「ジャミトフ・ハイマン」を編集中
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{{登場人物概要 | {{登場人物概要 | ||
| タイトル = プロフィール | | タイトル = プロフィール | ||
− | | 種族 = | + | | 種族 = 地球人 |
| 性別 = [[性別::男]] | | 性別 = [[性別::男]] | ||
| 没年月日 = [[宇宙世紀]]0088年1月25日 | | 没年月日 = [[宇宙世紀]]0088年1月25日 | ||
| 年齢 = 老年 | | 年齢 = 老年 | ||
− | | 身長 = | + | | 身長 = 195cm |
| 所属 = {{所属 (人物)|地球連邦軍}} | | 所属 = {{所属 (人物)|地球連邦軍}} | ||
*{{所属 (人物)|ティターンズ}} | *{{所属 (人物)|ティターンズ}} | ||
− | + | | 階級 = 准将([[一年戦争]]時)<br/>大将([[グリプス戦役]]時) | |
− | | 階級 = | ||
}} | }} | ||
'''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。 | '''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[ティターンズ]]の最高司令官。元は[[地球連邦軍]] | + | [[ティターンズ]]の最高司令官。元は[[地球連邦軍]]の財務部門を担当する高官であった。 |
[[宇宙世紀]]0083年の「[[デラーズ紛争]]」終了後、ジャミトフは[[ジオン]]残党狩りと[[地球]]圏の治安維持を名目にしたエリート部隊「ティターンズ」を結成した。しかし、腐敗した連邦の現体制を嫌っていたジャミトフの本当の目的は「ティターンズによる地球圏の支配」であり、事実上ティターンズは地球圏の支配とその権力を確立する為のジャミトフの私兵であった。 | [[宇宙世紀]]0083年の「[[デラーズ紛争]]」終了後、ジャミトフは[[ジオン]]残党狩りと[[地球]]圏の治安維持を名目にしたエリート部隊「ティターンズ」を結成した。しかし、腐敗した連邦の現体制を嫌っていたジャミトフの本当の目的は「ティターンズによる地球圏の支配」であり、事実上ティターンズは地球圏の支配とその権力を確立する為のジャミトフの私兵であった。 | ||
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=== キャラクターの総評 === | === キャラクターの総評 === | ||
− | ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]] | + | ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]]の思想に似ていると指摘されている。また、手段は異なっていたが、「人々を地球から巣立たたせ、地球環境の保護修復を目指す」という点では政敵のブレックスと大して変わらなかった。二人の決定的な違いはジャミトフは強権的な方法による、内側からの実現、ブレックスは温和的政治手法による、外側からの実現である。 |
− | + | ジャミトフの場合、やり方こそ過激ではあったものの「自分の代で実現させる」という意味では現実的であった(ブレックスのやり方では時間がかかる上、腐敗した連邦相手では確実に上手くいく保証がなかった)。地球上の人々が宇宙へ上がらないのは地上の旨味が大きいからというのもあり、それを潰せば地球の人々が宇宙へ上がっていくだろうし、腐敗した地球連邦にはそれ位しないと動かないと考えても不思議ではないのも事実である。表舞台で本音を語らなかったのはそれをしたら最後、よくて軍事政界から追放、最悪暗殺されてもおかしくないからである。なので周囲が逆らわれない程の実権を手にするには本音を語るわけにはいかなかった。また、ジャミトフのその行動原理の理由には「ブレックスと違って後を託せる者が見つからなかった」「地球連邦の腐敗ぶり」により生き急いでいた事もあっただろう。そのため、「若い者たちに後をまかせる」といった行動をアテにすることができず、このような行動に走ったのも納得できる。 | |
[[ニュータイプ]]に関しては、多くの軍高官同様に「特殊能力を持つ単なるミュータント」程度の認識であったが、一方でニュータイプ思想そのものに対しては理解があったようであり、「人の意思と感性の狭隘さを突破するだけで、人はニュータイプになり得る」、すなわち「(いわゆる特殊能力を持たない)[[オールドタイプ]]であっても、意識の持ちよう次第で(本来の意味での)ニュータイプとなる事が可能だ、という信条を持っていた」事が、[[小説|小説版]]『機動戦士Ζガンダム』で描写されている。真意は不明だが、ギレンの様に選民思想として利用する素振りはなく、更にはニュータイプ論をアースノイドとスペースノイドの枠組みに縛られない理想的な考え方を持っていた模様。 | [[ニュータイプ]]に関しては、多くの軍高官同様に「特殊能力を持つ単なるミュータント」程度の認識であったが、一方でニュータイプ思想そのものに対しては理解があったようであり、「人の意思と感性の狭隘さを突破するだけで、人はニュータイプになり得る」、すなわち「(いわゆる特殊能力を持たない)[[オールドタイプ]]であっても、意識の持ちよう次第で(本来の意味での)ニュータイプとなる事が可能だ、という信条を持っていた」事が、[[小説|小説版]]『機動戦士Ζガンダム』で描写されている。真意は不明だが、ギレンの様に選民思想として利用する素振りはなく、更にはニュータイプ論をアースノイドとスペースノイドの枠組みに縛られない理想的な考え方を持っていた模様。 | ||
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:初登場作品。階級は准将であったが、元[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーを集め、「DC残党狩り」と称して[[ティターンズ]]を組織し、中将となる。 | :初登場作品。階級は准将であったが、元[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーを集め、「DC残党狩り」と称して[[ティターンズ]]を組織し、中将となる。 | ||
:中盤においてはドレイク軍と結託し、[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]中将を[[暗殺]]したり[[ロンド・ベル]]の兵器を接収しようとしたりとするが、ダカールでのブレックス(またはシャア)の演説で野望を阻止された。その後は潜伏先のラサで再起を図ったが、原作と違いシロッコがいなかったためか、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の手によって最期の場面が無いままに[[暗殺]]されてしまう。 | :中盤においてはドレイク軍と結託し、[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]中将を[[暗殺]]したり[[ロンド・ベル]]の兵器を接収しようとしたりとするが、ダカールでのブレックス(またはシャア)の演説で野望を阻止された。その後は潜伏先のラサで再起を図ったが、原作と違いシロッコがいなかったためか、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の手によって最期の場面が無いままに[[暗殺]]されてしまう。 | ||
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}} | ||
:おおまかな位置づけは『第4次』と一緒。傘下に[[OZ]]のメンバーも加わっている。西村知道氏によるボイスが付いたが、ユニットには乗らない。 | :おおまかな位置づけは『第4次』と一緒。傘下に[[OZ]]のメンバーも加わっている。西村知道氏によるボイスが付いたが、ユニットには乗らない。 | ||
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}} | ||
:前作後に衰退していたティターンズを復興させて連邦内部に置ける勢力を拡大し、連邦大統領就任を計ったが、プリベンターにより野望を阻止される。 | :前作後に衰退していたティターンズを復興させて連邦内部に置ける勢力を拡大し、連邦大統領就任を計ったが、プリベンターにより野望を阻止される。 | ||
− | :難ルートのみ9話「愚者の祭典」にて、自らティターンズの総指揮官として[[ドゴス・ギア]] | + | :難ルートのみ9話「愚者の祭典」にて、自らティターンズの総指揮官として[[ドゴス・ギア]]に搭乗し、指揮を執る事になる。ドゴス・ギアの耐久力は高めだが本人自体は気にかけるまでもない能力。 |
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
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;[[クワトロ・バジーナ]] | ;[[クワトロ・バジーナ]] | ||
:ブレックスと同様に原作でもSRWでも敵対する存在。 | :ブレックスと同様に原作でもSRWでも敵対する存在。 | ||
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;[[アムロ・レイ]] | ;[[アムロ・レイ]] | ||
:原作では特に絡みは無いが、SRWではクワトロ同様に敵対関係にあり、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』と『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』のデモでも対決している。 | :原作では特に絡みは無いが、SRWではクワトロ同様に敵対関係にあり、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』と『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』のデモでも対決している。 | ||
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=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] === | === [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] === | ||
;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」 | ;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」 | ||
− | :コリニーが[[シーマ・ガラハウ]] | + | :コリニーが[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]と通信していた事にコーウェンが驚愕した際、側にいた[[ジョン・コーウェン|ジャミトフ]]が語った台詞。そして無言でコーウェンに銃を突き付け、コーウェンを追い落とす。 |
− | : | + | :「敵を包囲するときは一箇所逃げ道を開けておく」のは古来からの戦のセオリーで、孫子の兵法書にも似た記述がある。財務部門出身にも関わらず、ジャミトフが戦略眼を身に着けていることを伺わせる台詞となっている。 |
;「愚かな、乗り遅れた者は、いつもああだ」 | ;「愚かな、乗り遅れた者は、いつもああだ」 | ||
− | : | + | :小説版にてコーウェンがコリニーの執務室から警備兵に摘まみ出された後の呟き。既に[[ティターンズ]]結成が秒読みに入っている段階でもあり、彼個人の思惑もあるため、ただ誠実な上官はジャミトフにとって愚鈍でしかないのだろう。 |
− | : | + | :ちなみに本作のジャミトフはアルビオン隊が[[ガンダム試作3号機]]を強奪する事を見越して、ナカッハ・ナカト少佐率いるの第401警戒中隊の派遣を行っており、更にはその命令書の発行はジーン・コリニー名義となっており、状況の推移を完璧に読み切った上に保身も完備しているという凄まじい鬼謀の持ち主となっている。 |
=== [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] === | === [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] === | ||
;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」 | ;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」 | ||
− | : | + | :23話「ムーンアタック」よりシャトルからドゴス・ギアを眺めながらの初台詞。グラナダを中心に活動するエゥーゴに対する連邦政府の宇宙に対する無関心さを知らないことを皮肉っていると思われる。 |
:なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。 | :なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。 | ||
;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」 | ;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」 | ||
218行目: | 215行目: | ||
;「スペースノイドごときが地球の大地を踏むなど、あってはならんのだ」 | ;「スペースノイドごときが地球の大地を踏むなど、あってはならんのだ」 | ||
:『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にて一年戦争時のジャミトフが地上の[[ジオン公国軍]]を破った際に発した台詞で、側に居たバスクも同調する。 | :『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にて一年戦争時のジャミトフが地上の[[ジオン公国軍]]を破った際に発した台詞で、側に居たバスクも同調する。 | ||
− | :ジオンの侵攻による地球環境の悪化を憂慮した故の台詞ともとれるが、[[スペースノイド]]への蔑視は[[バスク・オム|バスク]] | + | :ジオンの侵攻による地球環境の悪化を憂慮した故の台詞ともとれるが、[[スペースノイド]]への蔑視は[[バスク・オム|バスク]]と変わりなく、そのスタンスはガンダム関連の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では共通している。 |
− | == | + | == スパロボシリーズの名台詞 == |
;(古き良き伝統など無用なものなのだがな。わしももう歳だ。死ぬ前に地球圏にとって必須のことをやって見せる。頑迷な者たちは地上で掃討し、無知無能な者はコロニー再建に追い上げる。それが地球から人間を排除し、地球環境を再生させる方法なのだ。だがそんな手段を講じている間に地球が疲弊しすぎる危機感がある。帝国の侵略により従来の秩序が崩壊した今となっては、戦争を続けるごとによって地球経済に打撃を与え、ついでに地球上のエリート意識にこり固まった選民も排除する財団など過去の遺物にすぎん。時代の要求なのだ。でなければジオンの旗揚げも帝国の侵略も無かった…。) | ;(古き良き伝統など無用なものなのだがな。わしももう歳だ。死ぬ前に地球圏にとって必須のことをやって見せる。頑迷な者たちは地上で掃討し、無知無能な者はコロニー再建に追い上げる。それが地球から人間を排除し、地球環境を再生させる方法なのだ。だがそんな手段を講じている間に地球が疲弊しすぎる危機感がある。帝国の侵略により従来の秩序が崩壊した今となっては、戦争を続けるごとによって地球経済に打撃を与え、ついでに地球上のエリート意識にこり固まった選民も排除する財団など過去の遺物にすぎん。時代の要求なのだ。でなければジオンの旗揚げも帝国の侵略も無かった…。) | ||
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』における[[デルマイユ]]とのやり取りの後、地球圏の現状とデルマイユ率いる[[ロームフェラ財団]]を皮肉るモノロ-グ。 | :『[[スーパーロボット大戦64|64]]』における[[デルマイユ]]とのやり取りの後、地球圏の現状とデルマイユ率いる[[ロームフェラ財団]]を皮肉るモノロ-グ。 | ||
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:重力波を招いたSDFを悪者扱いし、その後の治安維持を行ったティターンズを正当化した内容でこの時点では一応の支持を得たが、直後の[[リン・ミンメイ|ミンメイ]]の演説によって覆される事になる。そしてなにより、SDFが重力波を招いたのは事実であるにせよ'''その根本的原因である宇宙怪獣の始末については完全スルーである。'''果たしてジャミトフ率いるティターンズだけで宇宙怪獣の始末が出来たのだろうか? | :重力波を招いたSDFを悪者扱いし、その後の治安維持を行ったティターンズを正当化した内容でこの時点では一応の支持を得たが、直後の[[リン・ミンメイ|ミンメイ]]の演説によって覆される事になる。そしてなにより、SDFが重力波を招いたのは事実であるにせよ'''その根本的原因である宇宙怪獣の始末については完全スルーである。'''果たしてジャミトフ率いるティターンズだけで宇宙怪獣の始末が出来たのだろうか? | ||
;「私を倒したとて状況は変わらんぞ。いずれ、第二第三のティターンズが現れ、地球をより良い方向に導こうとするだろう」<br />「そして、何よりも地球の繁栄なくして人類に未来はありえん。ティターンズの真の目的はそれだ」 | ;「私を倒したとて状況は変わらんぞ。いずれ、第二第三のティターンズが現れ、地球をより良い方向に導こうとするだろう」<br />「そして、何よりも地球の繁栄なくして人類に未来はありえん。ティターンズの真の目的はそれだ」 | ||
− | :同上。[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]との[[戦闘前会話]]。[[αシリーズ]]におけるジャミトフが上記の台詞を言っても説得力は皆無であるが、皮肉にも後の『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』で彼が言うような「[[ブルーコスモス| | + | :同上。[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]との[[戦闘前会話]]。[[αシリーズ]]におけるジャミトフが上記の台詞を言っても説得力は皆無であるが、皮肉にも後の『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』で彼が言うような「[[ブルーコスモス|第二第三のティターンズ]]」が現れる事に…。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == |