プリンス・ハイネル(Prince Heinel)
ボアザン帝国の地球征服軍司令官。剛健太郎ことラ・ゴールと前妻のロザリアとの子で剛三兄弟の異母兄にあたるが、自身も健太郎も最終回までその事実を知らなかった。
地球人を畜生程度にしか思っていない高慢な貴族として描かれ、プライドというのも相手が貴族や王族であればの話であり、角を持たない平民や地球人に対しては残虐非道を貫いていた。地球人に「親子愛」という概念が存在することも信じないことが多い。
母のロザリアは自身を産んですぐに亡くなり、祖父母の元で育つ。反逆者の息子として迫害を受け、その屈辱を晴らすべくボアザン帝国の忠臣として地球征服軍司令官となったが、それはハイネルを遠さげようとする皇帝ズ・ザンバジルの謀略であり、幾度となくド・ズールやド・ベルガン等の皇帝派の将軍に暗殺されそうになった。
終盤で皇帝派の将軍達の策略により地底城やジャンギャルを失い、カザリーンによってボアザン星に帰還するも既に帝国の貴族社会は風前の灯となっていた。最終回においてハイネルは我先に逃げ出そうとする貴族達に激怒し制止しようとするが、逆に銃撃されそれを庇ったカザリーンをも失う事となる。孤立しながらも最後の決着をつけるべく守護神ゴードルに搭乗しボルテスVと戦うも相討ちとなり、剛健一と一騎討ちとなるが、この時持っていた形見の短剣から自身と健太郎、剛三兄弟との関係を知り、衝撃の余り戦意を喪失、更にその直後に半狂乱となったズ・ザンバジルと対面し、全ての責任を自身に被せる言い逃れをする彼を目の当たりにし、自分が無駄な戦いをしていた事を否応無く悟らされた彼は怒りのままにズ・ザンバジルを殺害。
最後は黄金城の崩壊に巻き込まれ、炎の中へと消えていった。
『テレビランド』連載のコミカライズ版(作:坂丘のぼる)では最終決戦で、健一のボルト・クルーザーと戦闘機同士によるドッグファイトを展開。決闘の最中、負傷した健一の肩に刻まれたボアザン星人の証を示すアザを見て全てを悟り、戦意を喪失。自らクルー・ミサイルの直撃を受けて逝った。
長谷川裕一による漫画『第41話 逆襲する貴族』(スーパーロボットコミック『超電磁ロボコン・バトラーV 超電磁マシーンボルテスV 闘将ダイモス』編・双葉社刊)では辛うじて生きながらえたことになっており、「角なき市民と角ある貴族の間に立つ者」として片方の角を折り、守護神ゴードルを模した鎧をまとい「騎士モノホーン」を名乗り、健一らボルテスチームの協力者となる。長谷川氏の『超電磁大戦ビクトリーファイブ』でも第2部にて登場、鎧姿で初登場しオリジナルガルーダと決闘する。同作のラストにおいて落命したが、数十年後を舞台とした続編『ゴッドバード』では妖魔大帝バラオによって復活する。
登場作品と役柄
「誇り高き貴族」としてのキャラクター性が強調され、原作における負の部分は鳴りをひそめている。スパロボ補正の好例の一つと言えよう。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ボアザン星がゼ・バルマリィ帝国に支配されたため、不本意ながらも母星と皇帝ズ・ザンバジルのためにバルマー所属の将軍として地球侵略を謀る。「角がない」バルマー星人に屈服したためか、地球人への蔑視は薄めで、「親子愛」の概念が存在することも他のスパロボよりかは素直に受け入れた。
- 普通に進めると終盤に剛兄弟との血縁が発覚しながらも死亡してしまう。隠し要素の条件次第では終盤にスポット参戦し、生存が以降の正史となる。
- 余談であるが、本作では戦闘セリフが新からの流用のみであるためにボアザン円盤やスカールークに乗った際叫びながらビームを撃ったり、ドリルを発射するシュールな戦闘シーンが見られる。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- αでスポット参戦したという設定(ハマーンやガトー・ケリィも生存したことになっているが、αでは両者とのスポット参戦は両立しない)。
- 中盤からたまに登場するようになり、小バーム解放時にリヒテルを救出し、オルバンに撃たれそうになった健一を助ける形で登場。小バーム解放後は暗黒四天王に特攻して死亡してしまうが、条件を満たせば特攻する相手はダリウス大帝となり、リヒテルとともに生存して最終話にスポット参戦。後者が正史となっている。ハイネル本人曰く、「正しい事への贖罪のために戦っている」とのこと。
- αではスポット参戦時も健一に「父親を大事にしろ」と言うくらいで(本人としては唐突に弟の存在を知ったためか)、兄らしい姿は見せなかったが、今回は健一らに兄として慕われ、ハイネルも健一たちが兄と呼んでくれることを嬉しく思っているなど、別行動を取っていても強い絆で結ばれていた。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 親友となったリヒテルとともに行動。ルート選択によっては一度だけ敵対する。ボアザン解放では状況は違うが、原作通りにザンバジルを殺害するものの、アースボムを止めるために死亡する。
- 最終話でαナンバーズを守る霊としてリヒテルと共に登場。また、サブシナリオ「正義の旗の下に」ではかつての行いから信用を得られぬまま、一人戦う姿が描かれている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ボアザンがベガ星連合軍に支配されたため、不本意ながらもベガ星連合軍所属の将軍として地球侵略を謀る。ベガ大王からは優遇されているため、αほどは苦労していない。ゆえに「角の無い異星人」に寛容ではなく、地球人に親子愛の概念が存在することを簡単には信じなかった。
- 地底城での決戦後、守護神ゴードルを破壊されてもなお一矢報いて死なんとするが、彼を死なせたくないカザリーンの手によって麻酔銃で眠らされる。その後は詳しく描写されないが、おそらくカザリーンと共にどこか遠い星へと逃亡したものと思われる。
- スーパーロボット大戦R
- ボアザン帝国地球征服部隊司令官として登場。地球征服を円滑に進めるべく、キャンベル星人、ミケーネ帝国、恐竜帝国と同盟を結ぶ。
第27話でカザリーンとラリアーの手により、強制的に地球から脱出させられる。その後の消息は不明だが、地球に残したゴードルの中から母の形見の短剣が見つかり、剛父子との血縁が明かされた。 - スーパーロボット大戦J
- AやRと比べてボルテス関連の扱いは良いため、終焉の地は地底城とはいえ、最期の一枚絵があったりとそれなりに存在感はある。
- 地球人同様にグラドスも見下している。最後には原作通り剛父子との血縁が明かされ、そのあまりに皮肉な事実に自身の敗北を悟り、崩壊する地底城と運命を共にした。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- バルマー帝国軍に参加している。ボアザン帝国の身分制度にはあまり言及されないため、「バルマー帝国に扱き使われる武将」という印象が強い。
- フラグを立てた場合、ド・ズールを倒すために数マップの間仲間になり、カザリーンと共に姿を消す(剛兄弟との血縁関係には全く触れられない)。最後の隠しステージでは味方として加勢してくれる。なんと魂持ちで、ゴードルも強いため、スポット参戦キャラの中では一番頼りになる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場する他、おまけマップでは味方として使用できる。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「ガルーダの逆襲」ではガルーダと手を組み、「帝国の陰謀」の中盤にて、剛健太郎から自身の出生を知り、不退転の覚悟でカイルスに挑むも事実を聞かされた健一をはじめとする面々から「肉親同士が争う必要はない」と逆に説得され、ついに剣を収めた。その直後、ザンバジルが乗艦するザンタルに内蔵された素粒子爆弾からカイルスを守って死亡したと思われたが、部下によって救助される。
- ボルテスVと共にゼロにトドメを刺した後はカイルスに入ったようであり、「カイルスの青い夏」ではランカを見て戸惑ったり、健一に父を連れて逃げるように言うなど人間味と思いやりのあるシーンが描かれた。
- 新章では記憶を奪われ別世界に転移され、再び原作同様に侵略者としてガルーダやリヒテルらと共に地球を攻撃しているが、ザンバジルの奸計によって機体を破壊されMIAとなった。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
原作のラスボス&ライバルだけあってさすがに能力は高い。素の能力なら健一を上回り、正式参戦しないのが惜しいほど強い。逆に敵の時はゴードルの攻撃力と合わせて脅威の一つとなる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- α
- 切り払いL4
- R
- 底力L8、防御L6、指揮L4
- 第2次α / 第3次α
- 底力L9、切り払いL8、援護攻撃L3、連携攻撃、支援攻撃、気力+ (命中)
- 高い技量に物を言わせ、物理攻撃を次々と切り払ってしまう。イベントだが戦艦の突撃も切り払う。味方の時は援護役としてうってつけの能力となる。
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「ボルテスVの歌」
- 前期オープニングテーマ。第2次α、第3次αにて。
人間関係
- 剛健太郎
- 父。ただし、当初は剛健太郎=ラ・ゴールという認識はなく、気付くのは最終回になる。
- 剛健一、剛大次郎、剛日吉
- 異母弟。
- ルイ・ジャンギャル、リー・カザリーン
- 部下。
- ド・ズール
- 部下。皇帝派の人物で、ハイネル暗殺を謀った。
- ド・ベルガン
- 部下。前任のド・ズールと同じく皇帝派の人物。一時はハイネルに服従していたが、最後はハイネルを見捨てた。
- ズ・ザンバジル
- 主君。ボアザン貴族として、また裏切り者の子と蔑まれながらも自分を地球侵略の司令官に抜擢してくれた恩もあって彼に忠誠を誓っていたが、一方で体よく利用されていることを知らず、最終回で彼の醜悪さを思い知って殺害する。
- αシリーズでは原作再現がα~第3次αで大幅に空いているため、第2次αではその野望を挫く一環として地球に来ていた。
- ザキ公爵
- 第8話で地底城に皇帝の名代としてやってきたボアザン貴族。ハイネルに対して傲慢かつ挑発的な言動をしてハイネルを怒らせる。同話で戦死にかこつけた彼の暗殺を謀るが、ボルテスの攻撃で死亡した。
- マリーネ
- 長谷川裕一氏の漫画「第41話 逆襲する貴族」のみに登場するハイネルの双子の妹。ボアザン星では双子を忌み嫌う風習があり、生まれてすぐ辺境の殖民惑星の領主の娘として育てられた。その境遇から母を裏切り地球に逃げた父ラ・ゴール(剛健太郎)とその息子の剛三兄弟を憎悪、養父が信じた貴族社会の再建のためにボルテスチームに戦いを挑む。
他作品との人間関係
ボアザンが他勢力の指揮下にあったり、同盟を組んだりしている作品が多いため、他作品のキャラクターが上司や部下、あるいは同僚であることが多いが、ハイネルのプライドの高い性格や原作の境遇もあってか、あまりしっくりいっていない。
長浜ロマンロボシリーズ系
- 葵豹馬
- αではハイネルが健一と兄弟であったことに驚愕した。
- ガルーダ
- 声が似ている人その1。αではエアロゲイター内でのライバル同士だが、ガルーダが悲劇の最期を遂げた際はオレアナらに対して怒りを露にしている。
- CCでも旧章・新章共に彼と手を組んでいる。『ゴッドバード』では盟友関係となる。
- 女帝ジャネラ
- Aでは共にベガ星連合軍に属し、彼女から連合軍の前線司令官の座を奪う。Rでも同盟者。
- ダンゲル将軍
- A・Rでは味方同士であるが、Rでは彼を小馬鹿にして彼を怒らせる。
- リヒテル
- 声が似ている人その2。第2次αで救出して以来、相棒的存在に。CCにおいてもハイネルの理解者となり、CC新章では共に記憶を奪われカイルスと敵対する事態に陥ってしまう。『ゴッドバード』でも盟友関係。
- オルバン大元帥
- 第2次α終盤の小バーム攻略戦で、健一を射殺しようとする彼の手を撃ち抜き、窮地を救う。
- 『未来ロボ ダルタニアス』のキャラクター
- 漫画『超電磁大戦ビクトリーファイブ』にて共演し、楯剣人と友情を交わす。
- カーク・スクエア
- 『ゴッドバード』の登場人物で、かつてハイネルの地球侵略の際に部下だった女官の女性と捕虜となった地球人の男性との間に生まれたボアザン星人と地球人のハーフ。
- 侵略者であるボアザン星人の血を引いているがために迫害に苦しめられ、それを三輪に利用され侵略者となろうとしている彼の境遇を知ったことで、改めて自分の犯した罪を悔やむと共に、かつての自分と同じ過ちを犯そうとする彼を止め、救おうとする。
スーパー系
- プリンス・シャーキン
- 声が似ている人その3。新では同じバルマー帝国第8艦隊傘下の将軍。デスクロス四天王の上役として同列に扱われていたが、ハイネル自身はシャーキンをあまり快く思っていない。
- αでは単に共演者。『ゴッドバード』では彼の配下になるが、後に盟友となる。
- ダリウス大帝
- 新ではダリウスは名前だけの登場だが、彼の重臣であるデスクロス四天王を指揮下に入れていた。
第2次αでは敵として対峙する。 - デスクロス四天王
- 新ではキラーとダンケルが直属の部下となっていたが、裏では見下されており、利害が一致したド・ズールと手を組んでハイネルを失脚に追いやる。
- ベガ大王
- Aでは彼のベガ星連合軍に組み込まれている。彼からは気に入られているが、ハイネル自身は隙あらばと思っている。
- 地獄大元帥
- Aでは同盟者として共闘。
- 闇の帝王
- Rでは同盟者。
- ゼロ
- CCではボアザンの客将として迎え入れられた彼と共闘するが、ゼロが本性を露にし敵対、ボルテスチームと共に彼を打倒する。
リアル系
- ル・カイン
- 新での上司であるが、不満を持っていた。Jでは直接の絡みは無いが、グラドスとは敵対関係にあり、彼を含めたグラドス人を地球人同様に見下している。
- パプテマス・シロッコ
- αでは共にバルマー帝国に加わっている同僚の関係。ハイネル味方フラグを立ててラスト一話前のシナリオでハイネルが味方増援に来た際に会話があり、シロッコに対し、バルマー帝国からの離脱を宣言する。
バンプレストオリジナル
- ジュデッカ・ゴッツォ
- 新での上役。人造人間に偏見があるのか、暗黒四天王よりは優遇してもらえる。
- ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ
- αでの上役。
- ユーゼス・ゴッツォ
- αでの上役。
- ラリアー
- Rでは最終的に、彼とカザリーンの計らいによって命を救われる結末となる。
名台詞
- 「この辺境の星、地球を支配する、虫けらのごとき人間どもを、追い払うのだ!」
- 第1話「宇宙からの侵略者」冒頭にて。地球人を虫けらと呼びながらも、「滅ぼす」「根絶やしにする」「皆殺し」等ではなく、「追い払う」という表現なのは、一応の情けの表れだろうか?
- 「ぬう…あのようなロボットが地球にあったとは。…ジャンギャル! 報告には無かったが?」
- 第1話のボルテス登場後。当初は単なる戦闘機軍団でしかなかったボルトマシンが合体し、ボルテスになった姿を見て、ジャンギャルを問い詰めてみせる。完全にうろたえ、「は、ははあ…」と頭を下げるしかなかったジャンギャルだが…
- 「はっはっはっ!! よい! これも一興! ドクガガに叩き出させい!」
- すぐに笑い飛ばして度量の広さを見せ、ジャンギャルもほっとした表情を見せる。
- 「見事だ。見事だ地球人め! だが明日もこうなるとは大間違い。ボアザン星にたてつくものに、この宇宙で生きながらえたものはひとつもないことを、思い知らせてやる!」
- 第1話の初陣で敗れたときの台詞。
- 「フン! 地球など一粒の星に過ぎん! 私の剣にはボアザン帝国の支配する全宇宙がかかっているのだ!」
- 第31話の健一との一騎討ちの際「ハイネル! 私の背中に私の母、そして父、地球100億の人間たちが見えるか!」という台詞に対して。
- 「終わってはおらぬ! 宇宙で最も優れた人種、頭に角をいただくボアザン貴族の戦いは最後の一人まで続くのだ!」
- 最終回の「戦いはもう終わったんだ」という健一に対して。
- 「なんということだ! なんのための戦いだ…! 兄弟同士が血で血を洗う戦いをしてきたというのか!」
- 最終回で健一が兄弟であることを知って。
- 「くっ! 余はこんなうじ虫のために戦っていたのか! 死ねい!!」
- ザンバジルの本性を知り、形見の短剣で彼を殺害する。
- 「…お父さん」
- 最後の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
αシリーズ
α
- 「ふむ…考えられぬ話ではない。角のない下等生物だとはいえ、あそこまでの文明を作り上げておる連中だからな」
- 第24話「ボルテス起死回生」より。ド・ズールが「地球人は愛情に弱い」と報告してきた時の反応。
- 頭ごなしに否定していた原作や他のスパロボとは異なる、この世界観のハイネルを表す台詞とも言える。
- 「ガルーダよ…余と母星の命運をかけて幾たびも戦果を争ってきた大将軍よ…」
「そなたの無念は余の心にしっかと刻みつけたぞ!」 - 第65話「ギア・オブ・ディスティニー」より。ガルーダが非業の死を遂げた際に。
第2次α
- 「オルバン大元帥、貴様には民を統べる資格はない…!」
- 第50話ハマーン休戦ルート「小バームの大攻防戦」or 第53話ハマーン拒絶ルート「許されざる罪」より。健一のピンチにこの言葉と共に乱入。ボイス付きなので、聞いただけだとリヒテルと間違えそうである。
- 「贖罪やも知れぬ…」
「いや…それよりももっと大きなもの…言うなれば正義…正しき事への罪滅ぼしだ」 - 第51話ハマーン休戦ルート「暗黒の支配者」or 第54話ハマーン拒絶ルート「邪悪な救世主」より。リヒテルに何故小バームのために戦ってくれるのか、と問われた際の台詞。
- 「黙れ、ダリウス! ザンバジルもオルバンもお前も、その根は一つ…」
「民を騙し、統治者の名の下に己の欲望を満たす下衆は、この宇宙に不要の存在なのだ!」 - 同上。ダリウス大帝との戦闘前会話。「下衆」と断じる辺りが、いかにも彼らしい。
- 「健一、大次郎、日吉…。そなたらが余を兄と呼んでくれた今、思い残すことはない…」
「お前達にとっても母星であるボアザンの未来とお父さんを頼むぞ…」 - 同上。自爆時に。この台詞もボイス付きである。実際はこの時点ではハイネルは死ななかったが。ちなみに「母星」は「ははぼし」と読む。
第3次α
- 「誇り高きボアザン貴族とキャンベルのアンドロイドごときを一緒にするな、葵豹馬!」
- 第39話ボアザン勢力圏ルート「ただ母星のために」に於ける豹馬との戦闘前会話より。
- もちろん、αでガルーダの悲劇を知ったハイネルにとってこれは本心からの言葉ではなく、豹馬に本気を出させるための挑発であり、直後に「大将軍ガルーダよ、そなたへの冒涜を許せよ…」と亡きガルーダへ詫びていた。
- 「高らかに歌え、戦いの歌を! その熱い想いは、死の波動さえも打ち破るはずだ!」
- 最終話「今遥か遠い彼方…」or「終焉の銀河」より。霊体となってザ・パワーの中からαナンバーズを鼓舞する。
単独作品
スパロボシリーズの迷台詞
- 「何なんだ、あの熱気は!? あの娘はいったい…!」
カムジン「カイルスに来たばかりのてめえは知らねえか」
カムジン「あれが代役からチャンスを掴みスターの座を駆け上がった…超時空シンデレラ、ランカちゃんだ!」
「ランカちゃん!?」 - CCでのイベント「カイルスの青い夏」にて、ランカが出場した際に大いに盛り上がったことに動揺して。
- 「この団結力…。 これが地球の文化か」
「我らが敗れた理由が少し分かった気がする…」 - 上の続き。一見見るとシリアスなのだが、ランカの「キラッ☆」の後にこの台詞が出てくるため、どうもシュールに感じてしまう。そしてハイネルの貴重なコミカルタッチのシーンでもあり、非常に微笑ましい。
- ハイネルを演じた市川氏は、『超時空要塞マクロス』にて地球の「文化」がきっかけで敗れることになったボドルザーを演じており、これを意識した声優ネタの側面、もあるのかもしれない。