 攻撃力+10%
- 第3次α
人間関係
- イワーノ・ゲペルニッチ
- プロトデビルンの一人。恐らく最初からシビルのために動いていたギギルにとって彼の計画は遠回りに過ぎるもので、独断でシビルを復活させた後はその意向を明確に無視するようになっている。後に彼の方からも計画の妨げとして切り捨てられる。
- シビル
- プロトデビルンの一人。彼女に対して愛情を抱いており、復活させるためにあらゆる手を尽くし、バサラの持ち歌を歌うことまでした。当初シビルは無関心であったが、ギギルの死に際しては涙を流していた。
- グラビル
- プロトデビルンの一人。本人はどう思っているかは分からないが、ガビルに付いていっている。
- ガビル
- プロトデビルンの一人。ゲペルニッチの意に従わぬギギルと敵対関係になる。オートルマウワーの肉体を死に至らしめた。
- バルゴ
- プロトデビルンの一人。ゲペルニッチの意に従わぬギギルと敵対関係になる。38話にて道連れにした。
- 熱気バサラ
- 1話から何度も激突した(?)男。シビルを助けるために奇妙な友情が芽生えていた。ただ彼の歌を以てしてもシビルがなかなか目覚めないことに苛立ち叩きのめしたことも。
他作品との人間関係
名台詞
- 「俺は……俺はギギルだ! 俺の歌を聴け!」
- 惑星ラクスにて。この台詞に続けて、バサラに先んじて「POWER TO THE DREAM」をアカペラで歌いだす。プロトデビルンが初めて歌を歌ったマクロス7屈指の名シーンである。ギギルを演じた西村朋紘氏はシンガーソングライターでもあるが、ここではギギルとしての声で歌っている。
- 「シビル……俺の……全て……」
- 崩壊した惑星ラクスで、最後にシビルを見ながらの台詞。この後彼は崩れ行く体で「MY SOUL FOR YOU」を口ずさみ、バサラがそれを引き継いでこの回は終わる。
搭乗機体
- Fz-109F エルガーゾルン
- バロータ軍所属時の搭乗機。
- Fz-109A エルガーゾルン
- 第25話~第36話、シティ7潜入時。
- Az-130A パンツァーゾルン
- 第38話においてバロータ兵から奪取して搭乗。