VB-6 ケーニッヒモンスター

VB-6 ケーニッヒモンスターは『マクロスF』『マクロスΔ』の登場メカ

VB-6 ケーニッヒモンスター
登場作品

マクロスシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦L
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 可変爆撃機
バルキリー
生産形態 量産機
型式番号 VB-6
全長 29.78 m
全高 6.77 m
全幅 24.42 m
空虚重量 101,900 kg
エンジン
主機
新中州重工/P&W/ロイス FF2025BX 熱核反応タービン×4
副機
新中州/ビガース 電磁プラズマロケットエンジン・レールガン複合システム×4
エンジン推力
主機
31,700 kg
副機
26,500 kg
最高速度
高度10,000m
M1.7+
高度10,000m以上
M3.2+
開発者 ケーニッヒ・ティーゲル
開発 新中州重工
ノースロム・グラマン社
設計 ケーニッヒ・ティーゲル
製造 新中州重工
ノースロム・グラマン社
所属 新統合軍
S.M.S
乗員人数 1~3名
主なパイロット カナリア・ベルシュタイン
アルベルト・ララサーバル
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概要編集

デストロイド・モンスターの設計思想を元にして製造された機体。形式番号のVBは可変爆撃機(Variable Bomer)の略称。

第1次星間大戦に使用されたデストロイド・モンスターの最大の欠点であった機動力を補い、可変爆撃機として再設計された機体。結果として原型機と比べサイズが3分の2、重量は半分程度、そして火力自体は低下してしまっている。しかし変形が可能になった事により格闘戦に対応、さらに自力での長距離飛行移動が可能になるなど遥かに運用し易くなっている。

本機は可変戦闘機の「ファイター」「ガウォーク」「バトロイド」に相当する形態に変形できる。

  • シャトルモード…飛行形態。バルキリーのファイターモードに相当。希にボマー形態とも呼称される。
  • ガウォークモード…姿形がデストロイドモンスターに酷似している形態。
  • デストロイドモード…人型形態。バルキリーのバトロイドモードに相当する近接戦闘用の形態。

VF-25 メサイアと比べ、その巨体故に運動性は劣るが高い火力と耐久性を持つ。そのため、基本的な運用手段はバルキリーを護衛機として随伴し、作戦を支援する空爆や砲撃支援である。劇中でもその火力と装甲を活かしたシーンがあり、本機屈指の見せ場である。

初出はプレイステーション用ゲーム『マクロス VF-X2』(SRW未参戦)であるが、『マクロスF』に登場したこともあって一躍有名に。『劇場版 マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』ではシェリル・ノームのノーズアートがデザインされている。『マクロスΔ』にも登場する。

登場作品と操縦者編集

基本的にはシャトルモード・ガウォークモードのみの登場で、デストロイドモードはAnother Century's Episode: Rを除き使用可能な作品はない。
また、第3次スーパーロボット大戦Z以降は据え置き作品ではガウォークモードへの変形もオミット。ガウォークモードも演出内でのみの登場がメインとなる。

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 / 再世篇
Lで備えてたマップ兵器補給装置が両作共通でオミットされているが、高い攻撃力と防御力、さらに長射程の武装を持ち、パイロットが援護攻撃・防御をデフォルトで所持しているため、援護役としては有用。またマップ兵器の代わりに「一斉射撃」が武装として追加されており、火力は上昇している。
第3次スーパーロボット大戦Z(時獄篇 / 天獄篇)
変形がシステム的にオミット。ユニット的には常時シャトルモードとなり、ガウォークモードは機銃ターレット以外の武装にて変形シーンを挟んでの登場となった。また、劇場版なのでノーズアートがTVと異なる。
ゲーム的には補給装置が追加され、一斉射撃も変形せずに使用可能になったりアシスト武器の性能が良いので、総合的な性能は上がったと言える。
時獄篇第12話ではバトリングのレギュレーションで地上戦をすることになるが、オズマからバトロイドで戦うようアドバイスが入るが本機はシャトルモード以外がオミットされてしまった影響で、陸Bで戦うことになる。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦L
初登場作品。他のマクロスFメンバーと共にプロローグで登場した後、しばらく経ってから正式に加入する。シャトル形態と重ガウォーク形態の2種類に変形でき、デストロイド形態は4連装レールガンのトドメ演出で見ることができる。
クァドラン・レアと同じく武装追加はされないが、4連装レールガンが非常に優秀で、通常版・マップ兵器版ともに火力と射程が飛びぬけているため全く問題ない。それに加え補給装置を持ち、機体ボーナスでバリアまで付いているため、パートナーユニットの相手としても性能が高い。武装が全て弾数性で全ENをバリアに回せるのも特徴。変形で補えるものの、シャトル形態では4連装レールガンが使えず、重ガウォーク形態では移動力、P属性武器、反撃時の射程1対応武器が無いのが欠点。
スーパーロボット大戦UX
Lとほぼ同仕様だが地形適応が強化されているのとバリアのボーナスが第2段階から追加される。参戦作品が劇場版名義なせいか、中盤でグラフィックのノーズアートが変化する。
サブユニット向きだが、第16話ヨーロッパルートと第48話での増殖敵ユニット相手には、マップ兵器持ちの本機がメインユニットで役立つ。ただし、マップ兵器の特性から、味方の配置に注意。
パートナーユニットに関しては、長距離武器持ち同志と組ませたい。特にアパレシオンと第39話以降のフェイ・イェンHDは、ケーニッヒのボーナスバリアで防御も高まるので相性が良く、フェイに至っては、エモーショナル・ウェーブ IBSの燃費消費にケーニッヒのエネルギーボーナスが役立つ。
スーパーロボット大戦BX

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle

関連作品編集

Another Century's Episode: R
使用可能機体。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

新中州/ビガース 320mmレールガン4連装
本機を象徴する主兵装。ガウォークモード・デストロイドモードで使用可能。シャトルモード時は補助推進機関としてレールガンの砲弾加速システムを転用し、砲身の基部から推進剤を噴射し推進力の補助としている。
SRWでは通常版とMAP兵器版がある。『L』や『Zシリーズ』では敵の周囲で爆発する榴弾を4発放つが、『UX』では砲弾が敵に直撃する演出になっている。
ライセオン/新中州 3連装対地対艦重ミサイルランチャー
両腕部に装備されている弾薬庫カバーを兼ねた装備。
ガウォークモード・デストロイドモードで使用可能で、大気圏外ならシャトルモードでも使用可能。
対空対地機銃ターレット
シャトルモードの先端下部に装備された機銃。デストロイドモードでは胸部に位置し旋回タレットが露出する為使用可能な筈なのだが、スパロボでは未採用。
対空対地近接小型高機動ミサイル速射ランチャー
2基装備。第2次Zでは未実装。

必殺技編集

一斉射撃
榴弾モードのレールガンとミサイルランチャーを一斉発射し広範囲に炸裂させる。『Zシリーズ』で採用。

特殊能力編集

変形
シャトル形態とガウォーク形態に変形可能。Lではガウォークモードが「重ガウォーク」と命名されている。デストロイド形態はオミットされ、武器演出でのみ登場。
補給装置
小隊制の作品等ではEN回復と同じ効果も持つ。

移動タイプ編集

宇宙
シャトルモード時
宇宙
デストロイドモード時

サイズ編集

M
第2次Z

カスタムボーナス編集

HP+500、装甲値+300
第2次Z破界篇
最大HP+500、装甲値+400
第2次Z再世篇
『一斉射撃』の弾数+2、装甲値+400
第3次Z

機体ボーナス編集

L
  • 初期:HP+500 バリア1000 照準値+5
  • 5段階:HP+1000 バリア1500 照準値+15
  • 10段階:HP+1500 バリア2000 照準値+25 射程+1
UX
  • 初期段階:HP+500 照準値+5
  • 第二段階:HP+750 照準値+10 バリア1000
  • 第三段階:HP+1000 照準値+20 バリア1250
  • 最終段階:HP+1500 照準値+30 バリア1500 射程+1
Lと同じボーナス構成だが、バリアを得るのが遅くなった。

機体BGM編集

「トライアングラー」
前期OPテーマ。

関連機体編集

デストロイド・モンスター
ティーゲルモンスター
ケーニッヒモンスターの原型試作機で、「ティーゲルモンスター」はあくまでも通称である。全長40m、全備重量370tの巨体であるが、艦載運用時に不都合という軍のクレームにより最終的に小型化されて完成したのがケーニッヒモンスターである。プロジェクトから去ったケーニッヒ博士は統合軍航空博物館に展示された本機の動態保存作業を続け、航空ショーではケーニッヒ博士自らティーゲルモンスターを操縦して余生を本機とともに過ごしたという。SRW未登場。

余談編集

  • ケーニッヒとは、ドイツ語で「王」という意味だが、本機の場合は開発者であるケーニッヒ・ティーゲルの名前からとっている設定。彼自身は小型化に反対しており、量産型試作機の初飛行を前にして本機開発プロジェクトから降りている。この名称は初出となったゲーム『マクロス VF-X2』発売前に行われた公募(「○○モンスター」は確定していた)で決まったものである。
  • TVアニメ『マクロスF』にて登場し、カナリア・ベルシュタインの乗機として幾度も活躍し一躍有名になった本機だが、前述の通り元々はゲームが初出であった。その際にやまと社から変形トイとして立体化されていたが、媒体のマイナーさ故か人気商品ではなかった。しかし『マクロスF』での戦い振りに刺激され人気が急上昇、一気に市場から姿が消える珍事となり、バンダイでもDX超合金から商品が出る事になった。

商品情報編集