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[[城崎絵美|絵美]]の父であり、[[ラインバレル]]の真のファクターたる男。少々抜け気味かつ面倒くさがりな[[性格]]で、妻・優子に頭が上がらない。その一方で天才的な[[科学者・技術者|科学者]]であり、[[ナノマシン]]と[[マキナ]]を開発している。ある意味、全てを始めた元凶とも言える人物。
 
[[城崎絵美|絵美]]の父であり、[[ラインバレル]]の真のファクターたる男。少々抜け気味かつ面倒くさがりな[[性格]]で、妻・優子に頭が上がらない。その一方で天才的な[[科学者・技術者|科学者]]であり、[[ナノマシン]]と[[マキナ]]を開発している。ある意味、全てを始めた元凶とも言える人物。
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自らの開発したナノマシンにより、死から解放された人類が想像力を失い自滅していく中、それを逃れる方法を模索していた。しかし、遺伝子に刻まれた情報はどうにもならないことを知った天児は、その後マキナの原則を逆用し、ナノマシンによって共生する専属パイロットの概念を創り上げた。これが[[ファクター]]である。
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自らの開発したナノマシンにより、死から解放された人類が想像力を失い自滅していく中、それを逃れる方法を模索していた。しかし、遺伝子に刻まれた情報はどうにもならないことを知った天児は、その後マキナの原則を逆用し、ナノマシンによって共生する専属パイロットの概念を創り上げた。これが[[ファクター]]である。その後、自殺では絶対に終わるまいと[[加藤久嵩|加藤]]に自らを殺害させ、全てのマキナを破壊すべく、最後に作り上げた最強のマキナ・[[ラインバレル]]のファクターとなった。
その後、自殺では絶対に終わるまいと[[加藤久嵩|加藤]]に自らを殺害させ、全てのマキナを破壊すべく、最後に作り上げた最強のマキナ・[[ラインバレル]]のファクターとなった。
      
ラインバレルを開発した理由は本人曰く「世界を壊すため」であり、壮絶な戦いにたった一人で挑む。しかし、度重なる激闘や連続転送の負荷(カウンターナノマシンで軽減されるとはいえ、ゼロには決してならない)により、肉体が徐々に崩壊。ついに人としての限界を迎えたことで、脳髄のみをバイオユニット「アーク」に保存、ラインバレルの電脳を取り除いた上でアークを接続し一体となった。
 
ラインバレルを開発した理由は本人曰く「世界を壊すため」であり、壮絶な戦いにたった一人で挑む。しかし、度重なる激闘や連続転送の負荷(カウンターナノマシンで軽減されるとはいえ、ゼロには決してならない)により、肉体が徐々に崩壊。ついに人としての限界を迎えたことで、脳髄のみをバイオユニット「アーク」に保存、ラインバレルの電脳を取り除いた上でアークを接続し一体となった。
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その後は「やり直された世界」において、ラインバレルの中で眠りについていたが、長崎にある[[加藤機関]]のプラント(実際は[[キリヤマ重工]]の造船所)を特務室が襲撃した際、加藤が[[新型アルマ|新たに製造したアルマ]]が現れたことが切っ掛けとなり、ラインバレルの真の姿を現す。
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その後は「やり直された世界」において、ラインバレルの中で眠りについていたが、長崎にある[[加藤機関]]のプラント(実際は[[キリヤマ重工]]の造船所)を特務室が襲撃した際、加藤が[[新型アルマ|新たに製造したアルマ]]が現れたことが切っ掛けとなり、ラインバレルの真の姿を現す。覚醒後、自身と対峙しようとする浩一を迎え入れ、未来世界が滅んだ真相、即ち想像力喪失による自滅のことを告げる。自身が死した後には絵美に全てを託すつもりだったが、対峙した[[早瀬浩一|浩一]]に「'''アンタのいた世界に俺がいたかよ? アンタには一緒に戦ってくれる仲間がいたのかよ!?'''」と問われ、浩一の覚悟を確かめた後、彼に全てを託して消滅。残っていた脳髄も崩壊し、今度こそ本当にこの世を去った。
 
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覚醒後、自身と対峙しようとする浩一を迎え入れ、未来世界が滅んだ真相、即ち想像力喪失による自滅のことを告げる。自身が死した後には絵美に全てを託すつもりだったが、対峙した[[早瀬浩一|浩一]]に「'''アンタのいた世界に俺がいたかよ? アンタには一緒に戦ってくれる仲間がいたのかよ!?'''」と問われ、浩一の覚悟を確かめた後、彼に全てを託して消滅。残っていた脳髄も崩壊し、今度こそ本当にこの世を去った。
      
==== 残された謎 ====
 
==== 残された謎 ====
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<!-- 原作が完結を迎えたようですが、解明された部分がありましたら加筆お願いします -->
 
だが、彼の死後には幾つかの謎が残された。主なものは、
 
だが、彼の死後には幾つかの謎が残された。主なものは、
 
*「プロトタイプ・ラインバレルを現在の姿(=[[沢渡拓郎|沢渡]]いう所の「二本角」)に改修した経緯」
 
*「プロトタイプ・ラインバレルを現在の姿(=[[沢渡拓郎|沢渡]]いう所の「二本角」)に改修した経緯」
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後者については、第17巻巻末の設定資料にて言及されているのみであり、本編中でそのことが話題に上ったことはない。これに伴い、天児をラインバレルそのものとした人物については完全に謎だが、時系列的にこの時点では地上に居なかった久嵩がその事を知っていた点から、彼の知る人物か、あるいは何らかの方法で彼が行った可能性もある。
 
後者については、第17巻巻末の設定資料にて言及されているのみであり、本編中でそのことが話題に上ったことはない。これに伴い、天児をラインバレルそのものとした人物については完全に謎だが、時系列的にこの時点では地上に居なかった久嵩がその事を知っていた点から、彼の知る人物か、あるいは何らかの方法で彼が行った可能性もある。
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そして最大の謎は、「'''天児はなぜ死んだのか'''」である。この時の天児は脳髄のみとはいえ、ラインバレルの固有ナノマシンを持つファクターであることには違いなかった。これは、[[ラインバレル・アマガツ]]覚醒時、操縦席の浩一の制御を全く受け付けなかったことからも伺える。ファクターの死とは、マキナの完全な破壊か、修復不可能なまでに肉体が破壊されるかのどちらかとなる。しかし、天児はラインバレルが健在であり、自身も肉体を失っていたとはいえ脳が無事であったため、普通ならば死ぬはずはなかった(事実、レイチェルは天児の死に関し、「脳だけの状態だったからでは?」との問いに対し「関係ない」と断言している)。にも拘わらず、彼は浩一との対話を終えた後死亡している。
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そして最大の謎は、「'''天児はなぜ死んだのか'''」である。この時の天児は脳髄のみとはいえ、ラインバレルの固有ナノマシンを持つファクターであることには違いなかった。これは、[[ラインバレル・アマガツ]]覚醒時、操縦席の浩一の制御を全く受け付けなかったことからも伺える。ファクターの死とは、マキナの完全な破壊か、修復不可能なまでに肉体が破壊されるかのどちらかとなる。しかし、天児はラインバレルが健在であり、自身も肉体を失っていたとはいえ脳が無事であったため、普通ならば死ぬはずはなかった(事実、レイチェルは天児の死に関し、「脳だけの状態だったからでは?」との問いに対し「関係ない」と断言している)。にも拘わらず、彼は浩一との対話を終えた後死亡している。この理由については全く以って不明。天児本人は「肉体を失った理由」については少しだけ話したが、自身の命が消えていく理由については全く語らずに舞台から退場してしまい、手掛かりは現在の所ない。
 
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この理由については全く以って不明。天児本人は「肉体を失った理由」については少しだけ話したが、自身の命が消えていく理由については全く語らずに舞台から退場してしまい、手掛かりは現在の所ない。
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だが、推測の材料は存在する。それは、マキナの特性と原則、そしてラインバレルと天児の関係である。
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マキナには「'''無人の状態では人を攻撃できない'''」「'''ファクターは一機につき一人'''」「'''ファクターの生命維持を最優先する'''」「'''何らかの理由で無人のまま人を殺害した場合、その人物をファクターとする'''」といった原則が存在する。ポイントは、これらの原則は'''マキナの頭脳=意思決定を担う電脳に登録されている'''というコトである。ラインバレルは前述の通り電脳を持たず、代わりに天児自身の脳がその役割を代行していた。これにより、ラインバレルにはファクターが天児含め三人も存在するなど、原則を無視した非常識な現象を普通に発生させていた。
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だが、推測の材料は存在する。それは、マキナの特性と原則、そしてラインバレルと天児の関係である。マキナには「'''無人の状態では人を攻撃できない'''」「'''ファクターは一機につき一人'''」「'''ファクターの生命維持を最優先する'''」「'''何らかの理由で無人のまま人を殺害した場合、その人物をファクターとする'''」といった原則が存在する。ポイントは、これらの原則は'''マキナの頭脳=意思決定を担う電脳に登録されている'''というコトである。ラインバレルは前述の通り電脳を持たず、代わりに天児自身の脳がその役割を代行していた。これにより、ラインバレルにはファクターが天児含め三人も存在するなど、原則を無視した非常識な現象を普通に発生させていた。
    
しかし、この事実を裏返すと'''ラインバレルにはマキナの原則が存在しない、適用もされない'''→'''ファクターの生命維持を最優先しない'''という現象が透けて見える。浩一や絵美の存在を含めて考えるに、生命維持が適用されないのは「真のファクター(='''ラインバレル自身''')」のみであろうと考えられる。もっとも天児自身の発言からすると、サブ電脳による最低限の保護はあると考えられる(それでは戦闘の負担を軽減しきれなかった、というコトなのだろうが)。
 
しかし、この事実を裏返すと'''ラインバレルにはマキナの原則が存在しない、適用もされない'''→'''ファクターの生命維持を最優先しない'''という現象が透けて見える。浩一や絵美の存在を含めて考えるに、生命維持が適用されないのは「真のファクター(='''ラインバレル自身''')」のみであろうと考えられる。もっとも天児自身の発言からすると、サブ電脳による最低限の保護はあると考えられる(それでは戦闘の負担を軽減しきれなかった、というコトなのだろうが)。
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