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:コスモバビロニアを掌握するための[[宗教]]団体。[[ニュータイプ]]至上主義を広めている。
 
:コスモバビロニアを掌握するための[[宗教]]団体。[[ニュータイプ]]至上主義を広めている。
 
;コスモ貴族主義
 
;コスモ貴族主義
:劇中やスパロボシリーズでは単に「貴族主義」「貴族社会」とよく語られる。フランス語におけるノブレス・オブリージュを元とした「高貴な人間にはそれを伴う義務がある」「人を導く貴族の勤め」を掲げ体現している。[[ウモン・サモン|ウモン]]の舌を借りれば「世の中には『優れた才能や強さを持った人間である貴族』と『そうでない普通の人間』の2種類がいるので、貴族が普通の人たちを良い方向へ導いていく考え方」といったところである。
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:劇中やスパロボシリーズでは単に「貴族主義」「貴族社会」とよく語られる。フランス語におけるノブレス・オブリージュを元とした「高貴な人間にはそれを伴う義務がある」「人を導く貴族の務め」を掲げ体現している。[[ウモン・サモン|ウモン]]の舌を借りれば「世の中には『優れた才能や強さを持った人間である貴族』と『そうでない普通の人間』の2種類がいるので、貴族が普通の人たちをより良い方向へ導いていく考え方」といったところである。
 
:ただし史実の貴族とやや異なる点として、ここで謳われる「貴族」とは「家柄」や「由緒ある血筋」等にこだわらず「崇高な精神や優れた能力を持った者」を指しており、それらを持つ者がコスモバビロニアの社会において中枢を担う者であるとされている<ref>上述の通りそもそも創設者であるシャルンホルスト本人が元々貴族ではなかったうえ、ロナ家の名前も見栄と世間体の為に金で買った名前である事から、起用する者の家柄や生い立ちについて固執していないのも当然の事と言える。</ref>。
 
:ただし史実の貴族とやや異なる点として、ここで謳われる「貴族」とは「家柄」や「由緒ある血筋」等にこだわらず「崇高な精神や優れた能力を持った者」を指しており、それらを持つ者がコスモバビロニアの社会において中枢を担う者であるとされている<ref>上述の通りそもそも創設者であるシャルンホルスト本人が元々貴族ではなかったうえ、ロナ家の名前も見栄と世間体の為に金で買った名前である事から、起用する者の家柄や生い立ちについて固執していないのも当然の事と言える。</ref>。
 
:貴族から来るエリート意識こそあれどマイッツァーの発言では「貴族であろうと普通の人間であろうと人権は平等にある」「戦争において普通の人間が逃げることはよいが貴族が逃げる事は許されない」と断言されており、[[ティターンズ]]のような人民弾圧等は考えておらず、むしろ人を導き、人を守る者たちであるという純粋に高潔な思想を持つべきとなされていた。
 
:貴族から来るエリート意識こそあれどマイッツァーの発言では「貴族であろうと普通の人間であろうと人権は平等にある」「戦争において普通の人間が逃げることはよいが貴族が逃げる事は許されない」と断言されており、[[ティターンズ]]のような人民弾圧等は考えておらず、むしろ人を導き、人を守る者たちであるという純粋に高潔な思想を持つべきとなされていた。
:しかしながらマイッツァーは「優れた人種によって支配する<ref>ただし小説版では「有能な者は我慢して使う」という前提を置きつつも肌の色や信仰する宗教を理由に人を嫌悪する節を見せるという矛盾を持つ。</ref>」と考える傍ら、[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]は「強い者が支配すべき」と考えていたり、後述のラフレシア・プロジェクトについても意見が割れるなど、個人個人で捉え方に差がある。更には家柄にこだわらないとしながら出奔したベラを後継者とすることに固執する傍らでそれを嘆く者がいたり、「堕落の象徴」と批難している地球連邦軍との癒着を力の根源にする、'''貴族の務めについて信奉者たちに具体的に訓示がなされていない'''といった多くの矛盾を抱えるなど、意志統一が出来ているとは到底言い難い状況であった。
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:しかしながらマイッツァーは「優れた人種によって支配する<ref>ただし小説版では「有能な者は我慢して使う」という前提を置きつつも肌の色や信仰する宗教を理由に人を嫌悪する節を見せるという矛盾を持つ。</ref>」と考える傍ら、[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]は「強い者が支配すべき」と考えていたり、後述のラフレシア・プロジェクトについても意見が割れるなど、個人個人で捉え方に差がある。更には家柄にこだわらないとしながら出奔したベラを後継者とすることに固執する傍らでそれを嘆く者がいたり、「堕落の象徴」と批難している地球連邦軍との癒着を力の根源にする、'''果たすべき貴族の務めについて信奉者たちに具体的に訓示がなされていない'''といった多くの矛盾を抱えるなど、意志統一が出来ているとは到底言い難い状況であった。
 
:そしてその現状を打破し、貴族主義者たちの意志を取りまとめ率いていけるだけの'''「人間的な意味での貴族」が不在であった'''事が最大の欠点であった。加えて象徴として祭り上げられたベラ自身が'''貴族主義を否定する言動を見せながらもその言動こそが貴族主義が目指した人間像に最も近く、指導者にも向いていた'''というのも皮肉な話である<ref>一応ザビーネは後にベラの本質を「本人は気付いていない上に貴族主義も捨てたが、民の為に身を盾にして戦う姿勢こそが貴族的」と見抜いていた。</ref>。
 
:そしてその現状を打破し、貴族主義者たちの意志を取りまとめ率いていけるだけの'''「人間的な意味での貴族」が不在であった'''事が最大の欠点であった。加えて象徴として祭り上げられたベラ自身が'''貴族主義を否定する言動を見せながらもその言動こそが貴族主義が目指した人間像に最も近く、指導者にも向いていた'''というのも皮肉な話である<ref>一応ザビーネは後にベラの本質を「本人は気付いていない上に貴族主義も捨てたが、民の為に身を盾にして戦う姿勢こそが貴族的」と見抜いていた。</ref>。
 
:スパロボシリーズでは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』でウモンが上述の台詞を元にやや単純だが分かりやすく説明してくれている他、ベラ、ドレル、ザビーネそれぞれの持つ「貴族の意味」とそれに伴う貴族主義の複雑さが垣間見れる。
 
:スパロボシリーズでは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』でウモンが上述の台詞を元にやや単純だが分かりやすく説明してくれている他、ベラ、ドレル、ザビーネそれぞれの持つ「貴族の意味」とそれに伴う貴族主義の複雑さが垣間見れる。
 
;ラフレシア・プロジェクト
 
;ラフレシア・プロジェクト
 
:過剰人口を抑制するためのプロジェクト。カロッゾがその一員となってからは過剰人口を抑制するための大量虐殺兵器を開発した。その存在はカロッゾとその腹心であるジレなど、ほんの数人しか知らない。
 
:過剰人口を抑制するためのプロジェクト。カロッゾがその一員となってからは過剰人口を抑制するための大量虐殺兵器を開発した。その存在はカロッゾとその腹心であるジレなど、ほんの数人しか知らない。
:実行者はカロッゾ及びジレだが、その発案者が誰なのかは具体的な描写が無いため判明していない。更に組織としてこのプロジェクトに対して意見が割れており、カロッゾは劇中で「任務遂行の為にエゴを強化した」「人類の10分の9を抹殺しろと'''命令されれば'''こうもなろう」と語っているものの、ザビーネは「ラフレシアの事は私もマイッツァーも知らないこと」と述べている事から、カロッゾへ指示をした人が誰なのかは不明である<ref>逆にカロッゾ自身が命令を歪曲して理解しているのか、将又マイッツァーがカロッゾに有事の際の責任を擦り付けて尻尾切りをしたのかは不明である。</ref>。一方漫画版ではマイッツァーがカロッゾに対し過剰人口に大して話をする描写がある事から、マイッツァーが首謀者である事が仄めかされている。
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:実行者はカロッゾ及びジレだが、その発案者が誰なのかは具体的な描写が無いため判明していない。更に組織としてこのプロジェクトに対して意見が割れており、カロッゾは劇中で「任務遂行の為にエゴを強化した」「人類の10分の9を抹殺しろと'''命令されれば'''こうもなろう」と語っているものの、ザビーネは「ラフレシアの事は私もマイッツァーも知らないこと」と述べている事から、カロッゾへ指示をした人が誰なのかは不明である<ref>逆にカロッゾ自身が命令を歪曲して理解しているのか、将又マイッツァーがカロッゾに有事の際の責任を擦り付けて尻尾切りをしたのかは不明である。</ref>。一方漫画版ではマイッツァーがカロッゾへ過剰人口に対して話をする描写がある事から、マイッツァーが首謀者である事が仄めかされている。
:こういった事情からスパロボシリーズにおいても首謀者についてはあまり語られないが、[[αシリーズ|αシリーズの世界]]においては漫画版の設定を解釈し、マイッツァーが首謀者であった事が判明している<ref>中盤のシナリオでベラとドレルの戦闘前会話で判明する。詳しくは[[ドレル・ロナ|ドレル]]の項目で。</ref>。
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:こういった事情からスパロボシリーズにおいても首謀者についてはあまり語られないが、[[αシリーズ|αシリーズの世界]]においては漫画版の設定を解釈し、マイッツァーが首謀者であった事が判明している<ref>中盤のシナリオでベラとドレルの戦闘前会話でマイッツァーが過剰人口の粛清を考えたいた事が判明する。詳しくは[[ドレル・ロナ|ドレル]]の項目で。</ref>。
    
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