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[[グリプス戦役]]の本格的な開戦前より、当時の最新鋭機である[[ガンダムMk-II]]と比べても互角と言われる程の優れた性能を有しており、Mk-II開発を行った技術者であるフランクリン・ビダン大尉本人でさえも、本機の方を高く評価している程<ref>ガンダムMk-IIは「連邦系の技術のみで開発する」という条件を無理矢理付けさせられて開発したと言う裏があり、連邦側の虚栄心に付き合わされてジオニックの技術を一切利用出来ない自由度の無さから開発担当を行ったフランクリンにしてみれば、駄作以外の何物でも無かったと言える。事実、グリプス戦役の終盤期には、モビルスーツ性能向上・発展の急激なインフレ化が進んだ結果、Mk-IIの方は技術系統を問わずに開発されたリック・ディアスと異なって一年も満たずに旧式化してしまっている。</ref>で、グリプス戦役の終盤時においてもティターンズの新鋭モビルスーツとも対等に渡り合っている。しかし、この様に高性能な機体でありながらも生産コストが高めである為か、後に新規開発された[[ネモ (ガンダム)|ネモ]]の方が優先的に量産され、本機はあくまでも士官及びエースパイロット用の機体として少数のみが量産されるに止まっている。また、劇中当初は赤い機体と一般の黒い機体が存在しており、赤い機体である先行量産型は、クワトロ・バジーナ専用機として多少の仕様の変更とチューンナップが施されており、若干程度だが性能は高めとされている。当初のエゥーゴはゲリラ的な活動をメインに行っていた為、その性質上から目立たない黒色に塗っていたが、[[グリーンノア]]の一件以降、ティターンズとの正面衝突に移行した為、機体を隠匿する必要が無くなり、クワトロ機の赤いカラーリングが兵士に好評だった事もあって、後に大半の機体がカラーリングを黒から赤に変更しているが<ref>これは当時、日本サンライズ内に赤インクの在庫が多かった為でもある。</ref>黒のままの機体も有った。なお、後に地上に残されたリック・ディアスの一機は、地上戦に特化したカスタマイズが行われ、[[ディジェ]]として生まれ変わる事になっている。
[[グリプス戦役]]の本格的な開戦前より、当時の最新鋭機である[[ガンダムMk-II]]と比べても互角と言われる程の優れた性能を有しており、Mk-II開発を行った技術者であるフランクリン・ビダン大尉本人でさえも、本機の方を高く評価している程<ref>ガンダムMk-IIは「連邦系の技術のみで開発する」という条件を無理矢理付けさせられて開発したと言う裏があり、連邦側の虚栄心に付き合わされてジオニックの技術を一切利用出来ない自由度の無さから開発担当を行ったフランクリンにしてみれば、駄作以外の何物でも無かったと言える。事実、グリプス戦役の終盤期には、モビルスーツ性能向上・発展の急激なインフレ化が進んだ結果、Mk-IIの方は技術系統を問わずに開発されたリック・ディアスと異なって一年も満たずに旧式化してしまっている。</ref>で、グリプス戦役の終盤時においてもティターンズの新鋭モビルスーツとも対等に渡り合っている。しかし、この様に高性能な機体でありながらも生産コストが高めである為か、後に新規開発された[[ネモ (ガンダム)|ネモ]]の方が優先的に量産され、本機はあくまでも士官及びエースパイロット用の機体として少数のみが量産されるに止まっている。また、劇中当初は赤い機体と一般の黒い機体が存在しており、赤い機体である先行量産型は、クワトロ・バジーナ専用機として多少の仕様の変更とチューンナップが施されており、若干程度だが性能は高めとされている。当初のエゥーゴはゲリラ的な活動をメインに行っていた為、その性質上から目立たない黒色に塗っていたが、[[グリーンノア]]の一件以降、ティターンズとの正面衝突に移行した為、機体を隠匿する必要が無くなり、クワトロ機の赤いカラーリングが兵士に好評だった事もあって、後に大半の機体がカラーリングを黒から赤に変更しているが<ref>これは当時、日本サンライズ内に赤インクの在庫が多かった為でもある。</ref>黒のままの機体も有った。なお、後に地上に残されたリック・ディアスの一機は、地上戦に特化したカスタマイズが行われ、[[ディジェ]]として生まれ変わる事になっている。
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グリプス戦役終結後となる[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時は、多数のエースパイロットが戦死及び戦線離脱してしまった事も重なってか、その姿が確認される事は無くなったのだが、後に本機の正当発展型として[[シュツルム・ディアス]]が開発されている。ただし、この機体の一部は、開発を行ったアナハイム側の諸事情によって、エゥーゴと敵対する[[ネオ・ジオン]]に、壊滅したティターンズで運用されていたモビルスーツと共に裏取引で渡ってしまっている。
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『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』([[第1次ネオ・ジオン抗争]])の時代には、グリプス戦役で多数のエースパイロットが戦死、及び戦線離脱してしまったことも重なってか、本機の姿が確認されることはなかったが、その正統発展型である'''[[シュツルム・ディアス]]'''が登場。ただしその一部は開発したアナハイム社の諸事情によって[[ネオ・ジオン]]へと渡り、同作中ではエゥーゴ側ではなく、ネオ・ジオン機としてのみ登場する。
機体名については、旧ジオン軍で宇宙用の機体を意味する「リック」と、南アフリカの喜望峰を発見した15世紀のポルトガルの航海者「バーソロミュー・ディアス」にちなんだ<ref>劇中でクワトロがディアスの名前を出した理由は「エゥーゴの活動も折り返し点まで到達したことを象徴する機体という意味でディアスの名にあやかった」「単に言葉のゴロがいいから」と、メディアによって理由は違う。</ref>もの。装甲材にガンダリウムγを採用した事から開発時は[[ブレックス・フォーラ]]准将から「ガンマガンダム」のコードネームを与えられていたが、クワトロがドムの正常進化的な外見の機体には「ガンダム」呼称が相応しくないと感じ、改めて提案した機体名に刷新されたという設定である。
機体名については、旧ジオン軍で宇宙用の機体を意味する「リック」と、南アフリカの喜望峰を発見した15世紀のポルトガルの航海者「バーソロミュー・ディアス」にちなんだ<ref>劇中でクワトロがディアスの名前を出した理由は「エゥーゴの活動も折り返し点まで到達したことを象徴する機体という意味でディアスの名にあやかった」「単に言葉のゴロがいいから」と、メディアによって理由は違う。</ref>もの。装甲材にガンダリウムγを採用した事から開発時は[[ブレックス・フォーラ]]准将から「ガンマガンダム」のコードネームを与えられていたが、クワトロがドムの正常進化的な外見の機体には「ガンダム」呼称が相応しくないと感じ、改めて提案した機体名に刷新されたという設定である。