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まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiに置いても、「'''(SRW未参戦)'''」<ref>登場人物やメカ、武装、設定等には「SRW未'''登場'''」や「SRW未'''採用'''」が当てられる場合もある。</ref>と付記される。
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まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiに置いても、「'''(SRW未参戦)'''」<ref>登場人物やメカ、設定等には「SRW未'''登場'''」や「SRW未'''採用'''」が当てられる場合もある。</ref>と付記される。
    
参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは[[未参戦作品/一覧‎]]を参照。
 
参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは[[未参戦作品/一覧‎]]を参照。
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ただし『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー]]』の「[[日本]]列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
 
ただし『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー]]』の「[[日本]]列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
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「[[多元世界]]」を導入した『[[Zシリーズ]]』の出現以降、各作品同士を[[平行世界]]の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く<ref>[[OGシリーズ]]と[[魔装機神シリーズ]]を除いた、いわゆる「版権スパロボ」に限ると全て当てはまる。</ref>、日に日にハードルは下がっている。
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「[[多元世界]]」を導入した『[[Zシリーズ]]』の出現以降、各作品同士を[[平行世界]]の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。
    
=== 作品のジャンルの問題 ===
 
=== 作品のジャンルの問題 ===
『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。現在ではロボットアニメとして、スパロボ常連として認知されている『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』も、『[[スーパーロボット大戦F|F]]』で参戦が発表された当時は「エヴァは活躍するのが人造人間で、その描写も生物的でロボットらしくない。作品としても変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗感を示す意見はあり、現在でも見受けられる。
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『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。現在ではロボットアニメとして、スパロボ常連として認知されている『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』も、『[[スーパーロボット大戦F|F]]』で参戦が発表された当時から「活躍するのが人造人間で、その描写も生物的でロボットらしくない」「作品自体が変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗感を示す意見があり、現在でも見受けられる。
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特に『[[疾風!アイアンリーガー]]』のような「人間が操縦する巨大なロボット」が出てこない作品や、『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品までもが参戦を果たした現在においては、スパロボに参戦できる'''ロボットアニメの定義'''はより曖昧になってきている。
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特に『[[疾風!アイアンリーガー]]』のような「ロボットによるスポーツが主題」の作品や、『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品までもが参戦を果たした現在においては、スパロボに参戦できるロボットアニメの定義はより曖昧になってきている。
ただ、これらの参戦先はいずれも'''実験色の強い作品・それまでとは趣向の違う作品'''であり、故に参戦が実現したという見方もできる。
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ただ、これらの参戦先はいずれも'''実験色の強い作品・それまでとは趣向の違う作品'''であり、ゆえに参戦が実現したという見方もできる。これは[[#知名度の問題]]で触れた「一度試験的に出してみて、好評であれば再参戦させる」という手法に通じるものがある。
 
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漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化(映像化)がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。
 
漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化(映像化)がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。
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メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。
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メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で作った「動きや声のイメージ」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。
    
実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。
 
実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。
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== 今後の展望 ==
 
== 今後の展望 ==
2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメルマガに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「[[未参戦作品/一覧‎]]」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦・軍記物の作品群も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が参戦した。このアンケートは'''製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左'''であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。このことを踏まえると、参戦の障害として重篤なものは「版権料が高い・権利の所在が不明」と「ジャンルや作風が参戦済み作品と違う」に絞られる。
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2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメルマガに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「[[未参戦作品/一覧‎]]」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が参戦した。このアンケートは'''製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左'''であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。このことを踏まえると、参戦の障害として重篤なものは「権利上の問題」と「作品のジャンルの問題」に絞られる。
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ユーザーの興味は「戦闘アニメーション」と「異なる世界観の融合」の二つに絞られるが、それもスパロボ参戦が叶わなければ始まらない。イラストや動画の投稿サイトにはスパロボの戦闘アニメを模したものが多く投稿されており、戦闘アニメーションはロボットアニメというジャンルを超えて、全ての著作物に対して「スパロボ風の二次創作」という形で適用されている。ここから「(ユーザーの想像の中での)異なる世界観の融合」へと繋がり、未参戦作品のラインナップへとつながる。しかし、それまでとジャンルや作風の違う作品が参戦することは、やもすれば'''「ロボットアニメの夢の共演」というスーパーロボット大戦のアイデンティティを破壊する危険性'''を孕んでおり、紛うことなきロボットアニメが多く未参戦なまま、『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』のようなロボットアニメと呼びづらいものが先に参戦すれば、スパロボを見限るファンが現れても不思議ではない。参戦の幅が広がるというイメージアップに繋がるのか、はたまたファンの反感を買う結果になるのか、ユーザーの賛否はである。
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ユーザーの興味は「戦闘アニメーション」と「異なる世界観の融合」の二つに絞られるが、それもスパロボ参戦が叶わなければ始まらない。イラストや動画の投稿サイトにはスパロボの戦闘アニメを模したものが多く投稿されており、戦闘アニメーションはロボットアニメというジャンルを超えて、全ての著作物に対して「スパロボ風の二次創作」という形で適用されている。ここから「(ユーザーの想像の中での)異なる世界観の融合」へと繋がり、未参戦作品のラインナップへとつながる。しかし、それまでとジャンルや作風の違う作品が参戦することは、やもすれば'''「ロボットアニメの夢の共演」というスーパーロボット大戦のアイデンティティを破壊する危険性'''を孕んでおり、紛うことなきロボットアニメが多く未参戦なまま、『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』のようなロボットアニメと呼びづらいものが先に参戦すれば、スパロボを見限るファンが現れても不思議ではない。参戦の幅が広がるというイメージアップに繋がるのか、はたまたファンの反感を買う結果になるのか、ユーザーの賛否が尽きることはない。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==