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作中における[[ラストボス|ラスボス]]という立ち位置ながらも、窮地に陥って敵対するマイヨに命乞いをしたり、部下を盾にして逃げ回ったり、感情的で不用意な発言をたびたびして最終的には将兵の信用を失う等、いまいち小物としか言いようがない言動が目立つ。「徹底的な人望の無さ」「戦術と戦略の区別も付かないお粗末な采配」「素晴らしいというべき器の小ささ」「降ってわいた権力の座」「情けない最期」と、まさに'''小悪党の中の小悪党'''に相応しい要素を持ち合わせていると断言できよう。事実、『ドラグナー』の[[裏切りイベント]]の大半はドルチェノフが原因で発生し、最終的にその裏切りによって死んだ形となっている。
 
作中における[[ラストボス|ラスボス]]という立ち位置ながらも、窮地に陥って敵対するマイヨに命乞いをしたり、部下を盾にして逃げ回ったり、感情的で不用意な発言をたびたびして最終的には将兵の信用を失う等、いまいち小物としか言いようがない言動が目立つ。「徹底的な人望の無さ」「戦術と戦略の区別も付かないお粗末な采配」「素晴らしいというべき器の小ささ」「降ってわいた権力の座」「情けない最期」と、まさに'''小悪党の中の小悪党'''に相応しい要素を持ち合わせていると断言できよう。事実、『ドラグナー』の[[裏切りイベント]]の大半はドルチェノフが原因で発生し、最終的にその裏切りによって死んだ形となっている。
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ただ、[[メタルアーマー]]のパイロットとしてだけは並以上の実力を持っており、専用の黄色いカラーリングのダインを持ち、叛乱を起した青年将校と同じダインで決闘を挑み倒す等、その実力は当初から示唆されていた。先述の通りダインでマイヨのファルゲンと渡り合ったり、パイロットに著しく負担をかける危険性のあるギルガザムネを乗りこなしていたなど、意外にもパイロットとして'''だけ'''はラスボスの格を保ち続けた。
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ただ、[[メタルアーマー]]のパイロットとしてだけは並以上の実力を持っており、専用の黄色いカラーリングのダインを持ち、叛乱を起した青年将校と同じダインで決闘を挑み倒す等、その実力は当初から示唆されていた。先述の通りダインでマイヨのファルゲンと渡り合ったり、パイロットに著しく負担をかける危険性のあるギルガザムネを乗りこなし、ケーンが乱入しなければマイヨ一行を打倒できた所まで追い込んでいたなど、意外にもパイロットとして'''だけ'''はラスボスの格を保ち続けた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:第33話の終盤でマスドライバーが爆発した事により搭乗機のダインが破損して行動不可能になり、さらにマイヨのファルゲンによって追い詰められた際の台詞。ドルチェノフの小物振りを強く象徴している台詞で、当然マイヨはこの命乞いを聞かずにとどめを刺そうとし、部下の助けによってなんとか窮地を逃れる体たらくであった。
 
:第33話の終盤でマスドライバーが爆発した事により搭乗機のダインが破損して行動不可能になり、さらにマイヨのファルゲンによって追い詰められた際の台詞。ドルチェノフの小物振りを強く象徴している台詞で、当然マイヨはこの命乞いを聞かずにとどめを刺そうとし、部下の助けによってなんとか窮地を逃れる体たらくであった。
 
;「フフフ…ワシは愉しみの為には骨身を惜しまんのだ」
 
;「フフフ…ワシは愉しみの為には骨身を惜しまんのだ」
:第42話でケーンとドラグナーを投降させる為、ケーンの母親であるアオイに連合軍の投降を認める放送をさせた際の台詞。しかし本来はそんな事をする状況でもなく、ドルチェノフの大局の見えなさが露呈している。
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:第42話でケーンとドラグナーを投降させる為、ケーンの母親である[[アオイ・ワカバ]]に連合軍の投降を認める放送をさせた際の台詞。しかし本来はそんな事をする状況でもなく、ドルチェノフの大局の見えなさが露呈している。
 
;「ハハハハハッ!見ろ!遂にドラグナーが投降してきたぞ!自分達の運命の先を読んだか?連合軍の旗印は私の手中に落ちたぞ!ハハハハッ!」
 
;「ハハハハハッ!見ろ!遂にドラグナーが投降してきたぞ!自分達の運命の先を読んだか?連合軍の旗印は私の手中に落ちたぞ!ハハハハッ!」
 
:第42話ラスト、ケーンとドラグナーの投降に喜んだ際の台詞で、直後に連合軍の廃棄衛星による機動要塞攻撃も失敗した事もあってドルチェノフにとっては得意の絶頂ともいえる瞬間であるが、既に地球各地では量産配備が進んだ[[ドラグーン]]によってギガノス軍は追いつめられ、月面の本部も陥落寸前となった状況ではドラグナー1機の投降程度で戦争全体の大局が変わる筈も無く、運命の先を読めていなかったのはドルチェノフの方であった。(実際、[[リンダ・プラート|リンダ]]も「こんな戦い、連合が勝つに決まってるじゃない」と言っていたほどで、ナレーターからも「戦局に影響を与えはしなかった」と断言されている)。それどころか、後に持ち出した[[ギルガザムネ]]の致命的欠陥を知っているケーンがドルチェノフを追うきっかけにもなってしまったため、'''寧ろ自分から死因を作ってしまっている。'''
 
:第42話ラスト、ケーンとドラグナーの投降に喜んだ際の台詞で、直後に連合軍の廃棄衛星による機動要塞攻撃も失敗した事もあってドルチェノフにとっては得意の絶頂ともいえる瞬間であるが、既に地球各地では量産配備が進んだ[[ドラグーン]]によってギガノス軍は追いつめられ、月面の本部も陥落寸前となった状況ではドラグナー1機の投降程度で戦争全体の大局が変わる筈も無く、運命の先を読めていなかったのはドルチェノフの方であった。(実際、[[リンダ・プラート|リンダ]]も「こんな戦い、連合が勝つに決まってるじゃない」と言っていたほどで、ナレーターからも「戦局に影響を与えはしなかった」と断言されている)。それどころか、後に持ち出した[[ギルガザムネ]]の致命的欠陥を知っているケーンがドルチェノフを追うきっかけにもなってしまったため、'''寧ろ自分から死因を作ってしまっている。'''
 
;「ええぃ黙れ黙れ黙れい!黙れと言うにぃぃ!」<br/>「…臆病風に吹かれおってッ…!」
 
;「ええぃ黙れ黙れ黙れい!黙れと言うにぃぃ!」<br/>「…臆病風に吹かれおってッ…!」
:第46話、ケーンを使っての時間稼ぎを目論んだ際、味方の高官に「こんな年端もいかない少年に頼った姑息な作戦で帝国の栄光を汚すくらいなら潔く降伏すべき」と批判され、逆上して彼を射殺した際の台詞。ケーンどころか、その場に居たほぼ全員がこの光景にドン引きしてしまっている。総統の器ではない。
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:第46話、ケーンを使っての時間稼ぎを目論んだ際、味方の高官に「こんな年端もいかない少年に頼った姑息な作戦で帝国の栄光を汚すくらいなら潔く降伏すべき」と批判され、逆上して彼を射殺した際の台詞。ケーンどころか、その場に居たほぼ全員がこの光景にドン引きしてしまっている。総統の器ではない。このような言動が積み重なり、事が起こる前からギガノス内での信頼を既に失っていたというのは容易に想像できる話である。
 
;「フ、フハハハハ……こんな事は、我が作戦の読みの内よ」<br/>「いずれにしても味方同士が撃ち合って消耗するのみ。我らは高みの見物だわな」<br/>「策とはこのような事よ!」
 
;「フ、フハハハハ……こんな事は、我が作戦の読みの内よ」<br/>「いずれにしても味方同士が撃ち合って消耗するのみ。我らは高みの見物だわな」<br/>「策とはこのような事よ!」
 
:同上。モニター越しにケーンと連合軍の同士討ちを見物して満足していたが、側近から「お互いに急所を外して撃ち合っているように見える」と指摘されると一転して慌て出し、なんとかひねり出した反論。それから納得した側近と共に高笑いを上げるものの、その顔からは血の気が失せていた。<br/>監視役の部隊を置かないなどの作戦上の不備はさておき、連合軍はケーンに手が出せず足止めを食っているのは事実なのだから、そこまで慌てる局面ではない。にもかかわらず露骨に不安な態度が出てしまうあたり、ドルチェノフが無能なだけでなく想定外の事態に弱い小心者であることが伺えるシーンである。
 
:同上。モニター越しにケーンと連合軍の同士討ちを見物して満足していたが、側近から「お互いに急所を外して撃ち合っているように見える」と指摘されると一転して慌て出し、なんとかひねり出した反論。それから納得した側近と共に高笑いを上げるものの、その顔からは血の気が失せていた。<br/>監視役の部隊を置かないなどの作戦上の不備はさておき、連合軍はケーンに手が出せず足止めを食っているのは事実なのだから、そこまで慌てる局面ではない。にもかかわらず露骨に不安な態度が出てしまうあたり、ドルチェノフが無能なだけでなく想定外の事態に弱い小心者であることが伺えるシーンである。
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:同上。ギルガザムネの欠陥を知るケーンと、それに合わせてドラグナーの背後に付いていくマイヨに対して。ハイデルネッケンが欠陥を報告しないまま戦死してしまったのか<ref>ギルガザムネを欠陥によって撃墜されてしまった後、ハイデルネッケンは紆余曲折でマイヨに撃墜されているが、欠陥を報告した描写は特にないため詳細不明。</ref>、ドルチェノフはギルガザムネの欠陥を知る由もなく、二人まとめて始末できると自信満々だったが…。
 
:同上。ギルガザムネの欠陥を知るケーンと、それに合わせてドラグナーの背後に付いていくマイヨに対して。ハイデルネッケンが欠陥を報告しないまま戦死してしまったのか<ref>ギルガザムネを欠陥によって撃墜されてしまった後、ハイデルネッケンは紆余曲折でマイヨに撃墜されているが、欠陥を報告した描写は特にないため詳細不明。</ref>、ドルチェノフはギルガザムネの欠陥を知る由もなく、二人まとめて始末できると自信満々だったが…。
 
;「ワシはまだ死なんぞ…死んでなるものか!ワシがいる限り統一帝国は存続するのだ…!そうとも、帝国は永遠に不滅なのだ…!」<br />「!? どうした、なぜ開かんのだ!?冗談ではないぞぉ!エアーはほとんど無いんだぞぉ!誰かおらんのか!ワシは総統なるぞぉ!ワシをここから…出してくれぇ!!」
 
;「ワシはまだ死なんぞ…死んでなるものか!ワシがいる限り統一帝国は存続するのだ…!そうとも、帝国は永遠に不滅なのだ…!」<br />「!? どうした、なぜ開かんのだ!?冗談ではないぞぉ!エアーはほとんど無いんだぞぉ!誰かおらんのか!ワシは総統なるぞぉ!ワシをここから…出してくれぇ!!」
:同上。ケーンとマイヨの[[合体攻撃]]を受けて撤退し再起を図るべく脱出しようとするが、ギルガザムネのハッチが開かなくなり、しかも酸素残量も残り僅かとなり、挙句の果てには誰もドルチェノフを助けようともしなかった。典型的な「小悪党の末路」を辿ったといえよう。ミンに対して披露した御高説や骨身を惜しまず展開した人質作戦が、いずれも巡り巡って死因になっているというのはずいぶんな因果応報である。
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:同上。ケーンとマイヨの[[合体攻撃]]を受けて撤退し再起を図るべく脱出しようとするが、ギルガザムネのハッチが開かなくなり、しかも酸素残量も残り僅かとなり、挙句の果てには誰もドルチェノフを助けようともしなかった。典型的な「小悪党の末路」を辿ったといえよう。ミンに対して披露した御高説や骨身を惜しまず展開したアオイ人質作戦が、いずれも巡り巡って死因になっているというのはずいぶんな因果応報である。
 
:「ワシがいる限り統一帝国は不滅!」などと言っているが、ギガノスの将兵達が全員逃げ出してしまった事からも'''誰もそんな事は思ってもいないだろう。'''
 
:「ワシがいる限り統一帝国は不滅!」などと言っているが、ギガノスの将兵達が全員逃げ出してしまった事からも'''誰もそんな事は思ってもいないだろう。'''
 
;「勇猛なる全将兵の諸君、我が統一帝国は不滅だ!そうだとも…勇猛精鋭なる諸君らがおる限り、忠勇なる諸君らがおる限り!統一帝国…統一帝国ギガノスは常に…!諸君らと共に邁進するのみである…!と…と…統一帝国ギガノスに…栄光と勝利を…!!」
 
;「勇猛なる全将兵の諸君、我が統一帝国は不滅だ!そうだとも…勇猛精鋭なる諸君らがおる限り、忠勇なる諸君らがおる限り!統一帝国…統一帝国ギガノスは常に…!諸君らと共に邁進するのみである…!と…と…統一帝国ギガノスに…栄光と勝利を…!!」
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