「ビスマルク・ヴァルトシュタイン」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 皇帝直属部隊[[ナイトオブラウンズ]] | + | 皇帝直属部隊[[ナイトオブラウンズ]]の頂点である「ナイトオブワン」に就く、事実上'''[[神聖ブリタニア帝国]]最強の[[騎士]]'''の男で、マントの色は白。専用機の[[ナイトメアフレーム]]として、皇帝[[シャルル・ジ・ブリタニア]]自らが命名した剛剣「エクスカリバー」を装備する帝国のフラッグシップ機・[[ギャラハッド]]を所有する。 |
皇帝・シャルルの行ってきた他国への侵略行為の真の目的を知る一人でもある。 | 皇帝・シャルルの行ってきた他国への侵略行為の真の目的を知る一人でもある。 | ||
=== 人物 === | === 人物 === | ||
− | 「優しさ」という強さや規範意識を第一とする高潔な騎士道精神の持ち主で、皇帝であるシャルルの懐刀に相応しい実力と品格を兼ね揃えた人物。自身の身の丈以上と言える剛剣の使い手であり、[[白兵戦|生身での戦闘力も高く]]、作中でも驚異的な身体能力と動体視力を持ち合わせた[[枢木スザク]] | + | 「優しさ」という強さや規範意識を第一とする高潔な騎士道精神の持ち主で、皇帝であるシャルルの懐刀に相応しい実力と品格を兼ね揃えた人物。自身の身の丈以上と言える剛剣の使い手であり、[[白兵戦|生身での戦闘力も高く]]、作中でも驚異的な身体能力と動体視力を持ち合わせた[[枢木スザク]]を圧倒するほどの腕前。また、ナイトメアフレームの操縦技術も[[中華連邦]]の[[黎星刻]]をも軽く凌駕するまでに優れ、ラウンズ内においても癖の強いメンバーを纏め上げ、危険人物で本心からブリタニアに忠誠を誓っている訳ではない「ナイトオブテン」の[[ルキアーノ・ブラッドリー]]ですら素直に従わざるを得ないほど、正に完璧無比な実力者となっている。 |
− | + | シャルル・マリアンヌの夫妻とはラウンズの頂点として忠義を誓っただけではなく、彼らの[[アーカーシャの剣]]を用いた「ラグナレクの接続」による計画の全容を知らされ、それに共感する「同志」の一人いう関係でもある。それによって[[ギアス]]を有し、常時はシャルル皇帝とマリアンヌへの忠誠心を示すために左目をピアスで閉じ封印している。ギアスは「'''先見知新'''」で、極近未来を見る事が出来るというものとなっており、過去にはマリアンヌ以外に使ったことはなかったとされている。 | |
− | + | ただし、計画に関してはシャルルから完全に信頼を得ていたわけではなかったようで、「嘘」によって欺かれることこそなかったものの、ラグナレクの接続において最も重要な場所となる「黄昏の間」への入室が認められていなかっただけでなく(『R2』序盤のシャルルの台詞からも、スザクやギアス嚮団の神官以外誰も「黄昏の間」に入ることは許されなかった)、[[C.C.]]や[[V.V.]]を始めとするギアス嚮団の関係者、自身の部下である「ナイトオブシックス」の[[アーニャ・アールストレイム]]の身体の中にマリアンヌの意識が眠っていること(監視は言い渡されていた模様)、[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の正体がシャルルの息子の[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]でギアスを使える事についてすらも(単独行動となったルルーシュがギアスを使って内乱を起こさせることを全く想定出来なかった)、聞かされていなかった。そしてマリアンヌに至っては、[[神根島]]におけるラグナロクの接続の実行時における台詞からも完全に部外者扱いであったことが示唆されており、ビスマルク本人の嘘偽りなき忠誠心はあまり報われておらず、結局のところシャルル・マリアンヌの夫妻からは良いように利用されてしまっただけである感があった。 | |
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+ | 劇場版三部作では一期から構成を見直された都合もあり、ゼロの正体を知っているなど同志としての面が強まった。 | ||
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+ | 小説版ではまだ幼かった[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]をあやすのを[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]に押し付けられ、苦戦するといった一面も見せている。計画の為にマリアンヌが実の子であるナナリーに危害を加え兼ねない事に危機感を抱いていた。 | ||
=== 来歴 === | === 来歴 === | ||
==== 本編開始前 ==== | ==== 本編開始前 ==== | ||
− | + | かつてブリタニアの内部で巻き起こった血みどろの皇位継承戦争の際、シャルルのためにマリアンヌと共に共に戦場を駆け巡った。 | |
+ | |||
+ | 小説版の描写では、一大クーデター事件である「血の紋章事件」から唯一続投する形でナイトオブラウンズのメンバーだったとのこと。この事件は'''マリアンヌ(当時ナイトオブシックス)およびビスマルク(当時ナイトオブファイブ)を除くラウンズ9名と候補生全員が反皇帝派に寝返る'''という未曽有の事態となっており、最終的に皇帝側が勝利した上にマリアンヌはこの功績から后妃に迎えられてラウンズを脱退したため、[[ジノ・ヴァインベルグ]]やアーニャ、ルキアーノなどの『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|コードギアス]]』の本編世代が入ってくるまではたった一人でラウンズを名乗ることになっている。 | ||
==== 本編 ==== | ==== 本編 ==== | ||
− | + | 『R2』の劇中登場時より既にラウンズの一人として活躍し、ほかのラウンズの部下たちと共に、矯正エリアとなっていた「[[エリア11]]」の総督である[[カラレス]]が復活したゼロによって誅殺されたのを知ることになる。 | |
− | + | その後[[黒の騎士団]]との戦いが本格的に激化する可能性から、ルキアーノと共に矯正エリアから途上エリアに再昇格したエリア11に派遣され、ブリタニア太平洋方軍の総指揮官として参戦する。そして第二次トウキョウ決戦の勃発後、ギャラハッドに搭乗する形で出撃し、黒の騎士団を中心とする合衆国軍を相手に圧倒的な実力を見せ、星刻の搭乗する[[神虎]]との交戦でも、彼を負傷に追い込んで撤退させる戦果を挙げる。しかしギアスの呪いによって暴走してしまったスザクの搭乗する[[ランスロット・コンクエスター]]が、周囲の状況も確認せず大量破壊兵器であるフレイヤを独断で使用してしまった結果、トウキョウは壊滅的な被害を受ける大惨事となり、それにより戦いは一時停戦という形でなし崩し的に終結する。 | |
− | 第二次トウキョウ決戦後は、ラグナレクの接続の実行を決定したシャルルの護衛をする形で、「ナイトオブトゥエルブ」である[[モニカ・クルシェフスキー]]やラウンズ直轄部隊である「ロイヤル・ガード」を引き連れて神根島へと向かい、そこへ迷いを捨てる決心をしてシャルルの暗殺しにやってきたスザクと生身で交戦し、これを圧倒する。だが、同様にシャルルの暗殺を目論んでいたルルーシュのギアスによってコントロールされた一部のブリタニア騎士達が反乱を起こし、これに対処する為にギャラハッドで出撃。その際にアーニャの操縦する[[モルドレッド]]にまで攻撃を仕掛けられるが、実はこの時のアーニャの身体にはマリアンヌの意識が宿っており、その事実をシャルルから聞かされず、マリアンヌからも言っても信じないだろうと見なされていた結果、一芝居打たれる形で退けられる形となった。反乱の鎮圧後、神根島に来た[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]率いる部隊の元へ向かい、シャルルによってラグナレクの接続が実行に移された事をシュナイゼルに告げるが、ルルーシュとスザク、C.C. | + | 第二次トウキョウ決戦後は、ラグナレクの接続の実行を決定したシャルルの護衛をする形で、「ナイトオブトゥエルブ」である[[モニカ・クルシェフスキー]]やラウンズ直轄部隊である「ロイヤル・ガード」を引き連れて神根島へと向かい、そこへ迷いを捨てる決心をしてシャルルの暗殺しにやってきたスザクと生身で交戦し、これを圧倒する。だが、同様にシャルルの暗殺を目論んでいたルルーシュのギアスによってコントロールされた一部のブリタニア騎士達が反乱を起こし、これに対処する為にギャラハッドで出撃。その際にアーニャの操縦する[[モルドレッド]]にまで攻撃を仕掛けられるが、実はこの時のアーニャの身体にはマリアンヌの意識が宿っており、その事実をシャルルから聞かされず、マリアンヌからも言っても信じないだろうと見なされていた結果、一芝居打たれる形で退けられる形となった。反乱の鎮圧後、神根島に来た[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]率いる部隊の元へ向かい、シャルルによってラグナレクの接続が実行に移された事をシュナイゼルに告げるが、ルルーシュとスザク、C.C.によってラグナレクの接続は阻止されてしまい、それによってシャルルが死亡してしまったことを感じ取り、愕然とする。 |
− | ルルーシュが皇帝に即位した後、皇帝シャルルを弑逆した彼を認めず、ジノやドロテア、モニカといった他の生き残ったラウンズ達やロイヤル・ガードを引き連れる形で反乱を起こす。しかし、「ナイトオブゼロ」となったスザクが駆る[[ランスロット・アルビオン]] | + | ルルーシュが皇帝に即位した後、皇帝シャルルを弑逆した彼を認めず、ジノやドロテア、モニカといった他の生き残ったラウンズ達やロイヤル・ガードを引き連れる形で反乱を起こす。しかし、「ナイトオブゼロ」となったスザクが駆る[[ランスロット・アルビオン]]によって、ドロテアとモニカは戦死、ジノは機体は中破させられる形で撃墜される。機体性能で大きく勝るスザクに対し、一騎討ちになってしまったビスマルクは自身のギアスを解放することで優位に立つ。だがそんなビスマルクの強さに対して「生きろ」というギアスの呪いを逆手に利用し自身の能力を限界まで引き出したスザクに敗れ、最後は思慕の念を抱いていたと思われるマリアンヌの名を告げギャラハッドの爆発に飲まれて戦死するという、あまりにも呆気ない最期を迎える。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}} | ;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}} | ||
− | : | + | :初登場作品。本作では参戦が前倒しされ第二次トウキョウ決戦に登場、戦闘中は常に[[ギアス]]を解放している。ナイトオブワンだけあって能力値はかなり高いものの、直接戦える回数は2~3回程度と少ない。[[ゼロレクイエム|ZR]]ルートでは原作通り[[枢木スザク|スザク]]にイベントで瞬殺され、[[黒の騎士団]]ルートでは3回目の直接対決になる。 |
:本作では[[ジェラウド・ガルス・バンテール|先に出てきた似たような設定を持つ別世界の最強の騎士]]や[[ウェイン・リブテール|その名を継いだ若き騎士]]等のインパクトに霞みがちで、搭乗機である[[ギャラハッド]]の[[射程]]の短さや会話シーンでの出番の少なさもあり、[[ZEXIS|自軍]]の育成が十分だと「強いことは強いが、あまり印象に残らない敵」ぐらいに思えてしまう点が何とも。 | :本作では[[ジェラウド・ガルス・バンテール|先に出てきた似たような設定を持つ別世界の最強の騎士]]や[[ウェイン・リブテール|その名を継いだ若き騎士]]等のインパクトに霞みがちで、搭乗機である[[ギャラハッド]]の[[射程]]の短さや会話シーンでの出番の少なさもあり、[[ZEXIS|自軍]]の育成が十分だと「強いことは強いが、あまり印象に残らない敵」ぐらいに思えてしまう点が何とも。 | ||
+ | :担当声優の内田聡明氏はSRW初出演。なお、2023年に逝去されたため同時に唯一の参加となった。 | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]] | ||
:'''[[加速]]、[[信頼]]、[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[覚醒]]''' | :'''[[加速]]、[[信頼]]、[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[覚醒]]''' | ||
− | :シャルルや[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]からの扱いを踏まえると一方通行気味な信頼持ち、[[神聖ブリタニア帝国 |帝国]]最強格なのに[[熱血]]や[[魂]] | + | :シャルルや[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]からの扱いを踏まえると一方通行気味な信頼持ち、[[神聖ブリタニア帝国 |帝国]]最強格なのに[[熱血]]や[[魂]]はないという今一つ冴えない構成にされてしまっている。優しさが却って仇になっているのだろうか。 |
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]] | ;[[シャルル・ジ・ブリタニア]] | ||
− | :主君にして同志。彼の計画に賛同し忠誠を誓っていたのだが、ナイトオブワンである自身ですらも彼から完全に[[信頼]]を得てはいなかった模様。[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の正体はおろか[[C.C.]]や[[V.V.]] | + | :主君にして同志。彼の計画に賛同し忠誠を誓っていたのだが、ナイトオブワンである自身ですらも彼から完全に[[信頼]]を得てはいなかった模様。[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の正体はおろか[[C.C.]]や[[V.V.]]の存在、アーニャの身体にマリアンヌの魂が眠っていることについても知らなかった点や、『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』序盤にてシャルルがスザクやギアス嚮団の神官以外に[[アーカーシャの剣]]が置かれている「黄昏の間」への入室を認めていなかったことからも、その実情がうかがわれる。 |
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] | ;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] | ||
− | : | + | :かつての同僚にして同志。ゲーム『コードギアスGenesic Re;CODE』によるとビスマルクが自身のギアスを最後に使用したのはマリアンヌとの試合だったとのこと。ビスマルクはマリアンヌに対して個人的に思慕の情を抱いていた様子。 |
− | + | : 小説版の設定では、マリアンヌはビスマルク以上の剛剣の使い手である上に、彼が[[ギアス]]を使わなければ勝てない程の強さ(設定ではビスマルクが未来予知のギアスを使ってもなお、10秒ももたないほど)を誇っていた。「血の紋章事件」終結後、本来はマリアンヌがナイトオブワンとなる予定だったが、彼女が皇帝シャルルの后妃となって[[ナイトオブラウンズ|ラウンズ]]を脱退した事によりビスマルクがナイトオブワンとなった。アニメ版と異なり、ビスマルクは実の娘であるナナリーに危害を加えようとするマリアンヌの様子に危機感も覚えていた。マリアンヌからも信頼はされておらず、「昔から融通が利かない」と評されている。 | |
;[[ルキアーノ・ブラッドリー]] | ;[[ルキアーノ・ブラッドリー]] | ||
:部下。彼が起こそうとしたラウンズ内の争いを一声で鎮めた。 | :部下。彼が起こそうとしたラウンズ内の争いを一声で鎮めた。 | ||
− | : | + | :なお、外伝『双貌のオズ』では過去に凶行を繰り返していたルキアーノを討伐しており、それが縁でブリタニアに屈した彼がラウンズになったことが明かされている。 |
;[[ジノ・ヴァインベルグ]]、ドロテア・エルンスト、[[モニカ・クルシェフスキー]] | ;[[ジノ・ヴァインベルグ]]、ドロテア・エルンスト、[[モニカ・クルシェフスキー]] | ||
:部下。スザクとの戦いの際はジノを残して全滅する。 | :部下。スザクとの戦いの際はジノを残して全滅する。 | ||
;[[アーニャ・アールストレイム]] | ;[[アーニャ・アールストレイム]] | ||
− | : | + | :部下。劇中での描写から彼女にマリアンヌが憑依していることは教えられていなかった。ただし、シャルルに監視は命じられていた模様。 |
;[[枢木スザク]] | ;[[枢木スザク]] | ||
− | : | + | :部下。彼の内面の脆さを指摘しつつも「優しさ」という強さを知る彼のことを評価してもいた。ただし何度も裏切りを重ねている彼に警戒はしていたようで、[[神根島]]で対峙した際にはその旨を示す台詞をぶつけている。 |
:シャルルとマリアンヌの死後、最終的には[[ナイトメアフレーム]]戦で彼との一騎討ちに敗れ去る。 | :シャルルとマリアンヌの死後、最終的には[[ナイトメアフレーム]]戦で彼との一騎討ちに敗れ去る。 | ||
;[[ナナリー・ランペルージ]] | ;[[ナナリー・ランペルージ]] | ||
− | : | + | :小説版では、一時期マリアンヌの頼みで赤ん坊だった彼女の世話役を務めていたことがある。そのためか実の娘のような愛情も抱いていたようで、マリアンヌが計画のためだけにナナリーに危害を加え兼ねない様子を見せた際には、危機感を抱いていた。 |
+ | ;ノーランド・フォン・リューネベルク | ||
+ | :『奪還のロゼ』の登場人物。同じナイトオブラウンズの一員であった彼とKMF同士の模擬戦闘を観戦するシーンがある。 | ||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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;[[ギャラハッド]] | ;[[ギャラハッド]] | ||
:専用[[ナイトメアフレーム|KMF]]。 | :専用[[ナイトメアフレーム|KMF]]。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * 2022年リリースのアプリゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』では、[[声優:星野貴紀|星野貴紀]] | + | *2022年リリースのアプリゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』では、[[声優:星野貴紀|星野貴紀]]氏にキャスト変更され、以降の関連作品でも続投している。 |
+ | **内田氏は2023年に亡くなられていることから、晩年は仕事をセーブしていたものと思われる。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年12月3日 (火) 23:35時点における最新版
ビスマルク・ヴァルトシュタインは『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。
ビスマルク・ヴァルトシュタイン | |
---|---|
登場作品 | |
声優 | 内田聡明 |
デザイン | 木村貴宏 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(ブリタニア人) |
性別 | 男 |
誕生日 | 12月23日 |
星座 | 山羊座 |
年齢 | 不明(低くとも30代と思われる) |
血液型 | A型 |
所属組織 | 神聖ブリタニア帝国 → 旧皇帝派 |
所属部隊 | ナイトオブラウンズ |
役職 | ナイトオブワン |
資格 | ギアス(先見知新) |
概要編集
皇帝直属部隊ナイトオブラウンズの頂点である「ナイトオブワン」に就く、事実上神聖ブリタニア帝国最強の騎士の男で、マントの色は白。専用機のナイトメアフレームとして、皇帝シャルル・ジ・ブリタニア自らが命名した剛剣「エクスカリバー」を装備する帝国のフラッグシップ機・ギャラハッドを所有する。
皇帝・シャルルの行ってきた他国への侵略行為の真の目的を知る一人でもある。
人物 編集
「優しさ」という強さや規範意識を第一とする高潔な騎士道精神の持ち主で、皇帝であるシャルルの懐刀に相応しい実力と品格を兼ね揃えた人物。自身の身の丈以上と言える剛剣の使い手であり、生身での戦闘力も高く、作中でも驚異的な身体能力と動体視力を持ち合わせた枢木スザクを圧倒するほどの腕前。また、ナイトメアフレームの操縦技術も中華連邦の黎星刻をも軽く凌駕するまでに優れ、ラウンズ内においても癖の強いメンバーを纏め上げ、危険人物で本心からブリタニアに忠誠を誓っている訳ではない「ナイトオブテン」のルキアーノ・ブラッドリーですら素直に従わざるを得ないほど、正に完璧無比な実力者となっている。
シャルル・マリアンヌの夫妻とはラウンズの頂点として忠義を誓っただけではなく、彼らのアーカーシャの剣を用いた「ラグナレクの接続」による計画の全容を知らされ、それに共感する「同志」の一人いう関係でもある。それによってギアスを有し、常時はシャルル皇帝とマリアンヌへの忠誠心を示すために左目をピアスで閉じ封印している。ギアスは「先見知新」で、極近未来を見る事が出来るというものとなっており、過去にはマリアンヌ以外に使ったことはなかったとされている。
ただし、計画に関してはシャルルから完全に信頼を得ていたわけではなかったようで、「嘘」によって欺かれることこそなかったものの、ラグナレクの接続において最も重要な場所となる「黄昏の間」への入室が認められていなかっただけでなく(『R2』序盤のシャルルの台詞からも、スザクやギアス嚮団の神官以外誰も「黄昏の間」に入ることは許されなかった)、C.C.やV.V.を始めとするギアス嚮団の関係者、自身の部下である「ナイトオブシックス」のアーニャ・アールストレイムの身体の中にマリアンヌの意識が眠っていること(監視は言い渡されていた模様)、ゼロの正体がシャルルの息子のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでギアスを使える事についてすらも(単独行動となったルルーシュがギアスを使って内乱を起こさせることを全く想定出来なかった)、聞かされていなかった。そしてマリアンヌに至っては、神根島におけるラグナロクの接続の実行時における台詞からも完全に部外者扱いであったことが示唆されており、ビスマルク本人の嘘偽りなき忠誠心はあまり報われておらず、結局のところシャルル・マリアンヌの夫妻からは良いように利用されてしまっただけである感があった。
劇場版三部作では一期から構成を見直された都合もあり、ゼロの正体を知っているなど同志としての面が強まった。
小説版ではまだ幼かったナナリーをあやすのをマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアに押し付けられ、苦戦するといった一面も見せている。計画の為にマリアンヌが実の子であるナナリーに危害を加え兼ねない事に危機感を抱いていた。
来歴編集
本編開始前編集
かつてブリタニアの内部で巻き起こった血みどろの皇位継承戦争の際、シャルルのためにマリアンヌと共に共に戦場を駆け巡った。
小説版の描写では、一大クーデター事件である「血の紋章事件」から唯一続投する形でナイトオブラウンズのメンバーだったとのこと。この事件はマリアンヌ(当時ナイトオブシックス)およびビスマルク(当時ナイトオブファイブ)を除くラウンズ9名と候補生全員が反皇帝派に寝返るという未曽有の事態となっており、最終的に皇帝側が勝利した上にマリアンヌはこの功績から后妃に迎えられてラウンズを脱退したため、ジノ・ヴァインベルグやアーニャ、ルキアーノなどの『コードギアス』の本編世代が入ってくるまではたった一人でラウンズを名乗ることになっている。
本編 編集
『R2』の劇中登場時より既にラウンズの一人として活躍し、ほかのラウンズの部下たちと共に、矯正エリアとなっていた「エリア11」の総督であるカラレスが復活したゼロによって誅殺されたのを知ることになる。
その後黒の騎士団との戦いが本格的に激化する可能性から、ルキアーノと共に矯正エリアから途上エリアに再昇格したエリア11に派遣され、ブリタニア太平洋方軍の総指揮官として参戦する。そして第二次トウキョウ決戦の勃発後、ギャラハッドに搭乗する形で出撃し、黒の騎士団を中心とする合衆国軍を相手に圧倒的な実力を見せ、星刻の搭乗する神虎との交戦でも、彼を負傷に追い込んで撤退させる戦果を挙げる。しかしギアスの呪いによって暴走してしまったスザクの搭乗するランスロット・コンクエスターが、周囲の状況も確認せず大量破壊兵器であるフレイヤを独断で使用してしまった結果、トウキョウは壊滅的な被害を受ける大惨事となり、それにより戦いは一時停戦という形でなし崩し的に終結する。
第二次トウキョウ決戦後は、ラグナレクの接続の実行を決定したシャルルの護衛をする形で、「ナイトオブトゥエルブ」であるモニカ・クルシェフスキーやラウンズ直轄部隊である「ロイヤル・ガード」を引き連れて神根島へと向かい、そこへ迷いを捨てる決心をしてシャルルの暗殺しにやってきたスザクと生身で交戦し、これを圧倒する。だが、同様にシャルルの暗殺を目論んでいたルルーシュのギアスによってコントロールされた一部のブリタニア騎士達が反乱を起こし、これに対処する為にギャラハッドで出撃。その際にアーニャの操縦するモルドレッドにまで攻撃を仕掛けられるが、実はこの時のアーニャの身体にはマリアンヌの意識が宿っており、その事実をシャルルから聞かされず、マリアンヌからも言っても信じないだろうと見なされていた結果、一芝居打たれる形で退けられる形となった。反乱の鎮圧後、神根島に来たシュナイゼル・エル・ブリタニア率いる部隊の元へ向かい、シャルルによってラグナレクの接続が実行に移された事をシュナイゼルに告げるが、ルルーシュとスザク、C.C.によってラグナレクの接続は阻止されてしまい、それによってシャルルが死亡してしまったことを感じ取り、愕然とする。
ルルーシュが皇帝に即位した後、皇帝シャルルを弑逆した彼を認めず、ジノやドロテア、モニカといった他の生き残ったラウンズ達やロイヤル・ガードを引き連れる形で反乱を起こす。しかし、「ナイトオブゼロ」となったスザクが駆るランスロット・アルビオンによって、ドロテアとモニカは戦死、ジノは機体は中破させられる形で撃墜される。機体性能で大きく勝るスザクに対し、一騎討ちになってしまったビスマルクは自身のギアスを解放することで優位に立つ。だがそんなビスマルクの強さに対して「生きろ」というギアスの呪いを逆手に利用し自身の能力を限界まで引き出したスザクに敗れ、最後は思慕の念を抱いていたと思われるマリアンヌの名を告げギャラハッドの爆発に飲まれて戦死するという、あまりにも呆気ない最期を迎える。
登場作品と役柄編集
Zシリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。本作では参戦が前倒しされ第二次トウキョウ決戦に登場、戦闘中は常にギアスを解放している。ナイトオブワンだけあって能力値はかなり高いものの、直接戦える回数は2~3回程度と少ない。ZRルートでは原作通りスザクにイベントで瞬殺され、黒の騎士団ルートでは3回目の直接対決になる。
- 本作では先に出てきた似たような設定を持つ別世界の最強の騎士やその名を継いだ若き騎士等のインパクトに霞みがちで、搭乗機であるギャラハッドの射程の短さや会話シーンでの出番の少なさもあり、自軍の育成が十分だと「強いことは強いが、あまり印象に残らない敵」ぐらいに思えてしまう点が何とも。
- 担当声優の内田聡明氏はSRW初出演。なお、2023年に逝去されたため同時に唯一の参加となった。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦DD
- 3章Part3から登場。ここでは顔見せのNPC。
パイロットステータス編集
能力値編集
皇帝シャルルと比べても遜色無しの強さ。ただし、同じく最強の騎士の称号を持つジェラウドや、その名を継いだウェインには劣る。
精神コマンド編集
- 第2次Z再世篇
- 加速、信頼、集中、直感、直撃、覚醒
- シャルルやマリアンヌからの扱いを踏まえると一方通行気味な信頼持ち、帝国最強格なのに熱血や魂はないという今一つ冴えない構成にされてしまっている。優しさが却って仇になっているのだろうか。
特殊スキル編集
- 第2次Z再世篇
- 底力L7、極、闘争心、戦意高揚、サイズ差補正無視、ガード、精神耐性
- あのスザクを白兵戦で圧倒していただけあって当然極持ち。シャルルに勝るとも劣らぬ堅牢な構成となっており、中ボスとしては相当嫌な部類。なるべくギャラハッドの苦手な遠距離攻撃で消耗を抑えながら仕留めたい。
エースボーナス編集
人間関係編集
- シャルル・ジ・ブリタニア
- 主君にして同志。彼の計画に賛同し忠誠を誓っていたのだが、ナイトオブワンである自身ですらも彼から完全に信頼を得てはいなかった模様。ゼロの正体はおろかC.C.やV.V.の存在、アーニャの身体にマリアンヌの魂が眠っていることについても知らなかった点や、『R2』序盤にてシャルルがスザクやギアス嚮団の神官以外にアーカーシャの剣が置かれている「黄昏の間」への入室を認めていなかったことからも、その実情がうかがわれる。
- マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
- かつての同僚にして同志。ゲーム『コードギアスGenesic Re;CODE』によるとビスマルクが自身のギアスを最後に使用したのはマリアンヌとの試合だったとのこと。ビスマルクはマリアンヌに対して個人的に思慕の情を抱いていた様子。
- 小説版の設定では、マリアンヌはビスマルク以上の剛剣の使い手である上に、彼がギアスを使わなければ勝てない程の強さ(設定ではビスマルクが未来予知のギアスを使ってもなお、10秒ももたないほど)を誇っていた。「血の紋章事件」終結後、本来はマリアンヌがナイトオブワンとなる予定だったが、彼女が皇帝シャルルの后妃となってラウンズを脱退した事によりビスマルクがナイトオブワンとなった。アニメ版と異なり、ビスマルクは実の娘であるナナリーに危害を加えようとするマリアンヌの様子に危機感も覚えていた。マリアンヌからも信頼はされておらず、「昔から融通が利かない」と評されている。
- ルキアーノ・ブラッドリー
- 部下。彼が起こそうとしたラウンズ内の争いを一声で鎮めた。
- なお、外伝『双貌のオズ』では過去に凶行を繰り返していたルキアーノを討伐しており、それが縁でブリタニアに屈した彼がラウンズになったことが明かされている。
- ジノ・ヴァインベルグ、ドロテア・エルンスト、モニカ・クルシェフスキー
- 部下。スザクとの戦いの際はジノを残して全滅する。
- アーニャ・アールストレイム
- 部下。劇中での描写から彼女にマリアンヌが憑依していることは教えられていなかった。ただし、シャルルに監視は命じられていた模様。
- 枢木スザク
- 部下。彼の内面の脆さを指摘しつつも「優しさ」という強さを知る彼のことを評価してもいた。ただし何度も裏切りを重ねている彼に警戒はしていたようで、神根島で対峙した際にはその旨を示す台詞をぶつけている。
- シャルルとマリアンヌの死後、最終的にはナイトメアフレーム戦で彼との一騎討ちに敗れ去る。
- ナナリー・ランペルージ
- 小説版では、一時期マリアンヌの頼みで赤ん坊だった彼女の世話役を務めていたことがある。そのためか実の娘のような愛情も抱いていたようで、マリアンヌが計画のためだけにナナリーに危害を加え兼ねない様子を見せた際には、危機感を抱いていた。
- ノーランド・フォン・リューネベルク
- 『奪還のロゼ』の登場人物。同じナイトオブラウンズの一員であった彼とKMF同士の模擬戦闘を観戦するシーンがある。
名台詞編集
- 「ギアスの事を知っていたのは自分だけだと思ったか?残念だったな…お前の様な裏切り続けの男を誰が信じるというのか?」
- 上述の通り、シャルルを暗殺しに現れたスザクの前に立ち塞がった際の台詞。彼の実力や人柄こそ評価してはいたものの、過去の裏切りの繰り返し(おそらく、実の父・ゲンブを殺害した事も含めて)を知っていた事から、いずれシャルルに剣を向ける事も察していた模様。
- 「お前の弱さこそが!優しさという強さの裏付けであったものを!!」
- 上記のシーンにて。「弱さは捨てた」と己を鼓舞するスザクに対し、剣の一閃で吹き飛ばしながら言葉でも切り捨てた。その弱さの本質に宿る強さを(本人に対する信用とは別の観点から)ビスマルクは認めていたことがわかる。なお、この時「生きろ」のギアスが逃亡を選ぶ衝動をスザクに強く働かせており、この時点でギアスの力に抗うスザクがさらりと描写されている。
- 「プライド無き名前など!」
- スザクの「ナイトオブゼロ」の名乗りをこの一言で切り捨てた。
- 「我がギアスは未来を読む!」
「この力…マリアンヌ様以外に使う事があろうとはな」 - スザクとの一騎打ちの際に「先見知新のギアス」を初めて発動した際の台詞。だが…。
- 「何だこれは!? 機体性能か、それとも枢木の……」
- かつて皇帝ルルーシュから掛けられた「生きろ」のギアスを逆用したスザクに翻弄されて。そして、気づいた時にはギャラハッドのエクスカリバーが真っ二つになっており……。
- 「マリアンヌ…様…」
- 最期の台詞。スザクが駆るランスロット・アルビオンによって自身の乗機ギャラハッドを真っ二つされ、大破。ビスマルクはマリアンヌに導かれるように戦死した。
スパロボシリーズの名(迷)台詞編集
搭乗機体編集
余談編集
- 2022年リリースのアプリゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』では、星野貴紀氏にキャスト変更され、以降の関連作品でも続投している。
- 内田氏は2023年に亡くなられていることから、晩年は仕事をセーブしていたものと思われる。