「エルドランシリーズ」の版間の差分
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− | [[エルドラン]]と名乗る存在からロボットを与えられた小学生たちが[[地球]] | + | == 概要 == |
− | + | [[エルドラン]]と名乗る存在からロボットを与えられた小学生たちが[[地球]]を守るために活躍する姿を描くシリーズ。登場する主役ロボットは動物型メカが合体する、巨大な翼を有する、後から登場する味方ロボットとの[[グレート合体]]で強化されるなどパターンが共通。 | |
− | + | 4作品(TVシリーズは3作品)からなり、全作において世界観がつながっている。ただし、各シリーズは違う街を舞台にしており、別シリーズのキャラクター同士が出会うことは殆ど無い。 | |
− | + | シリーズ全体を通して'''「戦う」よりも「守る」'''というテーマが貫かれている。また、守る過程で敵との[[友情]]や和解劇も取り上げられる。 | |
− | + | さらに『[[元気爆発ガンバルガー]]』以外の三作は、小学校を舞台とする学園ドラマにもなっている。ロボットでの戦闘においては[[主人公]]のクラスメート全員に[[指揮]]や通信制御、火器管制などの役割が与えられている。それにより何らかの事情で一人でも欠けた場合は機体の運用に支障をきたすことになってしまい、そうした事態を如何にして乗り切るかというストーリー展開も見所のひとつである。 | |
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+ | === スーパーロボット大戦への参戦 === | ||
+ | エルドランシリーズはロボット作品の中でも比較的メジャーなタイトルであるにも関わらず、長年スパロボへの参戦が果たされず、このためファンの間でスパロボへの参戦が困難なシリーズなのではないかとの見方が強まるようになった。主な理由としては、一連の作品にバンダイと競合関係にある玩具メーカーのトミー(後のタカラトミー)がスポンサーとして参加、強い影響力を持っている事が関係しており、タカラトミー側との権利関係の調整が決着しないからであるとの説が有力であった。 | ||
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+ | 2004年の『[[スーパーロボット大戦GC]]』にて、『絶対無敵ライジンオー』がエルドランシリーズの作品として初参戦。2009年の『[[スーパーロボット大戦NEO]]』で『元気爆発ガンバルガー』『熱血最強ゴウザウラー』『完全勝利ダイテイオー』が同時参戦。 | ||
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+ | 版権問題もさることながら、作品の性質上「人間同士の戦争」が描かれることが多いスパロボには参戦が難しいと言われていた。『NEO』ではシリーズ全体が参戦しているが、地球人類間の戦争が存在しないシナリオとなっている。 | ||
== シリーズ一覧 == | == シリーズ一覧 == | ||
;[[絶対無敵ライジンオー]] | ;[[絶対無敵ライジンオー]] | ||
− | : | + | :第1作目。1991年4月3日~1992年3月25日放映。[[地球]]を侵略する[[ジャーク帝国]]との戦いを描く。 |
;[[元気爆発ガンバルガー]] | ;[[元気爆発ガンバルガー]] | ||
− | : | + | :第2作目。1992年4月1日~1993年2月24日放映。この作品から防衛組織を立ち上げる。シリーズの中ではコメディ要素が強いのが特徴。 |
;[[熱血最強ゴウザウラー]] | ;[[熱血最強ゴウザウラー]] | ||
− | : | + | :第3作目。1993年3月3日~1994年2月23日放映。前2作よりもシリアスとハード路線を推し進めた。 |
;[[完全勝利ダイテイオー]] | ;[[完全勝利ダイテイオー]] | ||
− | : | + | :第4作目。雑誌とウェブサイトで展開する企画で映像化も視野に入れられていたが実現せず、2000年にPVが制作されるのみに留まった。 |
== 関連用語 == | == 関連用語 == | ||
;[[エルドラン]] | ;[[エルドラン]] | ||
− | : | + | :『エルドランシリーズ』全作を通して登場する[[地球]]の守護神にして、光の戦士と呼ばれる守護天使。 |
− | + | :各作品の第1話で地球の子供達にロボットを託している。エルドランシリーズにおける最も重要なキャラクターである。 | |
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+ | == 関連項目 == | ||
+ | *[[小説#絶対無敵ライジンオー]] | ||
+ | *[[コンピュータゲーム#エルドランシリーズ]] | ||
+ | *[[ドラマCD#エルドランシリーズ]] | ||
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+ | == 余談 == | ||
+ | *当シリーズにメカニックデザインとして参加したやまだたかひろ氏は、ターゲット層の近い「[[スーパー戦隊シリーズ]]」のことは見習うことが多く常に参考にいていますと後年のインタビューで語っている<ref name="メモリアル">新紀元社『エルドランシリーズ メモリアルブック』319頁。</ref>。 | ||
+ | **そのスーパー戦隊とは、「『ライジンオー』の敵怪物の分類名が邪悪'''次元獣'''だったが、『鳥人戦隊ジェットマン』の'''敵怪人の分類名が次元獣だった'''ので変更した」「『ガンバルガー』の[[ガンバルガー|主役機]]にトサカとツノを付けたら、『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』の'''[[大獣神]]もトサカにツノのデザインだった'''」「『ダイテイオー』の敵を[[鬼]]モチーフにしたら、『百獣戦隊ガオレンジャー』の'''敵組織・オルグが鬼モチーフ'''だった」と、同時期にネタ被りをしてしまったことでも印象に残っているらしい<ref name="メモリアル"/>。 | ||
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+ | == 脚注 == | ||
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2023年1月15日 (日) 09:41時点における最新版
エルドランシリーズは、トミー(後のタカラトミー)によるロボット玩具シリーズ、ならびにアニメ制作会社のサンライズが制作した一連のロボットアニメのシリーズ。
概要編集
エルドランと名乗る存在からロボットを与えられた小学生たちが地球を守るために活躍する姿を描くシリーズ。登場する主役ロボットは動物型メカが合体する、巨大な翼を有する、後から登場する味方ロボットとのグレート合体で強化されるなどパターンが共通。
4作品(TVシリーズは3作品)からなり、全作において世界観がつながっている。ただし、各シリーズは違う街を舞台にしており、別シリーズのキャラクター同士が出会うことは殆ど無い。
シリーズ全体を通して「戦う」よりも「守る」というテーマが貫かれている。また、守る過程で敵との友情や和解劇も取り上げられる。
さらに『元気爆発ガンバルガー』以外の三作は、小学校を舞台とする学園ドラマにもなっている。ロボットでの戦闘においては主人公のクラスメート全員に指揮や通信制御、火器管制などの役割が与えられている。それにより何らかの事情で一人でも欠けた場合は機体の運用に支障をきたすことになってしまい、そうした事態を如何にして乗り切るかというストーリー展開も見所のひとつである。
ロボットに関してはライオンや鳥、恐竜など現実の生き物を模倣したものが多く、合体変形するのが特徴。
スーパーロボット大戦への参戦編集
エルドランシリーズはロボット作品の中でも比較的メジャーなタイトルであるにも関わらず、長年スパロボへの参戦が果たされず、このためファンの間でスパロボへの参戦が困難なシリーズなのではないかとの見方が強まるようになった。主な理由としては、一連の作品にバンダイと競合関係にある玩具メーカーのトミー(後のタカラトミー)がスポンサーとして参加、強い影響力を持っている事が関係しており、タカラトミー側との権利関係の調整が決着しないからであるとの説が有力であった。
2004年の『スーパーロボット大戦GC』にて、『絶対無敵ライジンオー』がエルドランシリーズの作品として初参戦。2009年の『スーパーロボット大戦NEO』で『元気爆発ガンバルガー』『熱血最強ゴウザウラー』『完全勝利ダイテイオー』が同時参戦。
版権問題もさることながら、作品の性質上「人間同士の戦争」が描かれることが多いスパロボには参戦が難しいと言われていた。『NEO』ではシリーズ全体が参戦しているが、地球人類間の戦争が存在しないシナリオとなっている。
シリーズ一覧編集
- 絶対無敵ライジンオー
- 第1作目。1991年4月3日~1992年3月25日放映。地球を侵略するジャーク帝国との戦いを描く。
- 元気爆発ガンバルガー
- 第2作目。1992年4月1日~1993年2月24日放映。この作品から防衛組織を立ち上げる。シリーズの中ではコメディ要素が強いのが特徴。
- 熱血最強ゴウザウラー
- 第3作目。1993年3月3日~1994年2月23日放映。前2作よりもシリアスとハード路線を推し進めた。
- 完全勝利ダイテイオー
- 第4作目。雑誌とウェブサイトで展開する企画で映像化も視野に入れられていたが実現せず、2000年にPVが制作されるのみに留まった。
関連用語編集
関連項目編集
余談編集
- 当シリーズにメカニックデザインとして参加したやまだたかひろ氏は、ターゲット層の近い「スーパー戦隊シリーズ」のことは見習うことが多く常に参考にいていますと後年のインタビューで語っている[1]。
- そのスーパー戦隊とは、「『ライジンオー』の敵怪物の分類名が邪悪次元獣だったが、『鳥人戦隊ジェットマン』の敵怪人の分類名が次元獣だったので変更した」「『ガンバルガー』の主役機にトサカとツノを付けたら、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の大獣神もトサカにツノのデザインだった」「『ダイテイオー』の敵を鬼モチーフにしたら、『百獣戦隊ガオレンジャー』の敵組織・オルグが鬼モチーフだった」と、同時期にネタ被りをしてしまったことでも印象に残っているらしい[1]。