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'''ゲッターロボシリーズ'''とは、永井豪・石川賢およびダイナミックプロを原作とする一連のシリーズ。[[日本]]初の「[[合体]]・[[変形]]するヒーローロボット」を生み出した。
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'''ゲッターロボシリーズ'''は、永井豪・石川賢およびダイナミックプロを原作とする一連のシリーズ。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
三人のチームが乗り込む三機の戦闘機が、特性の異なるロボットに合体変形するアイディアは、数多のロボット作品に反映されてきた。また、石川賢氏が描く「無限」「同化」「バイオレンス」などの数多くの要素は、後続のSF作家に多大な影響を与えている。
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本邦初の「[[合体]]・[[変形]]するヒーローロボット」を生み出したシリーズとして有名であり、3人のチームが乗り込む3機の戦闘機が、特性の異なるロボットに合体変形するアイディアは、数多のロボット作品に反映されてきた。また、石川賢氏が描く「無限」「同化」「バイオレンス」などの数多くの要素は、後続のフィクション作品に多大な影響を与えている。
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これらの作品の一部(特に漫画作品)では中途半端に完結するケースが多く、それらに陥った場合の[[俗語・俗称|俗称]]として「'''虚無る'''」がある。
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== スパロボにおいて ==
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[[スーパーロボット大戦シリーズ]]においては、「[[マジンガーシリーズ]]」「[[ガンダムシリーズ]]」と共に[[御三家]]と呼ばれており、参戦作品の常連として認識されている。
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== SRWにおける扱われ方 ==
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ただし2000年代以降は本シリーズのみ不参戦のケースも見受けられており、これは石川氏の逝去以降長期にわたり映像媒体による新規作品が提供されなかったことも影響していると思われる
[[マジンガーシリーズ]]、[[ガンダムシリーズ]]と共に「[[御三家]]」と称され、スーパーロボット大戦シリーズ草創期から長きに渡る最古参レギュラー格として君臨する作品群の1つ。中でも『[[ゲッターロボ]]』『[[ゲッターロボG]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日|世界最後の日]]』の参戦回数が群を抜いて多い。
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版権を持つダイナミックプロはSRWに寛容な姿勢を長く示しており、[[旧シリーズ]][[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』で[[ギルギルガン]]を基に「勝手に作ってしまった[[メカギルギルガン]]」は語り草。しかし関係が悪化する事は無く、むしろ『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではダイナミック公認で[[真ゲッターロボ]]が[[オリジナル設定|再設定・再構築]]されて世に送り出される場となるなど親密さを保った。現在でも関係は緊密で、特に[[ダイナミック企画オリジナル]]名義による新風のゲッターロボサーガの主要展開先はSRWである、と言っても良いポジションを得ている。
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シリーズ作品の参戦傾向については、スパロボ誕生以来『[[ゲッターロボ]]』『[[ゲッターロボG]]』といった東映制作テレビアニメ作品が常連であったがこれらは『[[スーパーロボット大戦Z]]』を最後に参戦が激減し<ref>『[[スーパーロボット大戦X-Ω]]』にて再参戦の際はメカはアニメ版仕様・キャラクターはOVA版仕様という特殊な参戦形式が採られている。</ref>、『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』以降はOVA作品の『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』が参戦機会を大幅に増やしていくこととなる。
 
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2000年発売の『[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇|COMPACT2 第2部]]』が初の「ゲッターのいないSRW」となったものの三部作の1つであり、同『[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇|第1部]]』『[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇|第3部]]』には参戦している。その5年後の『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では名実共に初の完全不参戦となったが、それ以後も参戦頻度は衰えずに御三家の一角を守っている。
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SRWにおける変形・[[サブパイロット]]システムはゲッターロボに軸を据えて始まったと言って良く、3名のメインパイロット兼サブパイロットを擁して豊富な戦法と[[精神コマンド]]を駆使する主役機としても印象深い。しかし2010年代から展開するソーシャルゲーム『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』では、そのサブパイロットの仕様がプレイング上のデメリットに変わりがちになっている。
      
== 作品リスト ==
 
== 作品リスト ==
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;[[ゲッターロボ アーク]]
 
;[[ゲッターロボ アーク]]
 
:上記アニメ2作とは異なり、漫画版のアニメ化。石川賢の手による同名漫画、ゲッターロボサーガの第5作にして最終作をアニメ化した作品。『號』より未来<ref>アニメ版では『號』の19年後とされている。</ref>を舞台に、新世代のゲッターチームが人類を襲う危機に立ち向かう。
 
:上記アニメ2作とは異なり、漫画版のアニメ化。石川賢の手による同名漫画、ゲッターロボサーガの第5作にして最終作をアニメ化した作品。『號』より未来<ref>アニメ版では『號』の19年後とされている。</ref>を舞台に、新世代のゲッターチームが人類を襲う危機に立ち向かう。
:原作は掲載紙の休刊で第1部・完として終了したが、2006年の石川の死去にともない未完となった。アニメ版は2021年7月から放映されている。アニメ化にあたり、回想という形で原作漫画版『號』や『真ゲッターロボ』の要素も加えられている。
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:原作は掲載紙の休刊で第1部・完として終了したが、2006年の石川氏の急逝にともない未完となった。
 
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:石川氏の没後15年を経てアニメ化され、2021年7月 - 9月に放映された。アニメ化にあたり、回想という形で原作漫画版『號』や『真ゲッターロボ』の要素も加えられている。
 
;ゲッターロボ號
 
;ゲッターロボ號
:TVアニメ第3作。1991年(平成3年)~1992年(平成4年)放映。全50話。プロフェッサー・ランドウの[[世界征服]]の野望をくじくため、[[ネイサー|ネイサー(日本国際航空宇宙技術公団)]]の若きゲッターチームとゲッターロボ號が立ち上がる。企画段階ではマジンガーシリーズの新作だったため、物語や設定はマジンガーシリーズ寄り。
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:TVアニメ第3作。1991年(平成3年)~1992年(平成4年)放映。全50話。プロフェッサー・ランドウの[[世界征服]]の野望をくじくため、[[ネイサー|ネイサー(日本国際航空宇宙技術公団)]]の若きゲッターチームとゲッターロボ號が立ち上がる。企画段階ではマジンガーシリーズの新作であったため、物語や設定にその名残を残している。
:漫画版『號』のように『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』と深くリンクしている様子は窺えず、それらの登場キャラも存在しない。実質的には単独の世界観が舞台の作品である。過去作品を継承しているとすれば、パイロットの一人を声優の神谷明氏が演じており、彼の操縦時に「トマホークブーメラン」を使ったことくらいだろうか。
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:漫画版『號』のように『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』と深くリンクしている様子は窺えず、それらの登場キャラも存在しない。実質的には単独の世界観が舞台の作品である。過去作品を継承しているとすれば、パイロットの一人を声優の神谷明氏が演じており、同キャラクターの操縦時に「トマホークブーメラン」を使ったことくらいだろうか。
 
:複雑な権利関係もあって各媒体での参戦が事実上不可能な状態にあったが、[[ゲッター號|機体だけ参戦]]という手法で『X-Ω』にて限定的な初参戦を果たした。
 
:複雑な権利関係もあって各媒体での参戦が事実上不可能な状態にあったが、[[ゲッター號|機体だけ参戦]]という手法で『X-Ω』にて限定的な初参戦を果たした。
    
=== OVA作品 ===
 
=== OVA作品 ===
1996年より4年周期で製作されたオリジナルアニメーション。これらの作品から主要キャストの交代により「新しいゲッターロボ」が作られた。
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1996年より4年周期で製作されたオリジナルアニメーション。これらの作品から主要キャストの一新による「新しいゲッターロボ」が作られた。
 
;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]
 
;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]
 
:OVA第1作。1998年(平成10年)~1999年(平成11年)発表。全13話。原作のエッセンスを活かしながら、テレビシリーズとは異なる壮大なスケールの世界観で物語が構築され、ファンの人気を獲得、後続作品へと繋がっていく。
 
:OVA第1作。1998年(平成10年)~1999年(平成11年)発表。全13話。原作のエッセンスを活かしながら、テレビシリーズとは異なる壮大なスケールの世界観で物語が構築され、ファンの人気を獲得、後続作品へと繋がっていく。
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*[[小説#マジンガーシリーズ、ゲッターロボシリーズ]]
 
*[[小説#マジンガーシリーズ、ゲッターロボシリーズ]]
 
*[[ドラマCD#ゲッターロボシリーズ]]
 
*[[ドラマCD#ゲッターロボシリーズ]]
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== 余談 ==
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*本シリーズの一部作品、とりわけ漫画作品においては半ば未完・[[打ち切り]]に近い形で終了するケースがしばしば見受けられ、それらに陥った場合の[[俗語・俗称|俗称]]として「'''虚無る'''」がある。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==