「ギレン・ザビ」を編集中

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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Gihren Zabi]]<ref>[http://www.gundam.jp/tv/world/character/ze01.html CHARACTER]、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月5日閲覧。</ref>
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Gihren Zabi]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}}
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しかし、指導者や政治家として優れている反面、人間的には冷酷どころか感情が無いのではないかと思わせる程の徹底的なデジタル思考の人物で、同時にそれがダイクンとの決定的な違いとなっている。自身の利に繋がるのなら、身内を利用したり切り捨てる事も厭わず、末弟の[[ガルマ・ザビ]]の死や葬儀をジオン軍の戦意高揚に使い、同じく弟の[[ドズル・ザビ]]も時間稼ぎの捨て駒として扱い、挙句の果てには邪魔になるという理由で実父の[[デギン・ソド・ザビ]]すら謀殺に追い込んでいる程。
 
しかし、指導者や政治家として優れている反面、人間的には冷酷どころか感情が無いのではないかと思わせる程の徹底的なデジタル思考の人物で、同時にそれがダイクンとの決定的な違いとなっている。自身の利に繋がるのなら、身内を利用したり切り捨てる事も厭わず、末弟の[[ガルマ・ザビ]]の死や葬儀をジオン軍の戦意高揚に使い、同じく弟の[[ドズル・ザビ]]も時間稼ぎの捨て駒として扱い、挙句の果てには邪魔になるという理由で実父の[[デギン・ソド・ザビ]]すら謀殺に追い込んでいる程。
  
スペースノイドを至上とした選民意識が強く、ダイクンの人類の革新を促す為の[[ニュータイプ]]思想を「'''スペースノイドは選ばれた民であり、更にその中の優良種がジオン国民である'''」という選民主義的な思想へと故意に捻じ曲げた上でジオン国民を始めとするスペースノイドの中に浸透させ、形を変えつつ後世にも残り続けることになっている。ただし、ギレン本人はニュータイプ自体についてはさほど理解を示した様子は無く、実際デギンに対しても「ニュータイプ思想はジオン軍が勝つための『方便』である」と言い切っている。
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スペースノイドを至上とした選民意識が強く、ダイクンの人類の革新を促す為の[[ニュータイプ]]思想を「'''スペースノイドは選ばれた民であり、更にその中の優良種がジオン国民である'''」という選民主義的な思想へと故意に捻じ曲げた上でジオン国民を始めとするスペースノイドの中に浸透させ、形を変えつつ後世にも残り続けることになっている。ただし、ギレン本人はニュータイプ自体についてはさほど理解を示した様子は無く、実際デキンに対しても「ニュータイプ思想はジオン軍が勝つための『方便』である」と言い切っている。
  
 
選挙工作の上手さ、国威発揚・[[士気]]向上を目的とした演説の上手さなどからして、第二次世界大戦時において最も有名な独裁者であるアドルフ・ヒトラーを彷彿させ、実際にデギンからも「ヒトラーの尻尾」と揶揄されている。しかしその一方で、己の才能に絶対の自信を持つ故か、一年戦争末期には不利な状況を軽視する傾向も見られた。また、ジオン国民からも全面的な支持を受けていた訳ではなく、既に地球での戦況が不利となって地球連邦との和平交渉に転じる事も考慮しなければならない状況ありながら、あくまでもジオンの優勢を断じて国民を扇動する方策に難色を示す者も少なからずいた。
 
選挙工作の上手さ、国威発揚・[[士気]]向上を目的とした演説の上手さなどからして、第二次世界大戦時において最も有名な独裁者であるアドルフ・ヒトラーを彷彿させ、実際にデギンからも「ヒトラーの尻尾」と揶揄されている。しかしその一方で、己の才能に絶対の自信を持つ故か、一年戦争末期には不利な状況を軽視する傾向も見られた。また、ジオン国民からも全面的な支持を受けていた訳ではなく、既に地球での戦況が不利となって地球連邦との和平交渉に転じる事も考慮しなければならない状況ありながら、あくまでもジオンの優勢を断じて国民を扇動する方策に難色を示す者も少なからずいた。
  
人間の感情について共感が乏しい故に、ガルマの死を利用した事に憤りを見せていたデギンや、そのデギンを自身の陰謀で殺された妹の[[キシリア・ザビ]]の明確な怒りと殺意にも無関心な様子を見せ、結果的にその事がジオン公国の滅亡およびキシリアによる自身の死に繋がってしまったのは皮肉としか言いようがない。死の寸前、自身を射殺するキシリアとのやり取りである「'''フッ…冗談はよせ…'''」「'''意外と兄上も甘い様で…'''」という台詞からも、いかにギレンが人間の感情に対し無頓着であったのか推察出来る。
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人間の感情について共感が乏しい故に、ガルマの死を利用した事に憤りを見せていたデキンや、そのデキンを自身の陰謀で殺された妹の[[キシリア・ザビ]]の明確な怒りと殺意にも無関心な様子を見せ、結果的にその事がジオン公国の滅亡およびキシリアによる自身の死に繋がってしまったのは皮肉としか言いようがない。死の寸前、自身を射殺するキシリアとのやり取りである「'''フッ…冗談はよせ…'''」「'''意外と兄上も甘い様で…'''」という台詞からも、いかにギレンが人間の感情に対し無頓着であったのか推察出来る。
  
 
=== 生涯 ===
 
=== 生涯 ===
ザビ家のデギン・ソド・ザビの長男として生を受け、幼少期より天才的な頭脳を発揮し優秀な成績を収めていたギレンは、少年時代より政治活動に積極的に参加し、青年時代にはデギンと共にジオン・ズム・ダイクンの指導する独立運動にも参加。ダイクンの死後に権力を手にしたデギンの引退とともに権力を受け継ぎ、ジオン公国の事実上の最高指導者になる。その後、[[サイド3]]国民が選ばれた民である著書『優性人類生存説』を発表し、多くの国民の支持を得ることに成功し独裁体制を敷く。
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ザビ家のデキン・ソド・ザビの長男として生を受け、幼少期より天才的な頭脳を発揮し優秀な成績を収めていたギレンは、少年時代より政治活動に積極的に参加し、青年時代にはデギンと共にジオン・ズム・ダイクンの指導する独立運動にも参加。ダイクンの死後に権力を手にしたデギンの引退とともに権力を受け継ぎ、ジオン公国の事実上の最高指導者になる。その後、[[サイド3]]国民が選ばれた民である著書『優性人類生存説』を発表し、多くの国民の支持を得ることに成功し独裁体制を敷く。
  
 
[[一年戦争]]においては、[[スペースコロニー]]への毒ガス作戦や[[コロニー落とし]]など、人間の所業とは思えない様な残虐非道な行為を指揮する。人類の半数を抹殺した空前の大虐殺は、人口を強制的に減少させることにより[[地球]]環境の保全を図ろうとした為と見られる。しかし、末弟ガルマの戦死を全世界に同時中継するという派手な国葬という方法で利用し、密葬を望んだ父デギンと対立を深める。
 
[[一年戦争]]においては、[[スペースコロニー]]への毒ガス作戦や[[コロニー落とし]]など、人間の所業とは思えない様な残虐非道な行為を指揮する。人類の半数を抹殺した空前の大虐殺は、人口を強制的に減少させることにより[[地球]]環境の保全を図ろうとした為と見られる。しかし、末弟ガルマの戦死を全世界に同時中継するという派手な国葬という方法で利用し、密葬を望んだ父デギンと対立を深める。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
ギレン・ザビは[[コンピュータゲーム|ゲーム業界]]においては他に『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズがあるなど重要な存在であるのだが、反面SRWにおいてはファーストガンダムにおける所謂悪の親玉的存在ではあるにも関わらず、原作では[[主人公]]達と関わる事なくあっさり身内の手により倒れたり、また[[モビルスーツ]]や[[戦艦]]等の一切メカに乗らないままであった為(要塞内部で指揮を取っていた)、いささか印象が薄い存在である<ref>そもそもSRWで[[一年戦争]]が再現される事が少なく、第1作としての[[機動戦士ガンダム]]が参戦したとしても機体のみの[[いるだけ参戦]]となる事も多い(ギレンら『1st』のみ登場の人間キャラクターは出演すらおぼつかない)という事情も大きい。</ref>。『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では[[ドロス]]に乗っていたが、原作での他の[[ザビ家]]の人間の事情を考えれば、[[グワデン|ギレン専用のグワジン級]]の艦があるものと推測される。原作のギレン自身はニュータイプであったという記述も描写もないが、スパロボ始め、登場ゲーム作品では能力こそオールドタイプ準拠だが、プレイヤー陣の[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[シャア・アズナブル|シャア]]を代表する優れたニュータイプの面々から「異様な」或いは「圧倒的な」と畏怖させる程のプレッシャーを放つ存在として描かれる場合が多い。
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なお、ギレン・ザビは[[コンピュータゲーム|ゲーム業界]]においては他に『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズがあるなど重要な存在であるのだが、反面SRWにおいてはファーストガンダムにおける所謂悪の親玉的存在ではあるにも関わらず、原作では[[主人公]]達と関わる事なくあっさり身内の手により倒れたり、また[[モビルスーツ]]や[[戦艦]]等の一切メカに乗らないままであった為(要塞内部で指揮を取っていた)、いささか印象が薄い存在である。『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では[[ドロス]]に乗っていたが、原作での他の[[ザビ家]]の人間の事情を考えれば、[[グワデン|ギレン専用のグワジン級]]の艦があるものと推測される。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦G]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦G]]
 
:名前のみ登場。[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]を[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]への増援として向かわせた。
 
:名前のみ登場。[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]を[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]への増援として向かわせた。
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
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;[[第3次スーパーロボット大戦]]
:初登場作品。[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の総帥代行であり、[[ビアン・ゾルダーク]]博士亡き後のDCの実質的指導者であった。
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:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]幹部として登場。[[ビアン・ゾルダーク]]博士亡き後のDCの実質的指導者であった。
:[[異星人]][[インスペクター]]の攻撃が各地で行われた後、好機とばかりにDCの正当性を主張し、DC再興を呼び掛ける一大演説を全世界に向け放送した。その結果DCの戦力の増強に成功するが、[[ロンド・ベル]]隊の奮戦、妹[[キシリア・ザビ|キシリア]]の[[裏切りイベント|裏切り]]によって[[組織]]は崩壊した。[[メキボス・ボルクェーデ|メキボス]]が協力してくれるルートでは、キシリア共々インスペクターの攻撃によって呆気なく戦死する。
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:[[異星人]][[インスペクター]]の攻撃が各地で行われた後、好機とばかりにDCの正当性を主張し、DC再興を呼び掛ける一大演説を全世界に向け放送した。その結果DCの戦力の増強に成功するが、[[ロンド・ベル]]隊の奮戦、妹[[キシリア・ザビ|キシリア]]の[[裏切りイベント|裏切り]]によって[[組織]]は崩壊した。
 
:本作では[[ドロス]]に乗る。
 
:本作では[[ドロス]]に乗る。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
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;[[スーパーロボット大戦F]]
 
:完結編の予告で顔見せ。
 
:完結編の予告で顔見せ。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
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;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
:音声初収録。『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』で死亡したはずだが、謎の復活を遂げる。実は[[ゲスト]]により[[クローン]]として蘇らされていた。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に代わりDCの総指揮をとる。
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:[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』で死亡したはずだが、謎の復活を遂げる。実は[[ゲスト]]により[[クローン]]として蘇らされていた。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に代わりDCの総指揮をとる。
 
:ギレンの選民主義はそれまでハマーンが行っていた[[スペースノイド]]を味方に付けるという方針とは異なり、結果的にコロニー連合とDCは対立。[[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]]率いるコロニー連合軍に始末される(ポセイダルルート)。キシリアによる暗殺イベントもある(DCルート)。
 
:ギレンの選民主義はそれまでハマーンが行っていた[[スペースノイド]]を味方に付けるという方針とは異なり、結果的にコロニー連合とDCは対立。[[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]]率いるコロニー連合軍に始末される(ポセイダルルート)。キシリアによる暗殺イベントもある(DCルート)。
:3兄弟のクローンはゲストのことになると記憶が書き換わったり思考が止まったりするように調整されているようだが、それでもギレンの場合は制御に難がある程に自我が確立していた。そのためか[[ドズル・ザビ|ドズル]]ほど明言はしないが、終盤はギレンであってそうでない何者かとして生きることに不安を感じており、プレイヤーの手で倒すと自分の命が尽きることに安心すらしているかのような台詞を遺す。『第3次』同様[[ドロス]]に搭乗する。
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:3兄弟のクローンはゲストのことになると記憶が書き換わったり思考が止まったりするように調整されているようだが、それでもギレンの場合は制御に難がある程に自我が確立していた。そのためか[[ドズル・ザビ|ドズル]]ほど明言はしないが、終盤はギレンであってそうでない何者かとして生きることに不安を感じており、プレイヤーの手で倒すと自分の命が尽きることに安心すらしているかのような台詞を遺す。第3次同様[[ドロス]]に搭乗する。
 
:なお、この作品が発売された1998年4月には、同じく[[セガサターン]]で戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』も発売され、ギレンの存在がクローズアップされている。
 
:なお、この作品が発売された1998年4月には、同じく[[セガサターン]]で戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』も発売され、ギレンの存在がクローズアップされている。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC}}
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;[[スーパーロボット大戦α]][[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]]
:[[ジオン軍]]の総司令官として登場。一年戦争が[[マクロス]]落下の影響で[[ア・バオア・クー]]戦前に中断(休戦)された設定のため、生存している。
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:[[ジオン軍]]の総司令官として登場。原作と違い一年戦争後も生き残った事になっている<ref>そもそもα世界での一年戦争は[[マクロス]]落下の影響で[[ア・バオア・クー]]戦前に中断(休戦)された事になっている。</ref>。
:会話ではそこそこ登場しているがパイロットとして戦場に出てくるのは1話だけで、しかもキシリア登場の翌ターンに暗殺イベントであっさり消されてしまうので、自力で落とすのなら暗殺されるより前にギレンを落とすか、先にキシリアを落としてイベントを阻止する必要がある。なお、仕様上意味は無いが「[[天才]]」の技能を所持しているものの、戦艦を指揮するのは苦手らしく能力は低い。
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:なお、パイロットとして登場するのは1話だけで、しかも5ターン以内に撃破しないとキシリアによる暗殺イベントが発生する為、[[資金]]が欲しい場合は積極的に攻め込む必要がある。
 
:ちなみに、暗殺イベントはキシリアとギレンがそれぞれ[[グワジン]]と[[ドロス]]に乗った状態で起こるため'''会話の最中に突然ドロスが爆発する'''というややシュールな光景になる。ギレンが断末魔の悲鳴すら上げられないのも原作通りではあるが、あの巨大なドロスをどうやって一瞬で沈めたのかは謎である。あらかじめ爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。
 
:ちなみに、暗殺イベントはキシリアとギレンがそれぞれ[[グワジン]]と[[ドロス]]に乗った状態で起こるため'''会話の最中に突然ドロスが爆発する'''というややシュールな光景になる。ギレンが断末魔の悲鳴すら上げられないのも原作通りではあるが、あの巨大なドロスをどうやって一瞬で沈めたのかは謎である。あらかじめ爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。
  
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}}
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;[[スーパーロボット大戦GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]]
 
:今回もジオン軍の総司令官。序盤が一年戦争に沿った展開ながら、キシリアが自分を撃つ前にシャアに討たれてしまう為、中盤まで生き残りハマーン一派と合流するも、最終的にはハマーンに暗殺されてしまう。戦闘では[[グワジン]]に乗る。なお、弟や妹と違い、台詞の新規収録は行われず。
 
:今回もジオン軍の総司令官。序盤が一年戦争に沿った展開ながら、キシリアが自分を撃つ前にシャアに討たれてしまう為、中盤まで生き残りハマーン一派と合流するも、最終的にはハマーンに暗殺されてしまう。戦闘では[[グワジン]]に乗る。なお、弟や妹と違い、台詞の新規収録は行われず。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
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;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
:ジオン軍の総司令官として登場。外宇宙勢力の脅威の前になんとか連邦との和平に持ち込もうと画策するキシリアやデギンをよそに、徹底して抗戦姿勢を崩さない。
 
:ジオン軍の総司令官として登場。外宇宙勢力の脅威の前になんとか連邦との和平に持ち込もうと画策するキシリアやデギンをよそに、徹底して抗戦姿勢を崩さない。
 
:デギンにより停戦が成立してもなお、[[アステロイド・ベルト]]の勢力を「[[ネオ・ジオン]]」として再編。建前上は別組織にあたることを利用し、再び連邦に宣戦。連邦および[[コネクト・フォース]]との戦いを続けるが、一方で自分が倒れることも予期した上で、キシリアとガルマにジオンの未来を託そうとする意思も内心抱いていた。最終的にはアクシズでのコネクト・フォースとの決戦と[[アンゴル=モア|その結末]]を受けて、キシリアの仲裁を受け入れて遂に連邦と和平する。キシリアやガルマ同様、最後まで生存した数少ない作品。
 
:デギンにより停戦が成立してもなお、[[アステロイド・ベルト]]の勢力を「[[ネオ・ジオン]]」として再編。建前上は別組織にあたることを利用し、再び連邦に宣戦。連邦および[[コネクト・フォース]]との戦いを続けるが、一方で自分が倒れることも予期した上で、キシリアとガルマにジオンの未来を託そうとする意思も内心抱いていた。最終的にはアクシズでのコネクト・フォースとの決戦と[[アンゴル=モア|その結末]]を受けて、キシリアの仲裁を受け入れて遂に連邦と和平する。キシリアやガルマ同様、最後まで生存した数少ない作品。
;[[スーパーロボット大戦30]]
 
:名前のみの登場。各ルートの最終話において[[クエスター|「先生」]]から「功利を盾にして大規模な無差別攻撃を行った」「今も戦乱が続くのはその行為の影響」と批判されていた。
 
  
 
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
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;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
:末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。
 
:末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]](オードリー・バーン)
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;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]([[オードリー・バーン]])
 
:面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。
 
:面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。
  
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:シャアからはザビ家の一員という事で憎まれているが、原作では直接は関わらない。
 
:シャアからはザビ家の一員という事で憎まれているが、原作では直接は関わらない。
 
:ギレン自身、シャアの正体に気付いていた様子はなく、彼に[[ジオング]]を与えようとするキシリアに「またシャアか? 拘り過ぎるな」と呆れて見せている。
 
:ギレン自身、シャアの正体に気付いていた様子はなく、彼に[[ジオング]]を与えようとするキシリアに「またシャアか? 拘り過ぎるな」と呆れて見せている。
:一方『ORIGIN』においては、[[ア・バオア・クー]]での決戦時に自分の元に直接訪れたシャアに対し正体を見透かしたような発言をしているものの、「ダイクン家の再興を図ること自体は構わない」と言い放ち、
 
:[[ジオング]]を使わせて欲しいと言うシャアの依頼を受け入れている。
 
 
:SRWにおいては[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]時代のシャアと対決する事になる他、『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』ではキシリア共々彼に暗殺されてしまう。
 
:SRWにおいては[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]時代のシャアと対決する事になる他、『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』ではキシリア共々彼に暗殺されてしまう。
 
;[[シャリア・ブル]]
 
;[[シャリア・ブル]]
 
:彼をキシリアへの牽制の為に彼女の[[ニュータイプ]]部隊へと送り込む。
 
:彼をキシリアへの牽制の為に彼女の[[ニュータイプ]]部隊へと送り込む。
 
;セシリア・アイリーン
 
;セシリア・アイリーン
:女秘書で、ほぼ愛人。初出は小説版。
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:女秘書で、ほぼ愛人。初出は小説版。劇場版ではそれらしい人物が僅かながら登場しているが、明確に彼女のものと分かる台詞は無い。
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:『ギレンの野望』シリーズでは大幅に出番が増えて、ある意味メインヒロインと化している側面も。なお、SRWでの出演は今のところ無い。
 
;[[ランバ・ラル]]
 
;[[ランバ・ラル]]
 
:TV版ではほとんど絡みが無いが、小説版ではなんと腹心の親衛隊長。その上[[クラウレ・ハモン]]はかつてギレンの愛人だったという事で、[[三角関係|三者間で愛憎入り乱れた深い人間関係]]が描かれた。
 
:TV版ではほとんど絡みが無いが、小説版ではなんと腹心の親衛隊長。その上[[クラウレ・ハモン]]はかつてギレンの愛人だったという事で、[[三角関係|三者間で愛憎入り乱れた深い人間関係]]が描かれた。
 
:ただし、ギレンはラルに「早くハモンと結婚しろ」と勧めるなど一歩引いており、人間性についても好ましく思っていた。
 
:ただし、ギレンはラルに「早くハモンと結婚しろ」と勧めるなど一歩引いており、人間性についても好ましく思っていた。
;[[エギーユ・デラーズ]]
 
:ギレンに対し崇拝と忠誠心を抱いている軍人で、狂信的なジオニスト。ア・バオア・クー攻防戦にてギレン自身の専用艦であったとされている[[グワジン]]級の大型艦「[[グワデン]]」での指揮を任されていた事からも、ギレンからは高い信頼を得ていた事が伺われる。
 
:ゲーム『ギレンの野望』シリーズでは、ギレンの親衛隊隊長という役職を持っていたという設定になっている。
 
;[[アナベル・ガトー]]
 
:デラーズの腹心的存在で、彼と同じくギレンに崇拝と忠誠心を抱いていた軍人。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では状況によって反旗を翻す。
 
;[[ギニアス・サハリン]]
 
:「[[アプサラス計画]]」をギレンとデキンの二人に提唱しており、その有用性を認め、承認したとされている。
 
  
 
=== [[地球連邦軍]] ===
 
=== [[地球連邦軍]] ===
 
;[[レビル将軍]]
 
;[[レビル将軍]]
 
:地球連邦軍の最高司令官を務める人物。[[ソーラ・レイ]]によって父・デギン諸共、引導を渡す事に成功している。
 
:地球連邦軍の最高司令官を務める人物。[[ソーラ・レイ]]によって父・デギン諸共、引導を渡す事に成功している。
 +
:なお、ギレン・ザビがジオン公国軍側の主人公キャラクターを務める[[コンピュータゲーム|戦略SLG]]『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズでは、対するレビル将軍が地球連邦軍側の主人公キャラクターを務めている。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:原作では両者共に絡みは無く、ギレンにとっては「報告書を読んで知った[[ガンダム]]の[[パイロット]]」という認識しか無かったが、『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』は直接対決をする事に。
 
:原作では両者共に絡みは無く、ギレンにとっては「報告書を読んで知った[[ガンダム]]の[[パイロット]]」という認識しか無かったが、『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』は直接対決をする事に。
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== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 +
;[[エギーユ・デラーズ]]
 +
:ギレンの親衛隊長を務めた腹心。ギレンを崇拝している。
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;[[アナベル・ガトー]]
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:デラーズと同じく自身に忠誠を誓う人物であるが、『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では状況によって反旗を翻す。
 
;[[ハマーン・カーン]]
 
;[[ハマーン・カーン]]
 
:競演する作品では部下であるが、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では不信感を抱かれ、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では途中で対立関係となり、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』(『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』)では彼女に暗殺されてしまう。
 
:競演する作品では部下であるが、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では不信感を抱かれ、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では途中で対立関係となり、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』(『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』)では彼女に暗殺されてしまう。
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:デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。
 
:デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。
 
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
 
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
:なお劇場版においても表情には出していないが、台詞をよく聞くとこのシーンで舌打ちをしている事が確認できる。
 
 
;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」
 
;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」
 
:第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。
 
:第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。
 
:これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。
 
:これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。
 
:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
 
:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
;「[[ガンダム]]1機に手こずるものだな」
 
:ガンダムの活躍によってキシリアの有力な手勢が次々と倒されており、それが個人的な対抗心からくるものであると見透かされ。そして、[[ジオング]]にシャアを乗せてガンダムにぶつけることに「また、シャアか。こだわりすぎるな」と愚痴をこぼした。
 
:シャアとガンダムとの因縁はギレンも逐一知っていた。
 
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。アニメ描写では次々と連邦軍艦船が撃沈されており、自身の采配による自信が伺える。
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:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。自身の采配による自信が伺える。
:近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では)これは誤りで、的確な防衛管制でビーム撹乱幕を張るパブリク隊を撃退し、撹乱幕対抗のミサイル攻撃とモビルスーツ部隊、それらを支援するドロス級を前面に出してNフィールドへの連邦軍第二・第三大隊の攻撃も退ける等、優秀かつ完璧な指揮・采配を行っている。また、ジオンは本国等にも戦力を温存している状態なのに対し、連邦は全戦力を結集した総力戦、しかもソーラレイによってその大半を焼き尽くされ、レビル将軍の死亡によって指揮系統の中枢を破壊される等、むしろ連邦が大きく不利であった。先述の通り現在は、様々な後付けによってジオン側が不利でそれを指揮するギレンも無能であるかのように思われやすく、それを正すためか漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、明確に「連邦側が不利」と改めて設定されている。
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:近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では)これは誤りで、的確な防衛管制でパブリク隊を撃退し、ドロス級を前面に出してSフィールドを防備。Nフィールドへの連邦軍第二・第三大隊の攻撃も退ける等、優秀かつ完璧な指揮・采配を行っている。また、ジオンは本国等にも戦力を温存している状態なのに対し、連邦は全戦力を結集した総力戦、しかもソーラレイによってその大半を焼き尽くされ、レビル将軍の死亡によって指揮系統の中枢を破壊される等、むしろ連邦が大きく不利であった。先述の通り現在は、様々な後付けによってジオン側が不利でそれを指揮するギレンも無能であるかのように思われやすく、それを正すためか漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、明確に「連邦側が不利」と改めて設定されている。
 
;「フッ、冗談はよせ」
 
;「フッ、冗談はよせ」
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。
 
:現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。  
 
:現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。  
:しかし、ギレン殺害から指揮権引き継ぎまでの間に十数分のタイムラグがあり、ア・バオア・クーの全戦力を一極集中させた要であるドロスが配備されたNフィールドの主力部隊が全滅、この隙に連邦側は猛攻を開始。ギレン一人に任せきりなことが仇となった指揮系統の混乱の発生や、一部の兵士にギレン戦死の情報を傍受され士気が低下する等の影響もあり、ア・バオア・クー陥落の決定的な要因となってしまった。
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:しかし、ギレン殺害から指揮権引き継ぎまでの間に十数分のタイムラグがあり、この隙に連邦側は猛攻を開始。指揮系統の混乱の発生や、一部の兵士にギレン戦死の情報を傍受され士気が低下する等の影響もあり、ア・バオア・クー陥落の決定的な要因となってしまった。
:その一方で、OVA『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』の序盤で「ギレン総帥の戦死と、キシリアの指揮権掌握」の報を聞いた[[エギーユ・デラーズ]]は真相を看破したうえで独断で撤退を決意したり、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』においてはギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせた[[セイラ・マス|セイラ]]を旗頭にしてキシリアに反乱を起こすなど、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。
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:その一方で、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせた[[セイラ・マス|セイラ]]を旗頭にしてキシリアに反乱を起こしており、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。
  
 
=== その他の媒体===
 
=== その他の媒体===
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:それにしても「一糸乱れぬ隊伍を組んで」とはガチョウ足行進<ref>膝を曲げずにまっすぐ伸ばした脚を高く上げる行進。ナチスの宣伝で度々行進のシーンが取り上げられるのでナチス式行進とも呼ばれる(フランスもロシアもやっているのだが)。</ref>を連想させられる。
 
:それにしても「一糸乱れぬ隊伍を組んで」とはガチョウ足行進<ref>膝を曲げずにまっすぐ伸ばした脚を高く上げる行進。ナチスの宣伝で度々行進のシーンが取り上げられるのでナチス式行進とも呼ばれる(フランスもロシアもやっているのだが)。</ref>を連想させられる。
 
;「キシリアは以前から御執心だったようだが、わたしには眼中になかったのだ。『ニュータイプ部隊』なぞ」
 
;「キシリアは以前から御執心だったようだが、わたしには眼中になかったのだ。『ニュータイプ部隊』なぞ」
:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』よりア・バオア・クー戦闘前のシャアとの会話にて。本編以上に明確に「ニュータイプ」には興味はなく、政治煽動のための道具であると言い切っている。
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:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』よりア・バオア・クー戦闘前のシャアとの会話にて。本編より明確に「ニュータイプ」は政治煽動のための道具であると言い切っている。
;「キシリアに何事か言い含められて来たか!? それとも戦の旗色を呼んでまたなにか良からぬことを企んだか!!?」<br />「おまえが誰かということは知っているぞ。キシリア機関だけがジオンの[[スパイ|諜報組織]]ではない」<br />「ダイクン家の再興を図るのはいい、だが、その為にザビ家に仇なすのは許さん! 時代はもう移ってきた、時計の針は戻せんのだ! ジオン公国の歴史はいまや第三期に突入しようとしている」<br />「ザビ家の時代からこの私の時代へ! 勝利した戦後の『人の革新』の時代へ!!」<br />「その流れに逆らうことはもう誰にも出来ない。逆らうものは誰であれ、『新時代の[[神]]』に裁かれる! 判るか?」
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;「キシリアに何事か言い含められて来たか!? それとも戦の旗色を呼んでまたなにか良からぬことを企んだか!!?」<br />「おまえが誰かということは知っているぞ。キシリア機関だけがジオンの[[スパイ|諜報組織]]だけではない」<br />「ダイクン家の再興を図るのはいい、だが、その為にザビ家に仇なすのは許さん! 時代はもう移ってきた、時計の針は戻せんのだ! ジオン公国の歴史はいまや第三期に突入しようとしている」<br />「ザビ家の時代からこの私の時代へ! 勝利した戦後の『人の革新』の時代へ!!」<br />「その流れに逆らうことはもう誰にも出来ない。逆らうものは誰であれ、『新時代の[[神]]』に裁かれる! 判るか?」
 
:上記に続いて、連邦の宇宙戦力は既に決定的な打撃を受けており、ア・バオア・クーの堅陣ならば連邦軍を殲滅し、戦争に勝利すると確信しているが、同時にギレンの敵は連邦からキシリアに移りつつある事が覗える。
 
:上記に続いて、連邦の宇宙戦力は既に決定的な打撃を受けており、ア・バオア・クーの堅陣ならば連邦軍を殲滅し、戦争に勝利すると確信しているが、同時にギレンの敵は連邦からキシリアに移りつつある事が覗える。
 
:また、シャアの素性を完全に見抜いた上で、キシリア派として警戒しているが、ギレンに鞍替えの意志を示して、[[ジオング]]を授かる。
 
:また、シャアの素性を完全に見抜いた上で、キシリア派として警戒しているが、ギレンに鞍替えの意志を示して、[[ジオング]]を授かる。
:上記のニュータイプを信じていない事から、自身が全人類を統治する事を「'''人の革新'''」と定義しているようであり、もはや自身を「'''神'''」と同列であると考えるまでに増長してしまっている。
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:上記のニュータイプを信じていない事から、自身が全人類を統治する事を「'''人の革新'''」と定義しているようであり、もはや自身を「'''神'''」と同列扱いまで考えるまでに増長してしまっている。
 
;「しつこいぞ! キシリア!! 父は突出し過ぎたのだ。いやっ、でしゃばりすぎたのだ!!」<br />「あの時あの時点で和平なぞ!」
 
;「しつこいぞ! キシリア!! 父は突出し過ぎたのだ。いやっ、でしゃばりすぎたのだ!!」<br />「あの時あの時点で和平なぞ!」
 
:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での最後の台詞。本編通りのやり取りの後にキシリアから「デギン公王は'''[[ソーラ・レイ|あの時]]'''グレートデギンに乗っておられた、そうですね?」との問いに対しての返答。
 
:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での最後の台詞。本編通りのやり取りの後にキシリアから「デギン公王は'''[[ソーラ・レイ|あの時]]'''グレートデギンに乗っておられた、そうですね?」との問いに対しての返答。
:この時のギレンは防戦の指揮で忙殺されており<ref>戦局はジオン側が優勢が決定的になりつつあったが、そのためジオン側は士気が緩み、同時に連邦艦隊の残存勢力は死に物狂いに勇戦し、一部の防衛線を突破していた。そのため、ギレンとしてはまだ油断できる余裕がある状態ではなかった。</ref>、キシリアの問いの意味を深く考える事も無く、イラつきながら父殺しを大声で'''自白'''したに等しい発言をしてしまった。この言質を確認した瞬間、キシリアはギレンを暗殺した。
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:この時のギレンは防戦の指揮で忙殺されており<ref>戦局はジオンが優勢だったが、連邦艦隊の残存勢力は死に物狂いに勇戦しており、まだ油断できる余裕がある状態ではなかった。</ref>、キシリアの問いの意味を深く考える事も無く、イラつきながら父殺しを大声で'''自白'''したに等しい発言をしてしまった。この言質を確認した瞬間、キシリアはギレンを暗殺した。
;「親父は見直したな。いざとなったらなかなか」
 
:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN キャスバル0057』より。
 
:ジオン・ズム・ダイクンが隠れていた時計台への連絡方法に感づいた連邦主任捜査官を周囲の人間に狙撃と誤認させて射殺したデキンを見て。
 
:小説版の様に若い頃は本気でデギンを尊敬していた事を窺わせる。
 
:宇宙世紀0057年の出来事であるため、ギレンはまだ20代前半でありアニメや本作本編の頃の様な超然とした様子は一切ない。普通の若者として描写されている。
 
 
;「諸君! ジオンの子らよ! 国民よ!」<br />「このサイド3にあって安穏を貪ってはならない!」<br />「諸君らの父も! 子も! 兄弟も! 未だ分別無き連邦の抵抗の前で独立の民としての矜持を、命をかけて示しているではないか!」<br />「果たして公国に居する我々は私も含め、かの英霊達に顔向けが出来ようか!」<br />「それは否だ! 断じて否だ! 我々一人一人の決意と! 決断と! プライドが!」<br />「そう! 宇宙市民(スペースノイド)としてのプライドが! 今ほど試されている時は無い!」<br />「聞け! 宇宙市民(スペースノイド)の独立を! 運命付けられた子らよ!」
 
;「諸君! ジオンの子らよ! 国民よ!」<br />「このサイド3にあって安穏を貪ってはならない!」<br />「諸君らの父も! 子も! 兄弟も! 未だ分別無き連邦の抵抗の前で独立の民としての矜持を、命をかけて示しているではないか!」<br />「果たして公国に居する我々は私も含め、かの英霊達に顔向けが出来ようか!」<br />「それは否だ! 断じて否だ! 我々一人一人の決意と! 決断と! プライドが!」<br />「そう! 宇宙市民(スペースノイド)としてのプライドが! 今ほど試されている時は無い!」<br />「聞け! 宇宙市民(スペースノイド)の独立を! 運命付けられた子らよ!」
 
:漫画『ギレン・ザビ暗殺計画』にて、宇宙要塞[[ソロモン]]陥落がジオン国民に知らされた際に[[サイド3]]全域に流されたギレンの演説。
 
:漫画『ギレン・ザビ暗殺計画』にて、宇宙要塞[[ソロモン]]陥落がジオン国民に知らされた際に[[サイド3]]全域に流されたギレンの演説。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*キャラクターのモチーフは([[ヒドラー元帥|この頃のアニメでは]][[アベルト・デスラー|よくあることだが]])アドルフ・ヒトラーであり、作中でもデギンから'''「ヒトラーの尻尾」'''と愚弄されるシーンがある。
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*富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では、宇宙の無限な広大さや銀河の流れを見て、不気味さと美しさを同時に感じる哲学者の如き一面が描かれた。
**ただし人を信じられず最終的にイエスマンだけで周囲を固めたヒトラーとは逆に、ギレンはイエスマンを嫌っている。
 
**『新約[[SDガンダム外伝]] 騎士王物語』では総帥ギレンの所属する敵組織が「総統の尾」という皮肉じみた名称となっている。
 
*富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では、宇宙の無限な広大さや銀河の流れを見て、不気味さと美しさを同時に感じる哲学者の如き一面が描かれた。同書では、本国サイド3に逃げのびるも、運転していた車をシャア専用[[リック・ドム]]に同乗していたキシリアによりビームライフルで撃ち抜かれて爆死した。
 
 
**小説版では、ギレンがかつて若き革新家であったジオン・ダイクンのテーゼに感激し、さらにそのダイクンを支援して理想を実現させようとした父デギンを心の底から尊敬した事が明かされている。もっとも、やがて「ダイクンの本質が単なるアジテーターに過ぎなかった」と知り、父デギンともども幻滅してしまうのだが。
 
**小説版では、ギレンがかつて若き革新家であったジオン・ダイクンのテーゼに感激し、さらにそのダイクンを支援して理想を実現させようとした父デギンを心の底から尊敬した事が明かされている。もっとも、やがて「ダイクンの本質が単なるアジテーターに過ぎなかった」と知り、父デギンともども幻滅してしまうのだが。
 
**他にも小説版ではセシリア・アイリーンや[[ランバ・ラル]]等との会話を通じて、より彼の内面や人間性、嗜好等が明らかになっている。
 
**他にも小説版ではセシリア・アイリーンや[[ランバ・ラル]]等との会話を通じて、より彼の内面や人間性、嗜好等が明らかになっている。
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**ちなみに第2位は[[Dr.ヘル]]、第3位は[[キラー・ザ・ブッチャー]]、第4位は[[ムルタ・アズラエル]]とスパロボシリーズでお馴染みの悪役達が揃っているが、ギレンのカリスマには及ばなかったようで、三名の票を足してようやくギレンの票を僅かに超えた程である。
 
**ちなみに第2位は[[Dr.ヘル]]、第3位は[[キラー・ザ・ブッチャー]]、第4位は[[ムルタ・アズラエル]]とスパロボシリーズでお馴染みの悪役達が揃っているが、ギレンのカリスマには及ばなかったようで、三名の票を足してようやくギレンの票を僅かに超えた程である。
 
*安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、45歳に年齢が底上げされている。もっとも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。
 
*安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、45歳に年齢が底上げされている。もっとも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。
**名台詞の項目でもある様に本作のギレンは本編の様な超然とした場面が少なく描写されており、特にデギンにヒトラーの尻尾と揶揄された際の反応が顕著である。本編同様に家族間の愛情表現が乏しい反面で、ガルマからは「ギレン兄さんは皆が考えている様な恐ろしい人ではない」と発言する、デギンの意を酌んだとはいえデギンにガルマの所属を相談されるより先に参謀部付き将校として配属させて前線から遠ざけようとする、重傷にも関わらず出歩いているドズルに「お前もういいのか?」と尋ねるなど、家族間との交流はそれなりに描写され、人間味が増している。ただし、同時にデギンからはムンゾ自治共和国時代に「'''大政治家を志すなら、腹芸を身に着けろ'''」と言われている通り、直情的な一面が強い性格も描写されている。
 
**趣味に関しても漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では自宅でのガーデニングやア・バオア・クー要塞内で彼が収集したとみられる世界中の刀剣の鑑賞をしている場面、OVA版では囲碁や将棋などのボードゲームを嗜む場面が描かれている。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

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