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=== アニメ本編 ===
 
=== アニメ本編 ===
 
;「何でこんな事…また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」
 
;「何でこんな事…また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」
:記念すべき1話のラストでの台詞。第1話における彼の出番自体が少なく、番組終了間際に飛び出た台詞から各所で話題を呼んだ。シンの代名詞的な台詞の一つである。
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:記念すべき第1話のラストでの台詞。第1話におけるシンの出番自体が少なく、番組終了間際に飛び出た台詞から各所で話題を呼んだ。シンの代名詞的な台詞の一つである。
;「さすが奇麗事はアスハのお家芸だな!」
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;「さすが綺麗事はアスハのお家芸だな!」
:第3話より。[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]に対して「奇麗事」を言い続ける[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に対しての怒りの言葉。
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:第3話より。[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]に対して「綺麗事」を言い続ける[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に対しての怒りの言葉。高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]]では、さらに「あんたの綺麗事のせいで俺の家族が死んだ」と続ける。
:ボンボン版ではさらに「あんたの綺麗事のせいで俺の家族が死んだ」と続ける。
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:もっとも、プラントの友好国の国家元首をいきなり罵倒する発言<ref>なお[[小説|小説版]]によると、シンの真意としては「'''[[オーブ連合首長国|オーブ]]を否定する自分を[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]がはっきり否定する事で、当時のオーブは正しかったと言い切ってほしかった'''」との事で、内心その綺麗事を信じたかったらしい。</ref>はあまりにも問題が有りすぎる行為である。[[小説|小説版]]では、即座に[[レイ・ザ・バレル|レイ]]が険しい表情でシンに駆け寄ったのはカガリに謝罪させようとしたためとの事で、デュランダルも即座にカガリに対して謝罪を入れている。
:小説版によると真意としては「オーブを否定する自分をカガリがはっきり否定する事で、当時のオーブは正しかったと言い切ってほしかった」との事で内心その綺麗事を信じたかったらしい。
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:劇中では、あくまでも[[オーブ解放作戦]]によって家族を奪われた怒りの台詞なのだが、劇中設定や『SEED』と『SEED DESTINY』の間の時系列にあたる[[外伝]]作品『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』で明らかになったオーブの闇から'''何一つ間違った事を言ってない'''事が再認識された為オーブへのツッコミとして度々ネタにされるようになった。
:尤もプラントの友好国の国家元首をいきなり罵倒する発言はあまりにも問題が有りすぎる行為である。小説版では即座にレイが険しい表情でシンに駆け寄ったのはカガリに謝罪させようとしたためとの事で、デュランダルも即座にカガリに対して謝罪を入れている。
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;「この国の正義を貫くって…あんた達だってあの時! 自分達のその言葉で、誰が死ぬ事になるのか、ちゃんと考えたのかよ!」
:劇中ではあくまで家族を奪われた怒りの台詞なのだが、劇中設定や後の「SEED ECLIPSE」で明らかになったオーブの闇から'''何一つ間違ったことを言ってない'''事が再認識された為オーブへのツッコミとして度々ネタにされるようになった。
+
:第5話より、再びカガリを糾弾して。ただし、当時の世界情勢からオーブが地球連合軍の要求を受け入れた場合、連合軍所有のマスドライバー宇宙港制圧を進めるオペレーション・ウロボロスの完遂を目指したザフトからの攻撃を受ける事は間違いなく、戦火を避ける事は既に不可能に近かった。シンを含めたオーブ国内のコーディネイターを連合が引き渡し等を求める可能性も否定できない為、シンの日常が守られる選択は既に存在しなかったであろう。
;「この国の正義を貫くって…あんた達だってあの時! 自分達のその言葉で、誰が死ぬことになるのか、ちゃんと考えたのかよ!」
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:第5話より、再びカガリを糾弾して。ただし、当時の世界情勢からオーブが地球連合軍の要求を受け入れた場合、連合軍所有のマスドライバー宇宙港制圧を進めるオペレーション・ウロボロスの完遂を目指したザフト軍からの攻撃を受けることは間違いなく、戦火を避けることは既に不可能に近かった。シンを含めたオーブ国内のコーディネイターを連合が引き渡し等を求める可能性も否定できない為、シンの日常が守られる選択は既に存在しなかったであろう。
   
:そもそもカガリは当時オーブ政府の政治的な公職にいた訳ではないため、ウズミを始めとする当時のオーブ政府指導者層ならともかく、カガリにこの非難をぶつける事は正当な事とは言いにくい。
 
:そもそもカガリは当時オーブ政府の政治的な公職にいた訳ではないため、ウズミを始めとする当時のオーブ政府指導者層ならともかく、カガリにこの非難をぶつける事は正当な事とは言いにくい。
:また、間接的に国民を優先して地球連合軍の要求を受け入れるべきだったともいえる発言になっているが、当時の連合はブルーコスモスに支配されている状態であったため、「'''オーブ政府は国民のためにブルーコスモスに膝を折り、共にコーディネイター撲滅に協力するべきだった'''」ともいう意味の解釈が可能となってしまう。ウズミも連合の背後に[[ムルタ・アズラエル]]の存在を感じ取っていた上に、パトリック・ザラに支配されたザフトでも多少差はあっても本質的には変わらないため、この選択しか取れなかったという事情もある。
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:また、(間接的に)国民を優先して地球連合軍の要求を受け入れるべきだった、ともいえる発言になっているが、当時の連合は[[ブルーコスモス]]に支配されている状態であったため、「'''オーブ政府は国民のためにブルーコスモスに膝を折り、共にコーディネイター撲滅に協力するべきだった'''」ともいう意味の解釈が可能となってしまう。ウズミも連合の背後に[[ムルタ・アズラエル]]の存在を感じ取っていた上に、[[パトリック・ザラ]]に支配されたザフトでも多少差はあっても本質的には変わらないため、この選択しか取れなかったという事情もある。
:或いは、本土決戦が起こる前に先制攻撃を行うべきだったという解釈も可能だが、実際それを検討してオーブは極秘にMSを開発していたことが後年明らかになっている。が、'''それはそれでオーブの立場を脅かす極めて危険な行為であり、該当MSは徹底秘匿されている。'''どちらにせよ、シンの発言は政治に携わらない人間が言うべきではなかったものである。
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:或いは、本土決戦が起こる前に先制攻撃を行うべきだったという解釈も可能だが、実際それを検討してオーブは極秘にMSを開発していた事が後年明らかになっている。が、'''それはそれでオーブの立場を脅かす極めて危険な行為であり、該当MSは徹底秘匿されている。'''どちらにせよ、シンの発言は政治に携わらない人間が言うべき事ではなかったものである。
 
;「あれが……ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ……」
 
;「あれが……ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ……」
 
:元ザラ隊が[[ザクウォーリア|量産機]]で新型ガンダムを圧倒している所を見て歴戦のパイロットに驚愕する。
 
:元ザラ隊が[[ザクウォーリア|量産機]]で新型ガンダムを圧倒している所を見て歴戦のパイロットに驚愕する。
 
;「いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす……」
 
;「いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす……」
:第9話、[[オーブ]]に降りた時キラとの邂逅で発言。この言葉に[[キラ・ヤマト|キラ]]は当初困惑するが、後に彼なりの答えを返す。
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:第9話より。[[オーブ]]に降りた時キラとの邂逅で発言。この言葉に[[キラ・ヤマト|キラ]]は当初困惑するが、後に彼なりの答えを返す。
 
;「あの時オーブを攻めた地球軍と今度は同盟か! 何処までいい加減で身勝手なんだ! あんた達は!」
 
;「あの時オーブを攻めた地球軍と今度は同盟か! 何処までいい加減で身勝手なんだ! あんた達は!」
 
;「敵に回るって言うんなら今度は俺が滅ぼしてやる! こんな国…!」
 
;「敵に回るって言うんなら今度は俺が滅ぼしてやる! こんな国…!」
:第11話、オーブが地球連合と同盟を結んだ事で謝罪に来たカガリに向けて怒りをぶつける。結果的にこの発言は本当に実行してしまう事となる。
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:第11話より。オーブが地球連合と同盟を結んだ事で謝罪に来たカガリに向けて怒りをぶつける。結果的にこの発言は本当に実行してしまう事となる。
 
:当時のオーブは地球連合軍に国を攻め落とされている前例があり、ウズミ存命時の時の様な不可侵状態にある訳ではない。タリアもカガリの立場を察しており、謝罪を受け入れて理解を示していたが、シンはこのオーブの選択には全く納得しておらず、立ち去る際にはわざとカガリにぶつかるという暴挙を行う。
 
:当時のオーブは地球連合軍に国を攻め落とされている前例があり、ウズミ存命時の時の様な不可侵状態にある訳ではない。タリアもカガリの立場を察しており、謝罪を受け入れて理解を示していたが、シンはこのオーブの選択には全く納得しておらず、立ち去る際にはわざとカガリにぶつかるという暴挙を行う。
 
:シンはこの時は怒りのあまりに気付いていなかったが、このカガリとオーブの選択は以前にシンが糾弾した「理念を守るために国民が死ぬことを考えなかったのか」を考慮して、判断した結果ともいえる。小説版ではダーダネルス戦前付近でシンもアスランの指摘によりこの事実に思い当たるが、なぜ自分が納得できないのかまでは分からなかった。'''更に言えば、自分がオーブを滅ぼすことが自分で新しい自分や妹を作るという事実に気付いていなかった。'''もっとも、後半の精神状態からすれば激情のあまり思い至らなかったか、ロゴスやオーブを言い訳に正当化していた可能性がある。
 
:シンはこの時は怒りのあまりに気付いていなかったが、このカガリとオーブの選択は以前にシンが糾弾した「理念を守るために国民が死ぬことを考えなかったのか」を考慮して、判断した結果ともいえる。小説版ではダーダネルス戦前付近でシンもアスランの指摘によりこの事実に思い当たるが、なぜ自分が納得できないのかまでは分からなかった。'''更に言えば、自分がオーブを滅ぼすことが自分で新しい自分や妹を作るという事実に気付いていなかった。'''もっとも、後半の精神状態からすれば激情のあまり思い至らなかったか、ロゴスやオーブを言い訳に正当化していた可能性がある。
 
:なお、高山瑞穂氏のコミックボンボン掲載の漫画版では後半のオーブ戦で、自分が新しい自分達を作っている事実をアスランに指摘されているため、前者の解釈が近いと思われる。
 
:なお、高山瑞穂氏のコミックボンボン掲載の漫画版では後半のオーブ戦で、自分が新しい自分達を作っている事実をアスランに指摘されているため、前者の解釈が近いと思われる。
 
;(こんな所で…こんな所で俺はッ!!)
 
;(こんな所で…こんな所で俺はッ!!)
:第12話、[[ザムザザー]]の強襲に圧倒され撃墜寸前に追い込まれる中、[[SEED]]が覚醒し連合軍艦隊を返り討ちにした。その時の鬼神のような戦いぶりはルナマリアも驚愕する程。
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:第12話より。[[ザムザザー]]の強襲に圧倒され撃墜寸前に追い込まれる中、[[SEED]]が覚醒し連合軍艦隊を返り討ちにした。その時の鬼神のような戦いぶりはルナマリアも驚愕する程。
;「殴りたいのなら別に構いやしませんけどね!けど!俺は間違ったことはしてませんよ!あそこの人たちだってあれで助かったんだ!」
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;「殴りたいのなら別に構いやしませんけどね! けど! 俺は間違ったことはしてませんよ! あそこの人たちだってあれで助かったんだ!」
:16話。インド洋前線基地建設の為に連合軍に強制徴用されていた現地住民が戦闘に紛れて逃亡を図り、兵士が住民を銃撃する場面に激怒したシンがインパルスを基地内にまで進撃し、抵抗力を失った基地を殲滅。その事をアスランから叱責され、殴打された直後の言い分。
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:第16話より。インド洋前線基地建設の為に連合軍に強制徴用されていた現地住民が戦闘に紛れて逃亡を図り、兵士が住民を銃撃する場面に激怒したシンがインパルスを基地内にまで進撃し、抵抗力を失った基地を殲滅。その事をアスランから叱責され、殴打された直後の言い分。
 
:上官の制止命令まで無視して「'''戦闘力を喪失した敵兵士の虐殺行為'''」を行ったに等しいため、アスランの行為は全くの正当だが、この台詞は命令無視な上に虐殺を行った事に関する自覚が一切ない事を示しており、アスランからは「戦争はヒーローごっこじゃない」と再度殴打される。
 
:上官の制止命令まで無視して「'''戦闘力を喪失した敵兵士の虐殺行為'''」を行ったに等しいため、アスランの行為は全くの正当だが、この台詞は命令無視な上に虐殺を行った事に関する自覚が一切ない事を示しており、アスランからは「戦争はヒーローごっこじゃない」と再度殴打される。
 
:小説版ではルーカ曹長という連合軍人の視点描写も存在し、地球連合の兵士達も住民の強制徴用にはかなり後ろめたさを感じており、不本意な事であると語られている(工兵部隊を大規模に動かすとザフトに発見されやすいため、不足分の労働力を現地調達するように命令が下されていた)。脱走者に関しても銃撃するように命令が出ていたため、末端兵士としてはそうするしかなかったという事情も垣間見れる。ルーカ曹長は銃撃に加担しておらず、銃撃した兵士達を叱責。住民を逃がしてやるように命令したが、インパルスの攻撃で戦死している。そのため、目先の物事の判断のみで虐殺を行ったシンの正当性に疑問を投げ掛ける構成となっている。ちなみに小説版ではアスランの制止後であるにも関わらず、残った全ての建造物にビームを打ち込むという徹底ぶりであった。
 
:小説版ではルーカ曹長という連合軍人の視点描写も存在し、地球連合の兵士達も住民の強制徴用にはかなり後ろめたさを感じており、不本意な事であると語られている(工兵部隊を大規模に動かすとザフトに発見されやすいため、不足分の労働力を現地調達するように命令が下されていた)。脱走者に関しても銃撃するように命令が出ていたため、末端兵士としてはそうするしかなかったという事情も垣間見れる。ルーカ曹長は銃撃に加担しておらず、銃撃した兵士達を叱責。住民を逃がしてやるように命令したが、インパルスの攻撃で戦死している。そのため、目先の物事の判断のみで虐殺を行ったシンの正当性に疑問を投げ掛ける構成となっている。ちなみに小説版ではアスランの制止後であるにも関わらず、残った全ての建造物にビームを打ち込むという徹底ぶりであった。
:『Z』においては原作とは違い民間人が虐殺されていない状況(かつガルナハンゲート攻略と一纏め)で、シンが基地を攻撃するシーンがあるが、[[ロラン・セアック|ロラン]]に止められており、他の面々からも難色を示されていた。しかも、この時のシンの責任感に欠ける行動は、中盤での[[ZEUTH]]分裂のプロパガンダのネタの一つして利用されてしまう事となる。
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』においては原作とは違い民間人が虐殺されていない状況(かつガルナハンゲート攻略と一纏め)で、シンが基地を攻撃するシーンがあるが、[[ロラン・セアック|ロラン]]に止められており、他の面々からも難色を示されていた。しかも、この時のシンの責任感に欠ける行動は、中盤での[[ZEUTH]]分裂のプロパガンダのネタの一つして利用されてしまう事となる。
 
;「いえ、そんな事ないですよ。あ! でも、あれひどいですよ! もうマジ死ぬかと思いました」
 
;「いえ、そんな事ないですよ。あ! でも、あれひどいですよ! もうマジ死ぬかと思いました」
:18話ラスト、アスランとの会話において屈託のない笑顔を見せての一場面。この頃は後の増長ぶりが考えられないような純粋な面も多く見られていた。
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:第18話ラスト。アスランとの会話において屈託のない笑顔を見せての一場面。この頃は、後の増長ぶりが考えられないような純粋な面も多く見られていた。
 
;「家族を失って身寄りのない僕は、[[トダカ|あの時、助けてくれたオーブの将校さん]]の勧めと計らいで、一人プラントへと向かった。オーブにはもう戻りたくなかった。その後、世界は平和条約で結ばれたけど、僕は考えた末に軍に入った。力がなかったのが悔しかった。一瞬のうちに家族を吹き飛ばされてしまった事は、何故だか理解できなかった。オーブは、その理念は守り通したかも知れないけど、俺の家族は守ってはくれなかった」
 
;「家族を失って身寄りのない僕は、[[トダカ|あの時、助けてくれたオーブの将校さん]]の勧めと計らいで、一人プラントへと向かった。オーブにはもう戻りたくなかった。その後、世界は平和条約で結ばれたけど、僕は考えた末に軍に入った。力がなかったのが悔しかった。一瞬のうちに家族を吹き飛ばされてしまった事は、何故だか理解できなかった。オーブは、その理念は守り通したかも知れないけど、俺の家族は守ってはくれなかった」
:20話、シンが自分の過去をふり返る時に言った台詞。
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:第20話より。シンが自分の過去をふり返る時に言った台詞。
:シンが軍人になる過程はほとんど描かれなかったために視聴者からは「その考えた末が知りたいんだって!」と突っ込まれた。
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:シンがザフトの軍人になる過程はほとんど描かれなかったために、視聴者からは「その考えた末が知りたいんだって!」と突っ込まれた。
:『THE EDGE』では軍人になった経緯が描かれている。
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:久織ちまき氏の漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』では、シンがザフトの軍人になった経緯が描かれている。
 
;「ああ、分かった! 大丈夫だ! 君は死なない! 大丈夫だ! 俺がちゃんと、俺がちゃんと守るから!」
 
;「ああ、分かった! 大丈夫だ! 君は死なない! 大丈夫だ! 俺がちゃんと、俺がちゃんと守るから!」
 
:21話、崖から海へ落ちたステラに向けて「死ぬ気か!?」と言ってしまい、彼女のトラウマを抉ってしまう。そして大きく錯乱したステラをこの言葉で落ち着かせた。
 
:21話、崖から海へ落ちたステラに向けて「死ぬ気か!?」と言ってしまい、彼女のトラウマを抉ってしまう。そして大きく錯乱したステラをこの言葉で落ち着かせた。
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:「捕虜を勝手に返還した」という銃殺刑にもなりかねない自分の問題行動をデュランダルが認めてくれていると履き違えて増長してしまった。アスランに対する横柄な態度も、シンに対する批判の一因となっている。
 
:「捕虜を勝手に返還した」という銃殺刑にもなりかねない自分の問題行動をデュランダルが認めてくれていると履き違えて増長してしまった。アスランに対する横柄な態度も、シンに対する批判の一因となっている。
 
:アスランはシンが帰還した後に独房入りになったシンに理由を問いただしていたが、どちらかを言えばその内容はシンの行動の非難よりも地球連合軍にステラを返した事が結果的に'''何の解決にもならない事'''を危惧しており、それは的中する事になる。
 
:アスランはシンが帰還した後に独房入りになったシンに理由を問いただしていたが、どちらかを言えばその内容はシンの行動の非難よりも地球連合軍にステラを返した事が結果的に'''何の解決にもならない事'''を危惧しており、それは的中する事になる。
:なお[[Z]]では[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の激怒を買って説教されるなどした結果、反省の態度を見せている。
+
:なお『[[Z]]』では[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の激怒を買って説教されるなどした結果、反省の態度を見せている。
 
; 「君は死なない!! 君は俺が…! 俺が守るから!!!」
 
; 「君は死なない!! 君は俺が…! 俺が守るから!!!」
:第32話にて。[[デストロイガンダム|デストロイ]]で破壊を続ける[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を[[説得]]した際の台詞。この言葉でステラは正気を取り戻し一時的にシンと心を通わせるが…。
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:第32話より。[[デストロイガンダム|デストロイ]]で破壊を続ける[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を[[説得]]した際の台詞。この言葉でステラは正気を取り戻し一時的にシンと心を通わせるが…。
 
;「…大丈夫だよステラ…何も怖いことなんかない…苦しいこともない…」<br />「だから…もう何も…君を怖がらせるものはないから…誰も…君をいじめに来たりしないから…」<br />「だから…安心して…静かにここで……おやすみ…」<br />「…守るって言ったのに…俺、守るって言ったのに…ステラ、ごめん…!」
 
;「…大丈夫だよステラ…何も怖いことなんかない…苦しいこともない…」<br />「だから…もう何も…君を怖がらせるものはないから…誰も…君をいじめに来たりしないから…」<br />「だから…安心して…静かにここで……おやすみ…」<br />「…守るって言ったのに…俺、守るって言ったのに…ステラ、ごめん…!」
:第33話にて。ステラの死亡後、涙を流しながら彼女の遺体を運び湖に水葬する際の台詞。
+
:第33話より。ステラの死亡後、涙を流しながら彼女の遺体を運び湖に水葬する際の台詞。
 
:俯瞰してみると、この結末に至った最大の原因は独断でのステラ返還という問題行動にあるのだが、シンとしてはどうにかしてステラを助けようと躍起になっていた結果の行動であり、それを失った怒りの矛先は彼女を討った[[フリーダムガンダム|フリーダム]]へと向けられることになる。
 
:俯瞰してみると、この結末に至った最大の原因は独断でのステラ返還という問題行動にあるのだが、シンとしてはどうにかしてステラを助けようと躍起になっていた結果の行動であり、それを失った怒りの矛先は彼女を討った[[フリーダムガンダム|フリーダム]]へと向けられることになる。
 
;「あんたがステラを殺した! 止めようとしたのにーー!!」
 
;「あんたがステラを殺した! 止めようとしたのにーー!!」
:キラとの決戦である第34話にて。この時のシンは完全にステラを失った悲しみと、彼女を討ったフリーダムとキラへの憎しみに心を支配されてしまっている。この台詞はZでのフリーダムとの決戦においてもキラへの特殊台詞として採用されている。
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:キラとの決戦である第34話より。この時のシンは完全にステラを失った悲しみと、彼女を討ったフリーダムとキラへの憎しみに心を支配されてしまっている。
:しかし、当時ファンの間ではこれを正統な物と擁護する一方で'''元々ベルリンの惨状も含めてシンが自分で蒔いた種であり、それらの結果全てをキラになすりつけている見当違いの逆恨み'''という意見も非常に多く、視聴者では物議を醸すこととなった。
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:この台詞は『Z』でのフリーダムとの決戦においてもキラへの[[特殊戦闘台詞]]として採用されている。
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:しかし、当時ファンの間ではこれを正当な物と擁護する一方で'''元々ベルリンの惨状も含めてシンが自分で蒔いた種であり、それらの結果全てをキラになすりつけている見当違いの逆恨み'''という意見も非常に多く、視聴者では物議を醸すこととなった。
 
;「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
 
;「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
:上記と同じくキラとの決戦である第34話にて。死闘の末、ついにキラを撃破する。
+
:同上。死闘の末、ついにキラを撃破する。
 
;「やった…ステラ…やっとこれで…」
 
;「やった…ステラ…やっとこれで…」
:戦いが終わり、シンはSEEDを発動させたまま笑みを浮かべる。その際涙を流すのだが、歓喜によるものか、虚しさによるものかは分からない。尚小説版では、シン自身泣いていることに気付いていなかった。
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:戦いが終わり、シンはSEEDを発動させたまま笑みを浮かべる。その際涙を流すのだが、歓喜によるものか、虚しさによるものかは分からない。
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:なお小説版では、シン自身泣いている事に気付いていなかった。
 
;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
 
:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''アークエンジェルとアスランの関係は周知の事実'''であり、結果的に仲間が目の前で死んだアスランに対して積極的に怒りを買いに行ってしまった、非常にデリカシーに欠けた発言。
 
:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''アークエンジェルとアスランの関係は周知の事実'''であり、結果的に仲間が目の前で死んだアスランに対して積極的に怒りを買いに行ってしまった、非常にデリカシーに欠けた発言。
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった[[K]]以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
+
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった『[[K]]』以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
 
:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、'''アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた'''<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、先の挑発と合わせて積もりに積もったシンの不満が爆発したものとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのもあるだろうが。
 
:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、'''アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた'''<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、先の挑発と合わせて積もりに積もったシンの不満が爆発したものとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのもあるだろうが。
:互いに前向きな意見交換ができなかった結果として、互いの苦しみを互いに拒絶するだけとなってしまい、後の『'''人は人を知らず'''』を象徴しているといえる。
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:互いに前向きな意見交換ができなかった結果として、互いの苦しみを互いに拒絶するだけとなってしまい、後の「'''人は人を知らず'''」を象徴しているといえる。
 
:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上に、ルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆している。
 
:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上に、ルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆している。
 
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
 
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
:ヘブンズベース攻略戦である第38話にて。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。[[L]]第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。[[Z]]では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
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:ヘブンズベース攻略戦である第38話より。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。『[[L]]』第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。『[[Z]]』では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
 
:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳まではできない。自己正当化ととられても仕方がない。
 
:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳まではできない。自己正当化ととられても仕方がない。
 
:作中では起きなかったが、実際にクルーの中には母親が犠牲となったと思しきクルーの言葉もあったため、その怒りはシンに向けられる可能性もあったため、無神経な台詞ではあった。
 
:作中では起きなかったが、実際にクルーの中には母親が犠牲となったと思しきクルーの言葉もあったため、その怒りはシンに向けられる可能性もあったため、無神経な台詞ではあった。
:なお、高山瑞穂氏のボンボン版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
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:なお、高山瑞穂氏の漫画版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
:第48話にて、「この先に何があっても、議長を信じ続けろ」という[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に対して。シンとしてはまるでこれから死に逝くような親友の言葉に違和感を持ったためだが、この後それが全くの事実であったことがレイ本人から語られることに。
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:第48話より。「この先に何があっても、議長を信じ続けろ」という[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に対して。シンとしてはまるでこれから死に逝くような親友の言葉に違和感を持ったためだが、この後それが全くの事実であったことがレイ本人から語られることに。
 
;「あんたって人はー!」
 
;「あんたって人はー!」
:最終決戦にて、裏切ったアスランと対峙し、彼に対して激怒して。シンの名台詞の中でも特に有名なものの一つで、スパロボシリーズをはじめとした様々なクロスオーバー作品において、様々な敵対者を相手に激怒した際に、この台詞をぶつけている。
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:最終決戦にて、裏切ったアスランと対峙し、彼に対して激怒して。
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:シンの名台詞の中でも特に有名なものの一つで、スパロボシリーズをはじめとした様々なクロスオーバー作品において、様々な敵対者を相手に激怒した際に、この台詞をぶつけている。
    
=== その他の媒体 ===
 
=== その他の媒体 ===
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;「でもっ……」<br />「生きろ! レイ!」<br />「言ったじゃないか、まえに! どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろうってっ!」
 
;「でもっ……」<br />「生きろ! レイ!」<br />「言ったじゃないか、まえに! どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろうってっ!」
 
:[[小説|小説版]]より。アスランに敗れた後、レイと会うために[[メサイア]]まで戻り、彼がデュランダルを撃った事で生きる気力を失った事に対して。これがシンとレイの最後の会話となった。
 
:[[小説|小説版]]より。アスランに敗れた後、レイと会うために[[メサイア]]まで戻り、彼がデュランダルを撃った事で生きる気力を失った事に対して。これがシンとレイの最後の会話となった。
;「…何が ヤキン・ドゥーエのフリーダムだ! これじゃただ混乱させてるだけじゃないか!! いったい何がしたいんだ!? あんたはっ」
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;「…何が ヤキン・ドゥーエのフリーダムだ! これじゃただ混乱させてるだけじゃないか!! いったい何がしたいんだ!? あんたはっ」
:高山瑞穂氏の[[漫画]]ボンボン版の台詞。連合・ザフト両者の武器だけを破壊するキラの行動に憤慨して。しかしシンも力及ばず、インパルスの両腕を使用不能にされたところで、その巻き起こされた混乱に殺されかかってしまい、シンの窮地を庇ったハイネが散ってしまう…。
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:高山瑞穂氏の[[漫画]]ボンボン版の台詞。連合・ザフト両者の武器だけを破壊するキラの行動に憤慨して。しかしシンも力及ばず、[[インパルスガンダム]]の両腕を使用不能にされたところで、その巻き起こされた混乱に殺されかかってしまい、シンの窮地を庇った[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]が散ってしまう…。
 
:台詞だけでも直接キラの行動を糾弾しているものだが、実際にシンが指摘した問題点を、キラを止められなかったシン自身が身を以て味わってしまう皮肉な展開である。
 
:台詞だけでも直接キラの行動を糾弾しているものだが、実際にシンが指摘した問題点を、キラを止められなかったシン自身が身を以て味わってしまう皮肉な展開である。
 
;(悔しかった…飛び込めなかった自分のふがいなさが…もうあんな思いはたくさんだ!)
 
;(悔しかった…飛び込めなかった自分のふがいなさが…もうあんな思いはたくさんだ!)
:ボンボン版における過去の述懐。家族でのキャンプ中、マユが足を滑らせ川に落ちてしまった際に、近くにいたのに溺れそうなマユを助けに行くことができなかった過去。捕虜になったステラが衰弱していく中の述懐で、その過去からステラを見殺しにできず、軍規を犯してしまうことに。
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:ボンボン版における過去の述懐。家族でのキャンプ中、[[マユ・アスカ|マユ]]が足を滑らせ川に落ちてしまった際に、近くにいたのに溺れそうなマユを助けに行く事ができなかった過去。捕虜になった[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]が衰弱していく中の述懐で、その過去からステラを見殺しにできず、軍規を犯してしまうことに。
 
;「スゴいぜ!」<br />「まだシミュレーターしかやってないけどこのデスティニーの反応速度は信じられないレベルだよ!」<br />「フリーダムと戦った時にこいつがあればもっと楽に勝ってたんだけどな……」
 
;「スゴいぜ!」<br />「まだシミュレーターしかやってないけどこのデスティニーの反応速度は信じられないレベルだよ!」<br />「フリーダムと戦った時にこいつがあればもっと楽に勝ってたんだけどな……」
 
:ボンボン版にて、[[デスティニーガンダム]]受領後の慣熟訓練の合間、メンテナンスの下見に現れたヴィーノとヨウラン(と興味本位でついてきたルナマリア)に話したデスティニー評。慣熟訓練で気が紛れているのか、同期に笑顔を見せている最後のシーンで、直後発生するアスランの脱走以降、シンは誰にも笑顔を見せなくなってしまう。
 
:ボンボン版にて、[[デスティニーガンダム]]受領後の慣熟訓練の合間、メンテナンスの下見に現れたヴィーノとヨウラン(と興味本位でついてきたルナマリア)に話したデスティニー評。慣熟訓練で気が紛れているのか、同期に笑顔を見せている最後のシーンで、直後発生するアスランの脱走以降、シンは誰にも笑顔を見せなくなってしまう。
686行目: 687行目:  
;「あんたはいつもひとりだけわかったつもりで!!」<br />「そうやって人を見下す事しかできないんだ!!」<br />「俺だってちゃんと考えてこの道を選んだんだ!!」<br />「もうあんたの指図なんて受けない!!」
 
;「あんたはいつもひとりだけわかったつもりで!!」<br />「そうやって人を見下す事しかできないんだ!!」<br />「俺だってちゃんと考えてこの道を選んだんだ!!」<br />「もうあんたの指図なんて受けない!!」
 
:ボンボン版のオーブ戦にて、[[インフィニットジャスティスガンダム]]を駆り姿を現したアスランと対峙して。
 
:ボンボン版のオーブ戦にて、[[インフィニットジャスティスガンダム]]を駆り姿を現したアスランと対峙して。
;(アスラン・ザラ…なぜ笑える…? 俺はあんたを殺そうとしたんだぞ?)
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;(アスラン・ザラ…なぜ笑える…? 俺はあんたを殺そうとしたんだぞ?)
 
:ボンボン版のオーブ戦後。上述の台詞で[[説得]]を突っぱねた直後だというのに、結果的にジブリールの位置を教え、痛みを堪えながら笑顔で送り出したアスランの行動に引っかかりを感じて。
 
:ボンボン版のオーブ戦後。上述の台詞で[[説得]]を突っぱねた直後だというのに、結果的にジブリールの位置を教え、痛みを堪えながら笑顔で送り出したアスランの行動に引っかかりを感じて。
;「ジブリール!! 覚悟!!」
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;「ジブリール!! 覚悟!!」
 
:ボンボン版のダイダロス基地攻略戦において、基地にアロンダイトを突き刺した穴からジブリールの姿を確認しての台詞。この台詞と共にビームライフルのトリガーを引き、数々の悲劇を生みだした根源のひとりに引導を渡した。
 
:ボンボン版のダイダロス基地攻略戦において、基地にアロンダイトを突き刺した穴からジブリールの姿を確認しての台詞。この台詞と共にビームライフルのトリガーを引き、数々の悲劇を生みだした根源のひとりに引導を渡した。
;(アスラン…! あんたが言っていることもわかる…だがレイや議長が悪だとも思えない!!)<br />(どっちが正しいかなんて俺にはわからない…)<br />(だから俺はあんたを倒す!! 仲間を守るために!!)
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;(アスラン…! あんたが言っていることもわかる…だがレイや議長が悪だとも思えない!!)<br />(どっちが正しいかなんて俺にはわからない…)<br />(だから俺はあんたを倒す!! 仲間を守るために!!)
 
:ボンボン版での最終決戦出撃時のモノローグ。ボンボン版では、必死に伝えていたアスランの言葉はこの時点で既にシンの中に生きていた。しかしそれでも、アスランの行動を理解してなお、友のため、仲間のため、アスランと戦う道を選ぶ。'''シンが得られた情報の中で、シンの中で既にはっきりとした戦いの理由が出ている'''ことが最大の違いで、これによりアニメと大きく変わった展開を見せる。
 
:ボンボン版での最終決戦出撃時のモノローグ。ボンボン版では、必死に伝えていたアスランの言葉はこの時点で既にシンの中に生きていた。しかしそれでも、アスランの行動を理解してなお、友のため、仲間のため、アスランと戦う道を選ぶ。'''シンが得られた情報の中で、シンの中で既にはっきりとした戦いの理由が出ている'''ことが最大の違いで、これによりアニメと大きく変わった展開を見せる。
 
;「だったらどうすればいいっていうんだ!? あんたらの理想ってヤツで戦争を止められるのか!?」<br />「戦争のない世界以上に幸せな世界なんて…あるはずがないっ!!」
 
;「だったらどうすればいいっていうんだ!? あんたらの理想ってヤツで戦争を止められるのか!?」<br />「戦争のない世界以上に幸せな世界なんて…あるはずがないっ!!」
698行目: 699行目:  
;「今さら何を!」<br />「俺はもう選んだんだ、この道を! なら、行くしかないじゃないか!」<br />「あんたが正しいって言うなら! 俺に勝ってみせろっ!!」
 
;「今さら何を!」<br />「俺はもう選んだんだ、この道を! なら、行くしかないじゃないか!」<br />「あんたが正しいって言うなら! 俺に勝ってみせろっ!!」
 
:ボンボン版での最終決戦でアスランに言い放った台詞。3行目の台詞はなんと'''アニメ本編の台詞を差し置いて模型誌の宣伝文句に採用された'''事がある<ref> 2017年に発売した[[ガンプラ|プラモデル]]「EXスタンダードシリーズ」の組み立て説明書にも引用されており、近年のこの台詞は最早シンの代名詞的な扱いである。</ref>。
 
:ボンボン版での最終決戦でアスランに言い放った台詞。3行目の台詞はなんと'''アニメ本編の台詞を差し置いて模型誌の宣伝文句に採用された'''事がある<ref> 2017年に発売した[[ガンプラ|プラモデル]]「EXスタンダードシリーズ」の組み立て説明書にも引用されており、近年のこの台詞は最早シンの代名詞的な扱いである。</ref>。
:一方、アスランの「俺もお前のように家族の仇が取りたくて軍人になった」「だが、憎しみで戦った先では自分の心は救われなかった」「お前も過去ではなく未来に目を向けろ」という説得に'''何かを振り払うかのような表情で前半の台詞を叫んでいる'''。アスランの'''「今のお前の姿は昔の俺と似ている」'''という言葉は、確かにシンの胸に響いたのであった……
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:一方、アスランの「俺もお前のように家族の仇が取りたくて軍人になった」「だが、憎しみで戦った先では自分の心は救われなかった」「お前も過去ではなく未来に目を向けろ」という説得に'''何かを振り払うかのような表情で前半の台詞を叫んでいる'''。アスランの'''「今のお前の姿は昔の俺と似ている」'''という言葉は、確かにシンの胸に響いたのであった…。
 
:『UX』では前述の台詞同様、加藤機関関連の敵に対しての特殊台詞として採用された。
 
:『UX』では前述の台詞同様、加藤機関関連の敵に対しての特殊台詞として採用された。
 
;「アスラン…あんた、やっぱ強いや…」
 
;「アスラン…あんた、やっぱ強いや…」
706行目: 707行目:  
:意味するものは違うが、後の『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[刹那・F・セイエイ|刹那]]も概ね同じ事を言っている。
 
:意味するものは違うが、後の『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[刹那・F・セイエイ|刹那]]も概ね同じ事を言っている。
 
:一部ゲーム作品にも採用された。
 
:一部ゲーム作品にも採用された。
;「理想論振りかざしたって戦場でそんなモン何の役に立つ!? 撃たなきゃ撃たれるんだ! やらなきゃやられるんだ!」<br/>「アンタだってやってきたから今ここにいるんだろう!?」
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;「理想論振りかざしたって戦場でそんなモン何の役に立つ!? 撃たなきゃ撃たれるんだ! やらなきゃやられるんだ!」<br/>「アンタだってやってきたから今ここにいるんだろう!?」
:こちらは漫画雑誌『ガンダムエース』連載『THE EDGE』の台詞。難民の子供達が銃の練習をしている際、アドバイスをしていたのがきっかけでアスランと口論になった際の言葉。シンは力がない故に守れなかった絶望を知って、アドバイスを是としていた。が、撃った先の絶望を知っているアスランにとっては許しがたい言葉で、アスランは激昂してしまう…。
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:こちらは漫画雑誌『ガンダムエース』に連載された久織ちまき氏の漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』の台詞。難民の子供達が銃の練習をしている際、アドバイスをしていたのがきっかけでアスランと口論になった際の言葉。
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:シンは力が無い故に守れなかった絶望を知って、アドバイスを是としていた。が、撃った先の絶望を知っているアスランにとっては許しがたい言葉で、アスランは激昂してしまう…。
 
;「俺だって!!」<br/>「守りたかったさ 俺の"力"ですべてを!」<br/>「だけど…俺が撃ってるのは敵じゃないって撃つのは奪うことだって…"力"で解決できることなんて何もないって!!」<br/>「アンタが俺に言い続けてきたんじゃないか!!」<br/>「できるようになったのは こんなことばかりだ…っ!」
 
;「俺だって!!」<br/>「守りたかったさ 俺の"力"ですべてを!」<br/>「だけど…俺が撃ってるのは敵じゃないって撃つのは奪うことだって…"力"で解決できることなんて何もないって!!」<br/>「アンタが俺に言い続けてきたんじゃないか!!」<br/>「できるようになったのは こんなことばかりだ…っ!」
 
:『THE EDGE』の最終決戦でアスランと対峙した際に。複雑な関係にありながらも、シンはアスランが「忘れるな」と残した言葉をしっかりと胸に留めていた。しかし、軍人として"力"を振るう以外の道を見つけられなかったシンにとって、その戒めの言葉は"力"を振るうしかできない自分自身に対する無力感と絶望を増幅するものでしかなかった。
 
:『THE EDGE』の最終決戦でアスランと対峙した際に。複雑な関係にありながらも、シンはアスランが「忘れるな」と残した言葉をしっかりと胸に留めていた。しかし、軍人として"力"を振るう以外の道を見つけられなかったシンにとって、その戒めの言葉は"力"を振るうしかできない自分自身に対する無力感と絶望を増幅するものでしかなかった。
: 戦争の中で一人で出来ることの限界を目の当たりにし、それでも戦いを終わらせる為に大きな"力"を求め、縋るしかなかったシンの悲痛な声を聞き、アスランは自分の不器用な忠告がシンを絶望させていたことに愕然とする…。
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: 戦争の中で一人で出来る事の限界を目の当たりにし、それでも戦いを終わらせる為に大きな"力"を求め、縋るしかなかったシンの悲痛な声を聞き、アスランは自分の不器用な忠告がシンを絶望させていた事に愕然とする…。
 
;「……一人で立てます」
 
;「……一人で立てます」
 
:『THE EDGE』最終話より。手を差し伸べようとするアスランに対して。涙を浮かべながらも毅然とした表情で見つめるシンに、アスランは優しく微笑むのだった。
 
:『THE EDGE』最終話より。手を差し伸べようとするアスランに対して。涙を浮かべながらも毅然とした表情で見つめるシンに、アスランは優しく微笑むのだった。
 
:ボンボン版同様に、自分自身の強い意志をアスランに対して明確に示している。
 
:ボンボン版同様に、自分自身の強い意志をアスランに対して明確に示している。
 
;「でも…同じことじゃないか?」<br />「俺のデスティニーとあの兵器に、結局どんな違いがあるっていうんだ?」
 
;「でも…同じことじゃないか?」<br />「俺のデスティニーとあの兵器に、結局どんな違いがあるっていうんだ?」
:『THE EDGE』の短編集『THE EDGE Desire』にて、ザフトが連合のアルザッヘル基地を[[レクイエム]]で壊滅したという事実に[[ミネルバ]]のクルーが戸惑った際に。
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:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』の短編集『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE Desire』より。ザフトが連合のアルザッヘル基地を[[レクイエム]]で壊滅したという事実に[[ミネルバ]]のクルーが戸惑った際に。
 
:平和を築くために戦う、という事への疑問や迷いを抱いていると同時に、自身が「あの兵器」とは何も変わらない(この発言のコマでは'''シンの瞳からハイライトが消えている''')ことを端的に示した台詞だが、直後に[[ヴィーノ・デュプレ|ヴィーノ]]に「[[デスティニーガンダム|デスティニー]]が撃たれたらシンが死ぬだろ!」と怒られる。その後、それでも平和が最も重要だと考え議長やレイの思想に賛同する。
 
:平和を築くために戦う、という事への疑問や迷いを抱いていると同時に、自身が「あの兵器」とは何も変わらない(この発言のコマでは'''シンの瞳からハイライトが消えている''')ことを端的に示した台詞だが、直後に[[ヴィーノ・デュプレ|ヴィーノ]]に「[[デスティニーガンダム|デスティニー]]が撃たれたらシンが死ぬだろ!」と怒られる。その後、それでも平和が最も重要だと考え議長やレイの思想に賛同する。
 
;「レイの運命は…変わらないのか?」<br />「議長は…定められた運命を受け入れることが幸せだっていったけど、レイは…」
 
;「レイの運命は…変わらないのか?」<br />「議長は…定められた運命を受け入れることが幸せだっていったけど、レイは…」
:『THE EDGE Desire』にて。最後の出撃前にレイに問いかけた台詞。レイは一瞬呆気にとられた後、返答の代わりにただ笑いかけるのだった。
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:『THE EDGE Desire』より。最後の出撃前にレイに問いかけた台詞。レイは一瞬呆気にとられた後、返答の代わりにただ笑いかけるのだった。
;「そんなの、ただの言葉じゃないか…! 誰がそんなことを決めたんだ!」<br/>「失っている過去を守るのは間違いで、今ある現実を守ることだけが正義なのかよ!?」<br/>「それを決めていいのは、アンタじゃない!俺なんじゃないのか!」<br/>「俺は決めたんだ! 過去を放ってはおかない! 決着を付けるんだ!」
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;「そんなの、ただの言葉じゃないか…! 誰がそんなことを決めたんだ!」<br/>「失っている過去を守るのは間違いで、今ある現実を守ることだけが正義なのかよ!?」<br/>「それを決めていいのは、アンタじゃない! 俺なんじゃないのか!」<br/>「俺は決めたんだ! 過去を放ってはおかない! 決着を付けるんだ!」
:[[コンピュータゲーム|ゲーム]]『ガンダム無双2』シンのストーリーミッションの終盤、アスランから「過去に囚われたまま戦うのはやめろ」と言われた時の反論。
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:[[コンピュータゲーム|ゲーム]]『ガンダム無双2』シンのストーリーミッションの終盤より。アスランから「過去に囚われたまま戦うのはやめろ」と言われた時の反論。
 
:原作とは異なり、本作においてもまた自分自身の戦う意義をアスランにはっきりと返している。
 
:原作とは異なり、本作においてもまた自分自身の戦う意義をアスランにはっきりと返している。
 
;「あんたは、大切なものを守るために戦う……」<br/>「それでいいんだ……でも、だからって、オレも戦わないわけにはいかないんだ!」
 
;「あんたは、大切なものを守るために戦う……」<br/>「それでいいんだ……でも、だからって、オレも戦わないわけにはいかないんだ!」
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