劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-

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TV版『機動戦艦ナデシコ』の続編。TV版から数年後の世界観を準ヒロインであったホシノ・ルリの視点から見るという内容。

明るいノリが特徴だったTV版とは打って変わって暗く、シリアスな展開となっている。特筆すべきは、TV版の主人公で明るく純情な青年だったテンカワ・アキトが自分の五感、そして妻であるミスマル・ユリカを奪われたことから冷徹な復讐鬼と化してしまうことである。エンディングも決してハッピーエンドとは呼べない描かれ方となっている。このようなTV版からの変化は、現在でもファンの間では賛否両論となっている。

1999年度の第30回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門受賞作品。

登場人物

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

アキトの協力者(ネルガル関係者)

テンカワ・アキト
TV版の主人公。復讐鬼としてブラックサレナを駆る。
ラピス・ラズリ
アカツキ・ナガレ
エリナ・キンジョウ・ウォン
イネス・フレサンジュ
プロスペクター
ゴート・ホーリー
月臣元一朗
ゲーム中の戦闘台詞に関してはアキトと同レベルで物凄く変化している。

新ナデシコクルー、地球連合

ホシノ・ルリ
本作主人公ナデシコBナデシコC艦長。蜥蜴戦争終結後にテンカワ夫妻の養子となったが、直後に二人を事故で失ってしまうことに。
マキビ・ハリ
通称「ハーリー君」。
タカスギ・サブロウタ
木連パイロット。アキト同様にもの凄く変わってしまった人。
スバル・リョーコ
統合軍のパイロット。
アマノ・ヒカル
漫画家。
マキ・イズミ
バーの店長。
メグミ・レイナード
有名な声優。
ハルカ・ミナト
高校教師。
アオイ・ジュン
新型戦艦の艦長。
白鳥ユキナ
日本の高校生。
ウリバタケ・セイヤ
町工場に戻ったが…。
ホウメイ
食堂経営者。
ミスマル・コウイチロウ
秋山源八郎
アズマ准将
オモイカネ

火星の後継者

草壁春樹
木連高官から転じて、テロリストの総帥に。
北辰
ヤマサキ・ヨシオ
シンジョウ・アリトモ

その他

ミスマル・ユリカ
火星の後継者によって拉致され、演算ユニットとして組み込まれる。劇中での活躍は少ないが、Wでは戦線復帰している。
ダイゴウジ・ガイ
劇場版の時代まで生き延びたという設定のガイ(W)。劇場版作画仕様の顔グラフィックとなっている。

登場メカ

スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ナデシコ級戦艦

ナデシコB
ナデシコC
ユーチャリス

エステバリス

ブラックサレナ
エステバリスカスタム・リョーコ
エステバリスカスタム・イズミ
エステバリスカスタム・ヒカル
スーパーエステバリス・サブロウタ
エステバリスII・アカツキ
エステバリスカスタム・ガイ
劇場版の時代まで生き延びたという設定のガイが搭乗(W)。
スーパーエステバリス・ガイ
劇場版並の技術が前倒しで実現された世界でガイが搭乗(R)。
アルストロメリア
月臣元一朗機のほか、SRWオリジナルの白鳥九十九機が登場(R)。

火星の後継者の機動兵器

積尸気(ししき)
六連(むづら)
夜天光(やてんこう)

その他の機動兵器

量産型エステバリス
エステバリス砲戦フレーム
ステルンクーゲル

主題歌とBGM

「ブラックサレナIII」
主にブラックサレナ専用BGMとして採用されている。

登場作と扱われ方

今現在のところ、スパロボではエンディングの部分が原作から改変され、どれもが希望を持たせる終わり方で締めくくられている。

スーパーロボット大戦R
ストーリー序盤までが劇場版で、主人公が過去に行ってからはTV版のストーリーで進む。ただし、機体は一部を除いて後半で劇場版のものへと乗り換える。タイムスリップして以降も劇場版への伏線は全くなく、実質テレビ版のキャラを劇場版の機体に乗せるためだけの参戦である。
ブラックサレナアルストロメリア相転移エンジンを搭載していたり、アキトとラピスが五感を共有しているかのような描写が戦闘台詞にある等、公式設定と誤解されやすい二次創作のオリジナル設定が採用されている。オリジナル設定だと承知した上で採用したのか、素で勘違いしたのかは不明。
スーパーロボット大戦MX
本作で本格的な原作再現がなされる。ほぼ原作通りだが、短い原作の決着を序盤から終盤に引っ張ったため、シナリオ再現は散発的になっている。ナデシコをメインとした最後の回のサブタイトル、「キミノオモイデニ、サヨナラ」やアキトが加入するオリジナルシーンはファンからも評価を得ている。EDでは五感を治療したアキトがユリカの元へ帰還するハッピーエンドとなった。
余談だが、アキトの加入の遅さはかなり不評だったらしく、当時のゲーム雑誌で取り上げられていた。
スーパーロボット大戦W
第一部はTV版、第二部から劇場版のストーリー。これまで微妙だった点は概ね改善されており、一番扱いが良い作品。ガイと九十九も使える。劇場版仕様のアカツキも始めて使えるようになったが、その扱いはそれ程良くない。ただし仲間の加入時期にかなりバラつきがあり、中々合体攻撃を使えないのが痛い。MXで不評だったアキトの加入は更に遅くなっているが、シナリオ上の扱いは大きく向上しており、アキトが復讐者からヒーローへと覚醒していく様が熱く描かれる(そのためか、劇場版ナデシコ勢の決着シナリオのタイトルは「黒衣の復讐鬼の最期」となっている)。EDでは徐々にではあるがアキトの五感が治っている様子が描かれている。

用語

火星の後継者
ネルガルシークレットサービス

メモ

佐藤竜雄監督による小説版全2巻が刊行される予定だったが、中止になっている。

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