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| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
 
| 偽名 = '''マフティー・ナビーユ・エリン'''([[外国語表記::Mafty Navue Erin]]<ref name="hathEN"/>)
 
| 偽名 = '''マフティー・ナビーユ・エリン'''([[外国語表記::Mafty Navue Erin]]<ref name="hathEN"/>)
| 種族 = [[種族::地球人]]
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| 種族 = [[種族::地球人]]([[アースノイド]])
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 年齢 = [[年齢::7]]歳(Ζ)<br/>[[年齢::13]]歳(CCA)<br/>[[年齢::25]]歳(閃ハサ)
 
| 年齢 = [[年齢::7]]歳(Ζ)<br/>[[年齢::13]]歳(CCA)<br/>[[年齢::25]]歳(閃ハサ)
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ブライト・ノア]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ・ノア]]の息子で、ノア家の長男。妹にチェーミン・ノアがいる。
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[[ブライト・ノア]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ・ノア]]の息子で、ノア家の長男として生まれ、[[地球]]育ちの[[アースノイド]]として育った。妹にチェーミン・ノアがいる。
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=== [[機動戦士Ζガンダム]] ===
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ごく普通の少年として育ったが、宇宙世紀の歴史に残る二人の英雄である[[アムロ・レイ]]、そして[[シャア・アズナブル]]と関わったのを機に、青年に育った自らもまた、白き[[モビルスーツ]]である『[[ガンダムタイプ|ガンダム]]』を駆り、歴史上で「マフティー動乱」と呼ばれる戦いを引き起こす事になる。
[[香港]]で母ミライや妹チェーミン、アムロと共に[[地球連邦軍]]の人質となってしまうのだが、今までのところ『Ζ』編の頃の出番は無し。
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=== [[性格|人物]] ===
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基本的に真面目で温厚な性格の持ち主で、これは父・ブライトの真面目さと母・ミライの温厚さをうまく受け継ぐ形で育ったと言える。ブライトの事は「いつもうるさい」と称しながらも、根底には家族として強い信頼関係があり、逆に家庭環境が劣悪だった[[クェス・パラヤ]]からも羨望を抱かれていた。ブライトが軍人という職業故に共に過ごす事は決して多く無く、また彼が[[グリプス戦役]]時に[[エゥーゴ]]へ参加してしまったのが原因で母や妹共々[[地球連邦軍]]や[[ティターンズ]]に狙われてしまった経験も幼少期にしているが、その事で捻くれる事は無く、13歳の頃には真っ直ぐな心を持った少年へと育っている。
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少年期は比較的に大人しく理性的な振る舞いをしているが、好奇心も非常に旺盛で、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]の時期にミライから先にシャトルで[[宇宙]]へ行くよう言われた際も迷う事無く受け入れたり、ラー・カイラムでモビルスーツのシミュレーションを体験してみたりもしている。一方、普段の様子とは裏腹にいざという時には周囲の予想を大きく上回るどころか危ういまでの行動力を見せる事があり、大人である[[カムラン・ブルーム]]や父親であるブライトも欺いた<ref>カムランからは「ミライ譲りのナイーブな少年」と勘違いさせてしまっている。</ref>上でプチモビに乗って予め図面で把握しておいたハッチから[[ラー・カイラム]]に忍び込んだり、偶然知り合い親交を深めたクェスを連れ戻そうと損傷した[[ジェガン]]に搭乗して戦場へ出てしまうと言った無謀さを見せている。モビルスーツのパイロットとしての素養の高さはこの頃より片鱗を見せており、シミュレーションでは[[ニュータイプ]]としての高い素養を備えていたクェスと同様にモビルスーツ2機撃墜の記録を出しており、ジェガンで実際に戦場へ出た際は、バルカン砲で[[ギラ・ドーガ]]を撃墜して見せている(当たり所が良かったとも言える)。
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青年期にはある程度の歳を重ねた事で後先考えない行動は鳴りを潜め、理知的な青年へ成長している。しかし一方で、自らが経験した第2次ネオ・ジオン抗争での一連の戦いによるトラウマに今も悩まされ、暗い影を抱えている。実際に劇中では上品な立ち居振る舞いを見せているが、シャトル内でマフティーを騙る[[テロリスト]]による襲撃に巻き込まれ人死の光景を目の当たりにしながらも、制圧後は何事も無かったの様に機内食を食べており、更にはまるで魔術の呪文の様な筆跡で名前を書く等、その精神の内側には歪さを滲ませている状態となっている<ref>『閃光のハサウェイ』の劇場化にあたり、監督は彼を「感情と思想に引き裂かれているキャラクター」と考えており、アフレコの際には「ハサウェイは壊れた人間です」と説明していたとされる。</ref>。
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第2次ネオ・ジオン抗争時に偶然同じシャトルに搭乗する事になったクェスと出会い好意を寄せる事になっている。当初は思春期特有の一目惚れと言えるものであったが、次第に彼女の奔放で感情のままに反発していく姿を目の当たりにしていく内に、それが「孤独による寂しさの裏返し」であった事に気付く。彼女がシャアに誘われるまま[[ネオ・ジオン]]の[[パイロット]]となりニュータイプの力で悪意を振り巻き続ける様になってしまっても、ハサウェイは最後まで彼女を見捨てようとはせず、命の危険も顧みない形で連れ戻そうと行動した末に、周囲から見捨てられて孤立してしまったクェスの心を僅かながら動かしたが、その直後に待っていたのは彼女との死別であり、これによって[[チェーン・アギ|取り返しのつかない過ち]]を犯してしまったハサウェイは、その後の人生に暗い影を落とす事になってしまった。
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ニュータイプとしての素養を持った母や、既にニュータイプとして高い素養を備えたクェスやアムロと関わっていた事もあってか、自身もニュータイプとして高い素養を備えている。青年期には、[[サイコミュ]]も扱えるレベルにまで至っているが、ハサウェイ自身は本当の意味でのニュータイプとしての才能は無い(あくまでもパイロットとしての技量を身につける異常なまでの成長速度の速さや、高度な空間認識及び危機察知能力、サイコミュを扱えたりする程度しかない)と認識している。ただし、青年期になって反連邦組織である「マフティー」の実働部隊の指導者となっている事実からも、アムロやシャアの様な一種のカリスマを持ち合わせていたのは確かと言える。
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=== 劇中の様相 ===
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==== [[機動戦士Ζガンダム]] ====
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初登場の作品。年齢は7歳で、[[香港]]で母ミライや妹チェーミン、アムロと共に[[地球連邦軍]]の人質となってしまうのだが、今までのところ『Ζ』編の頃の出番は無し。
    
[[漫画]]作品『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』では姿を見せている。
 
[[漫画]]作品『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』では姿を見せている。
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=== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ===
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==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
母のミライ、妹のチェーミンと共に[[ホンコン・シティ]]より[[宇宙]]に上がることを試みるが、[[アデナウアー・パラヤ]]の割り込みにより、家族全員がシャトルに搭乗できなくなってしまう。しかし、アデナウアーが割り込んだ詫びで彼の愛人が抜けた分一人だけ乗れるように計らった為、一人で[[宇宙]]へと向かうことになる。
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年齢は13歳。母のミライ、妹のチェーミンと共にホンコン・シティより宇宙に上がることを試みるが、[[アデナウアー・パラヤ]]の割り込みにより、家族全員がシャトルに搭乗できなくなってしまう。しかし、アデナウアーが割り込んだ詫びで彼の愛人が抜けた分一人だけ乗れるように計らった為、一人で宇宙へと向かうことになる。搭乗したシャトル「天鹿(テンルゥ)」は[[フィフス・ルナ]]の地球降下の余波を受けた為、[[ロンド・ベル]]の旗艦ラー・カイラムに救出される。そこで同艦艦長で父親であるブライトと再会した。
 
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基本的に母親似の温厚な性格であるが、いざとなると形振り構わないまでの行動力を見せる事もある等、やや危うい面もあった。搭乗したシャトル「天鹿(テンルゥ)」は[[フィフス・ルナ]]の[[地球]]降下の余波を受けた為、[[ロンド・ベル]]の旗艦[[ラー・カイラム]]に救出される。そこで同艦艦長で父親であるブライトと再会した。
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アデナウアーの一人娘である[[クェス・パラヤ]]に想いを寄せていたが、結局彼女は[[ロンデニオン]][[シャア・アズナブル]]に惹かれて[[ネオ・ジオン]]側に行ってしまう。クェスを取り返したい一心でラー・カイラムに密航するが、すぐに見つかってしまい、ブライトからも殴打と共に叱責を受ける。しかし、クェスを諦められなかったハサウェイは、クェスの存在を感じ取った事で無人となっていた[[ジェガン]]に乗り込んで戦場に赴き、遭遇したクェスを必死に説得するも、[[チェーン・アギ]]の[[リ・ガズィ]]のグレネードから庇われる形で、クェスは死亡。目の前で彼女を失ったショックのあまり、ビームライフルを乱射させてチェーンを手に掛けてしまった。
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アデナウアーの一人娘であるクェスに一目惚れするが、奔放で感情のままに行動してしまう彼女にやや辟易しながらも放っておく事は出来ず、気に掛け続ける。しかし、[[ロンデニオン]]にて憧れの存在となっていた[[シャア・アズナブル]]と出くわした結果、彼に誘われるままクェスはネオ・ジオン側に行ってしまう。クェスを連れ戻したい一心でプチモビでハッチからラー・カイラムに密航するが、すぐに見つかってしまい、ブライトからも[[修正|殴打と共に叱責を受ける]]。しかし、それに全く堪えなかったハサウェイはクェスを諦められず、自らの感情のままに[[α・アジール]]で暴れ回るクェスの存在を感じ取った事で、無人となっていた[[ジェガン]]に乗り込んで戦場に赴く。そして遭遇したクェスを必死に説得し、何度も拒絶する言動をぶつけられながらも、[[チェーン・アギ]]の[[リ・ガズィ]]からの攻撃を庇いつつクェスをα・アジールから降ろそうとするのだが、攻撃を辞めようとしなかったチェーンのリ・ガズィから放たれたグレネードから逆に庇われる形で、クェスは死亡。目の前で彼女を失ったショックのあまり、ビームライフルを乱射させてチェーンを手に掛けてしまった。
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その後、連邦軍に収容され、MSの無断搭乗による軍規違反はアクシズ・ショック真実の隠蔽工作にブライトが同意したことにより訴追は免れている。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが元々電装系のトラブルを抱えた機体でありフライトレコーダーも機能していなかったため、真相は闇の中であった<ref>ただし本件の顛末が描写されたコミカライズ作品である『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』において、連邦軍は「ハサウェイの行った『誤射』」に関する何らかの事情を把握していることを示唆してブライトを脅迫している。</ref>。
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その後、連邦軍に収容され、MSの無断搭乗による軍規違反は、カムランが[[核ミサイル]]をロンド・ベルに無断提供した件と共に脅迫材料とする形で、アクシズ・ショック真実の隠蔽工作にブライトが同意したことにより訴追は免れている。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが元々電装系のトラブルを抱えた機体でフライトレコーダーも機能せず、更にはラー・カイラムのクルー達の温情で記録も意図的に抹消された為、真相は闇の中であった<ref>ただし本件の顛末が描写されたコミカライズ作品である『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』において、連邦軍は「ハサウェイの行った『誤射』」に関する何らかの事情を把握している事を示唆する形でブライトを脅迫している。</ref>。
    
小説版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』では、本人がやろうと思ってたやった訳ではないのだがクェスの乗ったα・アジールを撃墜して戦果を上げており、MSに無断搭乗した罪はそれもあって無罪になっている。
 
小説版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』では、本人がやろうと思ってたやった訳ではないのだがクェスの乗ったα・アジールを撃墜して戦果を上げており、MSに無断搭乗した罪はそれもあって無罪になっている。
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=== [[機動戦士ガンダムUC]] ===
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==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
 
名前のみ登場。ハイスクールで植物学を専攻している事が語られているが、3年前のクェスの死亡とチェーンの殺害の事がトラウマになったままで、『UC』作中でも療養中の模様。
 
名前のみ登場。ハイスクールで植物学を専攻している事が語られているが、3年前のクェスの死亡とチェーンの殺害の事がトラウマになったままで、『UC』作中でも療養中の模様。
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=== [[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ===
[[主人公]]。小説版では『ベルトーチカ・チルドレン』でクェスを自らの手で殺めた設定を引き継いでいる。
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[[主人公]]。クェスを失った点は共通しているものの、劇場版では『逆襲のシャア』でチェーンを、小説版では『ベルトーチカ・チルドレン』でクェスを自らの手で殺めた設定を引き継いでいる。
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ある程度の歳を重ねたことで後先考えない行動は鳴りをひそめ、理知的な青年へ成長している。しかしクェスを手にかけてしまった一連の戦いによるトラウマに今も悩まされており、夢の中で現れたクェスに翻弄され罵倒をするなどその精神には暗い影を抱えていた。
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第2次ネオ・ジオン抗争でその身に受けた心の傷が原因で重度の鬱状態となっていたハサウェイは、療養も兼ねて植物監査官候補として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会ったケリア・デースという女性と恋人になり、地球の自然環境もありトラウマは徐々に回復へ向かっていく。その一方、ニュータイプとして秘められた素養から、アクシズ・ショックの際に「地球を守りたい」というただ一つの願いから連邦もジオンも関係ない形でアクシズの落下を止めようとし、その命を散らせて言った兵士達の魂の声を聴いていたハサウェイは、それを機に個人と組織の人の問題を学び、そしてネオ・ジオンの総帥としてアクシズを地球に落とそうとしたシャア・アズナブルの経歴を学ばせるに至った。皮肉にも、アムロが自らの命を賭して[[νガンダム]]で引き起こした「奇跡」であったアクシズ・ショックそのものが、クェスを奪った存在でしかなかったシャアの「人類を産んだ地球を滅亡させてはならない。保全すべきだ」という思想を知る切っ掛けとなり、共感する様になったのである。
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その心の傷を癒すことを兼ねて植物監査官候補として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会ったケリア・デースという女性と恋人になり、地球の自然環境もありトラウマは徐々に回復へ向かっていく。やがて活動するうちに出会ったクワック・サルヴァーという怪しい人物に未だ地球連邦が地球に住む人々を虐殺するか無理やり宇宙に送り出し、特権階級のみが地球に住もうとする暴虐を重ねていることと、マフティーという秘密結社のことを教えられ、この現実を黙視出来ないと考えたハサウェイはマフティーに加入する道を選ぶ。
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そんな中、植物監査官候補として活動する内に出会ったクワック・サルヴァーと名乗る怪しい人物(名前はコードネームで、「インチキ医者」の意味を持つ)から、未だに地球連邦がマン・ハンターを使って地球に住む人々を虐殺するか、強制的に宇宙へ送り出して特権階級のみが地球に住もうとする暴虐を重ねていいる事、そしてそれに抵抗する「[[マフティー]]」という秘密結社の存在を教えられ、この現実を黙視出来ないと考えたハサウェイは、本当は忌むべき行いである事を自覚しながらもマフティーに加入する道を選ぶ。マフティーではその才能を発揮し、1年経つうちには表向きのリーダーにまで上り詰め、「'''マフティー・ナビーユ・エリン'''<ref>スーダン語、アラブ語、古いアイルランド語の3つのメドレーからなる造語であり、「正当なる預言者の王」を意味する。</ref>」を名乗るようになる。そして[[アナハイム・エレクトロニクス]]で開発された最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、オセアニアを舞台にゲリラによる粛清活動を続けていく。
   −
マフティーではその才能を発揮し、1年経つうちには表向きのリーダーにまで上り詰め、マフティー・ナビーユ・エリンを名乗るようになる。そして最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、ゲリラで粛清活動を続けていくうちにアデレードにて行われる閣僚会議にて特権階級が地球の一部を独占できるという法案を可決しようとしているという動きを聞きつけ、強襲、粛清を決意する。
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[[レーン・エイム]]の駆る[[ペーネロペー]]を中核としたケネス・スレッグ准将率いる「キルケー部隊」と何度も交戦する中、アデレードにて行われる閣僚会議にて特権階級が地球の一部を独占できるという法案を可決しようとしているという動きを聞きつけ、強襲、粛清を決意する。メディアへ声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかったレーンのペーネロペーに対し技量と性能の双方で優位に立つものの、殆ど単独で戦っていた自身と対照的に連携を駆使したレーンに誘導された結果、アデレード市街へ仕掛けられたビーム・バリアに捕縛されてしまいガンダムは擱座、ハサウェイも全身火傷の重症を負う。
   −
メディアへ声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかった[[ペーネロペー]]に対し技量と性能で優位に立つも、アデレード市街へ仕掛けられたビーム・バリアに捕縛されてしまいガンダムは擱座、ハサウェイも全身火傷の大怪我を負う。収容後、銃殺刑が決定されてしまうも泣き叫ぶわけでもなく「死ぬ位は皆がやってきたこと」と冷静に死を受け止める。処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑が執行。25歳の若さでこの世を去った。
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収容後、ハサウェイが目を覚ますまでの間、連邦の官僚達の中には「意識の無いままでもいいから絞首刑にせよ」と法を完全に無視した主張をする者達もいた(それに関してハサウェイに語った連邦軍人でさえ「官僚のバカ」と呆れながら呟いていた)が、ハサウェイが意識を取り戻してから数日後、正式に銃殺刑が決定されてしまう事になる。しかし、自らの犯した罪が軽い物では無い事も自覚していたハサウェイは、泣き叫ぶ事もなく「死ぬ位は皆がやってきた事」と冷静に受け止め、処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑は執行。「地球を守る、健やかな精神」を未来の人類が持つ事を信じながら25歳の若さで生涯を終えた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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[[Zシリーズ]]では『閃光のハサウェイ』の設定を示唆するかの様なメッセージが度々出されている。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[ジ・エーデル・ベルナル|ラスボス]]が父親であるブライトに対し、別世界の彼の末路を示唆するような発言をしている(このラスボスが同じく語っていた「[[流竜馬 (OVA)|もう一人の流竜馬]]」については『第2次Z』で実現)。そして『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』では、ハサウェイを対象とする[[AG]]のエーストークによって、AGが彼に待ち受ける未来について示唆するが、クェスが正式参戦した際の会話やエーストークでAGが「最悪の未来は回避された」「一歩間違えればある家族に悲劇をもたらすところだった」と事実上フラグが折れた事を語り、実際に『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]]』でもその展開には至らなかった。余談だが、Zシリーズでは年齢の矛盾がまた無視されている。
 
[[Zシリーズ]]では『閃光のハサウェイ』の設定を示唆するかの様なメッセージが度々出されている。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[ジ・エーデル・ベルナル|ラスボス]]が父親であるブライトに対し、別世界の彼の末路を示唆するような発言をしている(このラスボスが同じく語っていた「[[流竜馬 (OVA)|もう一人の流竜馬]]」については『第2次Z』で実現)。そして『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』では、ハサウェイを対象とする[[AG]]のエーストークによって、AGが彼に待ち受ける未来について示唆するが、クェスが正式参戦した際の会話やエーストークでAGが「最悪の未来は回避された」「一歩間違えればある家族に悲劇をもたらすところだった」と事実上フラグが折れた事を語り、実際に『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]]』でもその展開には至らなかった。余談だが、Zシリーズでは年齢の矛盾がまた無視されている。
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そして、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では「キャラとしては『逆襲のシャア』直後(14~15歳)だが、機体はΞガンダム」という変則的な設定で『閃光のハサウェイ』を部分的に取り入れて参戦することになった。
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[[スーパーロボット大戦V|V]]』では「キャラとしては『逆襲のシャア』直後(14~15歳)だが、機体はΞガンダム」という変則的な設定で『閃光のハサウェイ』を部分的に取り入れて参戦することになった。しかしその後、『閃光のハサウェイ』は劇場作品として正式に映像化される事になった為、今後はマフティーとしてスパロボ作品に出演する可能性が高くなるのだが、「官僚の暗殺」という明確なテロリズムに手を染めている為、敵として扱われる展開も多いのではないかと予想されている。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
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:憎しみで戦うクェスの存在を感じ取ったハサウェイは、この台詞の後、[[ラー・カイラム]]のブリッジから抜け出して、無断で[[ジェガン]]に乗り込み、出撃をしてしまう。
 
:憎しみで戦うクェスの存在を感じ取ったハサウェイは、この台詞の後、[[ラー・カイラム]]のブリッジから抜け出して、無断で[[ジェガン]]に乗り込み、出撃をしてしまう。
 
;「チェーン…チェーンか、殺ったのは!!」<br />「殺っちゃいけなかったんだよ! そんな事もわからない大人だから、地球だって平気で消せるんだ!」
 
;「チェーン…チェーンか、殺ったのは!!」<br />「殺っちゃいけなかったんだよ! そんな事もわからない大人だから、地球だって平気で消せるんだ!」
:クェスの死に激昂し、[[リ・ガズィ]]を撃墜して[[チェーン・アギ|チェーン]]を殺害した時の台詞。子供のハサウェイでも、大人達の勝手な都合でクェスが利用されたり、地球が消されようとしているという事実は理解出来ており、クェスが死んだのを目の当たりにした結果、その不満や怒りは遂に爆発を迎え、チェーンの死を招く事になる。しかし、彼女の機体から流れたサイコ・フレームのおかげで地球は危機から救われる事となる。
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:クェスの死に激昂し、[[リ・ガズィ]]を撃墜して[[チェーン・アギ|チェーン]]を殺害した時の台詞。子供のハサウェイでも大人達の勝手な都合でクェスが利用されたり、地球が消されようとしているという事実は理解出来ており、クェスが死んだのを目の当たりにした結果、その不満や怒りは遂に爆発を迎え、チェーンの死を招く事になる。しかし、彼女の機体から流れたサイコ・フレームのおかげで地球は危機から救われる事となる。
 
:SRWでは攻撃時のセリフに「やっちゃいけなかったんだよ!」の部分が採用されている。
 
:SRWでは攻撃時のセリフに「やっちゃいけなかったんだよ!」の部分が採用されている。
  
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