「リリーナ・ドーリアン」を編集中
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スパロボにおいては、非戦闘キャラクターで[[サブパイロット]]化する機会にも与れないため、原作に比べると活躍の場が限られる。人外の侵略者や地球圏外の勢力に対しても(原作的には地球圏一統主義の一類である)完全平和主義の信念を曲げずに暴走するような融通の利かない面もあるので、他作品の人物(特に[[スーパー系]])からは冷めた目で見られることもある。プレイヤー視点でも「スパロボの世界観とゲームの都合で上手くいくわけがない」という目が働きやすく、原作でのプラス補正が削られざるを得ない負の[[スパロボ補正]]を表現する代表的キャラとも言える。 | スパロボにおいては、非戦闘キャラクターで[[サブパイロット]]化する機会にも与れないため、原作に比べると活躍の場が限られる。人外の侵略者や地球圏外の勢力に対しても(原作的には地球圏一統主義の一類である)完全平和主義の信念を曲げずに暴走するような融通の利かない面もあるので、他作品の人物(特に[[スーパー系]])からは冷めた目で見られることもある。プレイヤー視点でも「スパロボの世界観とゲームの都合で上手くいくわけがない」という目が働きやすく、原作でのプラス補正が削られざるを得ない負の[[スパロボ補正]]を表現する代表的キャラとも言える。 | ||
− | + | とはいうものの、多くのスパロボ作品では軍上層部や政界が腐敗しており、そんな中一定以上の発言力と地位を持ち、かつ、平和を望んで自軍に味方してくれる良識ある人物として基本的に守るべき立場の要人に描かれることが多い。 | |
TV版、EW版共に参戦すると原作終了後の設定でも必ずと言っていいほど[[誘拐・拉致イベント|人質にされたり、監禁されたりする]](特にEW版。訳の分からない人外の勢力や、人間だが外道な連中と交渉させられたりした結果でもある)等苦難続きのイメージは強い。もはや彼女が危機に陥る=ヒイロ登場、自軍参加の図式ができあがっている。 | TV版、EW版共に参戦すると原作終了後の設定でも必ずと言っていいほど[[誘拐・拉致イベント|人質にされたり、監禁されたりする]](特にEW版。訳の分からない人外の勢力や、人間だが外道な連中と交渉させられたりした結果でもある)等苦難続きのイメージは強い。もはや彼女が危機に陥る=ヒイロ登場、自軍参加の図式ができあがっている。 | ||
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:『[[闘将ダイモス]]』のエリカらと協力し、戦乱の平和的解決を模索する。『[[鋼鉄ジーグ]]』の原作再現のクロスオーバーで[[邪魔大王国]]との話し合いに出向いたりと、かなりの回数殺されかかりヒイロに救われている。 | :『[[闘将ダイモス]]』のエリカらと協力し、戦乱の平和的解決を模索する。『[[鋼鉄ジーグ]]』の原作再現のクロスオーバーで[[邪魔大王国]]との話し合いに出向いたりと、かなりの回数殺されかかりヒイロに救われている。 | ||
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}} | ;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}} | ||
− | :[[地球安全評議会]] | + | :[[地球安全評議会]]の一員となり、終盤では[[プラント]]と和平交渉をする。 |
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
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=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A}} | ||
− | :一部の連邦軍兵士と、[[バーム星人]] | + | :一部の連邦軍兵士と、[[バーム星人]]の力で組織された平和解放軍を主導する。終盤は木星連合やバームとの和平の為に艦に乗り込んで同行。結局、最後までついてきている。木星連合ルートの場合、友好の為に『[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3|ゲキ・ガンガー]]』を視聴する際、マニアックな視点で作品の細かい矛盾点に気づいてしまった。 |
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦R}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦R}} | ||
:主人公がいた(改変前での)時代ではなんと'''デキムにより処刑される'''という衝撃な展開を迎える。過去世界においても、[[ガイゾック]]との交渉中に人質になったり、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]やデキムに監禁されたりと、相変わらず情勢に翻弄される。 | :主人公がいた(改変前での)時代ではなんと'''デキムにより処刑される'''という衝撃な展開を迎える。過去世界においても、[[ガイゾック]]との交渉中に人質になったり、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]やデキムに監禁されたりと、相変わらず情勢に翻弄される。 | ||
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:地球が閉鎖されるという事態を受けて[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]によりクィーン・リリーナの立場を追われ(解放され)、以後はドーリアン姓に戻って彼女なりに平和を模索し続ける。[[ザンスカール帝国]]と単独交渉を行ったり、[[ジェイソン・ベック]]に誘拐されて人質にされたり、[[ズール皇帝]]に意見申し立てをしたりと、今回もかなり忙しい。最終決戦前にはヒイロの計らいで、破壊される可能性のある地球から脱出。地球の外から決戦の行方を見守ることになる。人間関係では『ビッグオー』のドロシーと親しくなる。 | :地球が閉鎖されるという事態を受けて[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]によりクィーン・リリーナの立場を追われ(解放され)、以後はドーリアン姓に戻って彼女なりに平和を模索し続ける。[[ザンスカール帝国]]と単独交渉を行ったり、[[ジェイソン・ベック]]に誘拐されて人質にされたり、[[ズール皇帝]]に意見申し立てをしたりと、今回もかなり忙しい。最終決戦前にはヒイロの計らいで、破壊される可能性のある地球から脱出。地球の外から決戦の行方を見守ることになる。人間関係では『ビッグオー』のドロシーと親しくなる。 | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}} | ||
− | :第1部中盤、彼女と[[千鳥かなめ]] | + | :第1部中盤、彼女と[[千鳥かなめ]]の一挙両得を狙った組織によりハイジャック誘拐される。すぐさま原作の相方によって助け出されたが。また、亡国の王女という設定は[[木連]]軍人に受けがよいようで、マリーメイアと共に[[火星の後継者]]の説得にも一役買った。 |
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦L}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦L}} | ||
:序盤にジブリールに人質にとられ、終盤に救出された後も最終盤にグロリアに人質にとられるなど、全編通して「囚われのプリンセス」としての出番が多い。と言っても、ジブリールに関しては護衛もつけずに単身で直談判に行った結果であり、行動力がありすぎる故に周囲を振り回している感がある。 | :序盤にジブリールに人質にとられ、終盤に救出された後も最終盤にグロリアに人質にとられるなど、全編通して「囚われのプリンセス」としての出番が多い。と言っても、ジブリールに関しては護衛もつけずに単身で直談判に行った結果であり、行動力がありすぎる故に周囲を振り回している感がある。 | ||
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:EW版。SSRサポートユニットとして登場。 | :EW版。SSRサポートユニットとして登場。 | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}} | ||
− | : | + | :EW版。2019年12月より、ヒイロに対応した支援ユニットパーツとして参戦。シリーズ初の音声収録が行われた。 |
=== 関連作品 === | === 関連作品 === | ||
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;[[ジェイソン・ベック]] | ;[[ジェイソン・ベック]] | ||
:『D』では中盤に彼に拉致されてしまう。 | :『D』では中盤に彼に拉致されてしまう。 | ||
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=== [[バンプレストオリジナル]] === | === [[バンプレストオリジナル]] === | ||
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:リリーナの通う学園に転校生として潜入したヒイロとあまりにも早い念願の再会を果たし、自身の誕生パーティの招待状を渡すが、無下に破り捨てられた際のやり取り。破られた次に彼女の涙を拭うをキザな仕草を見せたかと思えば、「'''お前を殺す'''」という突拍子もない衝撃的な宣告をされてしまう。「W」本編序盤の珍展開を象徴する屈指の迷シーンの一つ。この時はまだヒイロの素性を知らず、その理解不能な行動に恐怖と不安を覚えることとなった。ついでに視聴者にとっても「何なのこの人…」と思わされる場面でもある。アップで映し出されたリリーナの驚愕の表情が印象に残っている方も多いだろう。 | :リリーナの通う学園に転校生として潜入したヒイロとあまりにも早い念願の再会を果たし、自身の誕生パーティの招待状を渡すが、無下に破り捨てられた際のやり取り。破られた次に彼女の涙を拭うをキザな仕草を見せたかと思えば、「'''お前を殺す'''」という突拍子もない衝撃的な宣告をされてしまう。「W」本編序盤の珍展開を象徴する屈指の迷シーンの一つ。この時はまだヒイロの素性を知らず、その理解不能な行動に恐怖と不安を覚えることとなった。ついでに視聴者にとっても「何なのこの人…」と思わされる場面でもある。アップで映し出されたリリーナの驚愕の表情が印象に残っている方も多いだろう。 | ||
:しかし、これが本当の意味でのヒイロとリリーナの数奇な出会いと運命の始まりと言っても過言ではない。 | :しかし、これが本当の意味でのヒイロとリリーナの数奇な出会いと運命の始まりと言っても過言ではない。 | ||
− | ;母「お父様は最期に、何か話されましたか……?」 | + | ;母「お父様は最期に、何か話されましたか……?」 |
− | : | + | ;リリーナ「いいえ、お父様は何も……」 |
+ | ;母「リリーナ、あなたにお話があります」 | ||
+ | ;リリーナ「お母様!あなたはお母様です!ずっとお母様でいてください!」 | ||
+ | :第6話より。父であるドーリアン事務次官を喪った次の話でのやり取り。1人母の待つ自宅に戻ったリリーナ。死の間際に娘の出生の秘密を語った育ての父だが、彼女はそれを認められず、何も知らされなかったと返答する。何かを語ろうとした母だが、それをを遮り自分の母でいてほしいと懇願する。血の繋がりはなくとも、ドーリアン事務次官も目の前の女性も彼女にとって大切な肉親であった。 | ||
;「ヒイロー! 早く私を、殺しにいらっしゃい!!」 | ;「ヒイロー! 早く私を、殺しにいらっしゃい!!」 | ||
− | :14話より、ヒイロに出会えないもどかしさから叫んだ、リリーナを象徴する名(迷)言のひとつ。ヒイロの「お前を殺す」を踏まえたセリフではあるのだが、何も知らない者からすればひどく奇特な発言である。 | + | :14話より、ヒイロに出会えないもどかしさから叫んだ、リリーナを象徴する名(迷)言のひとつ。ヒイロの「お前を殺す」を踏まえたセリフではあるのだが、何も知らない者からすればひどく奇特な発言である。<br />『第2次Z破界篇』ではなんとアッシュフォード学園の敷地内で叫ぶ。 |
− | + | ;「ヒイロ!ゼクスを殺しなさい!!」 | |
− | ; | ||
:ゼクスとヒイロの南極での決闘において、ヒイロに卑劣な戦いを挑んでいる「元サンクキングダムの騎士」ゼクスを討つようヒイロに叫ぶ。しかし直後、ノインからゼクスが自身の実の兄であることを知らされることになる。 | :ゼクスとヒイロの南極での決闘において、ヒイロに卑劣な戦いを挑んでいる「元サンクキングダムの騎士」ゼクスを討つようヒイロに叫ぶ。しかし直後、ノインからゼクスが自身の実の兄であることを知らされることになる。 | ||
;「完全平和など…戦うことの出来ないものの戯言なのではないでしょうか…?」 | ;「完全平和など…戦うことの出来ないものの戯言なのではないでしょうか…?」 | ||
:OZの[[ビルゴ]]の襲撃でリリーナの乗る車が襲われパーガンが負傷した時。強い意志の持ち主であったリリーナもこの時ばかりは珍しく少々弱気になったがカトルの言葉で気を取り直す。 | :OZの[[ビルゴ]]の襲撃でリリーナの乗る車が襲われパーガンが負傷した時。強い意志の持ち主であったリリーナもこの時ばかりは珍しく少々弱気になったがカトルの言葉で気を取り直す。 | ||
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;「ヒイロー!」<br />「今度はちゃんと手渡しなさい」 | ;「ヒイロー!」<br />「今度はちゃんと手渡しなさい」 | ||
− | : | + | :最終話にて。ヒイロに誕生会の招待状を引き裂かれた際の意趣返しとばかりに、ヒイロのバースディカードを引き裂いて、ヒイロがいる方向(作業服姿に変装したヒイロがいた)に向かって放ったセリフ。ガンダムWのラストシーンである。 |
=== Endless Waltz === | === Endless Waltz === | ||
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=== Zシリーズ === | === Zシリーズ === | ||
;「では、どうすればいいのでしょうか…?」<br />「不満を抱えたナンバーズの方達はどうすればいいのでしょう…」 | ;「では、どうすればいいのでしょうか…?」<br />「不満を抱えたナンバーズの方達はどうすればいいのでしょう…」 | ||
− | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』中盤のエリア11にて、[[黒の騎士団]] | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』中盤のエリア11にて、[[黒の騎士団]]に憤っているアッシュフォード学園生徒会のメンバー(ルイスを含む)に対してこう問いかけた。コードギアス本編ではアッシュフォード学園生徒会のメンバーにこのような意見を述べる人物はいなかったので、皆戸惑っていた(ニーナにいたってはリリーナを「反ブリタニア主義者ではないか」と疑ってしまう)。 |
;「戦わない事と平和は似て非なるものです。侵略者への服従…ましてや、それが利己的な保身目的ならばそれは人々に対する裏切りも同義です」<br/>ナナリー「私もリリーナ次官と同じ考えです。個人の利益のために多くの人達を危険に晒すような行為を見逃すわけにはいきません」 | ;「戦わない事と平和は似て非なるものです。侵略者への服従…ましてや、それが利己的な保身目的ならばそれは人々に対する裏切りも同義です」<br/>ナナリー「私もリリーナ次官と同じ考えです。個人の利益のために多くの人達を危険に晒すような行為を見逃すわけにはいきません」 | ||
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』で[[マーサ・ビスト・カーバイン|マーサ]]の独善を批判した時の会話。 | :『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』で[[マーサ・ビスト・カーバイン|マーサ]]の独善を批判した時の会話。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*担当声優の矢島晶子氏は収録当時、いろんな意味でブッ飛んでおり、浮世離れしたリリーナという役柄を理解できないあまり、スタジオに行くのが苦痛で仕方なかったという。ぶっ飛んだガンダムパイロット以上にブッ飛んだ役柄といえるのだから仕方ないかもしれない……。 | *担当声優の矢島晶子氏は収録当時、いろんな意味でブッ飛んでおり、浮世離れしたリリーナという役柄を理解できないあまり、スタジオに行くのが苦痛で仕方なかったという。ぶっ飛んだガンダムパイロット以上にブッ飛んだ役柄といえるのだから仕方ないかもしれない……。 | ||
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*ED映像は彼女の独壇場になっており、やたらとツンデレな歌詞に合わせてアフリカを冒険するという筋立てになっている。 | *ED映像は彼女の独壇場になっており、やたらとツンデレな歌詞に合わせてアフリカを冒険するという筋立てになっている。 | ||
**なお映像中で'''[[ライオン]](180~300㎏程度)を2頭抱え上げる'''というとんでもないカットがあり、前掲の通り『D』でのベラリオスとの絡みの他、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]』ではデュオから(誇張されて)ネタにされている。 | **なお映像中で'''[[ライオン]](180~300㎏程度)を2頭抱え上げる'''というとんでもないカットがあり、前掲の通り『D』でのベラリオスとの絡みの他、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]』ではデュオから(誇張されて)ネタにされている。 | ||
**ちなみにコミックボンボンで連載されていた4コマ漫画『がんばれ!ドモンくんW』でも、このEDのリリーナは'''「[[レディ・アン]]より怖い」'''などと描かれていた。 | **ちなみにコミックボンボンで連載されていた4コマ漫画『がんばれ!ドモンくんW』でも、このEDのリリーナは'''「[[レディ・アン]]より怖い」'''などと描かれていた。 | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == |