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火星騎士の[[ザーツバルム]]の専用機。
 
火星騎士の[[ザーツバルム]]の専用機。
  
[[ヴァース帝国]]製の[[カタフラクト]]は全てに「アルドノアドライブ」が搭載されており、本機は極めて初期に開発されたアルドノア搭載型カタフラクトの成れの果てである。固有能力は「アルドノア光の仮想フレーム接続によって別のアルドノア機関を制御する」というものであり、端的に言えば古代文明の制御信号を地球人が制御出来る物に「翻訳」するという物である。この能力によってアルドノア研究は大きく進み、ほとんどのアルドノア能力の大半が一度はこの機体によってテストされている<ref>長い時間稼働していなかったアルドノアのうち強力な能力持ちの大半が「錆びついて」おり、一度ディオスクリアの全動力で叩き起こす必要があった、という事情もある。</ref>。ただし、制御法も判然としない能力の起動とは暴走事故と同義語であり、テストの度に改修が繰り返され、大概の能力に耐えるだけの耐久力、修理の利便性を追求した徹底的なブロック構造、被害範囲から脱出するための加速性を獲得するに至っているものの、建造当初の部品はメインフレームの一部、全体の1割も残っていない。
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ディオスクリアのコアとなる機体の性能は耐久性・加速性に全振りされており、武装を内蔵するスペースはほぼなく、武器コンテナを外付けする事で攻撃能力を補っているが、それだけで放り出すには貴重過ぎる機体であるため、さらなる火力と性能を付与するため実験用接続システムを最大限に活用し、[[合体]]システムが構築されている。
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コア機体は前述の通り生存性に特化している都合上、武装を内蔵するスペースはほぼなく、武器コンテナを外付けする事で攻撃能力を補っているが、それだけで放り出すには貴重過ぎる機体であるため、さらなる火力と性能を付与するため実験用接続システムを最大限に活用し、[[合体]]システムが構築され、5機の無人機と合体して大型のカタフラクトとなる。
  
戦闘支援用として用意された四肢と合体するカタフラクトは以前までの実験の中から選ばれたアルドノアを備えているが、それだけに合体状態で複数のアルドノアから検出される膨大な熱を制御せねばならない本機の排熱問題は深刻であり、当初の設計通り四肢の接続孔を用いた5機合体ではごく短時間で内部フレームどころか外部装甲まで融解するという欠陥機であった。そのため、実験用の機能である正面装甲の開放を使用して胸部と腰、脚部のアルドノア機関直結式の合体を敢行。まるまる1機ぶんのパーツを使用して冷却を行う事で、戦闘可能時間の延長を図っているが、そのため合体に必要な機体が1機追加され、計6機合体となった(とは言え、通常では分離したままの運用が主である事を鑑みるとあくまで延命措置でしかないようで、長時間の合体維持は現状でも問題が残っている)。
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戦闘支援用として用意された四肢と合体する無人機は、それぞれが人型形態と飛行形態の[[変形]]機構を備えたカタフラクトであり(劇中では形態の分かれた2機をセットで運用している)、単機での戦闘が可能。そして合体時はその能力により、各パーツに搭載されたアルドノア能力を併用することができ、搭載されたアルドノアも以前までの実験の中から選ばれたものを備えており、[[ニロケラス]]、[[アルギュレ]]、[[ヘラス]]と同様の能力を使用することが出来る。
  
地球連合軍本部を襲撃した際は[[ニロケラス]][[アルギュレ]][[ヘラス]]と同様の能力を使用した。総合的な戦闘力は群を抜いているものの、一部能力は相性の問題から競合するため、併用ができないといった欠点も抱いている。
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だが、それだけに合体状態で複数のアルドノアから検出される膨大な熱を制御せねばならない本機の排熱問題は深刻であり、当初の設計通り四肢の接続孔を用いた5機合体ではごく短時間で内部フレームどころか外部装甲まで融解するという欠陥機であった。そのため、実験用の機能である正面装甲の開放を使用して胸部と腰、脚部のアルドノア機関直結式の合体を敢行。まるまる1機ぶんのパーツを使用して冷却を行う事で、戦闘可能時間の延長を図っているが、その結果、合体に必要な機体が1機追加され、計6機合体となった(とは言え、通常では分離したままの運用が主である事を鑑みるとあくまで延命措置でしかないようで、長時間の合体維持は現状でも問題が残っている)。
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総合的な戦闘力は群を抜いているものの、搭載されたアルドノア能力が総じて併用に適していないため能力を個別に運用せざるを得ない問題があり、本質的には他のヴァース帝国製カタフラクトとそう変わらない。
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劇中においては[[クルーテオ]]殺害に用いられた後、ザーツバルム揚陸城を巡る攻防に際して本格投入され、上陸した敵機を分離形態で迎撃しながらコア機体で[[デューカリオン]]を強襲して航行不能に追いやり、揚陸城の機能停止を狙う[[界塚伊奈帆]]らの前に現れ戦闘となる。コア機体での交戦後に合体し、一時は圧倒するものの、これまでの経験も活かされて弱点を突かれ、合体形態は大破。コア機体の白兵戦で戦闘を続行するも、仲間を先行させた伊奈帆機との一騎討ちで撃破されるが、とどめの一撃はタルシスで駆けつけた[[スレイン・トロイヤード]]の援護で阻止された。
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その後に回収・修復され、第2クールでディオスクリアIIとして登場する。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
:初登場作品。3章Part1より登場するボスユニット。攻撃&回避タイプ。[[ニロケラス]]同様、ダメージが0になる処理が行われておりステージをクリアするとイベントで撃墜される。
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:初登場作品。3章Part1より登場するボスユニット。攻撃&回避タイプ。[[ニロケラス]]同様、戦闘パートではダメージが0になる処理が行われている。戦闘後のイベントで、[[アーバレスト]]に足元を狙われ転倒させられて攻撃を受け、その間にコンフォーマルパワーアシストを装備した[[スレイプニール]]の攻撃で撃破される。
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:登場時は最初から合体しており、分離形態は未登場。
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:イベント「皇帝と重騎兵」では通常通りに攻撃が通る代わりに、バリア能力を所持している。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:『DD』では斬撃属性の通常攻撃。
 
:『DD』では斬撃属性の通常攻撃。
 
;[[ロケットパンチ]]
 
;[[ロケットパンチ]]
:[[ヘラス]]と同じく腕部を飛ばして攻撃する。次元バリア展開時は発射時の運動エネルギーも消失させられるため、使用出来ない。
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:[[ヘラス]]と同じく単分子化した腕部(に変形合体しているカタフラクト)を飛ばして攻撃する。
:『DD』では打撃属性の必殺技。
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:ディオスクリアは多腕ではないので最大2発での運用となる。ビームサーベルと併用することはできるが、腕を使う武装同士なのでその場合1本ずつとなる。「飛んでいる最中の腕がビームサーベルを出す」ことができるかは不明だが、できるとしても手部分の単分子化が解けるリスクがあると思われる。
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:『DD』では打撃属性の必殺技。また、シナリオ上での使用時は[[クルツ・ウェーバー|クルツ]]の射撃で逸らされている。
 
;ミサイルコンテナ
 
;ミサイルコンテナ
 
:コア機の両肩にオプションとして装着するミサイルコンテナ。合体時に残弾がない場合にパージされる。剣2本に銃2丁を格納出来る多目的武器コンテナも存在する。
 
:コア機の両肩にオプションとして装着するミサイルコンテナ。合体時に残弾がない場合にパージされる。剣2本に銃2丁を格納出来る多目的武器コンテナも存在する。
 
;次元バリア
 
;次元バリア
 
:[[ニロケラス]]と同様に多次元変換力場を展開し、物理現象を全て消滅させるバリア。
 
:[[ニロケラス]]と同様に多次元変換力場を展開し、物理現象を全て消滅させるバリア。
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:本機はニロケラスのように設計時点で鈍重ではないアドバンテージはあるが、他の能力と干渉してしまい、その使用時には切らざるを得ないため、劇中ではロケットパンチ使用中の隙を突かれている。また、再展開する瞬間を観察されると外部との通信に用いるバリアの穴が露呈してしまう<ref>ニロケラスは常時展開しているので、水没させてくまなく調べる必要があった。</ref>……と、なまじ他の能力があるせいで堅牢さが格段に損なわれてしまっている。もちろん接地面に展開できないのも同様。
 
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== 関連機体 ==
 
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;ディオスクリアII
 
;ディオスクリアII
:ディオスクリアの改修機。
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:ディオスクリアの改修機。機能は同じ。
 
;[[ニロケラス]]、[[アルギュレ]]、[[ヘラス]]
 
;[[ニロケラス]]、[[アルギュレ]]、[[ヘラス]]
:過去に[[界塚伊奈帆]]に撃破されたカタフラクト。これらの機体の能力を使用しているが、同一のアルドノアを使用しているかは不明。
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:これらの機体と同様の能力を使用している(「同一のアルドノアドライブを積んでいる」のかは不明)。
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== 余談 ==
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*第12話での合体シーンは、敵機体ながら約90秒と尺をたっぷり使って描かれている。
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== 脚注 ==
 
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2024年10月20日 (日) 10:44時点における最新版

ディオスクリアは『アルドノア・ゼロ』の登場メカ

ディオスクリア
外国語表記 Dioscuria[1]
登場作品 アルドノア・ゼロ
デザイン I-IV
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 カタフラクト
頭頂高 31.0m(合体状態)
動力 アルドノアドライブ
所属 ヴァース帝国
パイロット ザーツバルム
テンプレートを表示

概要編集

火星騎士のザーツバルムの専用機。

ヴァース帝国製のカタフラクトは全てに「アルドノアドライブ」が搭載されており、本機は極めて初期に開発されたアルドノア搭載型カタフラクトの成れの果てである。固有能力は「アルドノア光の仮想フレーム接続によって別のアルドノア機関を制御する」というものであり、端的に言えば古代文明の制御信号を地球人が制御出来る物に変換する「翻訳」である[2]。この能力によってアルドノア研究は大きく進み、ほとんどのアルドノア能力の大半が一度はこの機体によってテストされている[3]。ただし、制御法も判然としない能力の起動とは暴走事故と同義語であり、テストの度に改修が繰り返され、大概の能力に耐えるだけの耐久力、修理の利便性を追求した徹底的なブロック構造、被害範囲から脱出するための加速性を獲得するに至り、建造当初の部品はメインフレームの一部、全体の1割も残っていない。

コア機体は前述の通り生存性に特化している都合上、武装を内蔵するスペースはほぼなく、武器コンテナを外付けする事で攻撃能力を補っているが、それだけで放り出すには貴重過ぎる機体であるため、さらなる火力と性能を付与するため実験用接続システムを最大限に活用し、合体システムが構築され、5機の無人機と合体して大型のカタフラクトとなる。

戦闘支援用として用意された四肢と合体する無人機は、それぞれが人型形態と飛行形態の変形機構を備えたカタフラクトであり(劇中では形態の分かれた2機をセットで運用している)、単機での戦闘が可能。そして合体時はその能力により、各パーツに搭載されたアルドノア能力を併用することができ、搭載されたアルドノアも以前までの実験の中から選ばれたものを備えており、ニロケラスアルギュレヘラスと同様の能力を使用することが出来る。

だが、それだけに合体状態で複数のアルドノアから検出される膨大な熱を制御せねばならない本機の排熱問題は深刻であり、当初の設計通り四肢の接続孔を用いた5機合体ではごく短時間で内部フレームどころか外部装甲まで融解するという欠陥機であった。そのため、実験用の機能である正面装甲の開放を使用して胸部と腰、脚部のアルドノア機関直結式の合体を敢行。まるまる1機ぶんのパーツを使用して冷却を行う事で、戦闘可能時間の延長を図っているが、その結果、合体に必要な機体が1機追加され、計6機合体となった(とは言え、通常では分離したままの運用が主である事を鑑みるとあくまで延命措置でしかないようで、長時間の合体維持は現状でも問題が残っている)。

総合的な戦闘力は群を抜いているものの、搭載されたアルドノア能力が総じて併用に適していないため能力を個別に運用せざるを得ない問題があり、本質的には他のヴァース帝国製カタフラクトとそう変わらない。

劇中においてはクルーテオ殺害に用いられた後、ザーツバルム揚陸城を巡る攻防に際して本格投入され、上陸した敵機を分離形態で迎撃しながらコア機体でデューカリオンを強襲して航行不能に追いやり、揚陸城の機能停止を狙う界塚伊奈帆らの前に現れ戦闘となる。コア機体での交戦後に合体し、一時は圧倒するものの、これまでの経験も活かされて弱点を突かれ、合体形態は大破。コア機体の白兵戦で戦闘を続行するも、仲間を先行させた伊奈帆機との一騎討ちで撃破されるが、とどめの一撃はタルシスで駆けつけたスレイン・トロイヤードの援護で阻止された。

その後に回収・修復され、第2クールでディオスクリアIIとして登場する。

登場作品と操縦者編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。3章Part1より登場するボスユニット。攻撃&回避タイプ。ニロケラス同様、戦闘パートではダメージが0になる処理が行われている。戦闘後のイベントで、アーバレストに足元を狙われ転倒させられて攻撃を受け、その間にコンフォーマルパワーアシストを装備したスレイプニールの攻撃で撃破される。
登場時は最初から合体しており、分離形態は未登場。
イベント「皇帝と重騎兵」では通常通りに攻撃が通る代わりに、バリア能力を所持している。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

ビームサーベル
掌からアルギュレと同じく高出力のビームの刀身を形成する。分離状態でも腕担当の機体が使用可能。
『DD』では斬撃属性の通常攻撃。
ロケットパンチ
ヘラスと同じく単分子化した腕部(に変形合体しているカタフラクト)を飛ばして攻撃する。
ディオスクリアは多腕ではないので最大2発での運用となる。ビームサーベルと併用することはできるが、腕を使う武装同士なのでその場合1本ずつとなる。「飛んでいる最中の腕がビームサーベルを出す」ことができるかは不明だが、できるとしても手部分の単分子化が解けるリスクがあると思われる。
『DD』では打撃属性の必殺技。また、シナリオ上での使用時はクルツの射撃で逸らされている。
ミサイルコンテナ
コア機の両肩にオプションとして装着するミサイルコンテナ。合体時に残弾がない場合にパージされる。剣2本に銃2丁を格納出来る多目的武器コンテナも存在する。
次元バリア
ニロケラスと同様に多次元変換力場を展開し、物理現象を全て消滅させるバリア。
本機はニロケラスのように設計時点で鈍重ではないアドバンテージはあるが、他の能力と干渉してしまい、その使用時には切らざるを得ないため、劇中ではロケットパンチ使用中の隙を突かれている。また、再展開する瞬間を観察されると外部との通信に用いるバリアの穴が露呈してしまう[4]……と、なまじ他の能力があるせいで堅牢さが格段に損なわれてしまっている。もちろん接地面に展開できないのも同様。

関連機体編集

ディオスクリアII
ディオスクリアの改修機。機能は同じ。
ニロケラスアルギュレヘラス
これらの機体と同様の能力を使用している(「同一のアルドノアドライブを積んでいる」のかは不明)。

余談編集

  • 第12話での合体シーンは、敵機体ながら約90秒と尺をたっぷり使って描かれている。

脚注編集

  1. MECHANIC、アルドノア・ゼロ、2023年1月20日閲覧。
  2. この能力を応用する事で敵の通信を傍受する事も可能。
  3. 長い時間稼働していなかったアルドノアのうち強力な能力持ちの大半が「錆びついて」おり、一度ディオスクリアの全動力で叩き起こす必要があった、という事情もある。
  4. ニロケラスは常時展開しているので、水没させてくまなく調べる必要があった。