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| 模造品ではあるが仕様やその性能は鬼械神と大差なく、[[魔術師]]と力ある[[魔導書]]が揃っていなければ運用することができない。[[アル・アジフ]]と契約した[[大十字九郎]]が格納庫に眠る本機を発見<ref>ゲーム版では偶発的に逃げ込んだことで発見、アニメ版ではアルが本機と感応して地上に召喚。</ref>し、そのままパイロットとなった。 | | 模造品ではあるが仕様やその性能は鬼械神と大差なく、[[魔術師]]と力ある[[魔導書]]が揃っていなければ運用することができない。[[アル・アジフ]]と契約した[[大十字九郎]]が格納庫に眠る本機を発見<ref>ゲーム版では偶発的に逃げ込んだことで発見、アニメ版ではアルが本機と感応して地上に召喚。</ref>し、そのままパイロットとなった。 |
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− | 『機神咆哮』では[[マスターテリオン]]との最終決戦後、九郎とアルを元の世界に送り返すために「銀の鍵」の力を全開放、その反動で機能を停止して機体だけがアリゾナ砂漠に墜落。無限ループが断たれ修正された世界ではそのまま朽ちていくはずだったが、『機神飛翔』のエピローグで覇道財閥に回収され、[[チアキ]]らの手により完全に修復された。同時に、修正前の世界で使われていたデモンベインを運用するための広大な地下施設も莫大な費用をかけて再現されている。
| + | 『機神咆吼』では[[マスターテリオン]]との最終決戦後、九郎とアルを元の世界に送り返すために「銀の鍵」の力を全開放、その反動で機能を停止して機体だけがアリゾナ砂漠に墜落。無限ループが断たれ修正された世界ではそのまま朽ちていくはずだったが、『機神飛翔』のエピローグで覇道財閥に回収され、[[チアキ]]らの手により完全に修復された。同時に、修正前の世界で使われていたデモンベインを運用するための広大な地下施設も莫大な費用をかけて再現されている。 |
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| 原作アルルート、およびそれを元にしているアニメ版では「覇道鋼造によって造られた」と説明されているが、別のルートで明かされた真相によると鋼造は「前のループ」から飛ばされ破壊されたデモンベインを復元しただけであり、その後の続編や関連作品においても「最初のデモンベインが何者によって造られたか」について触れられたことはなく、現在に至るまでデモンベインの真の製作者は謎のままである。また、そのルートでは、デモンベインを復元したのは鋼造ではなく、[[大十字九郎|鋼造を名乗る別の人物]]だったことが明かされている。この「鋼造が回収してきた原作版デモンベイン」はアニメ版のエピローグにも登場している。 | | 原作アルルート、およびそれを元にしているアニメ版では「覇道鋼造によって造られた」と説明されているが、別のルートで明かされた真相によると鋼造は「前のループ」から飛ばされ破壊されたデモンベインを復元しただけであり、その後の続編や関連作品においても「最初のデモンベインが何者によって造られたか」について触れられたことはなく、現在に至るまでデモンベインの真の製作者は謎のままである。また、そのルートでは、デモンベインを復元したのは鋼造ではなく、[[大十字九郎|鋼造を名乗る別の人物]]だったことが明かされている。この「鋼造が回収してきた原作版デモンベイン」はアニメ版のエピローグにも登場している。 |
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| フォルム面では頭部から放出されるたてがみのようなビーム(これはアニメ版においては作画の都合か省かれている)と、脚部に装着された巨大なシールドが大きな特徴で、まるで城塞を彷彿とさせるデザインである。 | | フォルム面では頭部から放出されるたてがみのようなビーム(これはアニメ版においては作画の都合か省かれている)と、脚部に装着された巨大なシールドが大きな特徴で、まるで城塞を彷彿とさせるデザインである。 |
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− | 戦闘中はバイザーで顔面が覆われているため確認しづらいが、人間のものと同形状の口が存在しており、ゲーム版では大きく開いて咆哮したり、歯を食いしばったりすることがある。劇中ではこの口の動きを含めて、様々な場面でデモンベイン自体が意思を持っていると思われる描写が散見される。
| + | 戦闘中はバイザーで顔面が覆われているため確認しづらいが、人間のものと同形状の口が存在しており、ゲーム版では大きく開いて咆吼したり、歯を食いしばったりすることがある。劇中ではこの口の動きを含めて、様々な場面でデモンベイン自体が意思を持っていると思われる描写が散見される。 |
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| 本来の機能に加えてアルが持つ魔術兵装<ref>本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備。</ref>を流用することができる。また、作中で明言されているわけではないが、ネクロノミコン以外でも力のある魔導書ならばデモンベインの起動は可能であるため、他の魔導書を使用すればその魔導書による魔術や魔術兵装を使用できるものと思われる。原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートにおいて[[ブラックロッジ]]に強奪されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦していた際は、ティベリウスの魔導書『妖蛆の秘密』に記された魔術「怨霊呪弾」を使ったほか、[[漫画|漫画版]]で[[クラウディウス]]が乗り込んだ際には、クラウディウスが生身で使う魔具である剣玉を装備していた。 | | 本来の機能に加えてアルが持つ魔術兵装<ref>本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備。</ref>を流用することができる。また、作中で明言されているわけではないが、ネクロノミコン以外でも力のある魔導書ならばデモンベインの起動は可能であるため、他の魔導書を使用すればその魔導書による魔術や魔術兵装を使用できるものと思われる。原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートにおいて[[ブラックロッジ]]に強奪されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦していた際は、ティベリウスの魔導書『妖蛆の秘密』に記された魔術「怨霊呪弾」を使ったほか、[[漫画|漫画版]]で[[クラウディウス]]が乗り込んだ際には、クラウディウスが生身で使う魔具である剣玉を装備していた。 |
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| しかしデモンベインはあくまで鬼械神のコピーであり、魔術ではなく通常の物質で生み出された機械であるため、その存在を維持するのに魔力を必要としない。動くためのエネルギーも[[平行世界]]から供給されるため、存在にも行動にも魔力を必要としない。そのため、パイロットへの負担が非常に少なく、長時間の戦闘も問題なくこなせるし、パイロットを消耗品のように扱う必要も人外に堕とさせる必要もない。このように、パイロット個人のためにも、人類全体のためにも非常に好ましい性質を持っていることから、「'''人間のための鬼械神'''」とも称される。 | | しかしデモンベインはあくまで鬼械神のコピーであり、魔術ではなく通常の物質で生み出された機械であるため、その存在を維持するのに魔力を必要としない。動くためのエネルギーも[[平行世界]]から供給されるため、存在にも行動にも魔力を必要としない。そのため、パイロットへの負担が非常に少なく、長時間の戦闘も問題なくこなせるし、パイロットを消耗品のように扱う必要も人外に堕とさせる必要もない。このように、パイロット個人のためにも、人類全体のためにも非常に好ましい性質を持っていることから、「'''人間のための鬼械神'''」とも称される。 |
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− | 魔導書さえあれば理論上誰でも操縦が可能<ref>原作[[覇道瑠璃|瑠璃]]ルートで九郎が負傷して搭乗できなくなった際、アルと瑠璃が操縦した。</ref>。ただし、魔導書の力を引き出す関係上、基本的には魔術師でなければならない。また、不測の事態により魔導書を失った場合でも、それ自体が「魔術」であるため稼働不能になるオリジナルと違い、あくまで鬼械神を真似たロボットであるデモンベインは(代替となるものを用意できれば)パワーは落ちるものの問題なく動かすことができる。事実、アルが戦闘不能に陥っていた期間、エルザがその役割を魔術回路で代替することでフォローしていた<ref>とはいえ、力ある魔導書の代替など本来は不可能であり、世界最高の天才であるウェストがいたからこその荒業であった。</ref>。機械であるため、損傷箇所の修復やメンテナンス、細かな調整などが容易に行えることも重要なポイントである。 | + | 魔導書さえあれば理論上誰でも操縦が可能<ref>原作[[覇道瑠璃|瑠璃]]ルートで九郎が負傷して搭乗できなくなった際、アルと瑠璃が操縦した。また、この点はデメリットにもなり、先述の通り[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートや漫画版では[[アンチクロス]]に奪われ、前者では[[ティベリウス]]、後者では[[クラウディウス]]に乗り回されてしまう。</ref>。ただし、魔導書の力を引き出す関係上、基本的には魔術師でなければならない。また、不測の事態により魔導書を失った場合でも、それ自体が「魔術」であるため稼働不能になるオリジナルと違い、あくまで鬼械神を真似たロボットであるデモンベインは(代替となるものを用意できれば)パワーは落ちるものの問題なく動かすことができる。事実、アルが戦闘不能に陥っていた期間、エルザがその役割を魔術回路で代替することでフォローしていた<ref>とはいえ、力ある魔導書の代替など本来は不可能であり、世界最高の天才であるウェストがいたからこその荒業であった。</ref>。機械であるため、損傷箇所の修復やメンテナンス、細かな調整などが容易に行えることも重要なポイントである。 |
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− | 但し、上述の利点を言い換えれば、魔術師ならばたとえ敵であろうとデモンベインを操縦できるという致命的なデメリットが存在する。先述の通り[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートや漫画版では[[アンチクロス]]に奪われ、前者では[[ティベリウス]]、後者では[[クラウディウス]]に乗り回されてしまう。
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| このように、スペック自体はオリジナルの鬼械神に劣るものの、デッドコピーであるがゆえの長所をいくつも持っており、作中では「'''最弱無敵の魔を断つ剣'''」とも称されている。 | | このように、スペック自体はオリジナルの鬼械神に劣るものの、デッドコピーであるがゆえの長所をいくつも持っており、作中では「'''最弱無敵の魔を断つ剣'''」とも称されている。 |
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| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦UX}} | | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦UX}} |
− | :初登場作品。アニメ版設定。第3・4話で一時参戦するが、参戦は他の主人公機と比べるとやや遅れ、最速でアメリカルート14話「I,ROBOT」となる。 | + | :初登場作品。アニメ版設定のため、たてがみは省略され脚部シールドは可動する。第3・4話で一時参戦するが、参戦は他の主人公機と比べるとやや遅れ、最速でアメリカルート14話「I,ROBOT」となる。 |
| :[[ダンクーガノヴァ]]やノートゥングモデルの[[ファフナー]]がMサイズの本作では、後半までは唯一の戦闘特化Lサイズユニットであり、スーパー系らしい攻撃力と防御力を持つユニット。シナリオの進行と共にアルの断章分の武装が増えていく。 | | :[[ダンクーガノヴァ]]やノートゥングモデルの[[ファフナー]]がMサイズの本作では、後半までは唯一の戦闘特化Lサイズユニットであり、スーパー系らしい攻撃力と防御力を持つユニット。シナリオの進行と共にアルの断章分の武装が増えていく。 |
| :第2部中盤から第3部序盤にかけてアルが一時離脱し、継戦能力がガタ落ちするが、同時期にレムリア・インパクトが追加されるためボスキラーの面目は保てる。 | | :第2部中盤から第3部序盤にかけてアルが一時離脱し、継戦能力がガタ落ちするが、同時期にレムリア・インパクトが追加されるためボスキラーの面目は保てる。 |
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| :『X-Ω』ではファイター版の必殺スキルとして採用。 | | :『X-Ω』ではファイター版の必殺スキルとして採用。 |
| ;ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン | | ;ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン |
− | :シャイニング・トラペゾヘドロンの強化型。本来ただひとつしか存在しないはずのトラペゾヘドロン二つを融合させた、あり得ざる存在。 | + | :シャイニング・トラペゾヘドロンの強化型。本来ただひとつしか存在しないはずのトラペゾヘドロン二つを融合させた、あり得ざる存在であり、融合という手段により上述の邪神の目論見を破綻させた。 |
− | :『UX』では最後に追加される武装。無改造での攻撃力7300というのは合体攻撃を除く武器の中では最高の数値であり、おまけに地形適応がすべてSという最終決戦に相応しい大技。追加されるのは51話のマスターテリオン撃破後<ref>習得イベント発生後に第51話が終わるので'''実質最終話しか使えない'''。</ref>と[[オーガン (地球製)|オーガン]]のグランドクルスアタックよりも遅いが、[[カリ・ユガ]]があまりにも頑強なため活躍してくれる。消費MPは70と極めて重いが、幸い九郎が正義を持っているため[[援護攻撃]]などで連発することができる。 | + | :『UX』では最後に追加される武装。最終話の再現で、使用時にはスーパーロボットのお約束を踏襲して[[ゴッドマーズ|金色に]][[ゴッドガンダム|光り]][[ガオガイガー|輝く]]。<ref>続編『機神飛翔』では、通常のシャイニング・トラペゾヘドロンを放つ際に金色になっている。</ref> |
| + | :無改造での攻撃力7300というのは合体攻撃を除く武器の中では最高の数値であり、おまけに地形適応がすべてSという最終決戦に相応しい大技。追加されるのは51話のマスターテリオン撃破後<ref>習得イベント発生後に第51話が終わるので'''実質最終話しか使えない'''。</ref>と[[オーガン (地球製)|オーガン]]のグランドクルスアタックよりも遅いが、[[カリ・ユガ]]があまりにも頑強なため活躍してくれる。消費MPは70と極めて重いが、幸い九郎が正義を持っているため[[援護攻撃]]などで連発することができる。 |
| ;レムリア・インパクト<ruby><rb>零零零式</rb><rt>アイン・ソフ・オウル</rt></ruby> | | ;レムリア・インパクト<ruby><rb>零零零式</rb><rt>アイン・ソフ・オウル</rt></ruby> |
− | :『機神飛翔』における最終奥義。シャイニング・トラペゾヘドロンで敵を異次元に送り込んだ後、無限の平行世界から、'''あり得る・あり得ないに関わらず全ての可能性を持つ無限のデモンベインを一斉召喚してレムリア・インパクトをぶち込む'''という超絶技。この、召喚された無限のデモンベインの軍団のことをある人物は「<ruby><rb>魔を断つ永遠の剣</rb><rt>デモンベイン・アートレータ・アエテルヌム</rt></ruby>」と称した。 | + | :『機神飛翔』における隠し技<ref>二周目以降に使用可能で、この技(正確には始動技のシャイニング・トラペゾヘドロン)の発動自体が隠しEDの条件。</ref>にして最終奥義。シャイニング・トラペゾヘドロンで敵を異次元に送り込んだ後、無限の平行世界から、'''あり得る・あり得ないに関わらず全ての可能性を持つ無限のデモンベインを一斉召喚してレムリア・インパクトをぶち込む'''という超絶技。この、召喚された無限のデモンベインの軍団のことをある人物は「<ruby><rb>魔を断つ永遠の剣</rb><rt>デモンベイン・アートレータ・アエテルヌム</rt></ruby>」と称した。 |
| :「無限」の名は伊達ではなく、液体だろうが気体だろうが、未完成だろうが崩壊寸前だろうが、本当に全ての可能性を内包している。その中には[[マジンガーシリーズ]]だったり[[ゲッターロボシリーズ]]だったり[[イデオン]]だったり[[ヤマト]]だったり、果ては[[ミール]]だったりする可能性も存在していた。 | | :「無限」の名は伊達ではなく、液体だろうが気体だろうが、未完成だろうが崩壊寸前だろうが、本当に全ての可能性を内包している。その中には[[マジンガーシリーズ]]だったり[[ゲッターロボシリーズ]]だったり[[イデオン]]だったり[[ヤマト]]だったり、果ては[[ミール]]だったりする可能性も存在していた。 |
| :そもそも「デモンベイン」とはあくまで「魔を断つ剣」という'''定義'''に与えられる名であり、本編における「鬼械神もどきのロボット」はその名を冠する一つに過ぎない。この定義に沿って戦う意思を持つ者は、形態に関係なく全て「デモンベイン」と呼ばれうることになる。この定義に従うならば、SRWでは'''デモンベインと共に戦う自軍全員が「デモンベイン」である'''という解釈も成り立つ。それこそ、[[ポプ子|どこにでもいる]][[ピピ美|14歳の中学2年生]]や[[野原しんのすけ|幼稚園児]]や[[ゴマちゃん|アザラシ]]や[[ゴジラ|怪獣]]に至るまで……。 | | :そもそも「デモンベイン」とはあくまで「魔を断つ剣」という'''定義'''に与えられる名であり、本編における「鬼械神もどきのロボット」はその名を冠する一つに過ぎない。この定義に沿って戦う意思を持つ者は、形態に関係なく全て「デモンベイン」と呼ばれうることになる。この定義に従うならば、SRWでは'''デモンベインと共に戦う自軍全員が「デモンベイン」である'''という解釈も成り立つ。それこそ、[[ポプ子|どこにでもいる]][[ピピ美|14歳の中学2年生]]や[[野原しんのすけ|幼稚園児]]や[[ゴマちゃん|アザラシ]]や[[ゴジラ|怪獣]]に至るまで……。 |