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=== 知名度の問題 ===
 
=== 知名度の問題 ===
放送時期的に古すぎる、視聴方法が限られている、単に話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主役を演じた『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。
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放送時期的に古すぎる、視聴方法が限られている、単に話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主演した『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。
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ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。かつて携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』が『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』としてリメイクされたことは好例といえる。
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ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『[[スーパーロボット大戦L|L]]』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』が『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』としてリメイクされたことは好例といえる。
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[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』は基本的に声が無く、マイナーな作品を初参戦させているため、かつての携帯機用スパロボのポジションを受け継いでいると言えよう。
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2015年に配信開始した『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』は基本的に声が無く、マイナーな作品を初参戦させているため、かつての携帯機用スパロボのポジションを受け継いでいると言えよう。
    
なお、スパロボに参戦したのちに作品の知名度が上がり、放送当時の玩具の復刻やリメイク作品が製作されるなどのケースもある。
 
なお、スパロボに参戦したのちに作品の知名度が上がり、放送当時の玩具の復刻やリメイク作品が製作されるなどのケースもある。
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他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に、シリーズを重ねるごとに参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっていくにつれて、作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響するようになっている。
 
他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に、シリーズを重ねるごとに参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっていくにつれて、作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響するようになっている。
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これらの作品は『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』や『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』、『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』のように主な舞台を[[異世界]]にすることで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」というような相性の問題として議論になる場面も多い。
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これらの作品は『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』や『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』、『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』のように主な舞台を[[異世界]]にすることで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」というような相性の問題として議論になる場面も多い。ただし『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー]]』の「[[日本]]列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
ただし『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー]]』の「[[日本]]列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
      
「[[多元世界]]」を導入した『[[Zシリーズ]]』の出現以降、各作品同士を[[平行世界]]の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。
 
「[[多元世界]]」を導入した『[[Zシリーズ]]』の出現以降、各作品同士を[[平行世界]]の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。
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|ロボットのみ登場||
 
|ロボットのみ登場||
 
*[[MSV]]
 
*[[MSV]]
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*[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]
 
*[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]
 
*[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]
 
*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
 
*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
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*[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]<ref name="ASTRAY">上述の「他のゲーム作品で[[声優]]や[[BGM]]が設定済み」にも該当する([[コンピュータゲーム|ゲーム]]『GENARATION of C.E.』等。またゲーム以外に『SEED [[MSV]]』プロモーションビデオでも声優キャスティングが行われている)が、[[アッシュ・グレイ]]など一部キャスト未決定のキャラクターも存在する。</ref>
 
*[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]<ref name="ASTRAY">上述の「他のゲーム作品で[[声優]]や[[BGM]]が設定済み」にも該当する([[コンピュータゲーム|ゲーム]]『GENARATION of C.E.』等。またゲーム以外に『SEED [[MSV]]』プロモーションビデオでも声優キャスティングが行われている)が、[[アッシュ・グレイ]]など一部キャスト未決定のキャラクターも存在する。</ref>
 
*[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]<ref name="ASTRAY" />
 
*[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]<ref name="ASTRAY" />
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*[[マジンガーエンジェル]]
 
*[[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]
 
*[[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]
 
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その中には例えば
 
その中には例えば
*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』・・・「[[A.T.フィールド]]は絶対領域であるという設定であるため、並のロボットでは破れない」
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*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』 - 「[[A.T.フィールド]]は絶対領域であるという設定であるため、並のロボットでは破れない」
*『[[戦闘メカ ザブングル]]』・・・「[[ウォーカーマシン]]はエネルギー源がガソリン、ハンドル操縦、恐らく宇宙不可」
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*『[[戦闘メカ ザブングル]]』 - 「[[ウォーカーマシン]]はエネルギー源がガソリン、ハンドル操縦、恐らく宇宙不可」
*『[[機動戦艦ナデシコ]]』・・・「タイトルが戦艦を指していて、他と比べてロボットアニメらしくない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まない」
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*『[[機動戦艦ナデシコ]]』 - 「タイトルが戦艦を指していて、他と比べてロボットアニメらしくない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まない」
 
といった主張が存在していた。
 
といった主張が存在していた。
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「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ'''権利関係の調整難度'''に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。
 
「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ'''権利関係の調整難度'''に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。
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2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメルマガに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「[[未参戦作品/一覧‎]]」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が参戦した。2017年5月にも同様のアンケートが行われ、選択出来る作品が全264作品に増加していた。このアンケートは'''製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左'''であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。2017年12月の生スパロボチャンネルでは寺田氏が『[[ふしぎの海のナディア]]』を指して「戦艦枠というか、ロボじゃなくてもいい枠」と明言したことも記憶に新しい。
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2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメルマガに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「[[未参戦作品/一覧‎]]」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が参戦した。2017年5月にも同様のアンケートが行われ、選択出来る作品が全264作品に増加していた。このアンケートは'''製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左'''であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。2017年12月の生スパロボチャンネルでは寺田氏が『[[ふしぎの海のナディア]]』を指して「戦艦枠というか、ロボじゃなくてもいい枠」と明言している。
    
これらを踏まえると、参戦の障害として焦点となるのは「権利上の問題」「展開メディアの問題」「作品のジャンルの問題」の3つに絞られたと見ることもできる。
 
これらを踏まえると、参戦の障害として焦点となるのは「権利上の問題」「展開メディアの問題」「作品のジャンルの問題」の3つに絞られたと見ることもできる。
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