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ヴェイガンの指導者である[[フェザール・イゼルカント]]はこの能力の発現を「'''人間が理性を持たない野獣へと還っていく過程'''」だと述べている。それを裏付けるように、ニュータイプとのもう一つの違いとして、ニュータイプ能力は理性によってある程度の制御が利くのに対し、Xラウンダーは完全に本能に依拠している点が挙げられる。実際にOVA『MEMORY OF EDEN』では、ゼハートが最終決戦前の連邦との戦いで敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」=理性なき野獣へと目覚めていく様子が克明に描写されている。
 
ヴェイガンの指導者である[[フェザール・イゼルカント]]はこの能力の発現を「'''人間が理性を持たない野獣へと還っていく過程'''」だと述べている。それを裏付けるように、ニュータイプとのもう一つの違いとして、ニュータイプ能力は理性によってある程度の制御が利くのに対し、Xラウンダーは完全に本能に依拠している点が挙げられる。実際にOVA『MEMORY OF EDEN』では、ゼハートが最終決戦前の連邦との戦いで敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」=理性なき野獣へと目覚めていく様子が克明に描写されている。
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ただし、軍内においてのXラウンダーは基本的に優れたパイロットである、という以上の扱いはされておらず、ニュータイプの様に人種差別的な曲解や争いの原因になるような事態にはなっていない。ヴェイガンにおいては貴重なパイロットとして厚遇されており、そのために高慢に振る舞うXラウンダーやそれに不満を持つ軍人たちも居るが、目に見える諍いはその位である。
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そのため、アセムは「戦場におけるXラウンダー=先読み能力が高いが、利点はそれだけ」と看破しており、実際にゼハートを圧倒、デシルを撃破して見せた。
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連合軍のエースパイロットであるウルフ・エ二アクル(SRW未登場)は「戦場におけるXラウンダー=先読み能力は高いが、利点はそれだけであり、戦闘における状況判断・機体の操縦というプロセスが必要な事に変わりは無い」と看破しており、非XラウンダーながらヴェイガンのXラウンダーを撃破している。この教えを受け継いだアセムもゼハートを圧倒、デシルを撃破して見せた。
    
== スパロボシリーズでの扱い ==
 
== スパロボシリーズでの扱い ==
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
:『AGE』の一部パイロットの専用特殊スキルとして実装。レベルの上昇に応じて命中率・回避率・『AGE』系MSのビット・ファンネルを使用した[[バリア]]の性能に補正がかかる。ニュータイプや[[イノベイター]]と似た仕様の能力として扱われており、人間の退化であるという設定は拾われていない。
 
:『AGE』の一部パイロットの専用特殊スキルとして実装。レベルの上昇に応じて命中率・回避率・『AGE』系MSのビット・ファンネルを使用した[[バリア]]の性能に補正がかかる。ニュータイプや[[イノベイター]]と似た仕様の能力として扱われており、人間の退化であるという設定は拾われていない。
:また、各地の学校等では、フリットによりXラウンダー適性検査が義務化されているとのことで、[[バナージ・リンクス|バナージ]]や[[アーミア・リー|アーミア]]はこの適性検査に適合しなかったと話している場面もあり、ニュータイプやイノベイターとは別系統の能力であることは示されている。
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:また、各地の学校等では、フリットによりXラウンダー適性検査が義務化されているとのことで、[[バナージ・リンクス|バナージ]]や[[アーミア・リー|アーミア]]はこの適性検査に適合しなかったと話している場面もあり、ニュータイプやイノベイターとは別系統の能力であることは示されている。この場面ではXラウンダー適性が無いならばニュータイプやイノベイターの資質も無いだろうと語られており、その辺りの区別はほとんど浸透していないと思われる。なお、BXにおけるフリットはXラウンダーを宇宙に適合した人類(ニュータイプ)の別の形と評し、その発言は広く知られているようだ。
    
== 能力所持者 ==
 
== 能力所持者 ==
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:アセム編から登場。ヴェイガンの指導者。Xラウンダーとしての感覚が非常に強く、地球圏にいるゼハートに火星からメッセージを送るだけでなく、キオに対し自らの理想とする世界のビジョンを見せる等相当使いこなしている模様。また、老齢ながらパイロットとしての技量も優れている。
 
:アセム編から登場。ヴェイガンの指導者。Xラウンダーとしての感覚が非常に強く、地球圏にいるゼハートに火星からメッセージを送るだけでなく、キオに対し自らの理想とする世界のビジョンを見せる等相当使いこなしている模様。また、老齢ながらパイロットとしての技量も優れている。
 
;[[フラム・ナラ]]
 
;[[フラム・ナラ]]
:キオ編以降から登場。ザナルドが派遣したゼハートの副官その2。また、前述のマジシャンズ8のリーダーであるドール・フロストの妹。パイロットとしては未熟ながら能力は高い。
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:キオ編以降から登場。ザナルドが派遣したゼハートの副官その2。また、前述のマジシャンズ8のリーダーであるドール・フロストの妹。パイロットとしては未熟ながらXラウンダー能力は高い。
 
;[[ディーン・アノン]]
 
;[[ディーン・アノン]]
 
:キオ編以降から登場。ヴェイガンのコロニーに住む少年。他のXラウンダーパイロットと共に[[ジルスベイン]]に乗る。
 
:キオ編以降から登場。ヴェイガンのコロニーに住む少年。他のXラウンダーパイロットと共に[[ジルスベイン]]に乗る。
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:三世代編に登場。元連邦軍のエースパイロット。本名はレイナ・スプリガン。過去の負傷が原因で発狂し能力が暴走した際には、その場に居た'''Xラウンダー3人のビット兵器を全て奪う'''といった凄まじさを発揮した。
 
:三世代編に登場。元連邦軍のエースパイロット。本名はレイナ・スプリガン。過去の負傷が原因で発狂し能力が暴走した際には、その場に居た'''Xラウンダー3人のビット兵器を全て奪う'''といった凄まじさを発揮した。
 
;[[ゼラ・ギンス]]
 
;[[ゼラ・ギンス]]
:三世代編に登場。イゼルカントの遺伝子から造られた強化クローン人間でありヴェイガン最強のパイロット。
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:三世代編に登場。イゼルカントの遺伝子から造られた強化クローン人間でありヴェイガン最強のパイロット。完全に戦闘だけを目的に強化されたため、人間的な情緒はほぼ持っていないが、ヴェイガンで最高のXラウンダー能力の持ち主である。
    
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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:[[コズミック・イラ]]における似た概念。基本的に戦闘でのみ発揮される能力という点ではこちらの方がより近いとも言えるが、定義としては正反対な面も。
 
:[[コズミック・イラ]]における似た概念。基本的に戦闘でのみ発揮される能力という点ではこちらの方がより近いとも言えるが、定義としては正反対な面も。
 
;[[イノベイター]]
 
;[[イノベイター]]
:『[[機動戦士ガンダム00]]』における似た概念。
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:『[[機動戦士ガンダム00]]』における似た概念。こちらはGN粒子を媒体にしての広域のコミュニケーションが可能であり、相互理解のための力としての側面が強調されている。
 
;[[ゼロシステム]]
 
;[[ゼロシステム]]
 
:パイロットの能力とマシンの機能という違いはあれ、高度な先読みを行ったり、影響が強すぎると暴走してしまうといった点で共通している。
 
:パイロットの能力とマシンの機能という違いはあれ、高度な先読みを行ったり、影響が強すぎると暴走してしまうといった点で共通している。
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