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=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
ビスト家の出身で、[[サイアム・ビスト]]の孫の一人で、[[カーディアス・ビスト]]の妹。[[アルベルト・ビスト]]と[[バナージ・リンクス]]の叔母にもあたる。兄であるカーディアスの死後は、ビスト家の当主代行も務めている
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ビスト家の出身で、[[サイアム・ビスト]]の孫の一人で、[[カーディアス・ビスト]]の妹。[[アルベルト・ビスト]]と[[バナージ・リンクス]]の叔母にもあたる。カーディアスの死後は、ビスト家の当主代行も務めている
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妖艶な美貌と政治的な才覚を持ち合わせた野心家で、アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ後は、兄のカーディアスを凌ぐ程の政治的手腕を発揮。社内でも絶大的な権勢を振るうが、自らの美貌さえも武器にする等、目的の為に利用出来る物は何でも利用し、そして手段も選ばない非道さも持ち合わせており、時には破滅的な行動や言動も見せる事さえある等、かなりの危険人物。過去に、祖父であるサイアムによって実の子であった父を謀殺された事に大きなショックを受け、それ以降はサイアムや彼の言いなりになっている兄のカーディアス、そして男社会そのものに対して激しい憎悪を持つ様になり、その事が現在のエキセントリックな内面を持つに至っている模様。
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妖艶な美貌と政治的な才覚を持ち合わせた野心家で、アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ後は、カーディアスを凌ぐ程の政治的手腕を発揮。社内でも絶大的な権勢を振るうが、自らの美貌さえも武器にする等、目的の為に利用出来る物は何でも利用し、そして手段も選ばない非道さも持ち合わせており、時には破滅的な行動や言動も見せる事さえある等、かなりの危険人物。過去に、サイアムによって実の子であった父を謀殺された事に大きなショックを受け、それ以降はサイアムや彼の言いなりになっているカーディアス、そして男社会そのものに対して激しい憎悪を持つ様になり、その事が現在のエキセントリックな内面を持つに至っている模様。
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なお、ドイツの哲学者ニーチェの格言に「怪物と闘う者は自らも怪物にならないように気を付けなければならない」というものが有るが、'''男社会を憎むあまりに気質までもが(憎むべき)男そのものになってしまった'''マーサに対しても充分当てはまるものだと言えよう。ちなみに、この点に関しては祖父のサイアムにも当てはまってしまうのは、何処までも皮肉であると言えよう(サイアムは、「地球連邦」という怪物から[[ラプラスの箱]]を守る為に、唆されたとはいえ反逆を目論んだマーサとカーディアスの父親(次男)を抹殺する「子殺し」の怪物になり果てた)。
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なお、ドイツの哲学者ニーチェの格言に「怪物と闘う者は自らも怪物にならないように気を付けなければならない」というものが有るが、'''男社会を憎むあまりに気質までもが(憎むべき)男そのものになってしまった'''マーサに対しても充分当てはまるものだと言えよう。ちなみに、この点に関してはサイアムにも当てはまってしまうのは、何処までも皮肉であると言えよう(サイアムは、「地球連邦」という怪物から[[ラプラスの箱]]を守る為に、唆されたとはいえ反逆を目論んだマーサとカーディアスの父親(次男)を抹殺する「子殺し」の怪物になり果てた)。
    
=== 劇中の様相 ===
 
=== 劇中の様相 ===
 
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
物語において、祖父・サイアムが兄・カーディアスにラプラスの箱の解放を命じる事になるが、[[ビスト財団]]とアナハイム・エレクトロニクス、地球連邦との関係維持を望んでいたマーサはそれに反発・ラプラスの箱の解放を阻止すべく暗躍を行い、カーディアスの息子であるアルベルトを差し向けて、彼を死に追いやる。
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物語において、サイアムがカーディアスにラプラスの箱の解放を命じる事になるが、[[ビスト財団]]とアナハイム・エレクトロニクス、地球連邦との関係維持を望んでいたマーサはそれに反発・ラプラスの箱の解放を阻止すべく暗躍を行い、カーディアスの息子であるアルベルトを差し向けて、彼を死に追いやる。
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その後、ビスト家の当主代行の地位を手に入れたマーサは、捕虜として囚われていた[[プルクローン]]の一人である[[マリーダ・クルス|プルトゥエルヴ]]に、かつて搭乗していた[[量産型キュベレイ]]の残骸を見せつける事で、過去のトラウマを励起させた上で再調整を施す。そしてガンダムを「'''『光』を奪った男達の世界への憎しみの象徴'''」であるというイメージを植え付けられた彼女を[[バンシィ|ユニコーンガンダム2号機 バンシィ]]のパイロットにして[[ユニコーンガンダム|ユニコーンガンダム1号機]]を捕獲させようとするも、失敗に終わり、マリーダも奪還される。[[ザビ家]]の血を引く少女である[[オードリー・バーン]]に対しては、「自分達『女』が主導する世界に社会を変革しよう」と語るも、オードリーからは「あなたの気質は'''男そのもの'''」と拒絶されている。
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その後、ビスト家の当主代行の地位を手に入れたマーサは、捕虜として囚われていた[[プルクローン]]の一人である[[マリーダ・クルス|プルトゥエルヴ]]に、かつて搭乗していた[[量産型キュベレイ]]の残骸を見せつける事で、過去のトラウマを励起させた上で再調整を施す。そしてガンダムを「'''『光』を奪った男達の世界への憎しみの象徴'''」であるというイメージを植え付けられた彼女を[[バンシィ|ユニコーンガンダム2号機 バンシィ]]のパイロットにして[[ユニコーンガンダム|ユニコーンガンダム1号機]]を捕獲させようとするも、失敗に終わり、マリーダも奪還される。[[オードリー・バーン]]に対しては、「自分達『女』が主導する世界に社会を変革しよう」と語るも、オードリーからは「あなたの気質は'''男そのもの'''」と拒絶されている。
    
ラプラスの箱の奪取に失敗した後、[[ローナン・マーセナス]]と共に連邦軍の[[シャイアン基地]]へと向かい、宇宙の航宙艦メガラニカ周辺でネェル・アーガマと[[袖付き]]の最終決戦が展開される中、メガラニカ諸共サイアムやラプラスの箱を完全に抹殺すべく、[[コロニーレーザー]]である「グリプス2」を始動。「箱を滅する為にコロニーを犠牲とした」という事実を利用して連邦政府とビスト財団の共犯関係存続を狙ったが、甥の[[バナージ・リンクス]]と[[リディ・マーセナス]]の搭乗する2機のユニコーンガンダムが発生させたサイコフィールドによって砲撃が交わされてしまう形で失敗。その直後に、居合わせていた[[ブライト・ノア]]によって拘束された。
 
ラプラスの箱の奪取に失敗した後、[[ローナン・マーセナス]]と共に連邦軍の[[シャイアン基地]]へと向かい、宇宙の航宙艦メガラニカ周辺でネェル・アーガマと[[袖付き]]の最終決戦が展開される中、メガラニカ諸共サイアムやラプラスの箱を完全に抹殺すべく、[[コロニーレーザー]]である「グリプス2」を始動。「箱を滅する為にコロニーを犠牲とした」という事実を利用して連邦政府とビスト財団の共犯関係存続を狙ったが、甥の[[バナージ・リンクス]]と[[リディ・マーセナス]]の搭乗する2機のユニコーンガンダムが発生させたサイコフィールドによって砲撃が交わされてしまう形で失敗。その直後に、居合わせていた[[ブライト・ノア]]によって拘束された。