「ジェニオン」の版間の差分

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== ジェニオン(Genion) ==
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{{登場メカ概要
*[[登場作品]][[バンプレストオリジナル]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::GENION]]<ref>[https://hakabanogarou.jp/srwog/goods グッズ]、スーパーロボット大戦OG展 公式サイト、2022年5月26日閲覧。</ref>
**[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]][[Zシリーズ]]
**[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
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*{{登場作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z}}
*分類:DEMシリーズ(対[[御使い]]用決戦兵器)
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| デザイン = {{メカニックデザイン|岡本光晴}}
*型式番号:DEM-03
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
*全高:26.5m(ジェニオン) / 45.0m(ジェニオン・ガイ)/52.2m(ジェミニオン・レイ)
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| SRWでの分類 = [[機体]]
*重量:76.6t(ジェニオン、ジェニオン・ガイ)/97.8t(ジェミニオン・レイ)
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}}
*[[動力]]
 
**メイン:なし→[[スフィア]]「いがみ合う双子」
 
**サブ:TS-DEMON
 
*開発者:[[AG]]
 
*所属:無所属→[[Z-BLUE]](チームDEM)→ヒビキ個人所有
 
*主なパイロット
 
**メイン:[[ヒビキ・カミシロ]]
 
**サブ:なし⇒[[西条涼音]]
 
*メカニックデザイン:岡本光晴
 
  
第3次Zの主人公機。DEMコーポレーションが開発した次元力を使用した機動兵器群「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の試作3号機。
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{{登場メカ概要
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| タイトル = スペック
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| 分類 = [[DEMシリーズ]](対[[御使い]]用決戦兵器)/[[スフィア搭載機]]
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| 型式番号 = DEM-03
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| 全長 = [[全長::26.5m]]
 +
| 重量 = [[重量::76.6t]]
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| 動力 =
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*メイン:なし→[[動力::スフィア]]「いがみ合う双子」
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*サブ:[[動力::TS-DEMON]]
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| 制御マトリクス:[[黒の英知]]
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| 開発者 = [[AG]]
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| 変形形態 = ジェニオン⇒[[ジェニオン・ガイ]]⇒[[ジェミニオン・レイ]]
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| 所属 = 無所属→[[Z-BLUE]](チームDEM)→ヒビキ個人所有
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| 主なパイロット = メイン:[[パイロット::ヒビキ・カミシロ]]<br>*サブ:[[パイロット::西条涼音]]
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}}
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'''ジェニオン'''は『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』の[[登場メカ|主役メカ]]。
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== 概要 ==
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[[DEMコーポレーション]]が開発した[[次元力]]を使用した機動兵器群「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の試作3号機。
  
テスト中にエージェントロボ・AG諸共次元震に巻き込まれたが、[[陣代高校]]近辺で一時意識を失い、その間にマトリクスに接触してモニターとなったヒビキの呼びかけに応じて転移、彼の搭乗機としてなし崩し的に実戦投入されることとなった。ただ、別にヒビキを認証して動くタイプではないらしく、スズネ単独でも一応操縦は可能。
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テスト中にエージェントロボ・[[AG]]諸共次元震に巻き込まれたが、[[陣代高校]]近辺で一時意識を失い、その間に[[黒の英知|マトリクス]]に接触してモニターとなった[[ヒビキ・カミシロ|ヒビキ]]の呼びかけに応じて転移、彼の搭乗機としてなし崩し的に実戦投入されることとなった。ただ、別にヒビキを認証して動くタイプではないらしく、[[西条涼音|スズネ単独]]でも操縦は可能。
  
ヒビキのコールによって空間転送で現れるが、この時は魔法陣じみたオカルティックなゲートが展開される。また、ブーストアップ使用後のクールタイム中は呼び出せない。
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ヒビキのコールによって空間転送で現れるが、この時は魔法陣じみたオカルティックなゲートが展開される(恐らくAGの趣味)。また、ブーストアップ使用後は1時間のブランクタイムが発生し、この時は呼び出せない。
  
陣代高校の防衛戦にて、ブロッケン伯爵に人質に取られたスズネを救出した際、安全確保のため同乗したまま戦闘を続行。その結果、ヒビキの精神状態に変化が起きたことで、隠されていた機能であるパニッシャーとグレイブの遠隔操作による攻撃パターン「ストームブリンガー」が解放。これを受けたAGとスズネ本人の要望により、パイロットシート後部にサブシートを増設して簡易的な複座機となった。
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陣代高校の防衛戦にて、[[ブロッケン伯爵]]に人質に取られたスズネを救出した際、安全確保のため同乗したまま戦闘を続行。その結果、ヒビキの精神状態に変化が起きたことで、隠されていた機能であるパニッシャーとグレイブの遠隔操作による攻撃パターン「ストームブリンガー」が解放。これを受けたAGとスズネ本人の要望により、パイロットシート後部にサブシートを増設して簡易的な複座機となった。
  
とはいえ、元々単座の機体であるため、コクピットは狭い('''ヒビキがスズネに対して肩車をしているような状態になっている。'''ちなみに[http://livedoor.blogimg.jp/srwmatome/imgs/7/9/79f43eda.jpg こういう構造である])。
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とはいえ、元々単座の機体であるため、コクピットは狭い<ref>'''ヒビキがスズネに対して肩車をしているような状態になっている。'''[http://livedoor.blogimg.jp/srwmatome/imgs/7/9/79f43eda.jpg ゲーム内カットインを張り合わせた図]。</ref>。
  
 
次元力利用の第一段階である動力源としての使用を主眼に置いた開発ラインに置かれており、環境を問わず最大の能力を発揮する汎用機をコンセプトとしている(この点では、同じく次元力を動力としながらも攻防に応用したアークセイバーシリーズには及ばない)。
 
次元力利用の第一段階である動力源としての使用を主眼に置いた開発ラインに置かれており、環境を問わず最大の能力を発揮する汎用機をコンセプトとしている(この点では、同じく次元力を動力としながらも攻防に応用したアークセイバーシリーズには及ばない)。
  
最大の特徴は、戦術システムである次世代型次元力制御機構、通称「TS-DEMON(ティーエス・デーモン)」。様々なレンジに適応した武装を持つが、その他に防御兵装として、[[次元獣]]の持つ能力である「D・フォルト」を装備している。また、戦場で確認される感情エネルギーの結晶物「Zチップ」の回収機能も存在。これは、DEMが商品開発の一環として組み込んだシステムである。
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最大の特徴は、戦術システムである次世代型次元力制御機構、通称「'''TS-DEMON(ティーエス・デーモン)'''」。様々なレンジに適応した武装を持つが、その他に防御兵装として、[[次元獣]]の持つ能力である「D・フォルト」を装備している。また、戦場で確認される感情エネルギーの結晶物「'''Zチップ'''」の回収機能も存在。これは、DEMが商品開発の一環として組み込んだシステムである。
  
それ以外にも搭乗するパイロットを自動的にその深層心理に応じた形のパイロットスーツに着せ替える機能も搭載されている(「強くなる」という意識の強いヒビキは未来系ファンタジーの戦士を思わせるデザインのスーツを着用したが、スズネの場合は'''この手のお約束からか、露出度がかなり高いスーツを着用するハメになった''')。
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それ以外にも搭乗するパイロットを自動的にその深層心理に応じた形のパイロットスーツに着せ替える機能も搭載されている<ref>「強くなる」という意識の強いヒビキは未来系ファンタジーの戦士を思わせるデザインのスーツを着用したが、スズネの場合は'''この手のお約束からか、露出度がかなり高いスーツを着用するハメになった'''。恐らく自由奔放なアムブリエルの影響だろう。</ref>。このスーツには排泄物の分解機能がついているほか、コクピットにはサバイバルキットが搭載されており、基本的に単独での行動が想定されていることがわかる。
  
元々は下記の、徒手空拳による戦闘を行う強襲機動兵器として設計・開発されており、こちらの姿はリミッターのかかった仮の姿。武装の集約された背部ブースターは、出力不足で動かせないパーツに武器及びブースターとしての機能を付加し、展開機構を組み込んだ上で背部にまとめたものである。
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元々は強襲型の機動兵器として設計・開発されており、こちらの姿はリミッターのかかった仮の姿。武装の集約された背部ブースターは、出力不足で動かせないパーツに武器及びブースターとしての機能を付加し、展開機構を組み込んだ上で背部にまとめたものである。
  
この状態は後述のG.A.I.モードに比べパワーで劣る分スピードで勝り、スフィア奪取後はヒビキのブーストアップと併用することで分身さながらの超高速戦闘を可能とする。
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この状態はG.A.I.モードに比べパワーで劣る分スピードで勝り、スフィア奪取後はヒビキのブーストアップと併用することで分身さながらの超高速戦闘を可能とする。
 
 
=== ジェニオン・ガイ(Genion G.A.I.) ===
 
TS-DEMONのセカンドモード、正式名称「グリッター・アルマメント・インフィニティ・モード」によって発動する強攻形態。「ガイ」は「GAI」と書き、「'''G'''litter '''A'''rmament '''I'''nfinity(光り輝く無限の武器)」を略したもの。また「規格外」と「鎧」という意味も持たされている。命名者はAG。
 
 
 
パーソナルトルーパーを連想させるスマートなノーマルモードと異なり、全身が展開・肥大化してスーパーロボットと化している。背部ユニットのパーツを分割・装備して変形する形式であり、サイズは倍近く増えている。
 
 
 
設定画から推測するに、
 
 
 
*下半身が前後逆転
 
*肩部上のアーマーが外側に90度回転、側面のアーマーが上に跳ね上がり、ノーマルの腕が変形してその下に移動
 
*ブースター上部のパーツがガイの腕に変形して元の腕があった位置に移動(肩部後ろの接続ソケットはカバーで覆われる)、背部ブースターのカバー(表面アーマー下部とその側面にある小さなアーマー)が脚部に移動
 
*膝部分のアーマーが倒れ、つま先が下方に展開、ガイの踵に変形
 
*アクセルグレイブの刀身部分が展開、ウイングに変形
 
*Dソリッドパニッシャーがブースターに変形
 
*サイドアーマーが後方へ移動
 
*ブースター中央のアーマーが上半身を覆うように展開、胸部のスフィア搭載部分が開放
 
*頭部にヘルメットをかぶせるようにして、胸部アーマーに仕込まれている追加アーマーを装備
 
*各部が展開、次元力を通して緑色に発光
 
 
 
というように変形しているらしい。
 
 
 
あくまで動力源としての使用にとどまったノーマルモードと違い、ガイは次元力の本領たる「事象の制御」を基本とした武装を多く持つ。また、胸部に緑のクリスタル状のパーツが存在するが、後に搭載することになるものの当初はスフィア搭載機ではなかった。武装ユニットを展開・装備する変形シークエンスの関係で、ノーマルモードの武装は全て使用不可能(配置上、インパクトダガーだけは一応使える)。徒手空拳と次元力の照射が攻撃手段となる。
 
 
 
中枢制御システムである「TS-DEMON」には段階が存在し、これは搭乗者の意志や感情を読み取り、次元力をより強く引き出すセカンドモードの起動によって発動する。発動コード「フル・ブーストアップ」の音声認識により起動する。
 
 
 
最初の起動は偶然に近く、その後ヒビキとスズネ、AGはG.A.I.モードの起動条件を解明すべく躍起になっていたが、なかなかその条件が掴めずにいた。最終的には何度かの起動を経て、TS-DEMONをヒビキの精神状態によってモードシフトさせることで起動可能であることが判明した。ただ、それまでの起動には全てスズネが介在しており、アクエリア市での戦闘ではミコノのエレメント能力「繋ぐ力」により、ヒビキとスズネの精神をダイレクトに接続することで起動している。
 
 
 
当初は引き出せる次元力の限界から、1~2分程度しか稼働できず一部のモードを使用できなかった。しかし、ガドライトとの最終決戦の際には最後のリミッターが解除されたことでセカンドモードの無制限稼働が一時的に可能になり(これは動力源の限界を超えたオーバーワークであり、[[ジェミニア]]撃墜後に停止している)、その後はジェミニア撃破時に奪い取った「いがみ合う双子のスフィア」によって次元力を無尽蔵に引き出せるようになった。それにより稼働時間と出力の問題は解消されている。
 
 
 
惑星ジェミナイの科学の集大成であるジェミニス隊長機・[[ジェミニア]]に酷似したフォルムを持つ。そのため、[[ガドライト・メオンサム]]を始めとするジェミニスの人間は、この機体を自分達の誇りを汚す存在として忌み嫌っている。
 
 
 
AGによれば、ジェニオン・ガイは意図的にジェミニアに似せて作られ、類似性から来る収斂進化の利用(同様の性質を持つものは形も似通うということから、逆にジェニオン・ガイをジェミニアに似せることで同様の性質を持たせようとした)により、「いがみ合う双子のスフィア」を奪取するために作られたらしい。
 
事実として、ジェニオンはこのジェニオン・ガイこそが本来の姿であり、次元力の抽出が不完全であったためにリミッターを設け、ジェニオンとして運用していたという。つまり、この機体は「いがみ合う双子」を搭載した姿こそが想定された状態であり、ガドライトを倒したことで完全に完成したことになる。
 
 
 
なお、起動時のインフォメーションムービーに出て来る赤い文字列は「TS-DEMON '''G'''LITTER '''A'''RMAMENT '''I'''NFINITY MODE APPROVED」。
 
 
 
==== 開発経緯 ====
 
ジェニオンとは、DEMコーポレーションの立案した「プロジェクト・ジェミニ」により、ジェミニアの「いがみ合う双子」のスフィアを奪うために外観を似せて作られたイミテーション機である。
 
 
 
パイロットとして選択されたスズネは元々解離性同一障害を患う二重人格者、つまり究極の二面性を持っていた。DEMはそれを知って彼女をパイロットに選択したが、たまたま居合わせたヒビキが先に登録システムに接触、ジェニオンのパイロットになってしまった。しかし、ヒビキの中にもまた「希望と絶望」という相反する感情が存在したため、AGは職務遂行のためヒビキをテストパイロットに選定。さらに保険として本来の乗り手であるスズネを丸め込み、二人がかりで擬似スフィアであるTS-DEMONを稼動させていた。
 
 
 
変形能力を持たされていたのはジェミニスの目を欺くためと、スフィアの力を前提にしたGAIモードは擬似スフィアでは出力が足りなかったためである。そしてジェニオン・ガイの「ガイ」とは、「GAI」でも「鎧」でも規格「外」でもなく、「骸」。つまり、魂たるスフィアのない抜け殻である。形式番号のDEMとは「Diabolus Ex Machina」、機械仕掛けの悪魔という意味であった。
 
 
 
=== ジェミニオン(Geminion)/ ジェミニオン・レイ(Geminion Ray)===
 
ジェニオンの最終にして最強の形態。
 
 
 
AGにより、ジェニオン・'''ガイ(骸)'''に'''身'''が入った事から、ジェ'''「ミ」'''ニオンと名付けられた。
 
 
 
バルゴラ・グローリースターのガナリー・カーバーのデータ、ガンレオン・マグナの持つ自意識、トライアから齎されたリ・ブラスタTのSPIGOTのデータを組み込み、それらがヒビキの意志と、植えつけられたジェニオン自身の意志により変質・強化されることで誕生した。ジェニオン・ガイの状態からさらに変化することでこの姿になる。なお、ジェニオン→ジェニオン・ガイの際と違い完全な'''変容'''であり、全長・重量共にジェニオン・ガイをさらに上回っている。
 
 
 
しかし変容後、ヒビキの希望と絶望を超越する意志によって「いがみ合う双子」がオーバードライブを起こし、AGの想定していた「[[御使い|神]]をも恐れぬ最凶の機神」を通り越し、「禁忌の向こうにある希望」としてヒビキの意志を反映したさらなる変容を起こす。その結果、「ジェミニオン・レイ」として生まれ変わった。頭部にはジェニオンの意匠が残っているが、ウイングの肥大化やがっしりとまとまった体躯など、オリジナル機であるジェミニアにより近くなっている。胸部のスフィア封入球体にはカバーがつけられている。
 
 
 
AGの想定していた姿「ジェミニオン」はカオス・レムレースをヒトガタにしたかのような禍々しい機体だったが、ヒビキの意志に呼応した「いがみ合う双子」とジェニオンの意志を反映した結果、随所にジェニオンの意匠を残しつつも、ガイを超える巨躯へと変貌。スフィアの力による有機化を起こし、完全にヒビキの力として生まれ変わり、全ての始まりたる存在「ジェミニオン・レイ」と命名された。
 
 
 
サード・ステージに覚醒した「いがみ合う双子」の力を最大限に発揮するための形態であり、武装はジェニオンの発展型となっている。事象制御の度合いはより高まり、あらゆる面でジェニオン・ガイを大幅に凌駕する戦闘力を誇る。ジェニオン・ガイでは有り余るエネルギーに振り回され、それに指向性を与える単純なものであったのが、SPIGOTのデータを使用したことでそのエネルギーをダイレクトに攻撃力へと転換できるようになった。
 
 
 
さらに同じくリアクターの資質を持つスズネが同乗することで、より強力な攻撃が可能となる。
 
 
 
なお、ジェミニオン・レイに変形すると「変容」がパイロットにも影響するのかパイロットスーツの形状も変化する。
 
 
 
==== 真相の真相 ====
 
本来想定されていた「ジェミニオン」は、AGの人格ベースであるジエー・ベイベルが、カオス・レオー、カオス・アングイス、カオス・カペルのデータを使い、カオス・レムレースを再設計した機体。つまり、DEMコーポレーションという組織は最初から存在しておらず、「DEM-03」の形式番号が意味するのは、機械仕掛けの悪魔たるレムレースを発展させたカオス・レムレースの更に発展した姿、という意味である。実際、完成した本来の「ジェミニオン」の頭部はカオス・レムレースそのものだった。
 
 
 
ジエーは御使いと戦うための力を求め、スフィア・リアクターを使うことを考えた。しかし、良くも悪くも強い意志を持つリアクター達は、決して思い通りにはならないことを多元戦争で思い知らされたジエーは、その結論として、自身がリアクターになることを決め、ジェミナイにあった「いがみ合う双子」を奪い取るべくジェニオンを建造。そのパイロットとして、裏人格にジ・エーデルの存在を持つスズネを選んだ。しかし、上記の通り偶発的な事態によりパイロットはヒビキになってしまった……というのが真相である。
 
 
 
ヒビキが接触した制御マトリクスの正体は、スズネの中で眠っていたジ・エーデルことアムブリエルをたたき起こすための「目覚まし時計」である黒の英知の一部。また、ジェニオン・ガイの武装名がすべて[[北欧神話]]由来なのは、神話にある神々の最終戦争、つまりラグナロクを望んでいたためである。
 
 
 
最終的にジェミニオン・レイは「いがみ合う双子」をラスト・ステージまで覚醒させ、至高神を乗っ取り超時空修復を成功させたものの大破。至高神に融合していた8つのスフィアは失われ、Z-BLUEの手にあった4つも大元の太極が消えたことで機能停止。ジェニオン自体はその後トライアの手で修復できる限りの範囲で修理され、ゲートトラベラーとなったヒビキの手に再び渡る事となった(なお終盤の選択肢で「絶望しかない」を選んでいた場合は修復されず破棄される)。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
:主人公機として第1話から早速登場。運動性・装甲とも高めだが、どちらかというと装甲の方が高い。装甲はスーパー系に匹敵するもののHPは及ばず、装甲の高いリアル系といった風情の機体であるため、ヒビキの能力と合わせて回避を主眼に運用するのがベター。P武器はどれもEN消費型なので、D・フォルトとの兼ね合いで序盤はガス欠になりがち。ENと運動性を優先的に改造していくといいだろう。
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:本作の主人公機。運動性・装甲とも高めだが、どちらかというと装甲の方が高い。装甲はスーパー系に匹敵するもののHPは及ばず、装甲の高いリアル系といった風情の機体であるため、ヒビキの能力と合わせて回避を主眼に運用するのがベター。P武器はどれもEN消費型なので、D・フォルトとの兼ね合いで序盤はガス欠になりがち。ENと運動性を優先的に改造していくといいだろう。中盤以降[[ジェニオン・ガイ]]に[[変形]]可能になる。
 
:何気に地形適応がオールAであるため、設定通りどんな環境でもフルポテンシャルを発揮できるのが強みで、ヒビキの海適正を改善すれば水中での運用にも充分耐えうる。移動タイプに水を持たないのが惜しいところ。
 
:何気に地形適応がオールAであるため、設定通りどんな環境でもフルポテンシャルを発揮できるのが強みで、ヒビキの海適正を改善すれば水中での運用にも充分耐えうる。移動タイプに水を持たないのが惜しいところ。
:中盤でジェニオン・ガイへの変形が可能となるが、'''満を持して任意変形可能となったその直後に[[ジェミニア]]に一蹴される'''、というなかなか締まらないスタートとなる。当分の間はシリーズ屈指のターン制限の為にピンポイントな運用を迫られるのが難。ヒビキのスキルの構成からすると、単機突撃ではなく火力を強化しての援護攻撃が主な仕事となる。
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
:変形後は運動性の高いスーパー系と言うべき機体に変貌、運動性と照準値以外が軒並み強化されサイズがLになる。これにより並のスーパー系を上回る装甲と高い運動性を両立することができるようになるが、ヒビキの能力がリアル系寄りなので実際はそこまでの堅さは無い。真価を発揮したいのならヒビキの徹底的な養成が必要だろう。
+
:主人公機として続投し、ジェニオン・ガイも引き続き登場。後半で謎の全てが明かされる。
:なお、ガイになると武装全てがEN消費型になるので息切れには注意が必要。DECチャージャーなどをつけてやるといいだろう。
+
:今回は最初から制限時間無しでGAIモード起動が使用可能だが、EN消費の重さもほぼそのままである為早めのカスタムボーナス取得が望まれる。ヒビキのEセーブ取得も早めに。立ち上がりの遅さを補うために闘争心も欲しい。
:DLC「アルティメット・バトル」では、スフィア奪取後の話であるため、時間制限がなくなりニーベルング・アナイレーションが追加された状態で使用可能。
+
:本作は全体的に敵が強くかなり攻撃を当ててくる(上にバリアを破ってくる)為、あまり素のジェニオンで戦うのは得策では無い。サイズ差があれば、一発で致命傷というケースもあり得る。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
+
:タッグの相方は色々と候補があるが、推奨される一つは時獄篇・天獄篇ともイベントで組んでいる[[ボスボロット]]。補給装置でENのフォローが効く上それなりに頑丈なので、ボスに援護防御を覚えさせれば不安の残る防御面をカバーできる。さらにボスが「気合+」を使えるため、立ち上がりの遅さを補えるのも大きい。ただし、ボロット側に相当なテコ入れが必要なのに注意。手が回らないようならケーニッヒモンスター辺りを。
:主人公機として続投し、ジェニオン・ガイも引き続き登場。今回は秘められた「真実」が明かされることに。
 
:今回は最初から制限時間無しでGAIモード起動が使用可能だが、EN消費の重さもほぼそのままである為早めのカスタムボーナス取得が望まれる。ヒビキのEセーブ取得も早めに。今回もDECチャージャーの常時装着候補。
 
:本作は全体的に敵が強くかなり攻撃を当ててくる(上にバリアを破ってくる)為、あまり素のジェニオンで戦うのは得策では無い。
 
:主人公機のお約束にたがわず中盤にさらなるパワーアップを遂げるが、ジェニオン・ガイは引き続き使用可能。その際GAIモード発動条件が気力120まで引き下げられる。
 
:第32話からはジェミニオン・レイに変形可能になる。必殺技の燃費こそやや悪化してしまうものの、汎用武器の性能はEN消費はそのままでジェニオン・ガイ以上。
 
:その為全体攻撃「ハウンドペネトレイター」を軸に立ち回り、ボス戦では必殺技で対応するのが基本となる。何より前述の通り今回の敵はかなり当ててくる事、そしてスフィア・アクト「いがみあう双子」の効果を活かす為に余程の事が無い限りすぐ変形してしまうが吉。有効活用できるようヒビキには気力限界突破も欲しい。また、他の上位変形機と違って変形してもENは回復しないのも下位形態にこだわる必要がない理由の一つ。
 
:さらに第46話で「ジ・オーバーライザー・アーク」が追加される。
 
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
:「第3次Z時獄篇」発売記念キャンペーンにおいて、期間限定で本機のカードが配布された。さらに「第3次天獄篇」発売記念キャンペーンではジェニオン・ガイのLRカードの配布が行われている。
+
:初登場作品。『第3次Z時獄篇』発売記念キャンペーンにおいて、期間限定で本機のカードが『第3次Z時獄篇』の発売に先んじて配布された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
=== 武装・[[必殺武器]](ジェニオン) ===
+
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;ニトロパイク
 
;ニトロパイク
:肩部内蔵のランチャーから、着弾後に爆発する小型の実体弾を射出する。
+
:肩部内蔵のランチャーから、着弾後に爆発する小型の実体弾を射出する。ジェミニオン・レイ時はハーケンに変化。
 
;インパクトダガー
 
;インパクトダガー
:サイドアーマーに内蔵されたダガーナイフ。エネルギーを纏わせ斬りつけた後、アッパー気味に掌底で追撃する。
+
:サイドアーマーに内蔵されたダガーナイフ。左逆手で持ち、エネルギーを纏わせ斬り上げた後、右手の掌打で追撃する。残念ながら剣装備扱いではなく切り払いには使えない。
:収納されているアーマーはG.A.I.モード起動時には背後にまとめられる。
+
;Dソリッドパニッシャー
;ディメンションソリッドパニッシャー
+
:背部ブースターに内蔵された二門の銃砲。逆手の状態でマウントされており、運用時は[[ガンダムF91|ヴェスバー]]のように構える。また、本体と分離してアクセルグレイブと接続した状態ではハンドガンとしても使用可能。
:背部ブースターに内蔵された二門の手持ち式の銃砲。逆手の状態でマウントされる。追い込むように連射した後、出力を上げ撃ち抜いてトドメ。ジェニオンの武装でもっとも射程が長いが、6発しかないので撃ちすぎに注意。
+
:左右から追い込むように連射した後、出力を上げ撃ち抜いてトドメ。ジェニオンの武装でもっとも射程が長いが、6発しかないので撃ちすぎに注意。
:ジェニオン・ガイ時は背部のブースターとなり、武器としては使用不能。
+
:ジェニオン・ガイ時は背部ウイングとして展開され、武器としては使わなくなる。ジェミニオン・レイ時はハウンドに変化する。
 
;アクセルグレイブ
 
;アクセルグレイブ
:背部ブースターに内蔵されたブレードから柄を伸ばし槍として使う。ブレードの固定を外した後、左手で競り出した柄を掴み、加速をかけて連撃で切り裂く。P属性で射程2の全体攻撃なので使い勝手がいいが、やや威力不足なのが難点。
+
:背部ブースターのウイングを分離、柄を伸ばし薙刀として構え、連続薙ぎ払いで攻撃。
:ジェニオン・ガイ時はウイングになる。また、これ自体がファンネルよろしく遠隔誘導兵器としても使用可能であり、パニッシャーをマウントしたまま射出する事でファンネルの如くオールレンジ攻撃を行う事も可能。さらに、両方を柄尻で接続することで自立起動するブーメランとしても使用できる他、その状態で伸張させることでダブルソードにもなる汎用性の高い武器。
+
:P属性で射程2の全体攻撃なので使い勝手はいいが、育成が足りていない序盤は気力制限があるため立ち上がりが少し遅く、後半は威力不足が難点。
 +
:ジェミニオン・レイ解禁時に気力制限が-5される。
 +
:また、これ自体が[[ファンネル|遠隔誘導兵器]]としても使用可能であり、パニッシャーをマウントしたまま射出する事で[[オールレンジ攻撃]]を行う事も可能。
 +
:さらに、2本を柄尻で接続することで遠隔操作できるブーメランとしても使用できる他、その状態で伸張させることで双身刀にもなる汎用性の高い武器。
 +
:ジェニオン・ガイ時はウイングに、ジェミニオン・レイ時は腰に移動し、剣に変化する。
 +
 
 +
===== 必殺技 =====
 
;ストームブリンガー
 
;ストームブリンガー
:時獄篇第4話で追加される必殺技。出力を全開にしてブレードにパニッシャーをマウントした状態で射出、本体の格闘と共にファンネルのように機動させての射撃を行いつつブレードを叩き込み、叩き込んだブレードを用いて連撃を喰らわせ、最後にゼロ距離からパニッシャーを連射する。その後[[トドメ演出]]として両腕に集中させたエネルギーを叩き込んで敵を消し飛ばす。
+
:時獄篇第4話で追加される必殺技。TS-DEMONを起動し、パニッシャーをマウントしたグレイブを分離し、本体の格闘とオールレンジ攻撃の同時攻撃からグレイブによる連撃、最後にグレイブを銃のように構えてパニッシャーを連射。
:消費EN40・気力制限125と若干重いが、それに見合う威力はある。[[ヒビキ・カミシロ|ヒビキ]]はデフォルトで援護攻撃とサポートアタックを持つため、ボスの撃破に一役買ってくれる。射程が2あるのも地味に嬉しい。
+
:[[トドメ演出]]では両腕に集中させたエネルギーを掌打で叩き込んで敵を消し飛ばす。
:この技名の由来は[[小説]]『エルリック・サーガ』に出てくる「殺した者の魂を喰らう剣」の名前から取ったものと思われる。
+
:消費EN40・気力制限125と若干重いが、それに見合う威力はある。[[ヒビキ・カミシロ|ヒビキ]]はデフォルトで援護攻撃とサポートアタックを持つため、序盤からボスの撃破に一役買ってくれる。射程が2あるのも嬉しい。
:なお、[[西条涼音|スズネ]]が戦闘服に着替えているか否かで途中の演出が若干異なる。着替えてないパターンは(おそらく)初回だけであるが、無料DLC「教師とパートナー」ではパイロット登録が一時解除されているので着替えてないパターンとなる。なおこの技のカットインで、スズネの横に出て来るのはヒビキのシートにある操縦桿と同じもの(外側にカバーがあるのが違い)。なお、発動条件にスズネが搭乗してることが条件らしく、スズネ未搭乗時は基本的に使用できない。
+
:技名の由来は[[小説]]『エルリック・サーガ』に出てくる「殺した者の魂を喰らう剣」の名前。
:天獄篇中盤からしばらくの間、イベントで使用不可能になる。
+
:なお、[[西条涼音|スズネ]]が戦闘服に着替えているか否かで途中の演出が若干異なる。着替えてないパターンは4話と無料DLC「教師とパートナー」で拝むことが可能。なおこの技のカットインで、スズネの横に出て来るのはヒビキのシートにある操縦桿と同じもの(外側にカバーがあるのが違い)。
;グリーフパニッシャー
+
:TS-DEMONの最大稼動が必要なため、スズネが離脱している間は使用不可。天獄篇後半でのスズネ復帰時に気力制限が110まで下がり、射程も1伸びる。
:とある事情で「ストームブリンガー」が使用不可能となったのを受け、ヒビキがZ-BLUEメンバーと共に編み出したコンバットアクション。天獄篇中盤で追加される。
+
;グリーフバニッシャー
:グレイブを牽制用のブーメランとして投擲、相手が隙を作った所をヒビキお得意のジークンドーとブーストアップで怒涛の連撃を掛ける。さらに戻ってきたグレイブを双刀へと変形させ高速連続斬りで切り上げた後、相手の上を取って真っ二つにする。なおトドメ演出は無し。
+
:スズネの離反により「ストームブリンガー」が使用不可能となったのを受け、ヒビキがZ-BLUEメンバーと共に編み出したコンバットアクション。天獄篇中盤で追加される。PVで披露された際にはストームブリンガーの別バージョンと推測されていた。
:鳴り物入りで追加される技ではあるものの、実は'''「ヴァナルガンド」と比べると完全に性能は下'''(気力制限が5低い位でEN消費は45で同じ・攻撃力は600下・射程もこちらの方が短い)。その為変形可能になるまでの繋ぎとして使用する事になるが、'''その3話後にジェニオン・ガイへの変形制限が下げられるので、ますます使う機会が無くなってしまう'''。完全に趣味の技だがモーションは一見の価値あり。
+
:連結したグレイブを投擲、相手が回避した所に格闘で追撃をかけ、ストームブリンガーのトドメ演出に酷似した掌打で吹き飛ばし。さらに戻ってきたグレイブとパニッシャーで挟み撃ちをかけた後、ブーストアップで接近。自動旋回するグレイブと合わせて怒涛の連撃を繰り出す。
 +
:最後に双身刀状態のグレイブで連続斬りを繰り出した後、相手の上を取って真っ二つに斬り下ろしてフィニッシュ。
 +
:鳴り物入りで追加される新必殺技ではあるものの、実は'''ジェニオン・ガイのヴァナルガンドと比べるとほぼ性能は下'''(気力制限が5低いがEN消費は45で同じ・攻撃力は600下・射程も短い)。その為、実用上は気力がギリギリ足らずGAIモード発動がまだ使えない時の次善択としてのポジションになりがち。ジェミニオン・レイ解禁時に気力制限が10下がるが、'''同時にGAIモード発動とヴァナルガンドの気力制限も下げられるので、ますます使う機会が無くなる'''。
 +
:機体にDソリッドパニッシャーがあるため'''パ'''ニッシャーと間違えられるが、こちらは''''''ニッシャーが正解(Vanisher)。技名は意訳すると「悲しみを消し去るもの」。
 +
:なおヒビキのブーストアップが使える時間は10秒間という設定通り、ブーストアップ始動から連続斬りが終了するまでの演出(ブーストアップ使用を示すフェイスアイコンが青く発光している時間)はキッチリ10秒である。
  
=== 武装・必殺武器(ジェニオン・ガイ) ===
+
==== 特殊機能 ====
;ヘルヘイム
 
:胸部のクリスタルに次元力を集約し、エネルギーボールとして射出して敵機を打ち砕く。
 
:名の由来は北欧神話に登場する亡者の国「ヘルヘイム」。ヘルヘイムはロキの子供であるヘルが管理する世界で、下記二つの由来である2体の怪物も同様にロキの子供である。
 
;ミドガルズオルム
 
:機体のリミッターを解除して跳躍から強襲、敵の背後を取り左手に次元力を集中させ、衝撃波で敵を吹き飛ばし消滅させる。アクセルグレイブに比べると射程+2、威力+300、消費EN-5、と完全上位互換。
 
:名の由来は北欧神話に登場する毒をもった大蛇「ヨルムンガンド」の別名で、「ミッドガルドの大蛇」という意味。
 
;ヴァナルガンド
 
:超巨大武装ユニット「ビルレスト」による連続攻撃。2種のキャノン砲で牽制した後突撃、3連続でバンカーを叩き込んだ後、出力を全開にしてトドメを打ち込む。
 
:名の由来は北欧神話に登場する魔狼フェンリルの別名。
 
:射程がそこそこあるのでニーベルングよりも援護攻撃に使いやすい。時獄篇終盤まではターン制限の問題で、ジェニオン・ガイでは主にこの武装を使用することになる。
 
:;ビルレスト
 
::ジェニオン・ガイ本体の倍はある、専用の超巨大武装ユニット。右腕にマウントして使用する、上部と側面に2種のエネルギーカノンを装備したブースター付きの打撃武器。先端部分はパイルバンカーの要領で打ち出すことが出来る。亜空間に収納されており、コールに応じて転送される。
 
::名の由来は北欧神話において、橋の中で最高のものとされる「ビルレスト」。「欺く道」という意味があり、神々が渡った後崩れ去るという。
 
;ニーベルング・アナイレーション
 
:時獄篇第58話クリア時に追加される必殺技。「いがみ合う双子」の力を最大限に行使して発生した次元力を十二分に活かした攻撃。
 
:次元力による遠隔爆破で相手の動きを止め、さらにジークンドーの連撃で相手を空中に吹き飛ばした後、「ミドガルズオルム」で(宇宙だろうと)地面に叩き落し、さらに追撃してその勢いで踏み潰す。トドメ演出では蹴り落としの勢いのまま敵を地中深くまで叩き落し、自身は脱出してさらに次元力による大爆発を起こす。
 
:「ミドガルズオルム」で追撃する際、技名にもあるニーベルングの指輪一組を両手で鷲掴みにして吸収するかのようなカットインが入る。
 
:初期攻撃力5800は正式参戦する機体の武装の中では五指に入る威力であるものの、その分必要気力140・EN消費80・射程1固定(気力はジェニオン・ガイ起動条件の都合上問題ないが)なのでボス相手に使うのが妥当。[[グランゼボーマ]]や[[尸逝天]]に遠慮なく叩き込んでやろう。なお、[[アシュタンガ級]]や[[プレイアデス・タウラ]]など、あまりに大きな相手に使うと'''敵機に隠れてジェニオン・ガイが全く見えないことがある'''。こうなると迫力も半減である。
 
:天獄篇では最初から使用可能だが、中盤「ストームブリンガー」が使用不可能になるタイミングで使用不可能になる。
 
:名の由来は北欧神話で、冥界「ニブルヘイム」の別名に「滅殺」の意味の単語を付けた造語。訳すれば「冥界送り」と言ったところだが、歌劇「ニーベルングの指輪」もモチーフとされており、デモにはしっかり指輪が出てくる。
 
:なおこの話のモデルは、上記3つの武装のモチーフである異形らの父「ロキ」である。
 
=== 武装・必殺武器(ジェミニオン・レイ)===
 
;ニトロハーケン
 
:背部ユニットのランチャーから次元力の糸で繋いだニードルを射出し、敵機に突き刺さったところで本体から糸越しにエネルギーを叩き込んで炸裂させる。
 
:ジェニオンの「ニトロパイク」の発展系だが、性能的にはジェニオン・ガイの「ヘルヘイム」に近い。
 
;ハウンドペネトレイター
 
:ハウンドを射出して敵を攻撃しつつ、転移を利用して敵のスキを突き、ジークンドーによる格闘攻撃を叩き込む。
 
:EN消費25の全体攻撃の中では破格の性能。変形条件の都合上確実に発動しているヒビキのエースボーナスも合わされば雑魚戦はこれ一本で事足りる。
 
:;ハウンド
 
::肩部に装着された自律攻撃ユニット兼短距離転移ポータル。[[ガルムレイド|ファング・ナックル]]よろしく獣のアギトを模したエネルギーをまとう。
 
;バルムンク・エリミネーション
 
:ジェミニオン・レイ解禁時からの当面の必殺技。
 
:フルアクセルグレイブを用いた連続攻撃。グレイブで何度も斬り付けた後槍に変形させたグレイブを突き刺し、[[ダン・オブ・サーズデイ|それを後ろから蹴って突き抜ける]]。トドメ演出ではそのまま切り返し、グレイブを投げつけたところにエネルギーボールを投擲、圧縮消滅させた後にグレイブだけ転移で回収し一瞬で離脱する。
 
:EN消費が70と重めだが、その分バリア貫通(バリア貫通はジェニオン系統では貴重)・サイズ差補正無視が付いている。射程も1~3なので援護攻撃・再攻撃やボスへの一撃に向く。
 
:立場としては「ヴァナルガンド」に近いが、性能はむしろ「ニーベルング・アナイレーション」に近い。
 
:ちなみにシフトモードでもある「バルムンク」とは上記の「ニーベルング」の歌に登場する剣の事。
 
:;フルアクセルグレイブ
 
::「アクセルグレイブ」の発展型。ジェニオンのものとは違い剣になっており、柄を伸張することで槍にもなる。
 
;ジ・オーバーライザー・アーク
 
:第46話で解禁される必殺技。「いがみ合う双子」の力を最大限に引き出し、事象制御でスピードとパワーと追従性を強化する。
 
:その性能を活かしてヒビキのジークンドーを100%トレースした格闘攻撃で敵を翻弄し、その後フルアクセルグレイブの柄を転送してウイングを接続、次元力の刀身を出力して絶望のビジョンごと敵を木っ端微塵に粉砕する。
 
:ニーベルング・アナイレーション同様射程1の必殺武器だが、EN消費は[[旧シリーズ|嘗てのような]]'''驚異の120'''。Eセーブ込みでどうにか96であるため無駄撃ちは厳禁。また、地球製のスフィア搭載機なので定冠詞(THE)がついている。
 
:実は鳴り物入りの必殺技にも関わらず'''サイズ差補正無視もバリア貫通も付いていない'''。終盤のボスである[[ブロディキウム]]や[[至高神Z]]は3Lサイズなので、対策無しだと思ったよりダメージが入らない事も。幸いヒビキは必ず[[勇気]]を習得する([[直撃]]が含まれている=サイズ差・バリアを無視できる)為、ボス戦用と割り切って使うのがベター。
 
 
 
=== 特筆機能 ===
 
 
;TS-DEMON(ティーエス・デーモン)
 
;TS-DEMON(ティーエス・デーモン)
 
:次元力を抽出する動力源。「デモン」と略される。
 
:次元力を抽出する動力源。「デモン」と略される。
:DEMが開発した戦術システム・次世代型次元力制御機構であるが、その正体は「いがみ合う双子」を模して造られた人造スフィアとも言うべき動力。現在存在する人造スフィアの中では恐らくカオス・レムレースに比肩するレベルであるが、属性まで模しているあたり完成度はかなり高い模様。
+
:DEMが開発した戦術システム・次世代型次元力制御機構であるが、その正体は「いがみ合う双子」を模して造られた人造スフィア。
:ジェミニアから「いがみ合う双子」を奪った際にそのスフィアに同調、出力を制御するようになった。これにはヒビキが既に「いがみ合う双子」のリアクターの資格を持っていたことが影響しているが、それ以外にも何かしらの要因があることが推測されている。本来は「いがみ合う双子」から次元力を抽出するためのシステムであり、それ単体で動力源として扱う場合は出力不足でジェ二オンのフルスペックを発揮できない。
+
:ジェミニアから「いがみ合う双子」を奪った際にそのスフィアに同調、出力を制御するようになった。これにはヒビキが既に「いがみ合う双子」のリアクターの資格を持っていたことが影響している。本来は「いがみ合う双子」から次元力を抽出するためのシステムであり、それ単体で動力源として扱う場合は出力不足でジェニオンのフルスペックを発揮できない。
:ジェニオンは元々単座の機体であるため、パイロット(ヒビキ)が起動・制御するのが通常であるが、スズネ搭乗後は基本的に彼女が制御している。
+
:スフィアのステージを模したモードがあり、動力としてのファーストモード、「相反する感情の両立」によってGAIモードを起動するセカンドモード、「いがみ合う双子」の力で事象制御を行うサードモード「ディアボロス・エクス・マキナ」が存在。セカンドモードはさらに「ヘルヘイム」「ミドガルズオルム」「ヴァナルガンド」「ニーベルング」の4つ、サードモードには「バルムンク」という攻撃用プログラムが設定されている。本来は一人で扱うシステムだが、サブシートの増設の際に調整されたのか、ヒビキのみではスフィアがあっても「ストームブリンガー」とセカンドモードのニーベルング、サードモードでのエネルギーソードが使用出来ない。
:単純な動力としてのファーストモード、G.A.I.モードを起動するセカンドモードさらにセカンドモードは直接攻撃に転用する「ヘルヘイム」、機動性を強化する「ミドガルズオルム」、オプション武装のビルレストを召喚・使用する「ヴァナルガンド」、機体本体の攻撃性能をブーストする「ニーベルング」、出力全開モードの「バルムンク」の5種類が存在し、それぞれを切り替えることでさまざまな形での事象制御を行う。当初は出力不足でニーベルングは封印されていたが、「いがみ合う双子」奪取により解禁されている。実はこれ自体もスフィアの覚醒進度を模しており、動力として利用するファースト・ステージ、意志の力で次元力を引き出すセカンド・ステージを模倣している。
+
:なお、この名前は略称であり正式名称は「'''T'''actical '''S'''ystem-'''D'''imention '''E'''nergy '''M'''anegement '''O'''peration '''N'''ext」。ジェミニオン・レイ変形時にはインフォメーションモニターの表示が「'''T'''actical '''S'''ystem-'''D'''iabolus '''E'''x '''M'''achina』- '''ON'''」に変わる。
:なお、この名前は略称であり正式名称は「'''T'''actical '''S'''ystem-'''D'''imention '''E'''nergy '''M'''anegement '''O'''peration '''N'''ext」。なおスフィア発動時にインフォメーションモニターが「'''T'''actical '''S'''ystem-'''D'''iabolus '''E'''x '''M'''achina '''ON'''」に変わる。
+
;Zチップ収集機能
 +
:戦場における感情の動きを感知してZチップを生成・収集する機能。ゲーム中では敵機を撃墜したり特定の条件をこなしたりすることで手に入るが、設定上はそれらに伴う精神の動きをジェニオンが拾ってZチップにしていることになっている(そのためジェニオンが登場しない『連獄篇』では獲得できない)。
 +
:御使いとの決戦に備えてAGが組み込んだ機能であり、その意図は「存在しようとする力」を物質として収集・精錬し、「消滅しようとする力」との戦いに使用することにある。
 +
;パイロットスーツ生成機能
 +
:乗り込んだパイロットの服を自動的に戦闘用のスーツに変換する。[[眼鏡・サングラス|眼鏡]]などをかけている場合は空間湾曲により外れても問題ないようにフォローする。
 +
:パイロットの深層心理を拾ってスーツを生成するため、強くなることを目指していたヒビキは近未来ファンタジー系のものに変わったが、スズネの場合は心の底で眠っていたアムブリエルの嗜好が拾われた結果露出度が高くなった。ちなみにこのスーツには排泄物の分解機能がある。
 +
;コールドスリープ機能
 +
:読んで字のごとく。サバイバルキットの搭載やスーツの機能とあわせ、徹底的に単独での作戦行動が想定されていることが読み取れる。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
 
;[[D・フォルト]]
 
;[[D・フォルト]]
:1200以下の全属性ダメージを無効。ENを10消費。これのおかげで序盤はそれなりに守りが固いが、頼り過ぎるとあっさり落とされかねないので注意。次元獣のものは全身をカバーする球体だったが、これとジェミニアのものは正面のみ。
+
:1200以下の全属性ダメージを無効。ENを10消費。次元獣の同名装備と同理論のバリアだが、これとジェミニアのものは正面のみに展開する演出。
 +
:これのおかげで序盤はそれなりに固いが、ヒビキの防御と元々の装甲が低く、特に天獄篇中盤以降は敵の火力が跳ね上がっていくため頼れる時期は意外と短い。ヒビキはどの誕生日でも[[鉄壁]]を習得しないため、活用するなら鉄壁+が使える相方と組みたい。
 
;[[変形|GAIモード発動]]
 
;[[変形|GAIモード発動]]
:時獄篇第35話で追加され、気力140以上でジェニオン・ガイに変形可能になる。ただし'''たったの1ターンしか持たない'''ので、使いどころは限られる……というか、下手をすると発動しないままクリアすることも多々ある。本格的に活用出来るのは[[ガドライト・メオンサム|ガドライト]]との決着がつく時獄篇第58話以降になる。
+
:時獄篇第35話で追加。気力140以上で[[ジェニオン・ガイ]]に変形可能になる。ただし'''1ターンしか持たない'''上、武器のEN消費も絶大なので使い方を考える必要はある。
:天獄篇では最初から使用可能。今回は制限も無いため、使いどころが限られて結局使わないといった事にはならない。32話で気力制限が-20され、120で発動可能になる。時獄篇では変形後も残っていたが、天獄篇でジェミニオン・レイが追加されると下記の「スフィア発動」と差し替えられる。
+
:基本的には[[連撃|マルチアクション]]を前提に確殺できる相手を狙いながら進軍するか、ボス撃破が見える状況で援護攻撃できる位置取りを取ってから使うかになる。
;スフィア発動
+
:時獄篇第58話のイベント以降はターン制限が解除されるが、あと2マップでゲームクリアとなるため有効活用は難しい。
:天獄篇第32話で追加され、気力140以上でジェミニオン・レイに変形可能になる。ただし、ジェニオン・ガイからしか変形できない事に注意。
+
:天獄篇では最初から使用可能。ターン制限は無く、気力がたまり次第積極的に発動できるが、EN消費は据え置きのため注意。32話で気力制限が120に緩和される。
;いがみ合う双子
 
:ジェミニオン・レイ時に追加される。気力150以上で「いがみ合う双子」が発動し、全ての味方パイロットの技量を+10する。敵側のスフィア・リアクターより気力制限が重く、効果も控えめなのは未熟ゆえか。カウンター・切り払い・シールド防御・再攻撃・クリティカル発生率など技量が絡む要素は多いので地味に役立つ。
 
:一つ欠点があるとすれば「反骨心」持ちと相性が良くない事だが、終盤戦のボスはそれでも雀の涙くらいにしかならないため大して変わり無い。
 
;剣装備
 
:[[切り払い]]が発動可能。ジェミニオン・レイ限定の能力。
 
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[空]]・[[陸]]
 
;[[空]]・[[陸]]
:[[飛行]]可能。何気に海適応もAだったりするが、残念ながら移動タイプ水は持っていない。大半の武器が海Aなので問題ないが。
+
:[[飛行]]可能。海適応もAだが、残念ながら水の移動タイプは持っていない。大半の武器が海Aなので問題ないが。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
;M / L
+
;M
:ジェニオン・ガイ変形時は機体サイズが2倍近くになり、サイズLになる。ジェミニオン・レイもサイズL。
+
:回避も装甲も中途半端。この形態ではD・フォルトも満足には活用しづらい。
  
 
=== カスタムボーナス===
 
=== カスタムボーナス===
 
;移動力+1、特殊能力「[[EN回復]](小)」取得
 
;移動力+1、特殊能力「[[EN回復]](小)」取得
:[[ガンレオン]]、[[バルゴラ・グローリー]]、[[ブラスタ]]&[[リ・ブラスタ]]と全く同じ。リアクト・マシンの共通事項なのだろうか?
+
:[[ガンレオン]]、[[バルゴラ・グローリー]]、[[ブラスタ]]&[[リ・ブラスタ]]と全く同じ。『第3次Z』における味方側のスフィア搭載機の共通仕様。
:時獄篇では進め方次第だが、1周目でも最速3話クリア時には取れる。EN消費型の武装が多く、これがあると運用がかなり楽になるため、優先的に取得したいところ。しかし、EN消費武装オンリーになるジェニオン・ガイでは心もとない。DECチャージャーがあると使いやすくなる。
+
:『時獄篇』では進め方次第だが、1周目でも最速3話クリア時には取れる。EN消費型の武装が多く、これがあると運用がかなり楽になるため、優先的に取得したいところ。しかし、EN消費武器ばかりだが1ターンしか持続しないジェニオン・ガイではほぼ腐る。
:天獄篇ではリンクボーナスやDLCを併用しなくとも最初から資金が最初から50万もあるため第1話クリア時に取れる。但しEN消費の悪さ自体は改善されていない為ヒビキのEセーブ習得や補給等のフォローは必須である。ジェニオン系統は欲しい強化パーツが多い為DECチャージャーは少々回しづらいか。
+
:『天獄篇』ではリンクボーナスやDLCを併用しなくとも最初から資金が50万もあるため第1話クリア時に取れる。但しEN消費の悪さ自体は改善されていない為ヒビキのEセーブ習得や補給等のフォローは必須である。ジェニオン系統は欲しい強化パーツが多い為DECチャージャーは少々回しづらいか。補助GNドライブをつければENの回復量が大きく増えるので、こちらも検討の余地あり。
  
== 機体[[BGM]] ==
+
== 機体BGM ==
 
;「瞳の中の明日」
 
;「瞳の中の明日」
:ヒビキの専用曲。Z主人公のお約束にたがわず、イベント用のダウナーアレンジ「心の底の昨日」が用意されている。
+
:ヒビキの専用曲。『Z』主人公のお約束にたがわず、イベント用のダウナーアレンジ「心の底の昨日」が用意されている。
;「禁忌という名の希望」
 
:ジェニオン・ガイ変形時はこちら。時獄篇第1話のシナリオタイトルでもある。「瞳の中の明日」がヒビキの曲ならばこちらはジェニオンの曲といったところか。
 
;「太極のオーバーライザー」
 
:ジェミニオン・レイ変形時はこれになる。どこか暗いイメージのあった「禁忌という名の希望」とは違い、アップテンポで激しい曲調の曲。
 
  
== 対決・名場面 ==
+
== 対決 ==
;嵐の猛撃
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;対[[ジェミニア]]
:時獄篇4話「学園都市防衛隊」より。人の命を徹底的に軽んじるブロッケンに激昂したヒビキ。その怒りはTS-DEMONを通じてジェニオンに伝わり、双子の青き片割れは新たな力を見せる。跳ね上がった出力を持ってジェニオンはグールを強襲、連続攻撃を持って空中要塞を撤退に追い込んだ。
+
:スフィア搭載機のオリジナルとの対決。決定的な力の差に苦しみつつも何度となくぶつかり合い、最終的にはスフィアを強奪して決着をつけることに。
;覚醒の片割れ
+
;[[アン・アーレス]]
:時獄篇14話「光と闇の神話」より。再び街を襲う謎の敵集団。その指揮官たる女性の乗る有人機を猛追するジェニオンだが、「血塗られた目」を発症したヒビキはその力を思うように制御できず危機に陥る。カレンの介入で一撃こそしのいだものの、次撃が襲い来る。迫る死に対し、そんなものは受け入れないと叫ぶヒビキの意志に呼応し、TS-DEMONが新たな段階に移行。引き出された源理の力はジェニオンを真の姿へと覚醒させ、その力は指揮官機を一撃のもとに撃退した。
+
:『天獄篇』中盤(中央大陸ルートでは28話、[[残されの海]]ルートでは29話)、降伏勧告に現れたバルビエルを一蹴し、特訓の末に編み出した「グリーフバニッシャー」で撃退した。
;二つの力
 
:時獄篇28話「闇の詩」より。墓穴特訓の最中に襲い来るアンナロッタ。アクエリオンEVOLの出撃直後、スズネの危機にヒビキもまた飛び出して来る。UGを迎え撃つため格納庫へ急ぐ二人だが、その中でスズネは繋いだ手を介してヒビキの意志と、己の心の底に潜む何かを感じ取る。そして出撃したヒビキは、対峙したアンナロッタに怒りを露にする。それを援護しようと、アクエリオンに乗るミコノがエレメント能力を行使。「繋ぐ力」によって接続された二つの意志、その力を受けた青き双子の片割れは、三度真の姿となる。模倣されし双子と、魔獣王子の感じ取ったもう一つの力。それは一つになった意志のもと、UGの指揮官に襲い掛かる。
 
;The Quarreling Gemini
 
:時獄篇58話「いがみ合う双子」より。時空修復を成功させた直後、その奇跡に怒りを以って現れたガドライト達ジェミニスと対峙するZ-BLUE。熾烈な戦いの中でアンナロッタを撃退し、敵戦力を削ることには成功するも、ガドライトはここに来てバアルを召喚し、Z-BLUEに二正面作戦を強いる。
 
:前方にジェミニス、後方にバアル……追い込まれたZ-BLUEだが、シモンの力とゲッターエネルギーによって顕現した[[超銀河グレンラガン]]の登場により、戦況はまたしても逆転、Z-BLUEが一気に優勢となる。だが、次々と逆境を跳ね返す彼らの姿に苛立つガドライトは、感情のままに自分がやって来たこととその背景をまくし立てる。
 
:母星を滅ぼされた怒りと、その元凶に立ち向かえない諦め……それゆえの嫉妬と八つ当たり。あまりにも矮小なその理由に、ヒビキもまた怒りを表す。お前を認めない―――その強い意志にTS-DEMONが引きずられ、青き双子の片割れは真の姿を現す。その心臓を破壊するほどの力をみなぎらせて。
 
:似ているがゆえに惹かれ合い、似すぎたがゆえに憎み合う。表裏一体、光と闇、怒りと諦め、希望と絶望。相反しながらも切り離せない二つの意志。全てに決着をつけるべく、青と紫が激突する。
 
;冥界送りの一撃
 
:同上。死闘の末にガドライトを下したZ-BLUEだが、彼は未だスフィアの力で抵抗を図る。彼のスフィア「いがみ合う双子」は相反する意志の衝突を力としており、無力化するにはこれを意志で制御する「偽りの黒羊」が必要となる。しかし、かのスフィアはアサキムごとZONEに封印され、使うことが出来ない。
 
:手詰まりかと思われたその時、アドヴェントが前に出る。その様子に何らかの真実を悟ったガドライトは激昂、アスクレプスを撃墜。だが、そのせいでガドライトは感情のバランスを崩し、「いがみ合う双子」が機能不全に陥る。
 
:目の前で恩人とも言うべきアドヴェントを失ったヒビキは怒りのままにジェミニアを襲うが、ここに来て負荷のかかりすぎたTS-DEMONが停止。しかし、仇敵をまたも取り逃がすという絶望に抗うように叫んだヒビキの意志、すなわち絶望の中の希望に「いがみ合う双子」が応え、その力は新たな器たるジェニオン・ガイに宿る。そして、ついに完成を見た青き双子の片割れは、対面する片割れを乗り手の戦技とスフィアの力によるアクロバット・コンボで完全粉砕。仇敵の一人をこの世界から完全に葬り去ったのであった。
 
;悲嘆滅却の猛撃
 
:天獄篇第28話「闇の兄、光の弟」/第29話「深遠よりの目覚め」より。サイデリアルと戦うZ-BLUEの前に、バルビエルが現れる。彼がヒビキに突きつけたのは、自分達に従わねば離反したスズネを殺すが、従えば一部のエリアや要人を解放するという究極の選択。その迷いによって反作用に呑まれたヒビキだったが、仲間達の助力により復活。バルビエルに対するその怒りはヒビキに力を与え、それはジェニオンを新たな境地へ至らしめる。特訓に特訓を重ねて生み出した新たなる戦技は、怨嗟の魔蠍を狼狽させた。
 
;光と闇の超越者
 
:天獄篇第32話「太極」より。バルビエルに拉致されたセツコを奪還した安堵も束の間、アドヴェントの敵対とその正体の発覚、さらにマキすらも敵であったという衝撃の連続に、疲弊しきったヒビキの精神は停止する。そんな彼に、AGは事前の契約通り戦わせるための処置を行う。ジェニオンの用意は既に出来た、後はヒビキがどうするかだと。
 
:翠の地球を後にしたZ-BLUEの前に、インベーダー、宇宙怪獣、バスター軍団にロボット軍団に暗黒の軍団、そしてアムブリエル駆るジェミニアが襲来する。それを迎え撃つ中、いまだ意識の戻らないヒビキの乗るジェニオンがクロウに引っ張り出されて出撃。ヒビキの心にある絶望とは何なのか? その助けになるべく、タケルを通じて一行はヒビキの闇を垣間見る。
 
:母に殺されそうになり、その彼女に目の前で死なれた……幼い心には重すぎたその一件は、いまだ彼を苛んでいた。仲間の声にも立ち上がることが出来ないほどに。しかし、絶望があるならば希望もある。それを導いたスズネの齎した光―――禁忌の向こうにある希望。意識を取り戻したヒビキの戦う意志は、バルゴラ、ガンレオン、リ・ブラスタのデータによって素地を与えられたジェニオンに伝わり、その姿を変貌させる。[[カオス・レムレース|混沌の名を持つ悪魔]]を思わせる禍々しき姿、神をも恐れぬ最凶の機神―――ジェミニオンに。
 
:かと思われたその時、更なる変化が起きる。「いがみ合う双子」がヒビキの至った希望と絶望を超えた境地、そしてジェニオン自身の意志に応え、それは大いなる力を彼らに与えた。スフィアの輝きの中から現れたのは、ジェニオンの面影を残しつつもより力強く新生した蒼い機影。ジェミニアを文字通り一蹴したその強大極まる力は、全ての超越者にして始まりたる存在―――今こそ与えられしその名は、ジェミニオン・レイ。新たなる太極の化身が、宇宙の暗闇を切り裂き、反撃が始まる。
 
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[ジェニオン・ガイ]]
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:本機が「GAIモード」を発動した姿。後に新形態『[[ジェミニオン・レイ]]』に変容可能になる。
 
;[[ジェミニア]]
 
;[[ジェミニア]]
:ジェニオン・ガイと類似した外見を持つ機体。ガドライトは「ジェミニアがオリジナルであり、ジェニオンはその偽物」と述べているが、第三者の見解がないため詳細は不明。外見だけではなく、次元力による事象制御を機能として組み込んでいる点、搭乗者の格闘技術(ジェミ二アの場合はジェミ二ス発祥のコマンドアーツ、ジェニオン・ガイの場合はヒビキが学んだジークンドー)を再現可能な機体構造など機能面でも非常に似ている。余談だが、ジェニオン・ガイの見た目はジェミ二アに似せられているが、ジェミ二アの方が30m近く全高が高く、重量も倍程度と大幅にデカい。
+
:GAIモードの外見モデル。余談だが、ジェニオン・ガイの見た目はジェミ二アに似せられているが、ジェミ二アの方が30m近く全高が高く、重量も倍程度と大幅にデカい。ジェミニオン・レイと比べてもまだジェミニアの方が大きい。
:なお似ているとは言われているが、実際の外見はシルエット以外そんなに似ておらず、武装にいたっては全くの別物。
+
:ちなみに武装面ではガイは完全に別物だが、レイはかなり近くなっている。
;[[ディオスク]]
+
;[[カオス・レムレース]]
:ジェミニアのベースになったジェミニスの機動兵器。ジェニオン時のフォルムはむしろコイツに近い。
+
:形式番号DEM-2。真の意味でのオリジナル機。この機体にジェミニアの要素を入れ込んで設計されたのがジェニオンである。なお、ジェニオンはこれらオリジナルの機体の持つ「広域殲滅兵器」の再現は出来ていない。
;[[アスクレプス]]
 
:ジェニオンと類似した外見を持つ機体。[[アドヴェント]]の乗るクロノ改革派のフラグシップ機。武装の傾向はどちらかというとこの機体に近い。
 
;[[次元獣ダモン]]
 
:次元獣の一種。TS-DEMONというOS名やD・フォルトの搭載から作中では関連性が疑われているが、時獄篇の時点では詳細不明。
 
;DEM-00、DEM-01、DEM-02
 
:兄弟機。実はDEM-00は[[レムレース試作型]]・DEM-01は[[レムレース]]・DEM-02は[[カオス・レムレース]]であり、カオス・レムレースと酷似した部分が多いのはその為。
 
:本来のジェミニオンは人型のカオス・レムレースとも言える代物である。
 
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*ジェニオン・ガイの武装名は全て北欧神話縛りだが、実はどれも「神を害する」存在の名前がつけられている。
+
*『時獄篇』のオリジナル要素にやたら「ジェ」が多かったためか、いまだに名前を「ジェ''''''オン」と間違われることが多い。
*[[スフィア]]および[[太極]]の設定はロボットRPG『ゼノギアス』(SRW未参戦)に登場する「アニマの器」と「ゾハル」がモチーフだと推察されているが、このジェニオン&ジェニオン・ガイ&ジェミニオン・レイは同作の主役機・ヴェルトール&ヴェルトール・イド(セカンド)&ゼノギアスと至るところが酷似している。具体的には、以下の通り。
+
*[[スフィア]]および[[太極]]の設定はロボットRPG『ゼノギアス』(SRW未参戦)に登場する「アニマの器」と「ゾハル」がモチーフだと推察されているが、このジェニオン&ジェニオン・ガイ&ジェミニオン・レイは同作の主役機・ヴェルトールおよびその関連機と製造理由や変形方法、戦闘スタイル等の至るところが酷似しておりオマージュと考えられる。
**本体に比して大きすぎるバックパックを背負っている
+
 
***そのバックパックは変形形態の外装である
+
== 脚注 ==
**変形形態こそ本来の姿なのだが、その状態は非常に不安定であるため、リミッターをかけた通常形態が必要になっている
+
<references />
**レプリカに当たる機体で、オリジナルの機体が存在
 
***オリジナル機には12個ある特別な動力の一つが搭載されているが、レプリカの本機は持っていない
 
**通常運用には不要なブラックボックスが多い
 
***後にこれらは変形用の構造や、オリジナルに近しい機体能力を無理矢理再現するための機器だと判明する
 
**乗り手の拳法をトレースして戦う
 
**途中で一時的に(機体性能だけは)オリジナルに迫れる性能を発揮するモードを得る
 
**ちなみに、「ヴェルトール」という名前は[[ドイツ語]]で全世界=[[宇宙]]を意味する。一方開発初期では「オーディン」という名称だったようだ
 
**この機体は「神を滅ぼす者の憑代」という不気味な名称で呼ばれたことがある。これはゼノギアス側がオマージュしている作品「ラグナロック・'''ガイ'''」からの引用でもあり、またジェニオンの武装名も連想させる
 
**第二形態がさらに変貌した最終形態が存在する
 
**その最終形態はオリジナルが搭載していた動力の大元を唯一制することが出来る
 
**最終形態には元の形態の名残が頭部以外あまり残っていない
 
*ジェニオンの乗り手の二人も、「パートナーの最終的な生死」「相手は、運命に翻弄されて主人公にとって有益・不利益な行動をまちまちに取る」など、同作の主人公を思わせる要素が散見されている。なお、ゼノギアスの主人公は様々な衝撃的な設定や展開を抱えているが、これまたぴったりである(詳細は[[ヒビキ・カミシロ|こちら]])。
 
**また、『[[ゼノサーガ]]』では「かつて何らかのきっかけで起動してしまった宇宙の安全装置によっていつか到来するであろう破滅を回避するため、周期的に世界を巻き戻す」「その際の副作用で[[グノーシス|意思疎通の不能な怪物]](元は人間)が発生、襲来する」という展開が背後で進行している。こちらはこちらでZシリーズの展開に近い。
 
**なお、天獄篇発売から27日後にはWiiUにてゼノシリーズ最新作である『ゼノブレイドクロス』が発売されている。偶然とは言え、つくづく縁のある作品である。
 
  
 
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2024年7月13日 (土) 19:50時点における最新版

ジェニオンは『第3次スーパーロボット大戦Z』の主役メカ

ジェニオン
外国語表記 GENION[1]
登場作品

バンプレストオリジナルZシリーズ

デザイン 岡本光晴
初登場SRW スーパーロボット大戦Card Chronicle
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 DEMシリーズ(対御使い用決戦兵器)/スフィア搭載機
型式番号 DEM-03
全長 26.5m
重量 76.6t
動力
変形形態 ジェニオン⇒ジェニオン・ガイジェミニオン・レイ
開発者 AG
所属 無所属→Z-BLUE(チームDEM)→ヒビキ個人所有
主なパイロット メイン:ヒビキ・カミシロ
*サブ:西条涼音
テンプレートを表示

概要編集

DEMコーポレーションが開発した次元力を使用した機動兵器群「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の試作3号機。

テスト中にエージェントロボ・AG諸共次元震に巻き込まれたが、陣代高校近辺で一時意識を失い、その間にマトリクスに接触してモニターとなったヒビキの呼びかけに応じて転移、彼の搭乗機としてなし崩し的に実戦投入されることとなった。ただ、別にヒビキを認証して動くタイプではないらしく、スズネ単独でも操縦は可能。

ヒビキのコールによって空間転送で現れるが、この時は魔法陣じみたオカルティックなゲートが展開される(恐らくAGの趣味)。また、ブーストアップ使用後は1時間のブランクタイムが発生し、この時は呼び出せない。

陣代高校の防衛戦にて、ブロッケン伯爵に人質に取られたスズネを救出した際、安全確保のため同乗したまま戦闘を続行。その結果、ヒビキの精神状態に変化が起きたことで、隠されていた機能であるパニッシャーとグレイブの遠隔操作による攻撃パターン「ストームブリンガー」が解放。これを受けたAGとスズネ本人の要望により、パイロットシート後部にサブシートを増設して簡易的な複座機となった。

とはいえ、元々単座の機体であるため、コクピットは狭い[2]

次元力利用の第一段階である動力源としての使用を主眼に置いた開発ラインに置かれており、環境を問わず最大の能力を発揮する汎用機をコンセプトとしている(この点では、同じく次元力を動力としながらも攻防に応用したアークセイバーシリーズには及ばない)。

最大の特徴は、戦術システムである次世代型次元力制御機構、通称「TS-DEMON(ティーエス・デーモン)」。様々なレンジに適応した武装を持つが、その他に防御兵装として、次元獣の持つ能力である「D・フォルト」を装備している。また、戦場で確認される感情エネルギーの結晶物「Zチップ」の回収機能も存在。これは、DEMが商品開発の一環として組み込んだシステムである。

それ以外にも搭乗するパイロットを自動的にその深層心理に応じた形のパイロットスーツに着せ替える機能も搭載されている[3]。このスーツには排泄物の分解機能がついているほか、コクピットにはサバイバルキットが搭載されており、基本的に単独での行動が想定されていることがわかる。

元々は強襲型の機動兵器として設計・開発されており、こちらの姿はリミッターのかかった仮の姿。武装の集約された背部ブースターは、出力不足で動かせないパーツに武器及びブースターとしての機能を付加し、展開機構を組み込んだ上で背部にまとめたものである。

この状態はG.A.I.モードに比べパワーで劣る分スピードで勝り、スフィア奪取後はヒビキのブーストアップと併用することで分身さながらの超高速戦闘を可能とする。

登場作品と操縦者編集

Zシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
本作の主人公機。運動性・装甲とも高めだが、どちらかというと装甲の方が高い。装甲はスーパー系に匹敵するもののHPは及ばず、装甲の高いリアル系といった風情の機体であるため、ヒビキの能力と合わせて回避を主眼に運用するのがベター。P武器はどれもEN消費型なので、D・フォルトとの兼ね合いで序盤はガス欠になりがち。ENと運動性を優先的に改造していくといいだろう。中盤以降ジェニオン・ガイ変形可能になる。
何気に地形適応がオールAであるため、設定通りどんな環境でもフルポテンシャルを発揮できるのが強みで、ヒビキの海適正を改善すれば水中での運用にも充分耐えうる。移動タイプに水を持たないのが惜しいところ。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
主人公機として続投し、ジェニオン・ガイも引き続き登場。後半で謎の全てが明かされる。
今回は最初から制限時間無しでGAIモード起動が使用可能だが、EN消費の重さもほぼそのままである為早めのカスタムボーナス取得が望まれる。ヒビキのEセーブ取得も早めに。立ち上がりの遅さを補うために闘争心も欲しい。
本作は全体的に敵が強くかなり攻撃を当ててくる(上にバリアを破ってくる)為、あまり素のジェニオンで戦うのは得策では無い。サイズ差があれば、一発で致命傷というケースもあり得る。
タッグの相方は色々と候補があるが、推奨される一つは時獄篇・天獄篇ともイベントで組んでいるボスボロット。補給装置でENのフォローが効く上それなりに頑丈なので、ボスに援護防御を覚えさせれば不安の残る防御面をカバーできる。さらにボスが「気合+」を使えるため、立ち上がりの遅さを補えるのも大きい。ただし、ボロット側に相当なテコ入れが必要なのに注意。手が回らないようならケーニッヒモンスター辺りを。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
初登場作品。『第3次Z時獄篇』発売記念キャンペーンにおいて、期間限定で本機のカードが『第3次Z時獄篇』の発売に先んじて配布された。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

ニトロパイク
肩部内蔵のランチャーから、着弾後に爆発する小型の実体弾を射出する。ジェミニオン・レイ時はハーケンに変化。
インパクトダガー
サイドアーマーに内蔵されたダガーナイフ。左逆手で持ち、エネルギーを纏わせ斬り上げた後、右手の掌打で追撃する。残念ながら剣装備扱いではなく切り払いには使えない。
Dソリッドパニッシャー
背部ブースターに内蔵された二門の銃砲。逆手の状態でマウントされており、運用時はヴェスバーのように構える。また、本体と分離してアクセルグレイブと接続した状態ではハンドガンとしても使用可能。
左右から追い込むように連射した後、出力を上げ撃ち抜いてトドメ。ジェニオンの武装でもっとも射程が長いが、6発しかないので撃ちすぎに注意。
ジェニオン・ガイ時は背部ウイングとして展開され、武器としては使わなくなる。ジェミニオン・レイ時はハウンドに変化する。
アクセルグレイブ
背部ブースターのウイングを分離、柄を伸ばし薙刀として構え、連続薙ぎ払いで攻撃。
P属性で射程2の全体攻撃なので使い勝手はいいが、育成が足りていない序盤は気力制限があるため立ち上がりが少し遅く、後半は威力不足が難点。
ジェミニオン・レイ解禁時に気力制限が-5される。
また、これ自体が遠隔誘導兵器としても使用可能であり、パニッシャーをマウントしたまま射出する事でオールレンジ攻撃を行う事も可能。
さらに、2本を柄尻で接続することで遠隔操作できるブーメランとしても使用できる他、その状態で伸張させることで双身刀にもなる汎用性の高い武器。
ジェニオン・ガイ時はウイングに、ジェミニオン・レイ時は腰に移動し、剣に変化する。
必殺技編集
ストームブリンガー
時獄篇第4話で追加される必殺技。TS-DEMONを起動し、パニッシャーをマウントしたグレイブを分離し、本体の格闘とオールレンジ攻撃の同時攻撃からグレイブによる連撃、最後にグレイブを銃のように構えてパニッシャーを連射。
トドメ演出では両腕に集中させたエネルギーを掌打で叩き込んで敵を消し飛ばす。
消費EN40・気力制限125と若干重いが、それに見合う威力はある。ヒビキはデフォルトで援護攻撃とサポートアタックを持つため、序盤からボスの撃破に一役買ってくれる。射程が2あるのも嬉しい。
技名の由来は小説『エルリック・サーガ』に出てくる「殺した者の魂を喰らう剣」の名前。
なお、スズネが戦闘服に着替えているか否かで途中の演出が若干異なる。着替えてないパターンは4話と無料DLC「教師とパートナー」で拝むことが可能。なおこの技のカットインで、スズネの横に出て来るのはヒビキのシートにある操縦桿と同じもの(外側にカバーがあるのが違い)。
TS-DEMONの最大稼動が必要なため、スズネが離脱している間は使用不可。天獄篇後半でのスズネ復帰時に気力制限が110まで下がり、射程も1伸びる。
グリーフバニッシャー
スズネの離反により「ストームブリンガー」が使用不可能となったのを受け、ヒビキがZ-BLUEメンバーと共に編み出したコンバットアクション。天獄篇中盤で追加される。PVで披露された際にはストームブリンガーの別バージョンと推測されていた。
連結したグレイブを投擲、相手が回避した所に格闘で追撃をかけ、ストームブリンガーのトドメ演出に酷似した掌打で吹き飛ばし。さらに戻ってきたグレイブとパニッシャーで挟み撃ちをかけた後、ブーストアップで接近。自動旋回するグレイブと合わせて怒涛の連撃を繰り出す。
最後に双身刀状態のグレイブで連続斬りを繰り出した後、相手の上を取って真っ二つに斬り下ろしてフィニッシュ。
鳴り物入りで追加される新必殺技ではあるものの、実はジェニオン・ガイのヴァナルガンドと比べるとほぼ性能は下(気力制限が5低いがEN消費は45で同じ・攻撃力は600下・射程も短い)。その為、実用上は気力がギリギリ足らずGAIモード発動がまだ使えない時の次善択としてのポジションになりがち。ジェミニオン・レイ解禁時に気力制限が10下がるが、同時にGAIモード発動とヴァナルガンドの気力制限も下げられるので、ますます使う機会が無くなる
機体にDソリッドパニッシャーがあるためニッシャーと間違えられるが、こちらはニッシャーが正解(Vanisher)。技名は意訳すると「悲しみを消し去るもの」。
なおヒビキのブーストアップが使える時間は10秒間という設定通り、ブーストアップ始動から連続斬りが終了するまでの演出(ブーストアップ使用を示すフェイスアイコンが青く発光している時間)はキッチリ10秒である。

特殊機能編集

TS-DEMON(ティーエス・デーモン)
次元力を抽出する動力源。「デモン」と略される。
DEMが開発した戦術システム・次世代型次元力制御機構であるが、その正体は「いがみ合う双子」を模して造られた人造スフィア。
ジェミニアから「いがみ合う双子」を奪った際にそのスフィアに同調、出力を制御するようになった。これにはヒビキが既に「いがみ合う双子」のリアクターの資格を持っていたことが影響している。本来は「いがみ合う双子」から次元力を抽出するためのシステムであり、それ単体で動力源として扱う場合は出力不足でジェニオンのフルスペックを発揮できない。
スフィアのステージを模したモードがあり、動力としてのファーストモード、「相反する感情の両立」によってGAIモードを起動するセカンドモード、「いがみ合う双子」の力で事象制御を行うサードモード「ディアボロス・エクス・マキナ」が存在。セカンドモードはさらに「ヘルヘイム」「ミドガルズオルム」「ヴァナルガンド」「ニーベルング」の4つ、サードモードには「バルムンク」という攻撃用プログラムが設定されている。本来は一人で扱うシステムだが、サブシートの増設の際に調整されたのか、ヒビキのみではスフィアがあっても「ストームブリンガー」とセカンドモードのニーベルング、サードモードでのエネルギーソードが使用出来ない。
なお、この名前は略称であり正式名称は「Tactical System-Dimention Energy Manegement Operation Next」。ジェミニオン・レイ変形時にはインフォメーションモニターの表示が「Tactical System-『Diabolus Ex Machina』- ON」に変わる。
Zチップ収集機能
戦場における感情の動きを感知してZチップを生成・収集する機能。ゲーム中では敵機を撃墜したり特定の条件をこなしたりすることで手に入るが、設定上はそれらに伴う精神の動きをジェニオンが拾ってZチップにしていることになっている(そのためジェニオンが登場しない『連獄篇』では獲得できない)。
御使いとの決戦に備えてAGが組み込んだ機能であり、その意図は「存在しようとする力」を物質として収集・精錬し、「消滅しようとする力」との戦いに使用することにある。
パイロットスーツ生成機能
乗り込んだパイロットの服を自動的に戦闘用のスーツに変換する。眼鏡などをかけている場合は空間湾曲により外れても問題ないようにフォローする。
パイロットの深層心理を拾ってスーツを生成するため、強くなることを目指していたヒビキは近未来ファンタジー系のものに変わったが、スズネの場合は心の底で眠っていたアムブリエルの嗜好が拾われた結果露出度が高くなった。ちなみにこのスーツには排泄物の分解機能がある。
コールドスリープ機能
読んで字のごとく。サバイバルキットの搭載やスーツの機能とあわせ、徹底的に単独での作戦行動が想定されていることが読み取れる。

特殊能力編集

D・フォルト
1200以下の全属性ダメージを無効。ENを10消費。次元獣の同名装備と同理論のバリアだが、これとジェミニアのものは正面のみに展開する演出。
これのおかげで序盤はそれなりに固いが、ヒビキの防御と元々の装甲が低く、特に天獄篇中盤以降は敵の火力が跳ね上がっていくため頼れる時期は意外と短い。ヒビキはどの誕生日でも鉄壁を習得しないため、活用するなら鉄壁+が使える相方と組みたい。
GAIモード発動
時獄篇第35話で追加。気力140以上でジェニオン・ガイに変形可能になる。ただし1ターンしか持たない上、武器のEN消費も絶大なので使い方を考える必要はある。
基本的にはマルチアクションを前提に確殺できる相手を狙いながら進軍するか、ボス撃破が見える状況で援護攻撃できる位置取りを取ってから使うかになる。
時獄篇第58話のイベント以降はターン制限が解除されるが、あと2マップでゲームクリアとなるため有効活用は難しい。
天獄篇では最初から使用可能。ターン制限は無く、気力がたまり次第積極的に発動できるが、EN消費は据え置きのため注意。32話で気力制限が120に緩和される。

移動タイプ編集

飛行可能。海適応もAだが、残念ながら水の移動タイプは持っていない。大半の武器が海Aなので問題ないが。

サイズ編集

M
回避も装甲も中途半端。この形態ではD・フォルトも満足には活用しづらい。

カスタムボーナス編集

移動力+1、特殊能力「EN回復(小)」取得
ガンレオンバルゴラ・グローリーブラスタリ・ブラスタと全く同じ。『第3次Z』における味方側のスフィア搭載機の共通仕様。
『時獄篇』では進め方次第だが、1周目でも最速3話クリア時には取れる。EN消費型の武装が多く、これがあると運用がかなり楽になるため、優先的に取得したいところ。しかし、EN消費武器ばかりだが1ターンしか持続しないジェニオン・ガイではほぼ腐る。
『天獄篇』ではリンクボーナスやDLCを併用しなくとも最初から資金が50万もあるため第1話クリア時に取れる。但しEN消費の悪さ自体は改善されていない為ヒビキのEセーブ習得や補給等のフォローは必須である。ジェニオン系統は欲しい強化パーツが多い為DECチャージャーは少々回しづらいか。補助GNドライブをつければENの回復量が大きく増えるので、こちらも検討の余地あり。

機体BGM編集

「瞳の中の明日」
ヒビキの専用曲。『Z』主人公のお約束にたがわず、イベント用のダウナーアレンジ「心の底の昨日」が用意されている。

対決編集

ジェミニア
スフィア搭載機のオリジナルとの対決。決定的な力の差に苦しみつつも何度となくぶつかり合い、最終的にはスフィアを強奪して決着をつけることに。
アン・アーレス
『天獄篇』中盤(中央大陸ルートでは28話、残されの海ルートでは29話)、降伏勧告に現れたバルビエルを一蹴し、特訓の末に編み出した「グリーフバニッシャー」で撃退した。

関連機体編集

ジェニオン・ガイ
本機が「GAIモード」を発動した姿。後に新形態『ジェミニオン・レイ』に変容可能になる。
ジェミニア
GAIモードの外見モデル。余談だが、ジェニオン・ガイの見た目はジェミ二アに似せられているが、ジェミ二アの方が30m近く全高が高く、重量も倍程度と大幅にデカい。ジェミニオン・レイと比べてもまだジェミニアの方が大きい。
ちなみに武装面ではガイは完全に別物だが、レイはかなり近くなっている。
カオス・レムレース
形式番号DEM-2。真の意味でのオリジナル機。この機体にジェミニアの要素を入れ込んで設計されたのがジェニオンである。なお、ジェニオンはこれらオリジナルの機体の持つ「広域殲滅兵器」の再現は出来ていない。

余談編集

  • 『時獄篇』のオリジナル要素にやたら「ジェ」が多かったためか、いまだに名前を「ジェオン」と間違われることが多い。
  • スフィアおよび太極の設定はロボットRPG『ゼノギアス』(SRW未参戦)に登場する「アニマの器」と「ゾハル」がモチーフだと推察されているが、このジェニオン&ジェニオン・ガイ&ジェミニオン・レイは同作の主役機・ヴェルトールおよびその関連機と製造理由や変形方法、戦闘スタイル等の至るところが酷似しておりオマージュと考えられる。

脚注編集

  1. グッズ、スーパーロボット大戦OG展 公式サイト、2022年5月26日閲覧。
  2. ヒビキがスズネに対して肩車をしているような状態になっている。ゲーム内カットインを張り合わせた図
  3. 「強くなる」という意識の強いヒビキは未来系ファンタジーの戦士を思わせるデザインのスーツを着用したが、スズネの場合はこの手のお約束からか、露出度がかなり高いスーツを着用するハメになった。恐らく自由奔放なアムブリエルの影響だろう。