独立治安維持部隊アロウズ(A-laws)
『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンに登場する組織。「恒久和平実現」を目的として創設された地球連邦政府直轄の独立治安維持部隊。
アヘッドを始め正規軍に配備されていない最新兵器を数多く配備し、権限も正規軍より上であるなど、強大である事が伺える。MSを使う通常の軍隊以外にも連邦保安局等をその傘下に置いており、その時点で全体では4000万人規模とされる。一般には公にされていないが、「治安維持」の名の下に反連邦組織や連邦非加盟の国家などに対し、圧倒的な武力による弾圧や虐殺を行なっている。
「武力による戦争の根絶」という意味では、皮肉にもテロリストと見なされているソレスタルビーイングと行動が似ている。しかも、ソレスタルビーイングよりも破壊の規模が大きく、なおかつ自らが犯した悪行が情報統制によって隠蔽および正当化されるので、彼等よりタチが悪いと言える。
劇中終盤では正規軍を指揮下(事実上の吸収)に置いてさらに強大な組織と化すが、イノベイター打倒後に悪行が公にされて、最終的に解体に追いやられる。司令官であるホーマー・カタギリは自宅で割腹自殺した。
なお、結成の原因は『00F』2ndシーズン終盤でフォン・スパーク(SRW未登場)が起こしたある大事件。詳しくは、外伝漫画か本WIKI「ヴェーダ」の項を参照。
登場作品
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。一言で言ってしまえば「ZEXISとはとことんそりの合わない敵組織」と言った位置づけである。ついでに、一般兵の名前も“アロウズ”名義である。
- 「何かしらの非道を行う(あるいは画策している)アロウズをZEXISが監査の名目で阻止する」「言いがかりをつけてZEXISに攻撃してきたアロウズを自衛のために迎撃する」という構図のステージが少なくない。
- 一方、新たなる脅威であるインサラウムの侵略に対しては静観を決め込んでおり、地球の危機そっちのけで弾圧に勤しむ姿を自軍の面々から半ば呆れられるシーンもちらほら。
- 似たような性質のOZとは同じ地球連邦軍内の組織でありながら、互いに功を争う間柄であり、犬猿の仲となっている。
- 最終的な末路は原作同様だが、弾圧や虐殺などアロウズの悪行はワイズマンにより公にされてしまった上に、外部から繰り返し介入を受けた事でヴェーダのネットワークは滅茶苦茶にされてしまい、結果としてリボンズは支配権を放棄。後ろ盾を失った事で崩壊していく事となる。なお、ルートによってはリボンズ勢力より先に壊滅する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版の為、既に壊滅しており名前のみの登場。原作同様の虐殺行為を繰り返していた事が語られている。地球連邦政府内では「失敗例」として挙げられており、後にこれを反省し、人類の敵への対策部隊としての名目で人類軍が結成される。
- しかし、人類軍が結成されるまでの経緯や構成されている主要陣や外部協力者が、殲滅主義者と売国奴、マッドサイエンティスト等の過激派や私的な目的で動く人間達ばかりで固められていて印象が悪く、元カタロンのメンバー達からは「アロウズの再来」と見なされている。
人物
- ホーマー・カタギリ
- アロウズ最高司令官。
- アーサー・グッドマン
- 准将。実質的な指揮官。カタギリ司令ら上層部の命令に忠実な軍人ではあるが、メメントモリという圧倒的な力による大量破壊に愉悦を覚えていた。
- リー・ジェジャン
- 中佐。グッドマンの副官。
- アーバ・リント
- 少佐。残忍非道で傲慢卑劣、おまけに狭量。
- バラック・ジニン
- 大尉。
- アンドレイ・スミルノフ
- 少尉。後に中尉に昇進。
- ルイス・ハレヴィ
- 准尉。アロウズのスポンサーでもある。
- ソーマ・ピーリス
- 中尉。
- カティ・マネキン
- 大佐。作戦に参加してはいるが、アロウズのやりかたには懐疑的。
- パトリック・コーラサワー
- 少尉(対CB戦で戦果を挙げたはずだが…)。
- リヴァイヴ・リバイバル 、ヒリング・ケア、ブリング・スタビティ、デヴァイン・ノヴァ
- ライセンサー。彼等はリボンズ・アルマークが派遣したイノベイター(イノベイド)である。
- ミスター・ブシドー
- 人間でありながら、ライセンサーの資格が与えられている謎の仮面の男。
- アロウズ (一般兵)
- アロウズにおける一般兵。アロウズは精鋭部隊でもあるので、技量に優れたパイロットが多い。
- フォン・スパーク
- 結成の原因。詳しくは外伝漫画を参照されたし。
他作品の関連人物
- ジャン・ポール・ロッチナ
- 原作ではギルガメス(後にバララント)の将校だったが、第2次Z再世篇ではギルガメス・バララントが傭兵組織になった関係か、ギルガメス軍からアロウズの情報将校となって登場している。