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*1983年4月1日 ~ 1984年3月23日放映(テレビ東京) 全52話
 
*1983年4月1日 ~ 1984年3月23日放映(テレビ東京) 全52話
*初参戦スパロボ:[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]] (2011年)
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*初参戦スパロボ:[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] (2011年)
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
高橋良輔氏が『太陽の牙ダグラム』に続いて手掛けた[[リアルロボット]]アニメ。<br />
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高橋良輔氏が『太陽の牙ダグラム』に続いて手掛けた[[リアルロボット]]アニメ。
乾いた舞台設定、主人公キリコを始めとする一癖も二癖もある登場人物たち、そして登場するロボット―[[アーマード・トルーパー]](略称AT)と呼ばれるそれが、「兵器としてのロボット」を非常に良く体得しており、これらのミリタリー色の強い作風が主に高齢層の支持を集め、'''[[リアルロボット]]アニメの最高峰」'''と評されることも多い。<br />
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乾いた舞台設定、主人公キリコを始めとする一癖も二癖もある登場人物たち、そして登場するロボット―[[アーマード・トルーパー]](略称AT)と呼ばれるそれが、「兵器としてのロボット」を非常に良く体得しており、これらのミリタリー色の強い作風が主に高齢層の支持を集め、「'''[[リアルロボット]]アニメの最高峰'''」と評されることも多い。<br />
 
TV放映終了後もOVAや小説などで派生作品が断続的に作られ続け、いわゆる「[[ボトムズシリーズ]]」としてリアルロボットアニメ界で一つの地位を獲得した。
 
TV放映終了後もOVAや小説などで派生作品が断続的に作られ続け、いわゆる「[[ボトムズシリーズ]]」としてリアルロボットアニメ界で一つの地位を獲得した。
    
本作がそれまでのロボットアニメと決定的に異なっていたのは、'''出てくるロボットはほぼ全て[[量産型|規格品/量産品]]であり「主役ロボット」という概念が通用しない'''ことである。[[スコープドッグ]]は本作の看板ロボットであるが、[[やられメカ|ヤラレ役]]という面も合わせ持つ。また、主人公キリコは操縦に慣れたドッグ系[[AT]]を好んで使うものの、破損すればあっさり乗り捨ててしまう。<br />
 
本作がそれまでのロボットアニメと決定的に異なっていたのは、'''出てくるロボットはほぼ全て[[量産型|規格品/量産品]]であり「主役ロボット」という概念が通用しない'''ことである。[[スコープドッグ]]は本作の看板ロボットであるが、[[やられメカ|ヤラレ役]]という面も合わせ持つ。また、主人公キリコは操縦に慣れたドッグ系[[AT]]を好んで使うものの、破損すればあっさり乗り捨ててしまう。<br />
万能たる愛機(ないし2号機)に長らく乗り続けるというロボットアニメの伝統的なフォーマットを排除し、無骨を徹底的に貫いた作風に仕上がっている。
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万能たる愛機(ないし2号機)に長らく乗り続けるというロボットアニメの伝統的なフォーマットを排除し、無骨を徹底的に貫いた作風に仕上がっている。
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TV本放送52話中で女性キャラが実質4人しか登場しないので非常に男臭い面が目立つが、物語の骨子の一つは'''「男女の愛」'''であり、キリコとフィアナの間では曇り無い純愛ストーリーが繰り広げられる。
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TV本放送52話中で女性キャラが実質4人しか登場しないので非常に男臭い面が目立つが、物語の骨子の1つは「'''男女の愛'''」であり、キリコとフィアナの間では曇り無い純愛ストーリーが繰り広げられる。
    
また、本作は[[次回予告]]のナレーションの質が非常に高いのも特徴で、高橋監督が全話分書いたナレーションを、ロッチナ役の銀河万丈氏がさながら詩あるいは散文の詠唱のごとく、謳うように読み上げる。好評のあまり、この予告編だけをまとめたビデオソフトが発売されるほど。この予告スタイルは後のOVA(外伝は除く)や各種CMでも継続されることになり、今や[[ボトムズシリーズ]]の「伝統」となっている。スタッフ曰く、この作品における監督の主な仕事は「'''予告のセリフを考える事'''」らしい。
 
また、本作は[[次回予告]]のナレーションの質が非常に高いのも特徴で、高橋監督が全話分書いたナレーションを、ロッチナ役の銀河万丈氏がさながら詩あるいは散文の詠唱のごとく、謳うように読み上げる。好評のあまり、この予告編だけをまとめたビデオソフトが発売されるほど。この予告スタイルは後のOVA(外伝は除く)や各種CMでも継続されることになり、今や[[ボトムズシリーズ]]の「伝統」となっている。スタッフ曰く、この作品における監督の主な仕事は「'''予告のセリフを考える事'''」らしい。
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:戦後はウドで[[バトリング]]選手をしていたが、偶然キリコを見掛けたことから彼を抹殺しようとするも、返り討ちに遭う。
 
:戦後はウドで[[バトリング]]選手をしていたが、偶然キリコを見掛けたことから彼を抹殺しようとするも、返り討ちに遭う。
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=== [[クメン王国]]([[アッセンブルEX-10]]) ===
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=== [[クメン王国]][[アッセンブルEX-10]]===
 
;[[ゴン・ヌー]]
 
;[[ゴン・ヌー]]
 
:クメン王国の将軍で、傭兵基地「アッセンブルEX-10」の責任者。
 
:クメン王国の将軍で、傭兵基地「アッセンブルEX-10」の責任者。
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*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/OE]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/OE]]
=== [[アーマード・トルーパー]] ===
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=== [[AT]] ===
 
*[[スコープドッグ]]
 
*[[スコープドッグ]]
 
*[[スコープドッグRM]]
 
*[[スコープドッグRM]]
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== 主題歌と[[BGM]] ==
 
== 主題歌と[[BGM]] ==
「TETSU」の名前で主題歌を担当したのは、後に1990年代のヒット曲の仕掛け人となったシンガーソングライター・織田哲郎氏。氏によれば駆け出しの頃に覆面歌手として歌った作品の一つである。
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「TETSU」の名前で主題歌を担当したのは、後に1990年代のヒット曲の仕掛け人となったシンガーソングライター・織田哲郎氏。氏によれば駆け出しの頃に覆面歌手として歌った作品の1つである。
 
;「炎のさだめ」
 
;「炎のさだめ」
 
:作詞:高橋良輔、作・編曲:乾裕樹、歌:TETSU
 
:作詞:高橋良輔、作・編曲:乾裕樹、歌:TETSU
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== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
=== Zシリーズ ===
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=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]]
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
:長年待ち望まれていたがついに参戦。間のエピソードである『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』と前日談である『[[装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ|野望のルーツ]]』、『[[装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ|ペールゼン・ファイルズ]]』と併せての参戦。
 
:長年待ち望まれていたがついに参戦。間のエピソードである『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』と前日談である『[[装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ|野望のルーツ]]』、『[[装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ|ペールゼン・ファイルズ]]』と併せての参戦。
 
:[[ボトムズシリーズ]]のキャラクターたちは「次元振動の影響を受けたアストラギウス銀河からやってきた者たち」という設定であるが、主人公キリコが所属しているギルガメス軍はその中で'''軍自体をそのまま傭兵組織として運用している'''というすごい設定である。また、序盤の舞台であるウドは[[エリア11]]のシンジュクゲットーに組み込まれ、さながら酸の雨が降るゲットーとなっている。『[[コードギアス 反逆のルルーシュ|コードギアス]]』との絡みが多いほか、[[レッドショルダー]]隊員をはじめ、ボトムズシリーズの各キャラクターたちが、雇われの傭兵として各勢力の手先として登場する。
 
:[[ボトムズシリーズ]]のキャラクターたちは「次元振動の影響を受けたアストラギウス銀河からやってきた者たち」という設定であるが、主人公キリコが所属しているギルガメス軍はその中で'''軍自体をそのまま傭兵組織として運用している'''というすごい設定である。また、序盤の舞台であるウドは[[エリア11]]のシンジュクゲットーに組み込まれ、さながら酸の雨が降るゲットーとなっている。『[[コードギアス 反逆のルルーシュ|コードギアス]]』との絡みが多いほか、[[レッドショルダー]]隊員をはじめ、ボトムズシリーズの各キャラクターたちが、雇われの傭兵として各勢力の手先として登場する。
 
:原作のストーリーはウド編と『ザ・ラストレッドショルダー』までが展開される。
 
:原作のストーリーはウド編と『ザ・ラストレッドショルダー』までが展開される。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]]
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
:クメン編以降のストーリーが描かれる。ただし、サンサ編は再現が難しいのか[[イプシロン]]との決着部分のみ描かれ、ゾフィーは登場しない。本作では版権の関係で使用出来ないと思われる「レッドショルダーマーチ」をオリジナル曲「戦騎達の行進」で代用している。対策も兼ねてか微妙に違った曲調となっているものの、雰囲気がとてもそっくりでファンからは好評である。
 
:クメン編以降のストーリーが描かれる。ただし、サンサ編は再現が難しいのか[[イプシロン]]との決着部分のみ描かれ、ゾフィーは登場しない。本作では版権の関係で使用出来ないと思われる「レッドショルダーマーチ」をオリジナル曲「戦騎達の行進」で代用している。対策も兼ねてか微妙に違った曲調となっているものの、雰囲気がとてもそっくりでファンからは好評である。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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| 第13話 || 脱出 ||  ||  ||  
 
| 第13話 || 脱出 ||  ||  ||  
 
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| 第14話 || アッセンブルEX-10 || rowspan="15"|クメン編 ||  ||  || 第2次Z再世篇
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| 第14話 || アッセンブルEX-10 || rowspan="15"|クメン編 ||  ||  || [[第2次Z再世篇]]
 
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| 第15話 || 疑惑 ||  ||  ||  
 
| 第15話 || 疑惑 ||  ||  ||  
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===DVD===
 
===DVD===
 
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===音楽===
 
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===TVゲーム===
 
===TVゲーム===
 
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*恐ろしい事に、'''内戦中のカンボジア(クメン編のモデル)でも放送されていた'''らしい……。カンボジアの人々はクメン編を見てどう思ったのだろうか。
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*恐ろしい事に、'''内戦中のカンボジア(クメン編のモデル)でも放送されていた'''らしい…… カンボジアの人々はクメン編を見てどう思ったのだろうか。
 
*ATが弱かったり、作品全体に漂う泥臭い戦争描写(特にクメン編)ゆえに勘違いされがちであるが、実は作中の文明は、'''銀河レベルでの戦争が可能な領域に達している'''ので、スパロボ内でも屈指の技術力を保有していることになる。
 
*ATが弱かったり、作品全体に漂う泥臭い戦争描写(特にクメン編)ゆえに勘違いされがちであるが、実は作中の文明は、'''銀河レベルでの戦争が可能な領域に達している'''ので、スパロボ内でも屈指の技術力を保有していることになる。
 
**例を挙げれば、ギルガメス軍のギーガ級宇宙戦艦は'''約2週間で13万光年を移動可能'''という描写が存在するし、惑星破壊作戦に用いることが可能なミサイルも存在している。比較として、マクロスFにおけるフロンティア船団の第七次超長距離フォールドの移動距離は、かなりの準備を経た上でも'''約800光年'''と言う描写であった。レベルが違う……。
 
**例を挙げれば、ギルガメス軍のギーガ級宇宙戦艦は'''約2週間で13万光年を移動可能'''という描写が存在するし、惑星破壊作戦に用いることが可能なミサイルも存在している。比較として、マクロスFにおけるフロンティア船団の第七次超長距離フォールドの移動距離は、かなりの準備を経た上でも'''約800光年'''と言う描写であった。レベルが違う……。
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*人気アイドル育成シミュレーションゲーム『THE IDOL M@STER(アイドルマスター)』のアーケード版に、「メルキアX1」というプロデューサー率いる「レッドショルダー」という明らかに本作を意識したネーミングのアイドルユニットがNPCとして登場したことがある。ちなみに、このユニットのアイドルたちの衣装は[[レッドショルダー|右肩が赤いデザイン]]であることが多い。
 
*人気アイドル育成シミュレーションゲーム『THE IDOL M@STER(アイドルマスター)』のアーケード版に、「メルキアX1」というプロデューサー率いる「レッドショルダー」という明らかに本作を意識したネーミングのアイドルユニットがNPCとして登場したことがある。ちなみに、このユニットのアイドルたちの衣装は[[レッドショルダー|右肩が赤いデザイン]]であることが多い。
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{{DEFAULTSORT:そうこうきへいほとむす}}
 
[[Category:登場作品]]
 
[[Category:登場作品]]
[[Category:高橋作品]]
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[[Category:ボトムズシリーズ|*そうこうきへいほとむす]]
[[Category:ボトムズシリーズ|*]]
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