差分

81 バイト除去 、 2020年9月15日 (火) 11:23
29行目: 29行目:  
[[ネオ・ジオン]]軍の若き士官。
 
[[ネオ・ジオン]]軍の若き士官。
   −
当初は[[マシュマー・セロ]]の部下として、一パイロットの身に過ぎなかったのだが、やがてその内に秘めた野心を肥大させ、[[ハマーン・カーン]]に反旗を翻す事になる。
+
当初は[[マシュマー・セロ]]の部下として、一パイロットの身に過ぎなかったが、やがてその内に秘めた野心を肥大化させ、[[ハマーン・カーン]]に反旗を翻す。
    
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
36行目: 36行目:  
ややズレている部分もあるが、女性には紳士的に接しようとしており、一目惚れという個人的感情を挟んでいるとはいえ、敵であるルーを助けようとしたり、成り行きでネオ・ジオンに身を寄せる事になってしまった[[ジュドー・アーシタ]]の妹である[[リィナ・アーシタ]]を客人として丁重に扱おうとしている。ただし、リィナをレディとして教育しようとした事には本人から反発されていたが、彼女が死んだと思った際には大きな衝撃を受けていた事からも、本当に大切に想っていた。
 
ややズレている部分もあるが、女性には紳士的に接しようとしており、一目惚れという個人的感情を挟んでいるとはいえ、敵であるルーを助けようとしたり、成り行きでネオ・ジオンに身を寄せる事になってしまった[[ジュドー・アーシタ]]の妹である[[リィナ・アーシタ]]を客人として丁重に扱おうとしている。ただし、リィナをレディとして教育しようとした事には本人から反発されていたが、彼女が死んだと思った際には大きな衝撃を受けていた事からも、本当に大切に想っていた。
   −
当初は戦場で孤立してマシュマーの名を呼びながら右往左往したり、ルーにあっさり騙されてしまう、指揮官に任命されても[[ゴットン・ゴー]]率いる一部の部下達に嘗められて勝手な行動を取られてしまう等、情けない部分が目立っていたのだが、地球での経験が軍人・指揮官としての才覚を発揮し始める事になり、青臭さが抜けていくのと同時に、内に秘めていた野心を膨れ上がらせていく事になる。
+
当初は「戦場で孤立してマシュマーの名を呼びながら右往左往する」「ルーにあっさり騙される」「指揮官に任命されるも[[ゴットン・ゴー]]ら一部の部下達に舐められて勝手な行動を取られてしまう」等情けない部分が目立っていたが、地球での経験により軍人・指揮官としての才覚を目覚めさせていく。この頃には当初の青臭さは抜け、次第に野心家としての一面を覗かせるようになる。
   −
真偽は不明であるが、本人曰く[[ザビ家]]の血を引いているとの事で、かつての[[ジオン公国]]の公王である[[デギン・ソド・ザビ]]の隠し子で、トト家に預けられたとされている。一方では、[[ギレン・ザビ]]と[[ニュータイプ]]の素養のある女性との遺伝子で人工授精させた試験管ベビーで、同じ経緯で産み出された[[プルクローン|プルシリーズ]]と異母兄妹とも言われている。小説版でもニュータイプと明言されているが、アニメ版では不明。ただしジュドーが[[ハイパー化]]まがいの現象を引き起こした際は不快感を露わにしていたため、素養はそれなりにあった様子。
+
真偽は不明であるが、本人曰く[[ザビ家]]の血を引いているとの事で、かつての[[ジオン公国]]の公王である[[デギン・ソド・ザビ]]の隠し子で、トト家に預けられたとされている。一方では、[[ギレン・ザビ]]と[[ニュータイプ]]の素養のある女性との遺伝子で人工授精させた試験管ベビーで、同じ経緯で産み出された[[プルクローン|プルシリーズ]]と異母兄妹とも言われている。小説版でもニュータイプと明言されているが、アニメ版では不明。ただしジュドーが[[ハイパー化]]まがいの現象を引き起こした際は不快感を露わにしていたため、素養はそれなりにあった模様。
   −
ハマーンからもその野心や能力を見抜かれた上で大きく期待されていたのだが、若さに任せた権力志向故に世の時勢を読み切れず暴走してしまう部分があり、それがタイミングを読めない形で反乱を起こす事になったのは残念である。もう少し強かな面があれば、ハマーンと対等の立場としてネオ・ジオンを率いる立場を得られたかもしれない。
+
ハマーンからもその野心や能力を見抜かれた上で大きく期待されていたのだが、若さに任せた上昇志向故に世の時勢を読み切れず暴走してしまう部分があり、それがタイミングを読めない形で反乱を起こし、結果として自らの首を絞める事となった。もう少し強かな面があれば、ハマーンと対等の立場としてネオ・ジオンを率いる立場を得られたかもしれない。
    
=== 劇中の様相 ===
 
=== 劇中の様相 ===
47行目: 47行目:  
その後、上官だったマシュマーや[[キャラ・スーン]]が相次いで左遷した事により、エンドラの同型艦となる[[エンドラ|ミンドラ]]の指揮を任され、専用カラーの[[バウ]]に乗り込み、舞台を宇宙から地上に変わる中、度々アーガマの[[ガンダム・チーム]]と交戦する。ハマーンがグレミーを艦の司令官に任命したのは、大きなカリスマを欲していたネオ・ジオンにおいて彼の素性背景が重要であったが故のことであり、更にはグレミーの性格を把握した上での采配でもあった。しかし、手塩にかけて育てていた[[エルピー・プル]]は波長のあったジュドーの元に行ってしまい、また自らの甘い考えはハマーンからのお目付け役として派遣された副官[[オウギュスト・ギダン]]にも快くなく、ルー自身を盾代わりとした[[ビーチャ・オーレグ]]の愚劣な作戦により乗機のバウを失った結果、オウギュストには死亡したと思われ、あっさり見捨てられてしまった。一人サハラの砂漠に取り残されたグレミーは全てを失い、唸り声を上げるしかなかった。
 
その後、上官だったマシュマーや[[キャラ・スーン]]が相次いで左遷した事により、エンドラの同型艦となる[[エンドラ|ミンドラ]]の指揮を任され、専用カラーの[[バウ]]に乗り込み、舞台を宇宙から地上に変わる中、度々アーガマの[[ガンダム・チーム]]と交戦する。ハマーンがグレミーを艦の司令官に任命したのは、大きなカリスマを欲していたネオ・ジオンにおいて彼の素性背景が重要であったが故のことであり、更にはグレミーの性格を把握した上での采配でもあった。しかし、手塩にかけて育てていた[[エルピー・プル]]は波長のあったジュドーの元に行ってしまい、また自らの甘い考えはハマーンからのお目付け役として派遣された副官[[オウギュスト・ギダン]]にも快くなく、ルー自身を盾代わりとした[[ビーチャ・オーレグ]]の愚劣な作戦により乗機のバウを失った結果、オウギュストには死亡したと思われ、あっさり見捨てられてしまった。一人サハラの砂漠に取り残されたグレミーは全てを失い、唸り声を上げるしかなかった。
   −
しかしその後、[[アフリカ]]のゲリラ組織である「青の部隊」との邂逅により、その青の部隊リーダーであるディドー・カルトハから戦士と認められ、ディドーの死を慕った。この後のグレミーは、幾分軍人としての才覚が目覚め、それまでグレミーを内心見下していたオウギュストも、ハマーンから自身に寝返らせるまでに至っている。そして、自らの切り札であったニュータイプ部隊の要であった[[プルクローン]]である[[プルツー]]を覚醒させ、[[ダブリン]]への[[コロニー落とし]]が行われる中で、プルツーをハマーンから受領した[[サイコガンダムMk-II]]に搭乗させてアーガマへ攻撃を仕掛けさせるが、病症の身で[[キュベレイMk-II]]に搭乗したプルの自らの命と引き換えにした決死の行動により、サイコガンダムMk-IIを失う形で失敗に終わった。
+
しかしその後、[[アフリカ]]のゲリラ組織である「青の部隊」との邂逅により、その青の部隊リーダーであるディドー・カルトハから戦士と認められ、ディドーの死を慕った。この後のグレミーは、幾分軍人としての才覚が目覚め、それまでグレミーを内心見下していたオウギュストも、ハマーンから自身に寝返らせるまでに至っている。そして、自らの切り札であったニュータイプ部隊の要であった[[プルクローン]]である[[プルツー]]を覚醒させ、[[ダブリン]]への[[コロニー落とし]]が行われる中ハマーンより受領した[[サイコガンダムMk-II]]にプルツーを搭乗させアーガマへ攻撃を仕掛けさせるが、病症の身で[[キュベレイMk-II]]に搭乗したプルの命を賭した行動により、サイコガンダムMk-IIを失う形で失敗に終わった。
   −
後に地球連邦との交渉でサイド3がネオ・ジオンに引き渡される中、自らを「ジオンの正統な後継者」と称し、ハマーンに反旗を翻す。グレミーが最終的に獅子身中の虫となったのはハマーンにとっては読み通りではあったのだが、ネオ・ジオンを内から滅ぼす結果を導くようなタイミングでの反乱までは完全な想定外となっていた。この時に自らの大きな戦力となっていたのは、プルクローンで構成されたニュータイプ部隊で、更には歴戦の猛者である[[ラカン・ダカラン]]率いる「スペース・ウルフ隊」も味方につけていたのだが、ラカンは半ば自滅に近い形で戦死。追い込まれたグレミーは、死して魂となったプルからの説得を度々受けて精神が不安定になっていたプルツーを同乗させて、自ら[[クィン・マンサ]]で出撃するも、ジュドーとプルの魂に呼び掛けられ続けたプルツーは、ジュドーを求める形で遂に離反してしまい、最期はコクピットを出た所を想い人のルーが乗る[[Ζガンダム]]に狙撃されて命を落とした。
+
後に地球連邦との交渉でサイド3がネオ・ジオンに引き渡される中、自らを「ジオンの正統な後継者」と称し、ハマーンに反旗を翻す。グレミーが最終的に獅子身中の虫となったのはハマーンにとっては読み通りではあったのだが、ネオ・ジオンを内から滅ぼす結果を導くようなタイミングでの反乱までは完全な想定外となっていた。この時に自らの大きな戦力となっていたのは、プルクローンで構成されたニュータイプ部隊で、更には歴戦の猛者である[[ラカン・ダカラン]]率いる「スペース・ウルフ隊」も味方につけていたのだが、ラカンは半ば自滅に近い形で戦死。追い込まれたグレミーは、死して魂となったプルからの説得を度々受けて精神が不安定になっていたプルツーを同乗させて、自ら[[クィン・マンサ]]で出撃するも、ジュドーとプルの魂に呼び掛けられ続けたプルツーはジュドーを求める形で離反、最期はコクピットを出た所を想い人のルーが乗る[[Ζガンダム]]に撃たれ命を落とした。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==