「ケンプファー」を編集中
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− | + | == MS-18E ケンプファー(Kampfer / Kempffpelz) == | |
− | + | ※「[[ドイツ語]]」で「'''Kempffpelz'''」 | |
− | * | + | *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] |
− | | | + | **[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]] |
− | + | *分類:試作型強襲用[[モビルスーツ]] | |
− | + | *形式番号:MS-18E | |
− | + | *頭頂高:17.7m | |
+ | *本体重量:43.5t | ||
+ | *全備重量:78.5t | ||
+ | *[[動力]]:熱核融合炉 | ||
+ | *[[出力|ジェネレータ出力]]:1550kw | ||
+ | *スラスター推力:159000kg | ||
+ | *センサー有効半径:6100m | ||
+ | *装甲素材:チタン合金セラミック複合材 | ||
+ | *開発:ジオニック社 | ||
+ | *所属:[[ジオン公国軍]] | ||
+ | *主なパイロット:[[ミハイル・カミンスキー]]、ファビアン・フリシュクネヒト | ||
+ | *メカニックデザイン:出渕裕 | ||
− | + | ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の強襲用[[モビルスーツ]]。その名は[[ドイツ語]]で「闘士」を意味する。 | |
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− | + | 強襲用として機動性や運動性を徹底的に追求した機体であり、全身に装備された大推力スラスターや[[アポジモーター]]により前傾姿勢での高速滑走が可能。単機での強襲ポイント制圧を実現するため全身に大量の武器を装備でき、火力も非常に高い。それらの武器はジェネレーターの消費を避けるためほとんどが実弾兵器であり、弾を撃ち尽くした後はジョイントパーツごと廃棄する事でデッドウェイトにならないようになっている。 | |
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− | + | 機動力を向上させるため装甲は極端なまでに軽量化・排除(スカートアーマーすら無い)が図られており、防御力は低い。防御力が犠牲にされているのは強襲後の帰還を想定していないためであり、そうした設計思想はむき出しのスラスターや廃棄を前提とした武装などにも表れている。 | |
− | + | また特殊部隊での運用を想定しているため、機体の分解・組立が容易な構造となっている。劇中では[[サイクロプス隊]]が民間物資に偽装した本機のパーツを[[サイド6]]に持ち込み、現地で組み立てて完成させるまでの経緯が細かく描写されており、『0080』のテーマの1つである「中立地帯での局地戦」を垣間見ることができる。 | |
− | + | サイクロプス隊の[[ミハイル・カミンスキー]]が搭乗し、[[グレイファントム]]に所属するスカーレット隊のモビルスーツを単機で全滅させている。その後、[[クリスチーナ・マッケンジー]]の[[NT-1アレックス|ガンダムNT-1]]と交戦しチェーンマインを用いて攻撃を加えるが、爆発を受けても[[チョバムアーマー]]が破壊されただけでアレックスは無傷であった。やむなくビームサーベルで接近戦を挑むが、ガトリングの掃射をまともに受け、蜂の巣にされ撃破された。 | |
− | ジオンが最後に開発した機体と設定されているが、同じ設定の[[ジオング]] | + | ジオンが最後に開発した機体と設定されているが、同じ設定の[[ジオング]]とは別系統で開発されているので設定の矛盾というわけではない。また、『0080』に登場するモビルスーツ類のデザインは『[[機動戦士ガンダム]]』のものを出渕氏の手によりリメイクしたものだが、ケンプファーだけはオリジナルである。 |
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;[[第3次スーパーロボット大戦]] |
− | : | + | :[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。[[ガルマ・ザビ]]や[[ランバ・ラル]]、[[黒い三連星]]といった[[一年戦争]]の[[エース]]パイロットがよく乗ってくる。序盤で敵として出てきたときは高めの耐久力や命中補正が高いショットガンがやっかい。しかし、最大射程が3しかないので射程外から攻撃しやすくわりと戦いやすい。中盤味方ユニットとして入手できる。入手した時点では耐久力などはそこそこだが、最大射程が3で使い勝手がよくない。ショットガンの命中補正が非常に高いので、弱いパイロットやレベルが追い付いてないパイロットのレベル上げに便利。 |
− | + | ;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]]) | |
− | + | :DCや[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]]、の戦力として登場。チェーンマインの少し威力が高めで厄介。主に一般兵用として運用されるほか、[[ランバ・ラル]]が[[グフ]]の代わりに乗ってくる。ラルが乗ってくる機体は序盤にしては改造段階が高く、リアル系ユニットでは苦戦する。 | |
− | + | :主人公に恋人がいる選択をした場合に行ける「スタンピート」のマップで、一定ターン時に味方[[NPC]]のティターンズ組が全員生存していると、「'''水中に強いMSを持ってくる'''」ということで数ターン後に[[ジェリド・メサ]]と[[ヤザン・ゲーブル]]がなぜか水中適応が高いわけでもない本機に乗り換えてくる。第4次には[[ズゴック]]や[[カプール]]等の水中用MSが登場しないので、武装が実弾系ばかり(実弾武器は水中に攻撃しても威力が落ちないものが多い)の本機の出番になったものと思われる。 | |
− | :DCや[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]] | + | ;[[スーパーロボット大戦F]] |
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:DCの戦力として登場。今回は残念ながら著名なパイロットは乗らない。バズーカの射程が標準的なビームライフルの射程5より1長い。 | :DCの戦力として登場。今回は残念ながら著名なパイロットは乗らない。バズーカの射程が標準的なビームライフルの射程5より1長い。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | + | :DCやティターンズの戦力として登場。完結編になって機体性能が上がったが、武器性能はFの時と変わってないので戦いやすい。 | |
=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦α]] |
− | :序盤から登場。序盤は[[ | + | :序盤から登場。序盤は[[シュタイナー・ハーディ]]も乗る。終盤は[[デラーズ・フリート]]が愛用。この頃になると改造がかなり施されているためなかなか手ごわい。 |
− | :; | + | :;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]] |
::敵ユニットにしてはかなり細かく性能が見直されている。射程の長いチェーンマインが恐ろしい。 | ::敵ユニットにしてはかなり細かく性能が見直されている。射程の長いチェーンマインが恐ろしい。 | ||
=== COMPACTシリーズ === | === COMPACTシリーズ === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]] |
:条件次第で入手可能。チェーンマインの一撃が重く、装甲フル改造の[[マジンガーZ]]すら2000強のダメージを喰らうので、敵で出てきた場合は要注意。射程1-4のP兵器であるショットガンをはじめとしてその他の武装も多彩。[[バーナード・ワイズマン]]を乗せるとちょうどいい。 | :条件次第で入手可能。チェーンマインの一撃が重く、装甲フル改造の[[マジンガーZ]]すら2000強のダメージを喰らうので、敵で出てきた場合は要注意。射程1-4のP兵器であるショットガンをはじめとしてその他の武装も多彩。[[バーナード・ワイズマン]]を乗せるとちょうどいい。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]] |
:第1部からの引継ぎで手に入る。離脱することなくずっといるのだが、デフォルトパイロットがいないので存在を忘れられがち。 | :第1部からの引継ぎで手に入る。離脱することなくずっといるのだが、デフォルトパイロットがいないので存在を忘れられがち。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] |
− | :条件次第で入手出来る。シローが自軍にいる状態で1- | + | :条件次第で入手出来る。シローが自軍にいる状態で1-3「僕は僕、君はミレーヌ」を最初に選ばずにクリアすればOK。しかし同シーンは他の隠しユニットやルート分岐と密接に関わってくるので厄介。特に雪山イベント([[ノリス・パッカード|ノリス]]・[[ガンダム試作2号機|試作2号機]]に関わる)を起こすとシローが離脱するのが曲者。 |
− | :他の一年戦争の機体と同様、改造段階による逆転現象の恩恵が大きく、武器のフル改造時の攻撃力はMSの中でもトップクラス。更に[[V-UPユニット|V-UP(W)]]を4つ取り付け、ノリスの[[魂]] | + | :他の一年戦争の機体と同様、改造段階による逆転現象の恩恵が大きく、武器のフル改造時の攻撃力はMSの中でもトップクラス。更に[[V-UPユニット|V-UP(W)]]を4つ取り付け、ノリスの[[魂]]をかけたチェーンマインは[[合体攻撃]]すら霞む威力となる。宇宙Bなのが惜しまれる所。ちなみにこれを入手しないと[[キキ・ロジータ]]が図鑑に登録されない。 |
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) |
− | :[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]以外の[[サイクロプス隊]]全員がこれに乗ってくる。なぜかチェーンマインが無い。一般兵が搭乗しているものは[[捕獲]]して自軍で運用することも可能。武器が実弾系ばかりなので[[ヘビーメタル]]などの[[対ビームコーティング|ビームコート]] | + | :[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]以外の[[サイクロプス隊]]全員がこれに乗ってくる。なぜかチェーンマインが無い。一般兵が搭乗しているものは[[捕獲]]して自軍で運用することも可能。武器が実弾系ばかりなので[[ヘビーメタル]]などの[[対ビームコーティング|ビームコート]]持ちとは相性が良いが、やや火力不足な感が否めないため、十分な武器の改造が必要となる。 |
− | + | ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] | |
:[[サイクロプス隊]]の乗機として登場。主に[[ミハイル・カミンスキー]]と[[アンディ・ストロース]]が搭乗している。ショットガンが突破攻撃になった。チェーンマインは今回も省略。[[グレンラガン]]と戦闘させると特殊なセリフが発生する。 | :[[サイクロプス隊]]の乗機として登場。主に[[ミハイル・カミンスキー]]と[[アンディ・ストロース]]が搭乗している。ショットガンが突破攻撃になった。チェーンマインは今回も省略。[[グレンラガン]]と戦闘させると特殊なセリフが発生する。 | ||
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+ | === 関連作品 === | ||
+ | ;[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]] | ||
+ | :機動族の兵士の1人として登場。武衆はナイト。 | ||
+ | :メイスケンプファーとの関係は不明。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・[[必殺武器]] === | === 武装・[[必殺武器]] === | ||
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;60mmバルカン砲 | ;60mmバルカン砲 | ||
:頭部に2門内蔵された近接防御火器。強襲用という本機の特性上、唯一の内蔵武器である。 | :頭部に2門内蔵された近接防御火器。強襲用という本機の特性上、唯一の内蔵武器である。 | ||
− | ; | + | ;ビームサーベル |
− | : | + | :両大腿部に1本ずつ装着されている。本機のビーム兵器と格闘兵装はこれだけ。 |
;ショットガン | ;ショットガン | ||
− | :本機専用の射撃兵装で、本機のメインウェポン。197mm口径で正式名称・型式番号は「ZUX-197 | + | :本機専用の射撃兵装で、本機のメインウェポン。197mm口径で正式名称・型式番号は「ZUX-197 ヤクトゲヴェール」。信頼性重視のポンプアクションと利便性重視の電動機構による自動装填の2種類の装填システムを持つ。後部のストックは取り外すことができる。腰背部にマウントすることが可能。 |
− | : | + | :[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]では突破攻撃になっており、劇中で見せたうつ伏せになりながらのホバー移動を再現している。 |
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;ジャイアント・バズ | ;ジャイアント・バズ | ||
:背部のラッチに左右合わせて2基装備されたバズーカ砲。[[リック・ドムII]]の物と同型で、外部兵装の中では最も重い。 | :背部のラッチに左右合わせて2基装備されたバズーカ砲。[[リック・ドムII]]の物と同型で、外部兵装の中では最も重い。 | ||
;シュツルム・ファウスト | ;シュツルム・ファウスト | ||
− | : | + | :両脛部に1発ずつ装備された、対MS用のロケットランチャー。命中精度は低いが無反動で撃てて、かつ広範囲に爆風を起こす牽制用の武装。 |
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;チェーンマイン | ;チェーンマイン | ||
− | : | + | :13基の吸着型機雷を鞭状に連結したもので、敵MSや敵艦艇に絡み付き装甲を破壊する。他の武装とは違い本体に装備する事はできず、作中では事前にトラックに仕込んでいた。 |
− | + | :原作でも印象に残る武装だが、[[一年戦争]]が舞台の[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])やOEでは何故か省かれている。どの作品でも1発限り。 | |
− | :[[一年戦争]] | ||
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=== [[特殊能力]] === | === [[特殊能力]] === | ||
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=== 移動タイプ === | === 移動タイプ === | ||
;[[陸]] | ;[[陸]] | ||
− | : | + | :[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]では何故か[[ティターンズ]]の面々に[[水|水中]]向け機体扱いされていた。 |
=== [[サイズ]] === | === [[サイズ]] === | ||
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== 機体BGM == | == 機体BGM == | ||
;「颯爽たるシャア」 | ;「颯爽たるシャア」 | ||
− | :『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]] | + | :『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』にて。後者は[[NPC]]のジェリド、ヤザン機が攻撃する際に流れる。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
− | ; | + | ;対スカーレット隊 |
− | : | + | :コロニー内で本機が強襲する形で戦闘。ジムスナイパーII等最低4機と交戦しているが、全機を即撃破。本機の高性能さが目立つシーンである。 |
− | + | ;対[[NT-1アレックス]] | |
− | ;対[[NT-1アレックス]] | + | :チェーンマインで攻撃するが、[[チョバムアーマー]]に阻まれ、本機の装甲の薄さもあり逆にガトリングガンで蜂の巣にされ撃破された。 |
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== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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*[[ズゴックE]] | *[[ズゴックE]] | ||
*[[ハイゴッグ]] | *[[ハイゴッグ]] | ||
− | ;[[ | + | ;メイス・ケンプファー |
− | :「1/144 | + | :ゲーム『[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]』に登場したバンプレストオリジナル機。[[ジオング|スカルジオング]]に利用され、チーフガンダムを暗殺した実行犯。 |
− | + | ;プロトタイプケンプファー | |
− | + | :「1/144 ケンプファー」の組立説明書に掲載された試作機。ケンプファーとは形状に差異があり、緑色をしている。その時には具体的な機体名は無く「MS-18試作案」とだけ付記され、解説文にて「初期開発型のYMS-18」と言及されるのみ。 | |
− | + | :フィギュア「ZEONOGRAPHY」のものは通常のケンプファーとのコンパーチブルの都合で機体色が青になっているほか、例の組立説明書のものとは形状が異なる。漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』にも登場した。 | |
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *『0080』関連のメカニックデザインを担当した出渕裕氏は、[[ドイツ語]]に因んだ名前を付けたり、メカニックや服装に関してもその影響は強い。ケンプファーの概観・構造は当時の人気ロボットアニメ『[[機動警察パトレイバー]]』の[[レイバー]]に通ずるもの(排熱のための穴など)があり、これは出渕氏が『パトレイバー』のメカニックデザインも担当していたことに由る。 |
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== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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