120行目:
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;伊奈帆「だが、特殊な力を持った火星カタフラクトはまだいる。詳細がわからない以上、検証を続けて対処していくしかない」<br />キョウ「帰納的推論じゃ、正確性は担保できねえぜ?」<br />伊奈帆「仮説を構築し、反証可能性を模索するさ」<br />キョウ「ふっ、ポパーか。いいね、気に入ったぜ。お前とは話が合いそうだ」
;伊奈帆「だが、特殊な力を持った火星カタフラクトはまだいる。詳細がわからない以上、検証を続けて対処していくしかない」<br />キョウ「帰納的推論じゃ、正確性は担保できねえぜ?」<br />伊奈帆「仮説を構築し、反証可能性を模索するさ」<br />キョウ「ふっ、ポパーか。いいね、気に入ったぜ。お前とは話が合いそうだ」
:上記場面の続き。小難しい言葉の連打だが、要は「諦めず試行錯誤していく」と伊奈帆は言っている。ポパーとは、反証可能性を提起した哲学者カール・ライムント・ポパーのこと。どうやら知識面でもついていける相手としてお互いを認識したようである。
:上記場面の続き。小難しい言葉の連打だが、要は「諦めず試行錯誤していく」と伊奈帆は言っている。ポパーとは、反証可能性を提起した哲学者カール・ライムント・ポパーのこと。どうやら知識面でもついていける相手としてお互いを認識したようである。
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;「でも、それは普通の人にだってあり得る事態だよ。頭部にショックを受ければ記憶喪失になることもあるし、酷い怪我をすれば死ぬ」<br />「要するに、普通の人間と変わりないってことじゃないかな」
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:第1章Part8「ウェットダメージ」より。自分が幻体であることに改めてショックを受けていたキョウに対して。キョウは確かに幻体かもしれない…データ転送のたびに記憶が失われ、データ破損で死ぬ身体。それでも、生身の人間にだって起こりうる事態であり、伊奈帆とっては一人の友人であることに変わりはないと説く。
== 搭乗機体 ==
== 搭乗機体 ==