差分
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創作において、「ある特定の行動を起こしたキャラは、今後死ぬ可能性が極めて高い」という傾向を示す[[俗語・俗称|俗語]]。
== 概要 ==
「フラグ」とは「条件判定」を表すコンピューター用語であり、「死亡フラグ」は端的に言えば「死亡する条件」といった意味合いになる。
漫画やゲームなど創作物内のキャラクターの言動や経歴が、視聴者・プレイヤーに「この登場人物は今後死にそうだ」と予想させるようなものであった場合、「死亡フラグが立った」と表現される。
創作物においてキャラクターを死亡させるに当たり、より物語に深みを持たせ視聴者を没入させるために、死亡に悲劇性を持たせる、といった手法は古来から行われてきた。<ref>有名どころでは「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」等、今後の展望を語った後の戦闘で死ぬ、というものがある。これによって視聴者は、キャラクターの死亡時に、幸せを掴めなかった死亡者の無念や結婚相手の悲しみといった背景にまで思いを馳せ、物語に没入することができる。</ref>こうした手法が多くの創作物で使用された結果、視聴者が慣れてしまい、登場人物の言動から物語の展開が容易に予想できるようになった、という事情によって生まれた言葉である。
== フラグ回避 ==
ただしあくまでも「傾向がある」というだけで、死亡フラグが立つような行動を起こしたキャラクターが'''必ずしも死亡するとは限らない'''。当然ではあるが、最終的にキャラクターの生死を決めるのは創作者である。逆に、大抵の作品では「[[主人公]]」はどんなに危険な目に遭っても死ぬことはないが、創作者の裁量や物語の都合 (後継者に交代する等) によっては主人公が死んでしまうこともある。
また、「死亡フラグ」という概念が広く周知されたことで、創作者側も積極的にそれを利用して視聴者のミスリードを誘う、といった手法も生まれている (死亡フラグに該当する行動を散々行っていながら生き残る、等)。ギャグ要素の強い作品では、登場人物自身が「そのセリフは死亡フラグだ」といったメタ的な指摘を行うこともある。
物語の展開の一つとして「事前に死亡フラグが立ち、実際に危険な状況に追い込まれたキャラクターが、自力で状況を乗り越えたり他者に救助されて最終的に死なない」といったパターンもあり、そうした死亡フラグを回避するキャラクターは「フラグブレイカー」や「フラグクラッシャー」と呼ばれる。スパロボにおいては、原作で死亡したキャラクターが[[スパロボ補正]]や[[隠し要素]]によって救出される展開が多く、そのキャラクターのファンにとっては有難い存在である。
== SRW参戦作品における主要な死亡フラグ ==
== SRW参戦作品における主要な死亡フラグ ==
=== 人間関係関連の死亡フラグ ===
=== 人間関係関連の死亡フラグ ===
「家族・肉親」「恋人」といった特別な人間関係、または「約束」「絆」に関連した話題に焦点が当たる場合、関連キャラクターが死亡する展開につながるケースは少なくない。視聴者にとっても「家族を喪う」というのは身近な恐怖であり、感情移入しやすいためである。
==== 出撃前に何らかの約束を交わす ====
==== 出撃前に何らかの約束を交わす ====
==== [[主人公]]格キャラの血縁者 ====
==== [[主人公]]格キャラの血縁者 ====
代表格の最たるもの。主人公が戦場に向かうための強い理由付けになる。例を挙げるときりがないが、特に父・兄・祖父など男系の血族は危険。また、フラグ以前の話として'''物語開始以前に死亡している設定'''も珍しくない。
;[[ミューラ・ミゲル]]([[機動戦士Vガンダム]])
;[[ミューラ・ミゲル]]([[機動戦士Vガンダム]])
:[[アドラステア]]の巨大タイヤに直接潰される。しかもただ死んだのみならず、生首の入ったヘルメットが吹き飛んだ。『Vガンダム』に限らず、[[富野作品]]でも有名な[[トラウマイベント]]の一つである。
:[[アドラステア]]の巨大タイヤに直接潰される。しかもただ死んだのみならず、生首の入ったヘルメットが吹き飛んだ。『Vガンダム』に限らず、[[富野作品]]でも有名な[[トラウマイベント]]の一つである。
:また、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』/『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』ではカーメンと親交のある悪役の依頼によって、その者が目障りに思った人物が暗殺される。
:また、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』/『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』ではカーメンと親交のある悪役の依頼によって、その者が目障りに思った人物が暗殺される。
;[[銀河烈風隊]]の隊士となる([[銀河烈風バクシンガー]])
;[[銀河烈風隊]]の隊士となる([[銀河烈風バクシンガー]])
:「'''新選組'''」を作品モチーフに据えた企画段階の時点で、その末路も決定付けられていたようである。史実では生き延びた隊士をモチーフにしたキャラもこちらでは全滅する。彼らの死に様はスタッフからも「'''犬死に'''」とハッキリ言い切られてしまった。ただし、退避した非戦闘員は『烈』の遺志を継ぎ、[[銀河疾風サスライガー|後の時代]]にも関わってくるため、銀河烈風隊が完全に無駄死にしたとも考えにくい。
:「'''[[江戸時代#新選組|新選組]]'''」を作品モチーフに据えた企画段階の時点で、その末路も決定付けられていたようである。史実では生き延びた隊士をモチーフにしたキャラもこちらでは全滅する。彼らの死に様はスタッフからも「'''犬死に'''」とハッキリ言い切られてしまった。ただし、退避した非戦闘員は『烈』の遺志を継ぎ、[[銀河疾風サスライガー|後の時代]]にも関わってくるため、銀河烈風隊が完全に無駄死にしたとも考えにくい。
:*[[ディーゴ・近藤]]
:*[[ディーゴ・近藤]]
:*[[シュテッケン・ラドクリフ]]
:*[[シュテッケン・ラドクリフ]]
==== [[バンプレストオリジナル]] ====
==== [[バンプレストオリジナル]] ====
;[[シュウ・シラカワ]]の怒りを買う([[旧シリーズ]]、[[αシリーズ]]、[[魔装機神シリーズ]]、[[OGシリーズ]])
;[[シュウ・シラカワ]]の怒りを買う([[旧シリーズ]]、[[αシリーズ]]、[[魔装機神シリーズ]]、[[OGシリーズ]])
:他人から利用されることや自身の自由を阻害されることを非常に嫌うというシュウの性質上、悲惨な最期を遂げるキャラも少なくない。
:他人から利用されることや自身の自由を阻害されることを非常に嫌うというシュウの性質上、悲惨な最期を遂げるキャラも少なくない。また、直接危害を加えなくても、シュウが恩を感じるなど彼にとって大切な存在に危害を加えた場合においても、敵討ちという形で始末の対象とされる。
:;[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]
:;[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]
::シュウに裏切られた挙句[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス]]復活の生贄に捧げられて死亡。復活後も懲りずにシュウを利用しようとした結果ブラックホールクラスターで無敵モードを解除され、またしてもシュウに滅ぼされた。
::シュウに裏切られた挙句[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス]]復活の生贄に捧げられて死亡。復活後も懲りずにシュウを利用しようとした結果ブラックホールクラスターで無敵モードを解除され、またしてもシュウに滅ぼされた。
::怒らせ過ぎてしまい、[[R-GUNリヴァーレ]]の装甲が固着化する前に不意打ちをぶち込まれて退散させられたことがある。もちろんしばらく経ってから死亡。
::怒らせ過ぎてしまい、[[R-GUNリヴァーレ]]の装甲が固着化する前に不意打ちをぶち込まれて退散させられたことがある。もちろんしばらく経ってから死亡。
:;[[リー・リンジュン]]
:;[[リー・リンジュン]]
::『[[OG2]]』では死亡。『OGs』では一命を取り留めるも『第2次OG』で花と散る。この男の場合は前述の「心を入れ替える」にも該当。
::『[[OG2]]』では死亡。『OGs』では一命を取り留めるも『第2次OG』で花と散る。この男の場合は後半は前述の「心を入れ替える」にも該当。
:;[[アインスト・アルフィミィ]]、[[アクセル・アルマー]]
:;[[アインスト・アルフィミィ]]、[[アクセル・アルマー]]
::こちらも『OG2』では死亡。『[[OGs]]』でも死亡した…かに見えたが、その後『OG外伝』で文字通り共に復活。ただし両名ともその過程で瀕死の状態に陥っており、フラグを完全に回避したわけではない。
::こちらも『OG2』では死亡。『[[OGs]]』でも死亡した…かに見えたが、その後『OG外伝』で文字通り共に復活。ただし両名ともその過程で瀕死の状態に陥っており、フラグを完全に回避したわけではない。