マルチーノ

マルチーノは『宇宙大帝ゴッドシグマ』の登場人物。

マルチーノ
登場作品 宇宙大帝ゴッドシグマ
声優 緒方賢一
デザイン 新谷かおる(原案)
宇田川一彦(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
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プロフィール
種族 地球人
性別
所属 マルチーノ・コンツェルン
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概要編集

トリニティシティのスポンサーである大富豪。

尊大かつ守銭奴な性格で、エルダー軍の地球侵略の中でゴッドシグマを売り払おうとしたり、ゴッドシグマのパワーアップに必要なイオニウムの提供を拒否する等、トリニティシティゴッドシグマがエルダー軍へ唯一対抗できる存在であり、彼らが敗れれば地球もろとも自分も終わりという根本的なところにまるで考えが及んでいない。そのくせ窮地に陥ると風見博士らを批難したり無理難題を押し付ける等の問題行動が多かった。物語後半以降はストーリーからフェードアウトする。

キャラクターとしては娘のミナコとともに劇中ではコミカルな役回りの側面が強かったが、マルチーノの言動の数々は(コミカル色があっても)理不尽かつ横暴であったのは事実で、風見博士に不必要な負担を強いたことで、結果的に風見博士の暴走と裏切りの遠因になった大問題の人物とも言えなくはない(あくまでせいぜい「遠因」「一因」程度ではあるが)。

登場作品と役柄編集

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
初登場作品。今作ではクライン・サンドマンがマルチーノからトリニティシティを買い取るため、アイデンティティが完全に奪われる。そのせいもあって登場回数はかなり少なく、ルートによっては一度も顔を見ない事も。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
ゴッドシグマの設計図を売り払ってしまった為に、弱点(ゴッドシグマの構造の欠点)を突かれてピンチに陥らせてしまう。ゴッドシグマそのものを売り払おうとした原作よりはマシとも言えるが。

人間関係編集

ミナコ・マルチーノ
娘。彼女を溺愛しており、彼女の願いならばなんでも聞く。大概トラブルメーカーではあるが、父に比べればマトモである。
風見博士
出資しているトリニティシティの責任者。立場上、マルチーノの無理難題に最も振り回されており、博士が心を病んで狂った原因の一つ……だったかもしれない。
一方、第30話では自分を助ける際に撃たれた博士を素直に心配している描写があり、良くも悪くもスポンサーとしての権利を主張しているだけということなのか、特別に博士らを見下しているわけではないようだ。
壇闘志也
娘であるミナコが好意を寄せる相手。彼に対しては直接絡む場面は少ないが、少なくとも邪険にはしていない。
ジュリィ野口
風見博士の助手という立場のため同様にマルチーノの無理難題に振り回される立場であるが、常に毅然と対応している。
吉良謙作
第28話ではゴッドシグマのパワーアップに必要なイオニウムの入手の為、マルチーノの説得にやってきた彼に対して傲慢な態度を取り、それが原因となって彼にイオニウムを強引に奪われる羽目になる。

他作品との人間関係編集

クライン・サンドマン
Z』にて、彼にトリニティシティを買い取られる(万丈が後で援助を申し出る程度に法外な金額を吹っ掛けたらしいが)。

迷台詞編集

「けしからん、暴力はいかんよ、暴力は!」
第1話より。ジュリィに平手打ちされたミナコに泣きつかれてジュリィを批難した時の台詞。
しかし、勝手に陸震王を動かしてあわや大惨事のトラブルを起こしたミナコの方に明らかに非が有り、それを咎めたジュリィの方が正しい。
「ええい! 風見のペテン師め。何が無敵のロボットだ。いい加減な物を作りおって」
第2話より。ピンチになったロボット三機を見て。
「な、何を言うか。この戦のおかげでアステロイドからの鉱石輸入がパッタリなんだ、マルチーノ・コンツェルンも大変なんだぞ」
第16話より。イオがエルダー軍の攻撃にさらされている映像を風見博士に見せられ、ミナコからも「金をケチってる場合じゃない」と言われた時の返答。
地球の大事を個人の懐で支えなければいけない立場は少々気の毒ではあるが、ケチってる場合じゃないのは間違いないだろう。
「いいかね。トリニティシティの一番の出資者はこの私だ! この床も天井も、塵一つに至るまで全て私の物だ! ロボットをどうしようと君らの知った事じゃない」
第17話より。ゴッドシグマを構成する三体のロボの売却に反対した風見博士に対し、トリニティシティの廃止まで突きつけたマルチーノの台詞。
これが然るべき相手を選んで売り払うならWin-Winだったかもしれないが、地球を守る最後の砦を自分の持ち物として好き放題にしてもいいという考えはあまりにも滅茶苦茶である。
「フン、そいつはいい事を聞いたぞ。どこにも売らずに値上がりを待つか。フフン、また儲かるわ」
第28話より。ゴッドシグマのパワーアップに必要なイオニウムの供給を拒否した挙句、イオニウムがマルチーノの会社からしか入手できない事を知った時の台詞。
この期に及んで自分の商売の事しか考えない傲慢さで、彼と交渉していたキラケンも流石に激怒する。
「返せ! イオニウム泥棒! おまわりさんに言いつけるぞ!」
上の台詞に激怒したキラケンが陸震王で強引にイオニウムを奪った際の台詞。ほとんど子供である。
「なんだと? それじゃ、何の為にワシがトリニティ基地に大金をつぎ込んだのかわかりゃせん! ワシらを守れんようじゃ君…」
第30話で本社ビルがエルダー軍の攻撃にさらされて風見博士に連絡をした際、「まだゴッドシグマが宇宙から戻って来てない」と説明する風見博士への怒り。
ちゃんと全面協力してきたならまだしも、以前にゴッドシグマを売ろうとしたり、イオニウムの供出を拒否した事を考えれば、身勝手な発言である。
この直後に攻撃を受けた事で白旗をビルの上から降ろして降伏しようとするが、逆にエルダー軍の人質となってさらに風見博士に迷惑をかける事になる。
「風見君…すまん、ワシの代わりに…」
同上。人質交換でマルチーノはエルダー軍から解放されるも、風見博士がレーザーガンで撃たれて死亡したかと思われた際の一言。命懸けで救われたことを感謝する程度の良心は持ち合わせている様子。
「わかった。もうこりごりじゃよ」
その後、レーザーガン防護服により博士は一命をとりとめておりジュリィの手により回復。風見博士から「もう決して降伏なんかしないでくださいよ」と言われた際の了承。なお、マルチーノはこの台詞を最後に本編に登場しない。