Gファイター

2017年5月10日 (水) 06:59時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版
Gファイター
外国語表記 G-Fighter
登場作品

ガンダムシリーズ

別名 Gメカ、Gパーツ
分類 支援用重戦闘機
動力 核融合炉
最高速度 マッハ2.1
装甲材質 ガンダリウム合金(ルナ・チタニウム合金)
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
乗員人数 1名
主なパイロット セイラ・マススレッガー・ロウ
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概要

機体概要

地球連邦軍が開発した支援用重戦闘機。

Gメカ」や「Gパーツ」とも呼ばれる。ガンダムの行動範囲の拡大を図って開発されており、単体の戦闘機としても運用可能となっている。

前部であるAパーツと後部であるBパーツで構成されており、その内部にガンダムを収納して輸送し、目標地点へ到達すると分離(「ボルトアウト」と呼ばれる)する。コクピットはAパーツに設けられている。また、Aパーツにはキャタピラも取り付けられている。

さらに、サブ・フライト・システムとしても運用可能で、上部にモビルスーツを1機乗せる事が出来る。上部に乗るモビルスーツはガンダムというのが半ばお約束であったが、理論上は(重量制限が許す限りであれば)ガンダム以外のモビルスーツを搭乗させる事も可能である。

ガンダムとの組み合わせはガンダム+Gファイターを参照。

劇中での様相

本機はマチルダ・アジャン率いるミデア輸送部隊によってホワイトベースへ搬入され、その後、もう1機がジャブローにて搬入された。

パイロットはセイラ・マススレッガー・ロウが務め、アムロ・レイのガンダムを支援している。スレッガー機はソロモン攻略戦でビグ・ザム特攻して大破し、セイラ機もア・バオア・クー攻防戦で損傷し、放棄された。

本機はTV版でのみ登場しており、劇場版では代わりに「コアブースター」が登場している(しかし、TV版フィルムが流用されているので、一瞬だけGファイターが写ってしまっている)。

Gジェネレーションシリーズの原作再現シナリオでは両方を出したかったのか、「スレッガーが乗るのはGファイター、セイラが乗るのはコアブースター」という扱いがされたこともあった。

なお、『トニーたけざきのガンダム漫画』では度々セイラさんが乗りたがっている(同作では劇場版準拠でコアブースターが配備されているため)。

当時の派手な変形合体を備えた他のロボット玩具に比べ、いささかギミックの少ないガンダムを補うための存在でもあり、そういった面でも由緒正しきサポートメカである。

その他メディア

近藤和久氏のコミカライズ版『機動戦士ガンダム0079』ではデザインがかなり変更されている。パーツごとの分離はせず、Gディフェンサーのようにガンダムの背部に合体するようになっている。原作のようにガンダムを立たせたまま上に乗せたのは初登場時の1回だけで、その後は大気圏内ではガンダムの背部に合体、宇宙ではメガライダーのようにガンダムを跨せて乗せている。また、複座式の量産型が存在する。なお、「セイラ機がGファイター、スレッガー機がコアブースター」だったが、スレッガーはコアブースターがソロモン戦直前で機雷に接触して大破し、ソロモン戦では量産型Gファイターに乗り換えている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
PSCB版において、隠し要素のGパーツを入手することでガンダムがGアーマーに変形できるようになる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
フルアーマーガンダムとの二択で、セイラの撃墜数がアムロより多いと入手できる隠し機体。アムロを削りに専念させ「幸運」目当てにセイラを使っていれば無理なく達成できるはず。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
2周目以降は無条件で入手できる様になった。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
2機手に入る。リアル系では珍しくガンダムとの合体が可能で、合体後は「ガンダム+Gファイター」になる。
また、今回はいないメタスの代わりに修理ユニットとしても活用できる。合体してもサイズが変わらないことと、G-3ガンダムフルアーマーガンダムとは合体不可能なのが惜しいところ。
スーパーロボット大戦Operation Extend
セイラ機が登場。ミサイルランチャーに「対地」「ヒット&アウェイ」ビームキャノンに「対宙」「ビーム」特性が付いているので、攻撃力の数値以上のダメージを出せる。
本作では補給装置を搭載。残念ながら、ガンダムとは合体できない。

装備・機能

武装・必殺武器

ビームキャノン
Aパーツの上部に2門装備。
ミサイルランチャー
Aパーツの機首に2基内蔵。機首が折れて発射口を露出させる。
4連装ミサイルランチャー
Bパーツの後部に2基内蔵。

合体攻撃

Gスクランブル
XO』。セイラ・マス機とスレッガー・ロウ機の合体攻撃。

特殊能力

補給装置
A』、『OE』で実装。
修理装置
GCXO)』で実装。
合体
ガンダム合体する。『A』では合体後に変形可能。
グループ (GR)
『OE』で採用。ガンダムガンタンクガンキャノンとグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙
飛行可能。

サイズ

S
Mまたは3
OE

カスタムボーナス

機体と武器の地形適応を全てA、移動タイプ「/」を得る
A PORTABLE

機体BGM

斜線で区切られたものは、劇場版サウンドトラックでの曲名。…GファイターはTV版からの登場なのにBGM名は劇場版という事も多々あるが、気にしてはいけない。

「ホワイトベース / 重力圏へ M43」
OE』での選曲。
「赤い彗星 / 紅の機動兵器 M14」
『OE』で連携攻撃はこちら。

対決・名場面

ゲルググ
第42話より。ア・バオア・クーの最終決戦においてセイラジオン軍の新型MSゲルググと遭遇。
セイラは「さすが新型」とその性能に感嘆しつつも、ビームキャノンの一撃で沈めて見せた。もはや、彼女も立派に歴戦の戦士であることを印象付けたシーン。

関連機体

ガンダムコアファイター
これらの機体の支援用として開発され、様々なパターンで合体することが出来る。
ガンダム+Gファイター
コアブースター
コアファイターにブースターユニットを装備した強化型。
劇場版三部作にて登場し、ビグ・ザムへの特攻などTV版でGファイターが担っていた場面全てにおける代役となった。
Gディフェンサー
開発に際してGファイターが参考になっている。
ΖΖガンダム
ガンダムとGアーマーの運用を単機で再現することが開発コンセプト。

他作品の関連機体

翔烈帝龍装劉備ガンダム
玉璽の力で呼び出す「天玉鎧・蒼龍」はGファイターがモチーフ。

余談

  • 元々、Gファイターは番組を継続させるためのテコ入れ(『機動戦士ガンダム』の視聴率が芳しくなく、青森など一部の地域では放送打ち切りなどの憂き目に遭っていた)として、ゴッグズゴックといったやられメカと一緒に出された物である。
    • 健闘虚しく番組の打ち切りが決定されたものの、本メカの登場と同時にスポンサーであるクローバーからガンダムの超合金セットが発売され、スマッシュヒットを叩き出し爆発的な売り上げを記録した。この影響によるものか、クローバーは後に「長柄の武器を備えたロボットとそれが乗る支援メカ」という組み合わせの玩具をいくつか商品化している(トライダーG7トライダー・シャトルダイオージャとクロスエイダー等)。
  • 一方、富野喜幸(現:富野由悠季)監督はGファイターを「玩具的過ぎる」として、本作劇中に登場させることにかなり抵抗感があったようである。運搬が終わればただの『中身のない鉄の箱』になるためで、戦争描写に明らかにそぐわないためである。
    • そのあおりを受けて、劇場版ではGファイターの代わりにコアブースターが登場したという経緯がある。
      • その結果対ビグ・ザム戦が、迎撃されてもガンダムを接近させられる二段構えの作戦から、ただの捨て身の特攻になってしまった。なお『機動戦士ガンダム0079』ではソロモン戦直前にスレッガーがコアブースターからGファイターに乗り換え、『THE ORIGIN』ではコアブースターがガンダムを乗せることが可能にすることで、TV版の展開に近づけている。