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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
部下達を始めとする周囲からは、外見上、優れた強気な指導者として見られがちだが、そんな指導者としての顔はあくまでも内面を隠すためのポーズに過ぎない。
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部下たちを始めとする周囲からは外見上、優れた強気な指導者として見られがちだが、そんな指導者としての顔はあくまでも内面を隠すためのポーズに過ぎない。
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'''ハマーンの実情は孤独な心の弱い女性であり、その孤独さ故に、大きな心の拠り所を欲していた'''。その為、地球圏への帰還時にエゥーゴとティターンズの激戦が繰り広げられていた際は、ティターンズよりもシャアの指揮していたエゥーゴの方を優先して同盟締結の交渉をしようとしたり(失敗に終わっているが)、その後になってシャアが頭を下げてまで協力を頼まれた際には「惚れた男への弱み」であるかの様にあっさりそれを引き受け、ティターンズを裏切ったりもしている<ref>戦略的に見ても、弱体化しつつあったエゥーゴよりも圧倒的な軍事力を誇り、コロニーレーザーまで所有しているティターンズと同盟を結ぶ方に大きな利があると言え、逆にエゥーゴと同盟を結んでも、ジオン残党狩りを推し進めるティターンズの権力や軍事力を更に強化させてしまうリスクの方が高かった。</ref>等、冷静に見ると意外なまでにその行動は「私情」を優先させていたと言える。<ref>一方で、富野由悠季監督は、ハマーンの人物像に対し「強い男に憧れながらもそうした存在を理解できず、結果的に漁夫の利を得ようとする小悪党に成り下がった女」と痛烈な批判をしている。</ref>
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'''ハマーンの実情は孤独な心の弱い女性であり、その孤独さゆえに、大きな心の拠り所を欲していた'''。そのため、地球圏への帰還時にエゥーゴとティターンズの激戦が繰り広げられていた際は、ティターンズよりもシャアの指揮していたエゥーゴの方を優先して同盟締結の交渉をしようとしたり(失敗に終わっているが)、その後になってシャアが頭を垂れてまで協力を要請した際には、「惚れた男への弱み」であるかのようにあっさりとそれを引き受け、ティターンズを裏切ったりもしている<ref>戦略的に見ても、弱体化しつつあったエゥーゴよりも圧倒的な軍事力を誇り、コロニーレーザーまで所有しているティターンズと同盟を結ぶ方に大きな利があると言え、逆にエゥーゴと同盟を結んでも、ジオン残党狩りを推し進めるティターンズの権力や軍事力を更に強化させてしまうリスクの方が高かった。</ref>等、冷静に見ると意外なまでにその行動は「私情」を優先させていたと言える<ref>一方で富野由悠季監督はハマーンの人物像について、「強い男に憧れながらもそうした存在を理解できず、結果的に漁夫の利を得ようとする小悪党に成り下がった女」と痛烈に批判している。</ref>
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しかし、劇中でシャアや[[ジュドー・アーシタ]]を何度か自分の傍へ招きいれようとしているも、自らの手段を選ばない行為や不遜な態度が要因で、最終的には完全否定されてしまっている。皮肉にも、その「頼られるよりも頼りたい」という本質はシャアとよく似ているのだが、お互いにその本質に気付けず、擦れ違うままで終わってしまった<ref>スパロボシリーズでは、様々な人間達の後押し等もあってか、互いの素直な気持ちをぶつけあって関係を修復する事もある。</ref>。尤も、ハマーンがここまで拗らせてしまったのはシャアにも原因がある<ref>作品によってはシャアの離反はハマーンの自業自得が混じっている</ref>。
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劇中ではシャアや[[ジュドー・アーシタ]]を何度か自分の傍へ招き入れようとしたが、自らの手段を選ばない行為や不遜な態度が要因で、最終的には完全否定されてしまっている。皮肉にもその「頼られるよりも頼りたい」という本質はシャアとよく似ているのだが、お互いにその本質に気付けず、すれ違うままで終わってしまった<ref>スパロボシリーズでは様々な人たちの後押し等もあってか、互いの素直な気持ちをぶつけあって関係を修復する事もある。</ref>。もっともハマーンがここまで拗らせてしまったのは、シャアにも原因があるとは言える<ref>作品によってはシャアの離反は、ハマーンの自業自得が混じっている。</ref>。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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