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=== 機体概要 ===
=== 機体概要 ===
「[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、当初は高機動性を活かし、様々な弾頭を発射可能なバズーカで敵の中枢を攻撃するという強襲用[[モビルスーツ]]として開発されていたが、後に[[南極条約]]によって禁止されていた[[核ミサイル|戦術核弾頭]]で攻撃する事で敵を壊滅させるというコンセプトへ変更されている。この変更の背景には、[[一年戦争]]時における[[マ・クベ|一部のジオン軍人]]の独断による核弾頭ICBMの発射を受け、今後の核攻撃に対する報復手段の為という説がある。
「[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、当初は高機動性を活かし、様々な弾種を発射可能なバズーカで敵の中枢を攻撃するという強襲用[[モビルスーツ]]として開発されていたが、後に[[南極条約]]によって禁止されていた[[核ミサイル|戦術核弾頭]]で攻撃する事で敵を壊滅させるというコンセプトへ変更されている。この変更の背景には、[[一年戦争]]時における[[マ・クベ|一部のジオン軍人]]の独断による核弾頭ICBMの発射を受け、今後の核攻撃に対する報復手段の為という説がある。
開発は旧ジオニック系技術者の多い第二研究事業部が担当しており、設計は[[ドム]]の物が反映されていると言われる。そのせいか、[[ガンダムタイプ]]であるはずの本機はガンダム開発計画の3機の中で最もガンダムらしくない外見をしている。
開発は旧ジオニック系技術者の多い第二研究事業部が担当しており、設計は[[ドム]]系列の物が反映されていると言われる。そのせいか、[[ガンダムタイプ]]であるはずの本機はガンダム開発計画の3機の中で最もガンダムらしくない外見をしている。
戦術核の使用を前提としているため、実際に運用された場合機体は爆心地間近で核爆発に曝される事になる。故に冷却装置内蔵の特徴的な大型専用シールドを初めとして、機体各部には耐核用の装備が施されている。コクピットも耐熱・耐衝撃処理を施した球型コクピットで、コクピットハッチに設置されたボルトで厳重にロックされる。非常時には爆裂ボルトを作動させてコクピットブロックそのものを射出し、パイロットを脱出させる後のイジェクションポッドと同等の機能がある。バックパックには核弾頭が搭載可能だが、そのせいでスラスターを装備できない事から、肩部にフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型推進ユニットを装備している。これによって高い機動性を確保している他、AMBACユニットとしても使用可能。脚部には冷却装置が内蔵されており、他の機体と比べてもかなり大型となっている。また重力下でも[[ホバー]]走行が可能。ただし耐核装備は設計理論値の域を出ていない為作中の状態ではいつどのような不具合が出てもおかしくない状態である。
あくまで核弾頭を撃つ為だけに製作された機体である為、「基本武装は[[ビームサーベル]]とバルカンだけ」と非常に貧弱である。ただし、その設定が見直されたのか、後に公式作品で武装が追加されている。
あくまで核弾頭を撃つ為だけに製作された機体である為、「基本武装は[[ビームサーベル]]とバルカンだけ」と非常に貧弱である。ただし、その設定が見直されたのか、後に公式作品で武装が追加されている。
=== 劇中での活躍 ===
=== 劇中での活躍 ===
本機はテスト、取り分けまだ理論値レベル状態だった耐核装備の為の核バズーカ試射による実地試験のために[[アルビオン]]に搭載され、当時核装備が保管され試射実験場も近くに有った[[トリントン基地]]に搬入されたが[[アナベル・ガトー]]の手によって核弾頭ごと強奪されてしまっている。
その後宇宙へ運ばれ、[[地球連邦軍]]の観艦式が行われていた[[ソロモン|コンペイ島]]に防衛部隊を突破して強襲。連邦艦隊に向けて核を発射し、壊滅的な打撃を与える事に成功している。しかし、帰投中に[[コウ・ウラキ]]の[[ガンダム試作1号機Fb]]と交戦。上記の対核用装備でも核の衝撃を抑えきれず左腕が動作不能、右メインカメラが破損した状態であったがガトーの技量により互角に戦っていた。激しい戦闘の末相打ちとなり、ガトーは脱出したが機体は爆散することとなった。
その後宇宙へ運ばれ、[[地球連邦軍]]の観艦式が行われていた[[ソロモン|コンペイ島]]に防衛部隊を突破して強襲。連邦艦隊に向けて核を発射し、壊滅的な打撃を与える事に成功している。しかし、帰投中に[[コウ・ウラキ]]の[[ガンダム試作1号機Fb]]と交戦。上記の通り未だ設計論値段階の出来でしかなかった耐核用装備故に核の衝撃を抑えきれない不具合が発生し左腕が動作不能、右メインカメラが破損した状態であったがガトーの技量により互角に戦っていた。激しい戦闘の末相打ちとなり、ガトーは脱出したが機体は爆散することとなった。
劇中でコウは本機の外見を一見しただけで、戦術核を使用する為の機体である事を看破するという造詣の深さを見せている。
劇中でコウは本機の外見を一見しただけで、戦術核を使用する為の機体である事を看破するという造詣の深さを見せている。
:『X-Ω』では必殺スキルに採用。
:『X-Ω』では必殺スキルに採用。
:;Mk-82 核弾頭
:;Mk-82 核弾頭
::バックパックに格納された弾頭。ブースターが装備されており、発射後はこれによって加速するようになっている。'''分類は「戦術核」であるが、[[アナベル・ガトー|ガトー]]が使用した際は「戦略核」並みの威力に引き上げられていた'''<ref>ちなみに現実における戦術核と戦略核の違いは'''威力ではなく射程距離'''である。</ref>。
::バックパックに格納されたバズーカ射出用のロケット式核弾頭。ロケットブースターが装備されており、発射後はこれによって加速するようになっている。'''分類は「戦術核」であるが、[[アナベル・ガトー|ガトー]]が使用した際は「戦略核」並みの威力と効果範囲に引き上げられていた'''<ref>ちなみに現実における戦術核と戦略核の違いは'''威力ではなく射程距離'''である。</ref>。
::そのため一撃で観艦式に参加していた連邦軍艦隊に壊滅的な打撃を与えるが、本機は戦略核に対する運用を想定した設計でなかったため、直後に[[ガンダム試作1号機Fb]]が接触した頃には試作型2号機の左腕が動作不良の状態であった。
::そのため一撃で観艦式に参加していた連邦軍艦隊に壊滅的な打撃を与えるが、先述の通り耐核装備は理論値レベルの完成度であった為、直後に[[ガンダム試作1号機Fb]]が接触した頃には試作型2号機の左腕が動作不良の状態であった。
;NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーターシールド
;NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーターシールド
:本機専用の実体盾。冷却装置が内蔵されている事と機体全体を防護する為に非常に大型かつ肉厚で、頑丈だが取り回しは悪い。機体の設計思想からも分かるとおり、敵からの攻撃を防ぐ為というより、核爆発に直に晒される事になる本機を防護する為の装備である。裏面にはバズーカのバレルを格納するスペースが設けられている。
:本機専用の実体盾。冷却装置が内蔵されている事と機体全体を防護する為に非常に大型かつ肉厚で、頑丈だが取り回しは悪い。機体の設計思想からも分かるとおり、敵からの攻撃を防ぐ為というより、核爆発に直に晒される事になる本機を防護する為の装備である。裏面にはバズーカのバレルを格納するスペースが設けられている。
:このシールドが破損すると、パイロットが自らの死を厭わない限りは核攻撃が不可能となる為、本機の弱点であると言える。故に、「'''本来機体と[[パイロット]]を守る為の盾が弱点になってしまうという点では、本末転倒な装備である'''」とも言える。作中でも初戦で圧倒していた試作1号機にこの弱点を突かれ、これ以上破損させるわけにはいかないと撤退に追い込まれている。
:このシールドが破損すると、パイロットが自らの死を厭わない限りは核攻撃が不可能となる為、本機の弱点であると言える。故に、「'''本来機体と[[パイロット]]を守る為の盾が弱点になってしまうという点では、本末転倒な装備である'''」とも言える。作中でも初戦で圧倒していた試作1号機にこの弱点を衝かれ、これ以上破損させるわけにはいかないと撤退に追い込まれている。
:なお、シールドは'''戦術核からの防御'''を想定して設計されており、上述の通り実際の使用時は'''戦略核並の威力'''となっていたため、この盾の設計を越えていた威力を防ぎきれずに機体各部にダメージを負うことになった。
:なお、シールドは'''戦術核からの防御'''を想定して設計されており、上述の通り実際の使用時は'''戦略核並の威力'''となっており、また理論値レベルの完成度の域を出ていない代物の為、この盾の設計を越えていた威力を防ぎきれずに機体各部にダメージを負うことになった。
==== オプション装備 ====
==== オプション装備 ====
;ビーム・バズーカ
;ビーム・バズーカ
:[[デラーズ・フリート]]が検討していた武装。ジオンの移動砲台スキウレのビーム砲を流用しており、バレル部はアトミック・バズーカと同様、シールドの裏面に格納可能。
:[[デラーズ・フリート]]が検討していた武装。ジオンの移動砲台スキウレのビーム砲を流用しており、バレル部はアトミック・バズーカと同様、シールドの裏面に格納可能。
:元々はスパロボオリジナルの武装であったが、玩具化の際に採用され、2006年に『ハーモニー・オブ・ガンダム』というプロジェクトにて公式設定化された。
:元々はSRWオリジナルの武装であったが、玩具化の際に採用され、2006年に『ハーモニー・オブ・ガンダム』というプロジェクトにて公式設定化された。
;多連装ロケットシステム(MLRS)
;多連装ロケットシステム(MLRS)
:[[トリントン基地]]でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略及び中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。
:[[トリントン基地]]でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略及び中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。
:コンペイ島(ソロモン)の包囲を潜り抜け、集結した連邦軍艦隊に向け、[[アナベル・ガトー]]を代表する有名な台詞'''「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」'''と共にアトミック・バズーカが発射された。
:コンペイ島(ソロモン)の包囲を潜り抜け、集結した連邦軍艦隊に向け、[[アナベル・ガトー]]を代表する有名な台詞'''「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」'''と共にアトミック・バズーカが発射された。
;対[[ガンダム試作1号機Fb]]
;対[[ガンダム試作1号機Fb]]
:激しい鍔迫り合いを繰り広げた。
:激しいビームサーベル同士の打ち合いによる白兵戦を繰り広げた、が最終的に双方共に機体は操縦不能のダメージを負いパイロットも双方脱出している。
== 関連機体 ==
== 関連機体 ==