ヒディアーズ
『翠星のガルガンティア』に登場する宇宙生物。作中序盤より「人類銀河同盟」との果てしない宇宙戦争を繰り広げている。地球に住む海中の軟体物や甲冑類などで構成されており、その様は宇宙で活動する海洋生物そのもの。人類とのコミュニケーションは皆無とされている。
レドとチェインバーが地球に漂流した際、クジライカの巣窟となった海中遺跡を発見。遺跡には旧人類が残したデータベースが散乱しており、レドはチェインバーに解析させるが、チェインバーには拒否された。拒否の理由は銀河同盟の創設に関連するトップシークレットであるが、レドの現場判断との答えにチェインバーが開示する。『ヒディアーズ』の正体は人類が遺伝子操作で生み出した新人類。ヒディアーズを産み出した要因とは「地球寒冷化」への人類絶滅危機に対する予防線の一つ。その一つが様々な環境に対応できる人類であり、クジライカの遺伝子情報を人類に植え付けた存在。真空で覆われた宇宙空間や高重力環境下でも活動できることを前提条件とされている。当時、ヒディアーズを産み出した組織『イボルバー』により蠢動(しゅんどう)され、最初のヒディアーズと呼ばれた一人「ライアン・マツモト」が宇宙空間に放たれた。
と、ここまでが遺跡から開示された情報であるが、チェインバーには更なる情報が開示された。やがて『コンチネンタル・ユニオン』が人類絶滅危機に対して宇宙開発に成功し、宇宙船・居住空間・ワープ機関を生み出していくと、イボルバー陣営とユニオン陣営との間で権力争いへと発展。永劫の宇宙戦争を繰り広げた。やがて、イボルバー陣営はヒディアーズとして、ユニオン陣営は『人類銀河同盟』なっていく。今のところ、ヒディアーズがどのような形で進化し、地球人類へと牙を向いた明確な経緯は不明であり、視聴者の想像に任せている。
登場作品
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- ほぼ原作同様であり、中盤のマクロス・クォータールート、ならびに各分岐ルートにおける銀河中心点(カオス・コスモス)で交戦する。レドは正体を知った時点では皆に打ち明けなかったが、D.O.M.E.によってその真実が全員に知れ渡る事になった。
- その後は交戦する機会はないが、宇宙怪獣との決戦の際には独自に応戦している事が確認されている。
- 敵対理由については、チェインバーが「文明を以て弱者であり続けた人類と自ら知性を放棄して強者へと身を変じたヒディアーズは、存在意義レベルで相容れない」と語っている。その様子はコーディネーターとブルーコスモスの敵対の極致と思われる。
- ちなみに、ヒディアーズの真実を記録したメディアには「アクシズ落としによって寒冷化してしまった地球に適応するため、政府主導の人工冬眠や環境適応といった計画とは別軸で行われた」との発言が残っていた。