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| === 他媒体展開 === | | === 他媒体展開 === |
− | 本編放送に先駆けて月刊誌『少年エース』『ヤングエース』にて連載された、キャラクターデザインを手がけた貞本義行氏が作者である[[漫画|漫画版]]も有名([[俗語・俗称|通称]]'''「貞本エヴァ」''')。こちらは大筋こそTV版・旧劇場版と共通しているが、シンジの性格など差異も多く独自要素が目立つ作品となっている。 | + | 本編放送に先駆けて月刊誌『少年エース』『ヤングエース』にて連載された、キャラクターデザインを手がけた貞本義行氏が作者である[[漫画|漫画版]]も有名([[俗語・俗称|通称]]'''「貞本エヴァ」''')。こちらは大筋こそTV版・旧劇場版と共通しているが、シンジの性格など差異も多く独自要素が目立つ作品となっている。貞本氏のスケジュールの都合等もあるものの、18年という長期に渡り連載されていた。 |
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− | 貞本氏のスケジュールの都合等も有り、18年という長期に渡り連載されていた。なお、スパロボでは漫画版そのものの参戦は未だに無い(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』等で一部要素が取り入れられた事はある)。
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| 2004年の[[ギャンブル|パチンコ]]化により新規ファン層を獲得し人気が再燃、これをきっかけとして2007年から新たな劇場版である『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』シリーズも公開されている。こちらは権利関係その他が、新会社カラーと庵野監督を中心に集約され一新されており、TV版とは異なる権利関係とスタイルで製作されている(スタッフは多くがTV版にも参加した顔触れで、ガイナックスは原作協力という形でクレジットされている)。 | | 2004年の[[ギャンブル|パチンコ]]化により新規ファン層を獲得し人気が再燃、これをきっかけとして2007年から新たな劇場版である『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』シリーズも公開されている。こちらは権利関係その他が、新会社カラーと庵野監督を中心に集約され一新されており、TV版とは異なる権利関係とスタイルで製作されている(スタッフは多くがTV版にも参加した顔触れで、ガイナックスは原作協力という形でクレジットされている)。 |
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− | [[コンピュータゲーム|ゲーム]]方面では『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』『新世紀エヴァンゲリオン2』などがあり、後者にて登場した[[EVA初号機 (F型装備)|初号機F型装備]]はスパロボにも登場した。 | + | [[コンピュータゲーム|ゲーム]]方面では『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』や『新世紀エヴァンゲリオン2』。他にも、純粋な学園ものの『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』、[[小説]]『新世紀エヴァンゲリオンANIMA』、[[ギャグイベント|ギャグ漫画]]『ぷちえヴぁ』が展開された。 |
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− | この他にも、学園もの『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』、[[小説]]『新世紀エヴァンゲリオンANIMA』、[[ギャグイベント|ギャグ漫画]]『ぷちえヴぁ』が展開している。
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| === スーパーロボット大戦への参戦 === | | === スーパーロボット大戦への参戦 === |
− | 金属・無機質素材で構成された典型的巨大ロボットとは違い、[[EVA]]は[[人造人間]](=生物)である。ゆえにスパロボ参戦に当たって、旧来から続くロボット作品の範疇に含まれるのか疑問を持つ意見も存在する。問題にされていた点は「(EVAのような)完全に機械である機体以外もロボットに含めるのか?」という事である。 | + | 金属・無機質素材で構成された典型的巨大ロボットとは違い、[[EVA]]は[[人造人間]](=生物)である。ゆえにスパロボ参戦に当たって、旧来から続くロボット作品の範疇に含まれるのか疑問を持つ意見は放送から20年以上経った今でも根強い。 |
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− | もっとも、現在では全身を有機物で構成した'''生体ロボット'''という設定が珍しくないうえ、非ロボット作品である『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』の参戦をはじめとしてスパロボの参戦作品の枠が広がり、この議論はあまり意味を成さなくなってきた。
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− | 参戦した際には、シンジが他作品のキャラクター達と共に戦うことにより、原作で阻害された成長を遂げていくのがメインとなっている。話題を呼んだストーリー面でも、ロボットと[[神話]]を利用した設定、加えてSF要素も強く内包した箇所も含め、物語の中枢に絡む事が多い。
| + | 問題にされていた点は「(EVAのような)完全に機械である機体以外もロボットに含めるのか?」という事であるが、現在では全身を有機物で構成した'''生体ロボット'''という設定が珍しくないうえ、非ロボット作品である『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』や『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』の参戦をはじめとしてスパロボの参戦作品の枠が広がり、この議論はあまり意味を成さなくなってきた。 |
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| == 登場人物 == | | == 登場人物 == |
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| ;[[EVA初号機]] | | ;[[EVA初号機]] |
| :実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。プラグ未接続なのに動きだす、突如[[暴走]]するなど謎も多い。 | | :実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。プラグ未接続なのに動きだす、突如[[暴走]]するなど謎も多い。 |
| + | :;[[EVA初号機 (暴走)]] |
| + | :: |
| :;[[EVA初号機 (F型装備)]] | | :;[[EVA初号機 (F型装備)]] |
| ::原作には未登場。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて設定されたもの。 | | ::原作には未登場。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて設定されたもの。 |
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| ;EVA4号機 | | ;EVA4号機 |
| :先行量産機。初の[[S2機関]]搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。 | | :先行量産機。初の[[S2機関]]搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。 |
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− | === 暴走EVA ===
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− | ;[[EVA初号機 (暴走)]]
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− | ;[[EVA零号機改|EVA零号機改 (暴走)]]、[[EVA弐号機|EVA弐号機 (暴走)]]
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− | :零号機、弐号機は『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]]』で[[ソーディアン]]に操られ暴走している。
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| === 使徒 === | | === 使徒 === |
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| == 登場作と扱われ方 == | | == 登場作と扱われ方 == |
| + | シンジが他作品のキャラクター達と共に戦うことで、原作で阻害された成長を遂げていくのがメインとなっている。話題を呼んだストーリー面でも、ロボットと[[神話]]を利用した設定、加えてSF要素も強く内包した箇所も含め、物語の中枢に絡む事が多い。 |
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| 最後に参戦したのは『第3次α』。以降は[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]が本作に代わって参戦している。 | | 最後に参戦したのは『第3次α』。以降は[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]が本作に代わって参戦している。 |
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| + | 『MX』で漫画版の一部要素が取り入れられた事はあるが、漫画版そのものの参戦は未だに無い。 |
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| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦F]]([[F完結編]]) | | ;[[スーパーロボット大戦F]]([[F完結編]]) |
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| ;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] |
| :DC版α追加シナリオのエヴァ完結編がPSシリーズのαシリーズで再現されるのは本作のみ。会話イベント内にて、「[[第一始祖民族]]」といったゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて明らかにされた設定も触れられている。過去のスパロボであったイベントと同じ展開も多い。 | | :DC版α追加シナリオのエヴァ完結編がPSシリーズのαシリーズで再現されるのは本作のみ。会話イベント内にて、「[[第一始祖民族]]」といったゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて明らかにされた設定も触れられている。過去のスパロボであったイベントと同じ展開も多い。 |
| + | :[[EVA初号機 (F型装備)|初号機F型装備]]が唯一使用できる。 |
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| === Scramble Commanderシリーズ === | | === Scramble Commanderシリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]] | | ;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]] |
− | : | + | :EVA零号機改とEVA弐号機が[[ソーディアン]]に操られ暴走するというアニメにはない独自展開がある。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
| ;[[スーパーロボット大戦MX]] | | ;[[スーパーロボット大戦MX]] |
− | :『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』『[[GEAR戦士電童 (TV)|GEAR戦士電童]]』と共にストーリーの中核を担っているため原作再現は多く、主要キャラクターの死亡も殆どない(死亡確実はレイ、ゲンドウ、リツコ、カヲルのみ)。 | + | :『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』『[[GEAR戦士電童 (TV)|GEAR戦士電童]]』と共にストーリーの中核を担っているため原作再現は多い。主要キャラクターの死亡もレイ、ゲンドウ、リツコ、カヲルのみで、それ以外は無し。 |
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| == 各話リスト == | | == 各話リスト == |
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| ;音楽 | | ;音楽 |
| :鷺巣詩郎 | | :鷺巣詩郎 |
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− | == メモ ==
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− | 特殊な状況下での戦闘が多く、全ての[[使徒]]がSRWに出たことは無い。例えば第8使徒サンダルフォンは'''火山の中'''の戦闘であり、マグマ内を動けるロボットが初号機及び弐号機のD型装備、[[アルベガス]](マグマディメンジョン)、時間制限付きで[[ゲッター2]]、[[ジェイアーク]]、[[マジンカイザー]](戦闘はしなかった)、[[未参戦作品]]では『レッドバロン』のレッドバロンとアイアンクローロボなど、非常に限定的なために再現は厳しいと思われる。
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− | そのほか、戦闘時間が極端に短かった第10使徒サハクィエル、戦闘と呼べるものがほとんど無かった第11使徒イロウル・第12使徒レリエル、精神攻撃しか行っていない第15使徒アラエルなど、イベントのみでの登場はともかく、ユニットとしての登場の望みは薄いと思われる(使徒そのものは登場していないが、これらの戦いについてのエピソードがスパロボ的アレンジで再現されたことはある)。
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| == 余談 == | | == 余談 == |
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| **ファンの間では「文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次性徴が遅くなる、という説に準ずるものだ」という推測も語られているが、真偽は不明。 | | **ファンの間では「文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次性徴が遅くなる、という説に準ずるものだ」という推測も語られているが、真偽は不明。 |
| *1998年頃に放送されていた『サンライズラジオ』では、「[[ガンダムシリーズ]]20周年」を迎えようとしていたサンライズがそのイベント内容が『エヴァ』と被らない企画(オーケストラコンサート等)にはならないようにしようと、当時必死でリスナー公募を行っていた。 | | *1998年頃に放送されていた『サンライズラジオ』では、「[[ガンダムシリーズ]]20周年」を迎えようとしていたサンライズがそのイベント内容が『エヴァ』と被らない企画(オーケストラコンサート等)にはならないようにしようと、当時必死でリスナー公募を行っていた。 |
− | *'''『新世紀エヴァンゲリオン』の構想の段階ではアニメ『[[ふしぎの海のナディア]]』(1990年4月13日~1991年4月12日)の[[続編]]と位置づけられていた'''。実際、『ナディア』劇中にもその[[伏線]]となりうる要素が散見された | + | *'''構想段階では『[[ふしぎの海のナディア]]』の[[続編]]と位置づけられていた'''。実際、『ナディア』劇中にもその[[伏線]]となりうる要素が散見された。 |
− | **[[ラストボス|敵組織首領]]のガーゴイルが閃光に触れて塩になったのは「[[セカンドインパクト]]」であり、敵組織が所有するレッドノアの内部には[[第1使徒アダム]]と思しき巨人やそれらの骨格等が存在しており、最終話では衛星軌道から[[地球]]各地に[[使徒]]と思しき16の球形が飛び散るシーンが有る。 | + | **[[ラストボス|敵組織首領]]の[[ガーゴイル]]が閃光に触れて塩になったのは「サードインパクト」を連想させる。 |
− | *'''『新世紀エヴァンゲリオン』は、当時日本各地の放送局において度々再放送が行われている'''。特に、深夜帯に放送した際には、既にアニメ番組を卒業していた大人達にも高い評価を受けた。 | + | **敵組織が所有する[[レッドノア]]の内部には、第1使徒アダムと思しき巨人やそれらの骨格等が存在している。 |
− | **なお、深夜帯での再放送においても『エヴァ』がヒットした事実に注目したアニメ・テレビ業界は、深夜帯にアニメ番組を放送する事を考えるようになる。いわば、'''2000年代初頭から「深夜アニメ」が急増しているのだが、その切っ掛けの一つを作ったのは『新世紀エヴァンゲリオン』である'''。 | + | **最終話では衛星軌道から[[地球]]各地に、使徒と思しき16の球形が飛び散る。 |
| + | *当時日本各地の放送局において度々再放送された。特に深夜帯で放送した際には、既にアニメ番組を卒業していた大人達にも高い評価を受けた。 |
| + | **なお、深夜帯での再放送においても『エヴァ』がヒットした事実に注目したアニメ・テレビ業界は、深夜帯にアニメ番組を放送する事を考えるようになる。すなわち、'''2000年代初頭から「深夜アニメ」が急増した切っ掛けの一つを作ったのが本作である'''。 |
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