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== RB-79 ボール(Ball) ==
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{{登場メカ概要
*登場作品:[[機動戦士ガンダム]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Ball]]<ref name="公式">[http://www.gundam.jp/tv/world/mecha/ef01.html#07 MS]、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。</ref>
*分類:[[量産型]]モビルポッド
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| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*型式番号:RB-79
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム}}
*全高:12.8m
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|富野由悠季}}(ラブデザイン)<br />{{メカニックデザイン|大河原邦男}}(クリンナップ)
*本体重量:17.2t
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}
*全備重量:49.0t
+
| SRWでの分類 = [[機体]]
*動力:燃料電池
+
}}
*ジェネレーター出力:400kW
 
*スラスター推力:256400kg
 
<!-- *装甲材質:不明 -->
 
*開発:[[地球連邦軍]]
 
*所属:地球連邦軍
 
*主な搭乗者:[[連邦兵]]、[[シロー・アマダ]]、ポール・マーキュリー
 
  
地球連邦軍の開発した[[宇宙]]用戦闘ポッド。作業用のスペースポッドを戦闘用に改修しており、核融合炉を搭載していない代わりに燃料電池を動力源としている。ガンタンクのものを流用した180mm低反動キャノン砲を1門搭載しており、コストの割に高い火力を発揮する。しかし、それ以外の機体性能は非常に低い。また、本来は無重力下で運用される機体なので、大気圏内だと乗れたものではない。別名「'''丸いカンオケ'''」。
+
{{登場メカ概要
 +
| タイトル = スペック
 +
| 分類 = 簡易型[[モビルスーツ]]<ref name="公式"/><ref>「戦闘用ポッド」「モビルアーマー」「モビルポッド」などと解説されることもある。</ref>
 +
| 生産形態 = [[量産機]]
 +
| 型式番号 = [[型式番号::RB-79]]
 +
| 全高 = 12.8 m
 +
| 本体重量 = 17.2 t
 +
| 全備重量 = 49.0 t
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| 動力 = [[動力::燃料電池]]
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| ジェネレーター出力 = 400 kw
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| スラスター推力 = 24,000 kg
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| 装甲材質 = チタン合金<ref>一部資料では「ルナ・チタニウム合金」記述も有るがジムのコスト抑制の設定などと矛盾するので異説の類と思われる。</ref>
 +
| 開発 = [[地球連邦軍]]
 +
| 所属 = {{所属 (メカ)|地球連邦軍}}
 +
}}
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'''ボール'''は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[登場メカ]]。
  
劇中では連邦軍の量産型[[モビルスーツ]]である[[ジム]]の支援用として運用されているが、[[ザク]]によって名前通り、サッカーボールのように蹴りつけられるなど、大した活躍はしていない。小説版ではビームサーベルやビームライフルを携行している。<br/>
+
==概要==
他作品でも何機かバリエーション機体が登場している。
+
[[地球連邦軍]]の開発した[[宇宙]]用機体。
  
本機には[[シロー・アマダ]](正確には先行量産型)や[[ウモン・サモン]]が乗り込んでいるが、両者とも原作終了時では生存している上、その際、前者は[[宇宙用高機動試験型ザク]]を、後者に至っては[[リック・ドム]]6機を撃墜するという戦果を挙げている。勿論、これらの戦果はパイロットの技量や知恵と工夫、そして強運によるところが大きいのは確かだが、「MS相手にボールでは100%歯が立たない」訳ではないということを証明したと言える。
+
いくら資源や物量で勝る連邦と言えど、戦争の長期化やそれによる疲弊により、製造・保有できるMSの数には限度があった事から、[[ジム]]を支援するための廉価機体として開発されたという経緯を持つ。
  
『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)では、大気圏離脱をしてきた[[HLV]]を破壊したり、迎撃に出るも空間戦闘出来ないザクIIJ型を一方的に嬲る戦法などを披露している。[[ジオン公国軍|ジオン]]のモビルポッド・オッゴと壮絶なドッグファイトも展開しており、同作では意外と俊敏なところも描かれている。
+
当時、宇宙空間作業用として普及していたスペースポッド「SP-W03」をベースに開発されている。メインスラスターや装甲、マニピュレーター等以外はほぼそのままスペースポッドから流用されており、その製造コストはジムの4分の1以下にまで抑えられている。動力源も核融合炉ではなく、スペースポッドの燃料電池を流用しており、出力の低さからビーム兵器は使用できない。
  
== 登場作品と操縦者 ==
+
武装は、[[ガンタンク]]のものを流用した低反動キャノン砲を1門搭載しており、弾数こそ少ないが攻撃力自体は高い。この優れた攻撃力を活かし、先述したジムの火力支援の他、本機のみで構成された人海戦術、マゼラン級やサラミス級に搭載されてパトロール艦隊を形成する等した。マニピュレーターも装備しているが、MS用の携行兵装の保持はできず、AMBACによる姿勢制御としても使う事はできない。近接戦闘能力も皆無であり、敵MSに肉薄されると為す術がなく、作中では[[ザクII]]に蹴飛ばされる描写さえ存在する。
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S]])
 
:[[NPC]]として登場するが入手はできない。途中の分岐で宇宙ルートのみの登場のうえ、増援として登場するまでに敵を倒しきってしまうと出てこない(クリア後のイベントに顔見せはするので、図鑑には載る)。
 
;[[スーパーロボット大戦F]]
 
:本作は本来分割されずに発売される予定だった為、内部に没データとして残っている。能力は『完結編』版と同じ。
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
:[[NPC]]を守りきると、自軍で使用できるようになる(クリアした時に残った数に関わらず入手するのは1機)。射程外攻撃はできるものの元々非力で(唯一の武装は近距離に撃てず、宇宙専用なのに'''宇宙B'''という体たらく)、強力なMSが続々と配備され続けていた上に、舞台がすぐに地上に移るということもあり、活躍の機会は全くといっていいほど無い。
 
  
=== 単独作品 ===
+
2連装キャノン砲を搭載するK型、浮遊機雷を散布するM型等といったいくつかのバリエーションがあるが、その生産数はいずれも少ない。また、1stガンダム以降の他作品にも何機かのバリエーション機体が登場しているが、MSの普及以降は流石に第一線から引いており、主に後方での防衛任務や作業用として用いられている。一部には武装を撤去して民間に払い下げられた個体もあったという。
;[[スーパーロボット大戦GC]]
 
:序盤のイベントで[[シロー・アマダ|シロー]]が乗り込み、加入時に[[ホワイトベース]]に持ち込まれる。Sサイズのため[[部位]]攻撃要員に使えるが、宇宙専用なので[[ミノフスキークラフト]]をつけても地上では出撃できない。
 
:なお、ここで入手するボールはシローが乗っていた「先行量産型ボール」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
 
;[[スーパーロボット大戦XO]]
 
:地上でも出撃できるようになった(空適性がBになった)。GC同様Sサイズのため部位攻撃要員として使える(特に部位攻撃要員が少ない序盤は[[捕獲]]の際に地味に便利な機体である)。また、サイズSと宇宙Sのおかげで宇宙ステージでは意外と避ける。使い勝手の面から見れば、GC&XOのボールはおそらく歴代最強のボールと言える。
 
  
== 装備・機能 ==
+
==登場作品と操縦者==
=== 武装・必殺攻撃 ===
+
===[[旧シリーズ]]===
;180mm低反動キャノン砲
+
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})
:本体の上部に1門装備されている武装。[[ガンタンク]]の120mm低反動キャノン砲を流用している。
+
:初登場作品。シナリオ「エゥーゴとの接触」で増援として登場する[[エゥーゴ兵]]([[NPC]])が乗り込む。なお、増援登場前にクリアしてもマップ終了前に登場してくれるため、[[ロボット大図鑑]]には登録される。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 +
:シナリオ「ガラスの王国」で[[連邦兵|連邦軍兵]](NPC)の機体として3機登場。また、[[隠し要素/F・F完結編#ボール|条件]]成立で1機入手することが可能となっている。宇宙Bで機体性能も武器性能も劣悪なので驚くほど弱い。
 +
:というかボール入手後、[[ミノフスキークラフト]]無しかつ確定で使えるシナリオは2つしか存在せず、さらに下取りイベントの対象機体でもあるので、入手したところで使われることはないだろう。
 +
 
 +
===単独作品===
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦GC}}
 +
:序盤のイベントで[[シロー・アマダ|シロー]]が乗り込み、加入時に[[ホワイトベース]]に持ち込まれる。Sサイズのため[[部位]]攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上(と月面)では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
 +
:なお、本作に登場するのは「K型」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
 +
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦XO}}
 +
::[[空]]適性がBになったため、地上でも出撃できるようになった。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使えるだけでなく、宇宙Sのおかげで宇宙では意外と避ける。使い勝手の面から見れば歴代最強のボールであろう。
 +
 
 +
===関連作品===
 +
;[[コンパチヒーローシリーズ|バトルドッジボールII]]
 +
:ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で[[召喚攻撃|呼び出される]]。ボール違いです。もしかすると『0083』のボール改修型の方かもしれないが、小さなドット絵なので判別は付かない。
 +
 
 +
==装備・機能==
 +
===武装・[[必殺武器]]===
 +
====武装====
 
;マニピュレーター
 
;マニピュレーター
 
:側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
 
:側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
 +
;低反動キャノン砲
 +
:本体の上部に1門装備されている武装。ザクを粉砕させるだけの威力を持っており、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)では相手が宇宙用ではろくに行動できないJ型という圧倒的な地の利を生かしてつるべ撃ちにしていた。なお、口径は120mmだったり180mmだったりと、設定資料の刊行・執筆時期によって異なっている<ref>プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」では「180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあった」といった解説がされている。</ref>。
 +
:SRWでは本機唯一の武装。射程だけは一人前、といった性能だが、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では[[改造]]で十分な火力も得られる。なお、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では'''射程5-8'''と妙な設定になっていた<ref>なお、同じ「120ミリキャノン」を装備しているガンタンクも同じ設定である。</ref>。
  
<!-- === [[特殊能力]] === -->
+
====オプション装備====
=== 移動タイプ ===
+
;2連装機関砲
;[[宇宙|宇]]
+
:低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。近接戦用で連射性能が高い。通称15(フィフティーン)キャリバー。2連装キャノン砲と表記している資料もある。繰り返すが、接近されたらダメな気がするが…。
:
+
:元々は『第08MS小隊』でシローが乗っていたK型の武装で、『IGLOO』作中でもこちらに換装した通常機はジオンから「RB-79K」として扱われていた。しかしながら前者はMSを撃墜できる威力があるのに対して、後者は命中しても戦闘ポッドすら撃墜できなかった。
<!-- == 機体BGM == -->
 
  
== 対決・名場面など ==
+
===移動タイプ===
;VS[[宇宙用高機動試験型ザク]]
+
;[[宇宙]] / [[空]]・[[宇宙|宇]]
:『第08MS小隊』より。
+
:本来は宇宙専用。『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』のみ[[飛行]]可能。
;VS[[リック・ドム]]
 
:『クロスボーン・ガンダム スカルハート』より。
 
  
== 関連機体 ==
+
===[[サイズ]]===
 +
;M / S
 +
:「[[旧シリーズ]]」ではMサイズ。
 +
:実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると意外に大きく映る。
 +
 
 +
==機体BGM==
 +
;「颯爽たるシャア」
 +
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』より。
 +
;「ホワイトベース」
 +
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』より。
 +
 
 +
==対決・名場面==
 +
;VS[[ザク]]
 +
:『1st』より。[[ア・バオア・クー]]の戦いにて、不用意にザクに近づきすぎたボールの一機がサッカーボールさながらに蹴り飛ばされ後方にいた[[ジム]]に衝突、両機とも爆散してしまった。
 +
:ちなみに、カプセルトイ「機動戦士ガンダム MSモビルスタンド03」にて、このシーンのジムとボールが立体化されている。
 +
 
 +
==主な関連機体==
 +
一覧に無い機体は[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB#.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 ガンダムWiki]を参照。
 +
 
 +
===強化型・バリエーション機===
 +
;[[GUNDAM:ボールK型|ボールK型]](SRW未登場)
 +
:『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』に登場。マニピュレーターの数を2本から4本に増やしている(Y字になっている)他、ウィンチギミックを装備している。
 +
:SRW未登場。なお、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では通常のボールでシナリオの再現が行われている。
 +
;[[GUNDAM:Bガンダム|Bガンダム]](SRW未登場)
 +
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]』収録のエピソード「バカがボオルでやってくる!」に登場。[[一年戦争]]時の[[ソロモン]]攻略戦での[[ウモン・サモン|ウモン]]の乗機(現地改修機)で、端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール。「ガンダム顔」の効果は絶大であり、結果として[[リック・ドム]]6機の撃墜に成功している。
 +
:SRW未登場だが、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では彼の武勇伝に[[アラド・バランガ|アラド]]が「相手を驚かせて隙を突いただけじゃないッスか?」と、本機を匂わせるような返しがされている<ref>ちなみに、「バカがボオルでやってくる!」の発表は2002年9月26日(ガンダムエース2002年11月号)、『第2次α』の発売は2003年3月27日である。</ref>。
 +
 
 +
===関連機===
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;[[ガンタンク]]
 +
:本機のキャノン砲はガンタンクから流用されている、という設定だが、前述の通り本機のキャノン砲の設定も度々変更されているため当てはまらない場合もある。「流用したものも試作された」など、一般機は流用ではないとも解釈できる資料もある<ref>プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」などでは「試作機のRX-76にはガンタンクのものを流用した120mmキャノンが搭載されていた」などと解説されている。</ref>。
 
;[[ジム]]
 
;[[ジム]]
 
:戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。
 
:戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。
;ボール戦地改造型(機動戦士Bガンダム)
 
:短編『バカがボオルでやってくる!(『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録、SRW未参戦)』に登場。[[ガンダム]]の顔を模した巨大な外装を取り付けているが、そのせいでバランスが悪い。本機のせいで[[ジオング]](正確にはパーフェクトジオング)が製造される事になったとか、[[アナベル・ガトー]]が[[ソロモン]]を大きく離れてしまって[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]が接近する隙を作ってしまったとかいう噂があるが、真偽の程は定かではない。[[ウモン・サモン]]が搭乗し、一応、6機の[[リック・ドム]]を撃墜するといった戦果を挙げている。
 
:作者は本機を「'''機動戦士Bガンダム'''」と銘打っているものの、万が一本当に「Bガンダム」なるガンダムが登場した場合は改名するとしている。
 
;シャア専用ボール
 
:『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場。[[シャア・アズナブル]]の専用機であり、勿論、カラーは赤色・ツノ付き(ただし、鬼の様な角)・出力が通常の3倍(ジェネレーターが1200kw)となっている。[[ジオング]]の[[サイコミュ]]アームを装備している。
 
:作中では味方には邪魔者扱い、敵には紛らわしいとされた。他にも[[ドズル・ザビ|ドズル]]専用機、[[ランバ・ラル|ランバ]]専用機、[[マ・クベ]]専用機がデザインされている。
 
;先行量産型ボール
 
:『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』に登場。型式番号はRB-79K。本体の上部に連装フィフティーンキャリバー(127mmキャノン砲)を、側面にはワイヤーアンカー兼用のマニピュレーターを装備しているなど後の量産型で廃された武装を持ち、若干性能が高い。
 
:[[テリー・サンダースJr.]]の乗る初期型ジムを援護するために[[シロー・アマダ]]が搭乗し、[[アイナ・サハリン]]の[[宇宙用高機動試験型ザク]]と相討ちとなっている。
 
:SRW未登場、GC/XOにて一連の会話等が再現されたものの本機は登場しなかった。
 
;ボール改
 
:『[[機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー]]』に登場。型式番号はRB-79C。マニピュレーターにサブアームが増設されており、[[アポジモーター]]も増加している。主にソーラ・システムIIの展開作業に運用されていた。SRW未登場。
 
;133式ボール
 
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』に登場。上部に3連装の低反動砲を装備している。[[マザー・バンガード]]に対して砲撃を行っていた。なんでこの期に及んでボールが量産されていたのかは永遠の謎。SRW未登場。
 
;フィッシュ・アイ
 
:漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』(SRW未参戦)にて登場。型式番号はRB-79N。ボールを水中用に改修した機体で、水中用のキャノン砲を装備し、マニピュレーターも大型化されている。宇宙用戦闘ポッドを水中用に転用するという同様のコンセプトの機体にドータップ水中型があるが、これは果たして卵が先か鶏が先か。
 
;ドータップ
 
:『[[機動新世紀ガンダムX]]』に登場。型式番号はDT-6600。第7次宇宙戦争にて旧連邦軍が[[ドートレス]]の火力支援機として運用していた。劇中では一瞬しか登場していない。ボールをモチーフとしているために外見がよく似ている。SRW未登場。
 
;ドータップ水中型
 
:『[[機動新世紀ガンダムX]]』に登場。ドータップを水中用に改造したもので、主にシーバルチャーが海中に沈んでいる[[モビルスーツ]]などのサルベージに運用していた。SRW未登場。
 
;ボール(ブラックチャリー隊仕様)
 
:『機動戦士ガンダムKATANA』(SRW未参戦)に登場する、グラナダ守備隊の一部隊の専用機で全身が黒色。隊長のポール・マーキュリーの指パッチンを合図に攻撃を開始する。多数のザクをフライにした。
 
  
== 商品情報 ==
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==余談==
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*劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンからも分かる通り小型機のように作劇されているが、設定上は全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
 +
*小説版では「ミスター・ボール」という名称が付けられている。
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 +
==脚注==
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<references />
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==商品情報==
 
<amazon>B003OTINSA</amazon><amazon>B0006TNAIO</amazon><amazon>B0002U3HCG</amazon>
 
<amazon>B003OTINSA</amazon><amazon>B0006TNAIO</amazon><amazon>B0002U3HCG</amazon>
  
== 資料リンク ==
+
==資料リンク==
[http://wiki.cre.jp/GUNDAM/ボール ガンダムWiki - ボール]
+
*[[GUNDAM:ボール]]
 +
 
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
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[[category:登場メカは行]]
 
[[category:登場メカは行]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場メカ]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場メカ]]
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+
[[Category:機動戦士ガンダム]]

2024年10月24日 (木) 23:58時点における最新版

ボールは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

ボール
外国語表記 Ball[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 富野由悠季(ラブデザイン)
大河原邦男(クリンナップ)
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 簡易型モビルスーツ[1][2]
生産形態 量産機
型式番号 RB-79
全高 12.8 m
本体重量 17.2 t
全備重量 49.0 t
動力 燃料電池
ジェネレーター出力 400 kw
スラスター推力 24,000 kg
装甲材質 チタン合金[3]
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
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概要編集

地球連邦軍の開発した宇宙用機体。

いくら資源や物量で勝る連邦と言えど、戦争の長期化やそれによる疲弊により、製造・保有できるMSの数には限度があった事から、ジムを支援するための廉価機体として開発されたという経緯を持つ。

当時、宇宙空間作業用として普及していたスペースポッド「SP-W03」をベースに開発されている。メインスラスターや装甲、マニピュレーター等以外はほぼそのままスペースポッドから流用されており、その製造コストはジムの4分の1以下にまで抑えられている。動力源も核融合炉ではなく、スペースポッドの燃料電池を流用しており、出力の低さからビーム兵器は使用できない。

武装は、ガンタンクのものを流用した低反動キャノン砲を1門搭載しており、弾数こそ少ないが攻撃力自体は高い。この優れた攻撃力を活かし、先述したジムの火力支援の他、本機のみで構成された人海戦術、マゼラン級やサラミス級に搭載されてパトロール艦隊を形成する等した。マニピュレーターも装備しているが、MS用の携行兵装の保持はできず、AMBACによる姿勢制御としても使う事はできない。近接戦闘能力も皆無であり、敵MSに肉薄されると為す術がなく、作中ではザクIIに蹴飛ばされる描写さえ存在する。

2連装キャノン砲を搭載するK型、浮遊機雷を散布するM型等といったいくつかのバリエーションがあるが、その生産数はいずれも少ない。また、1stガンダム以降の他作品にも何機かのバリエーション機体が登場しているが、MSの普及以降は流石に第一線から引いており、主に後方での防衛任務や作業用として用いられている。一部には武装を撤去して民間に払い下げられた個体もあったという。

登場作品と操縦者編集

旧シリーズ編集

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。シナリオ「エゥーゴとの接触」で増援として登場するエゥーゴ兵(NPC)が乗り込む。なお、増援登場前にクリアしてもマップ終了前に登場してくれるため、ロボット大図鑑には登録される。
スーパーロボット大戦F完結編
シナリオ「ガラスの王国」で連邦軍兵(NPC)の機体として3機登場。また、条件成立で1機入手することが可能となっている。宇宙Bで機体性能も武器性能も劣悪なので驚くほど弱い。
というかボール入手後、ミノフスキークラフト無しかつ確定で使えるシナリオは2つしか存在せず、さらに下取りイベントの対象機体でもあるので、入手したところで使われることはないだろう。

単独作品編集

スーパーロボット大戦GC
序盤のイベントでシローが乗り込み、加入時にホワイトベースに持ち込まれる。Sサイズのため部位攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上(と月面)では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
なお、本作に登場するのは「K型」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
スーパーロボット大戦XO
適性がBになったため、地上でも出撃できるようになった。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使えるだけでなく、宇宙Sのおかげで宇宙では意外と避ける。使い勝手の面から見れば歴代最強のボールであろう。

関連作品編集

バトルドッジボールII
ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で呼び出される。ボール違いです。もしかすると『0083』のボール改修型の方かもしれないが、小さなドット絵なので判別は付かない。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

マニピュレーター
側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
低反動キャノン砲
本体の上部に1門装備されている武装。ザクを粉砕させるだけの威力を持っており、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)では相手が宇宙用ではろくに行動できないJ型という圧倒的な地の利を生かしてつるべ撃ちにしていた。なお、口径は120mmだったり180mmだったりと、設定資料の刊行・執筆時期によって異なっている[4]
SRWでは本機唯一の武装。射程だけは一人前、といった性能だが、『GC』では改造で十分な火力も得られる。なお、『F完結編』では射程5-8と妙な設定になっていた[5]

オプション装備編集

2連装機関砲
低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。近接戦用で連射性能が高い。通称15(フィフティーン)キャリバー。2連装キャノン砲と表記している資料もある。繰り返すが、接近されたらダメな気がするが…。
元々は『第08MS小隊』でシローが乗っていたK型の武装で、『IGLOO』作中でもこちらに換装した通常機はジオンから「RB-79K」として扱われていた。しかしながら前者はMSを撃墜できる威力があるのに対して、後者は命中しても戦闘ポッドすら撃墜できなかった。

移動タイプ編集

宇宙 /
本来は宇宙専用。『XO』のみ飛行可能。

サイズ編集

M / S
旧シリーズ」ではMサイズ。
実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると意外に大きく映る。

機体BGM編集

「颯爽たるシャア」
第4次』より。
「ホワイトベース」
GCXO)』より。

対決・名場面編集

VSザク
『1st』より。ア・バオア・クーの戦いにて、不用意にザクに近づきすぎたボールの一機がサッカーボールさながらに蹴り飛ばされ後方にいたジムに衝突、両機とも爆散してしまった。
ちなみに、カプセルトイ「機動戦士ガンダム MSモビルスタンド03」にて、このシーンのジムとボールが立体化されている。

主な関連機体編集

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機編集

ボールK型(SRW未登場)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。マニピュレーターの数を2本から4本に増やしている(Y字になっている)他、ウィンチギミックを装備している。
SRW未登場。なお、『GCXO)』では通常のボールでシナリオの再現が行われている。
Bガンダム(SRW未登場)
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』収録のエピソード「バカがボオルでやってくる!」に登場。一年戦争時のソロモン攻略戦でのウモンの乗機(現地改修機)で、端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール。「ガンダム顔」の効果は絶大であり、結果としてリック・ドム6機の撃墜に成功している。
SRW未登場だが、『第2次α』では彼の武勇伝にアラドが「相手を驚かせて隙を突いただけじゃないッスか?」と、本機を匂わせるような返しがされている[6]

関連機編集

ガンタンク
本機のキャノン砲はガンタンクから流用されている、という設定だが、前述の通り本機のキャノン砲の設定も度々変更されているため当てはまらない場合もある。「流用したものも試作された」など、一般機は流用ではないとも解釈できる資料もある[7]
ジム
戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。

余談編集

  • 劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンからも分かる通り小型機のように作劇されているが、設定上は全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
  • 小説版では「ミスター・ボール」という名称が付けられている。

脚注編集

  1. 1.0 1.1 MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。
  2. 「戦闘用ポッド」「モビルアーマー」「モビルポッド」などと解説されることもある。
  3. 一部資料では「ルナ・チタニウム合金」記述も有るがジムのコスト抑制の設定などと矛盾するので異説の類と思われる。
  4. プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」では「180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあった」といった解説がされている。
  5. なお、同じ「120ミリキャノン」を装備しているガンタンクも同じ設定である。
  6. ちなみに、「バカがボオルでやってくる!」の発表は2002年9月26日(ガンダムエース2002年11月号)、『第2次α』の発売は2003年3月27日である。
  7. プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」などでは「試作機のRX-76にはガンタンクのものを流用した120mmキャノンが搭載されていた」などと解説されている。

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